ワンダースワンの電源ボタンが入らない、起動しないという問題の多くはボタンの経年劣化・摩耗が原因です。改善方法としては接点洗浄、アルミ箔が有名で、最近では専用パーツ(ボタンリペアシール)が知られています。
この記事ではカチカチとした確かな押し心地、根本的な接触不良問題を解決できる『タクトスイッチ化』について簡単に解説していきます。
ワンダースワンの電源入らない問題解決
ワンダースワンの電源ボタンを押しても電源が入らない、起動しない、接触不良といった問題解決はいくつも存在します。接点洗浄やアルミ箔、専用パーツ(ボタンリペアシール)が有名です。
この記事で解説するタクトスイッチ化ははんだ作業はあるものの、接触部洗浄やアルミ箔よりも確実で、専用パーツ(ボタンリペアシール)よりも費用がかからないのがポイントです。
タクトスイッチを用意
ワンダースワンシリーズに取り付けるタクトスイッチを用意します。
タクトスイッチは接触部に収まるサイズであれば問題なく動作します。
ここでは最近主流となっている 3.3*3.3サイズのタクトスイッチを用意します。
国内ストア、海外通販ストアなどでも安く購入できます。(100円~300円ほど)
必要ツールを用意
タクトスイッチの取り付けは「本体の分解」、「はんだ作業」が必須です。
実装するのに必要なツールは下記のとおりです。
- はんだごてセット
- 特殊ドライバーセット(トルクスドライバー T6サイズ)
- カプトンテープ(あれば便利)
- フラックス(あれば便利)
タクトスイッチを取り付け
この記事では、ワンダースワンカラーを参考にしてタクトスイッチを取り付けます。
かなり小さなパーツ(タクトスイッチ)を取り付けるので取り扱いには注意してください。
本体の分解方法については、過去記事を参考にしてみてください。
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大まかな取り付け手順は下記のとおり。
- ワンダースワンカラーを分解する
- 3カ所(SOUND、START、PSW(POWER)の位置確認
- はんだ付けしない箇所はテープで絶縁
- タクトスイッチの左側2カ所をはんだ付け
解説では左側と案内していますが、右側(2本)だけでも導通します。
まとめ
タクトスイッチ取り付け後は、カチカチとして確かな押し心地を感じられます。
通常のゲームプレイに多用するようなボタンに、タクトスイッチ取り付けは向いていません。
少しの作業時間(10分~30分)はかかりますが、接点部洗浄やアルミ箔、専用パーツ(ボタンリペアシール)よりも優れていると評価します。
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