Magic-Ben MAG1 と GPD P2 Max を徹底比較|使いやすさ・どっちが買い?

GPD P2 Max vs Magic-Ben MAG1

8インチサイズ UMPC が各社から発売され、すべての製品が出揃った感じがします。
その中でも、大きめな 8.9インチ液晶ディスプレイを搭載した知名度が高い「GPD P2 Max」と、新たに参入した「Magic-Ben MAG1」が気になっている人も多いはず。

少しでも大きな画面が使いやすい
8インチサイズの UMPC の大きさって、実はそれほど大きな差はないことを知っていますか。
それであれば、少しでも大きくて見やすい画面、操作性にも優れた UMPC が欲しいですよね。

両者の製品を実際に触れてみて、スペックの違い、使いやすさ、特徴、メリット・デメリットなどを徹底解説していきます。

Magic-Ben MAG1 と GPD P2 Max を徹底比較

8インチサイズの UMPC を過去にも比較してきましたが、その中でも大きな 8.9インチの液晶ディスプレイを搭載した、新規参入のベンチャー企業 Magic-Ben社の Magic-Ben MAG1 と、老舗メーカーである GPD社の GPD P2 Max をじっくりと比べていきます。

選ぶ基準としては、価格・使いやすさ・どんな用途に使うかといった要素が多いに関係してきます。結論から言えば、総合的に “自分にマッチした製品を選ぶのが正解” です。

その判断基準の助けとなるチェックポイントをいくつかご紹介していきます。

GPD P2 Max vs Magic-Ben MAG1

Magic-Ben MAG1 と GPD P2 Max の価格・ストア

Magic-Ben MAG1 は、Wi-Fiモデル、4G LTE モデルの2モデルが販売されています。
主に海外通販サイトで販売されていますが、最近では国内通販サイトでも発売されています。

GPD P2 Max は、日本国内の家電量販店だけなく、正規販売店、通販サイトでも販売されています。価格だけを重視するのであれば GPD P2 Max がお買い得です。

製品名価格
Magic-Ben MAG1(Wi-Fiモデル)99,900円
Magic-Ben MAG1(4G LTEモデル)109,500円
GPD P2 Max87,990円

どちらの製品も Intel Core m3-8100Y モデルを比較していますが、Magic-Ben MAG1 にはより性能が高いモデルも発売されています。

Magic-Ben MAG1 と GPD P2 Max のスペックの違いをチェック!

Magic-Ben MAG1 と GPD P2 Max のスペックを詳しく見ていきます。
購入を検討する上で、最も気になるポイントなのでしっかりチェックします。

Magic-Ben MAG1 と GPD P2 Max スペック比較表

ここでは知名度が高い老舗メーカー GPD社の GPD P2 Max と、ライバル企業の良いとこ取りのスペックを搭載した Magic-Ben MAG1 を比べていきます。

スペック表はあくまでもメーカー発表された情報をベースに作成しています。
また、Intel Core m3-8100Y モデルを比較しています。  

GPD P2 Max vs Magic-Ben MAG1 スペック
あわせて読みたい

GPD製品(GPD WIN 2)で何度もSSD の換装をしていたところ、ライセンス認証ができなくなりました。問い合わせするのも時間がかかり面倒、新しい OS を購入するのは高すぎる。ローリスクハイリターンな格安ライセンスを手に入れろ![…]

consogame

コストパフォーマンスが高いのは

Magic-Ben MAG1 と GPD P2 Max は、インテル第8世代 Core m3-8100Y、メモリ 16GB、ストレージ 512GB を搭載しています。ベースとなる基本性能はどちらも大きく変わらないとみて良いでしょう。

そうなると、コストパフォーマンスが高いのは GPD P2 Max です。
全国のヨドバシカメラ、ビックカメラの各店舗および正規販売店、Amazon.co.jp で発売されていること、サポートが充実している安心感があるのもポイントです。

対して、後発の Magic-Ben MAG1 は、ライバル企業の長所とされるタッチパッド、バックライトキーボード、拡張スロット、SIMスロットなどの魅力的な機能を搭載していますが、どちらかと言えば玄人向けの製品です。

ディスプレイサイズと解像度・色合いに違いがある

Magic-Ben MAG1、GPD P2 Max のディスプレイサイズは 8.9インチ、解像度は 2560 × 1600(WQXGA)です。

液晶ディスプレイの色合いを比べてみると、GPD P2 Max が原色に近い色合いです。
実際に使ってみて、気が付かなかったのですが Magic-Ben MAG1 の液晶ディスプレイは少し黄色っぽい色合いに見えます。

ベゼルが狭いという点においては Magic-Ben MAG1 が優れていますが、色合いなどを比べてみると GPD P2 Maxの方が優れていると判断できます。

GPD P2 Max vs Magic-Ben MAG1 液晶ディスプレイ

2019年に発売された代表的な UMPC をすべて見てきましたが、液晶ディスプレイの色合いが一番きれいなのは GPD P2 Max です。

本体の大きさ・重さに違いがある

Magic-Ben MAG1 と GPD P2 Max の本体の大きさ・重量に違いがあります。
実際の製品を実測した数値を見ていきましょう。

Magic-Ben MAG1 の大きさは 207 × 146.5 × 9~21 mm、重さは 676g
GPD P2 Max の大きさは 213 × 149.5 × 5.5~22 mm、重さは 665g

大きさ・重量を比べてみると、大きな違いはありません。

GPD P2 Max vs Magic-Ben MAG1 大きさ・重量


本体カラーはどちらもブラックですが、GPD P2 Max はグレーに近いカラーで指紋・皮脂が目立ちにくいです。Magic-Ben MAG1 は本当の “黒” で指紋や皮脂がかなり目立ちます。

Magic-Ben MAG1 は初回出荷モデルにだけロゴマークが描かれていましたが、現在出荷されているモデルにはロゴマークは描かれいません。

持ちやすさ・ビルドクオリティが高いのは GPD P2 Max、デザイン性に優れているのは Magic-Ben MAG1 といえます。

ストレージ容量・拡張性には要注意

GPD P2 Maxのストレージは 512GB(PCIe NVMe M.2 2280 SSD)を搭載しています。
SSDは 512GBを標準搭載していて、より大容量の SSDに換装もできます。

対して、Magi-Ben MAG1 は拡張スロットを用意しています。
ストレージを追加したり、WWANカードを追加して 4G LTE に対応できます。

搭載されているストレージの速度は GPD P2 Max が優れていますが、汎用性に優れているのは Magi-Ben MAG1 と言えるでしょう。

GPD P2 Max vs Magic-Ben MAG1

実際の使いやすさは どちらが良いのか

Magi-Ben MAG1 と GPD P2 Max を実際に使ってみて、使いやすいのはどちらが良かったのか、大きな差・注意点などをチェックしていきます。

内蔵ファンの音が大きいのはどっち

Magic-Ben MAG1 と GPD P2 Max は、温度変化に応じて自動で内蔵ファンが回ります。
静かな環境で作業をしていると、この内蔵ファンの音が気になることがあります。

結論から言えば、どちらの内蔵ファンの音も大きく変わりません。

GPD P2 Max は、発売当初は内蔵ファンがうるさいと言われていました。
その後、内蔵ファンの回転数を軽減させる BIOS アップデートを実施しています。

インターフェイスに大きな違いがある

GPD P2 Max のインターフェイスは、MicroHDMI・USB3.0 x 2・イヤホンジャック・USB Type-C・カメラ と必要最低限のノートパソコン標準です。スタイラスペンに対応していますが筆圧感知は未対応です。

Magic-Ben MAG1 のインターフェイスは、MicroHDMI・USB3.0 x 1・USB Type-C・イヤホンジャック・microSDスロット・拡張ストレージ(M.2 PCIe SSDスロット)・SIMスロットです。

インターフェイスが充実しているのは Magic-Ben MAG1
やはり注目すべきは4G LTE 対応、SIMスロットを搭載した Magic-Ben MAG1 です。
SIMスロットは 4G LTE バージョンだけでなく Wi-Fi モデルにもあります。

GPD P2 Max vs Magic-Ben MAG1 I/Oポート
あわせて読みたい

UMPC のベンチャー企業として登場した Magic-Ben のデビュー作「Magic-Ben MAG1」の製品版が届きました。まったく実績がなく、実力は未知数、どちらかといえば “玄人向け” そう思われていた製品ですが、結論から[…]

Magic-ben MAG1 実機レビュー

最大開度に違いがある

Magic-Ben MAG1、GPD P2 Max の最大開度に違いがあります。
2in1 タイプではなく、一般的なクラムシェルタイプの UMPC です。

Magic-Ben MAG1 の最大開度は 135度くらい、GPD P2 Max の最大開度は 150度くらいです。
どちらも実用レベルの最大開度ですが、シーンによっては GPD P2 Max が有利です。

GPD P2 Max は大きく液晶ディスプレイを開くと、重心のバランスが悪くグラつくような挙動があるので注意が必要です。

GPD P2 Max vs Magic-Ben MAG1 開度

キーボードレイアウトに注意が必要

すべての UMPC に共通していることですがキーボードにクセがあります。
使っていけば慣れていく部分ですが、やはり自分に合った使いやすいキーボードレイアウトを選んで購入した方が便利です。

Magic-Ben MAG1 は OneMix 3シリーズにそっくりな6列キーボード配列、18.2mm キーピッチを採用しています。GPD P2 Max と比べれば、一般的なキーボードレイアウトに近いです。

GPD P2 Max vs Magic-Ben MAG1 キーボード

GPD P2 Max は5列の “QWERTY” キーボードレイアウト、チョコレートアイランドスタイルを採用しています。キーボードのキーピッチは 17.5mm で、iPad mini 向けのキーボードによく似ているのが特徴です。

GPD P2 Max はバックライトキーボード未搭載

Magic-Ben MAG1 は視認性が高いバックライトキーボードを搭載していますが、GPD P2 Max はバックライトキーボードを搭載していません。

GPD P2 Max vs Magic-Ben MAG1 バックライト

タッチパッドが大きさに違いがある

Magic-Ben MAG1 と GPD P2 Max は、操作性に優れたタッチパッドを搭載しています。
光学式ポインティングデバイスと比べると、タッチパッドは圧倒的に操作性に優れています。

Magic-Ben MAG1 のタッチパッドの大きさは 50 × 23 mm
GPD P2 Max のタッチパッドの大きさは 62 × 35 mm

大きなタッチパッドを搭載している GPD P2 Max の方が操作性は良いですが、実際に使ってみると Magic-Ben MAG1 の大きさでもストレスを感じません。

GPD P2 Max vs Magic-Ben MAG1 タッチパッド

連続稼働時間に違いがある

Magic-Ben MAG1 と GPD P2 Max の連続稼働時間を測定しました。
測定にはベンチマークテスト BBench を使います。

  • ディスプレイの明るさ 50%
  • ボリューム 50%
  • スリープしない
  • 無線LAN / Bluetooth ON
  • 電源プランは「バランス」

上記の条件で、強制休止までの時間を測定しました。
結果としては、連続稼働時間は GPD P2 Max が優れています

Magic-Ben MAG1 の連続稼働時間は 2時間55分
GPD P2 Max の連続稼働時間は 3時間26分

Magic-Ben MAG1 と GPD P2 Max 徹底比較のまとめ

8インチサイズの UMPC の中でも大きな 8.9インチの液晶ディスプレイを搭載した、新規参入のベンチャー企業 Magic-Ben社の Magic-Ben MAG1 と、老舗メーカーである GPD社の GPD P2 Max を徹底比較してきました。

どちらも同じようなスペックなので、ベンチマークテスト結果は大きく変わりませんが、Magic-Ben MAG1 には Core i7-8500Y を搭載したハイスペックモデルも用意しています。

総合的な操作性・拡張性に違いがある

どちらの製品も光学式ポインティングデバイスではなく、トラックパッドを搭載しているので操作性に優れています。

UMPC のキーボードレイアウトはクセ・好みの分かれるところですが、GPD P2 Max はホームポジションがやや右寄りになるので、はじめて手にする人は一般的なキーボードに近い Magic-Ben MAG1 の方が使いやすいでしょう。

また、GPD P2 Max はベーシックな機能を搭載しているのに対して、後発の Magic-Ben MAG1 は、ライバル製品の特長・ユーザが望んでいる機能を学んでいるせいか魅力的な機能を搭載しています。

あわせて読みたい

UMPC のベンチャー企業として登場した Magic-Ben のデビュー作「Magic-Ben MAG1」の製品版が届きました。まったく実績がなく、実力は未知数、どちらかといえば “玄人向け” そう思われていた製品ですが、結論から[…]

Magic-ben MAG1 実機レビュー

コストパフォーマンスの高いのはどっち

どちらも一般的なノートパソコンライクに優れた製品ですが、スタンダードなスペック&価格だけを重視するのであれば GPD P2 Max がおすすめです。

それ以外の付加価値(バックライトキーボード、SIMスロット、拡張スロットなど)を求めるのであれば Magic-Ben MAG1 をおすすめします。

GPD P2 Max に比べると Magi-Ben MAG1 は1万円ほど価格が高いので、その性能に対して価値を見出すことができるかがポイントです。

GPD P2 Max vs Magic-Ben MAG1

サポート面で優れているのはどっち

Magic-Ben MAG1 と GPD P2 Max のサポート面についても考えてみましょう。

Magic-Ben 製品は主に海外通販サイトで発売されていますが、国内の家電量販店での販売実績はなく、初期不良や不具合があった場合のサポートは期待できないという面があります。

GPD製品は 全国のヨドバシカメラ、ビックカメラの各店舗および正規販売店、Amazon.co.jp と販売実績は豊富です。また、国内でのサポートも充実している安心感があります。

製品のコストパフォーマンス・性能・機能だけでなく、サポート面についてもよく考えた上で、あなたにピッタリな1台を選んでみてください。

あわせて読みたい

8インチサイズ 超小型PCの本格的な発売が近づいています。その中でも海外クラウドファンディングでキャンペーンを行っていた「GPD P2 Max」と「CHUWI MiniBook」が気になっている人も多いはず。実際の使いやすさってどう[…]

GPD P2 Max vs CHUWI MiniBook
あわせて読みたい

2019年、8インチサイズの超小型PC が主要メーカーより発売されています。その中でもスペックが高く付加価値に優れた OneMix 3シリーズの「OneMix 3Pro」と、コストパフォーマンスに優れた「CHUWI MiniBoo[…]

OneMix 3Pro vs CHUWI MiniBook

Amazonでお得に買い物できる節約術!

Amazonでお得に買い物したいのなら、Amazon Mastercard がおすすめです。

しかも、年間費永年無料、新規入会なら数千ポイントがもらえる!

Amazonでお得に買い物

  1. プライム会員の場合 2%の高還元率
  2. コンビニ利用で 1.5%還元
  3. 申し込み当日から利用可能
  4. 新規入会で数千ポイントをプレゼント

Amazonでよく買い物をする人ほど、お得に買い物できる!
しかも、プライム会員なら還元されるポイントも UP!

\ お得に買い物できる節約術 /

最大2.0%分のポイントが還元!
プライム会員以外は1.5%

実践済み!格安販売「Windowsライセンス」

圧倒的な安さで Microsoft Windows 10 / Officeなどを販売している consogameで Windows 10 Proを実際に購入した導入手順などを詳しくご紹介しています。

ローリスク・ハイリターンで、正規ライセンスを手に入れよう!

CTR IMG