2020年７月、ネオジオポケットカラー、ワンダースワンカラーといった携帯型ゲーム機に、待望の外装シェル交換キットが発売されました。
この外装シェル交換キットは、外装シェル、ガラスレンズ、シリコンパーツ、メタルパーツ、ボタン類が一式セットされていて、携帯型ゲーム機を新品のようにリニューアルできます。
実際に外装シェル交換キットを使ってみて、気になる完成度や精度、分解・交換方法、問題解決ができたのかをご紹介していきます。
20年前に発売された携帯型ゲーム機をリニューアル
携帯型ゲーム機をリニューアルできるキットの開発・発売ラッシュが続いています。
そして、ついに待望のネオジオポケットシリーズ、ワンダースワンシリーズのカスタムパーツが発売されました。
まずは第一歩、前進したことに意味がある
ゲームボーイシリーズのように種類が豊富で、いろいろと選べるようなカスタムパーツは発売されていませんが、外装シェル交換キットが発売されたことに意味があります。
ゲームボーイシリーズだけでなく、ネオジオポケットシリーズ、ゲームギアなどのカスタムパーツを取り扱う海外ストアも増えていることから、将来的に新しいカスタムパーツが登場することを期待できます。
外装シェル交換キットをチェック
ネオジオポケットカラー、ワンダースワンカラーの外装シェル交換キットをチェックしていきます。実際にシェル交換をしてみてオリジナルとの完成度・精度の違い、改造・分解方法についてを詳しくご紹介していきます。
完成度・精度は高く、品質も安心して良い
結論として、外装シェル交換キットのクオリティは非常に高いです。
オリジナルと比べてみても精度に違いはなく、使い心地も問題ありません。
外装シェル交換キットのカラーバリエーションは、どちらも ホワイト、クリア、クリアブラックが販売されています。ネオジオポケットカラーは「スモーククリア」で、ワンダースワンカラーは「クリア」で、バッテリーケースだけがスモーククリアな色合いです。
このキットには、外装シェル、ガラスレンズ、シリコンパーツ、メタルパーツ、ボタン類、ステッカーが一式セットされています。ちなみに、こちらのストアから購入しました。
薄型（NEWネオジオポケットカラー）の「新型モデル」ではありません。
ネオジオポケットカラー、ワンダースワンカラーが登場して以来、今まで存在が確認されていなかったカスタムパーツ「外装シェルキット」が発売されました。待望の携帯ゲーム機が復元できるどちらも今からおよそ20年前に発売された携帯ゲー[…]
実際にシェル交換をしてみよう！
実際にワンダースワンカラーの外装シェル交換キットを使ってリニューアルを進めていきます。
ネオジオポケットカラーの改造・分解方法については、こちらを参考に進めてみてください。
待望のネオジオポケットカラー バックライトキットが発売されています。ゲームボーイシリーズばかりに注目が集まっていたバックライト液晶を、ネオジオポケットカラーに搭載できます。超簡単にバックライト化できる！ネオジオポケットカラ[…]
分解をする前に工具を用意しよう
ワンダースワンカラーの分解には特殊ドライバー（トルクスドライバー）が必要です。
精密ドライバーセットに入っている T6サイズを使いました。
ポチップワンダースワンカラーを分解しよう
ワンダースワンカラーの外装シェルを取り外していきます。
バッテリーケースを取り外し、トルクスねじ６本を取り外します。
オリジナルシェルから取り外した純正ネジ（トルクスねじ）は再利用しません。
再組立て時には、必ず外装シェル交換キットに付属するネジを使いましょう。
外装シェル（裏面）を取り外す
外装シェル（裏面）の下部にはツメが３カ所あります。
そこに注意しながら持ち上げると簡単に外装シェル（裏面）を取り外せます。
基板を取り外そう
外装シェル（表面）にセットされているロックスイッチを取り外し、液晶ディスプレイが接続されているフレキシブルケーブルを抜きます。
フレキシブルケーブルはひっぱって取り外すのではなく、左右のツメを引いてから力を入れずに引き抜きましょう。次に、設置されている基板を上方向へ持ち上げて取り外します。
取り外した基板は汚れているので、無水エタノールや接点洗浄剤などできれいにしておくと接触不良のトラブルを解決できます。
ボタン類を取り外そう
外装シェル（表面）にセットされている、ボタン類を取り外します。
設置されているボタンの位置、向きをよくチェックしておきましょう。
液晶ディスプレイを取り外そう
ワンダースワンカラーの液晶ディスプレイは接着固定されています。
外し方にはコツがあって、文具の下敷きのように外装シェルはしなるので、その原理を利用すれば液晶ディスプレイが外れて浮いてきます。
両手で外装シェル（表面）を持って、画像矢印のように少しずつ力を入れて何回かひねれば取り外せます。
外装シェル交換キットを使って組み立てる
ワンダースワンカラーの分解が終わったら、外装シェル交換キットを使って再組立てを進めます。その際に絶対にやってはいけないことがあります。
それは、オリジナルのトルクねじを絶対に使ってはいけません。
外装シェル交換キットに付属しているネジを使わないと、外装シェルにひび割れが発生します。
外装シェル交換キットに付属しているガラスレンズは、ファイナルファンタジーI同梱モデルと同じデザインです。ベーシックなデザインがお好みな人は、別途用意しましょう。
外装シェル交換キットで簡単カスタマイズができた！
外装シェル交換キットを使ってワンダースワンカラーをリニューアルしました。
改造の難易度は初心者向けで、誰でも簡単に交換できます。
20年前に発売された携帯型ゲーム機の紛失しやすいボタン、電池カバー・ボックス、接触不良や摩耗しやすいシリコンパーツを完全にリニューアルできました。
特にワンダースワンカラーは、クリア（透明）パーツが使われていることが多く、完全に修復が難しい経年劣化の黄ばみ（黄変）問題も解決できます。
一番にネックとなるのは販売価格
外装シェル交換キットは品質・ビルドクオリティが高い商品です。
しかし、ゲームボーイシリーズと比べれば需要・供給が少ない商品だけに、一番にネックとなるのは販売価格（およそ 3,000円）です。
ネオジオポケットカラーの外装シェル交換キットに比べると、ワンダースワンカラーの外装シェルキットの売れ行き・取り扱いはそれほど多くはありません。
これから一般販売が期待されワンダースワンシリーズのバックライトキットが販売されてから、外装シェル交換キットの真価が発揮されることでしょう。
1999年に発売されたワンダースワンに待望のバックライトキットが確認できました。電池一本で数十時間使え、ゲームタイトルによって縦・横画面どちらでもゲームプレイが楽しめるワンダースワンシリーズ。待望とされていたワンダースワン、スワンク[…]
