中華ゲーム機「ANBERNIC RG CubeXX」は、SoC に Allwinner H700 を採用した定番スペックを搭載し、ANBERNIC RG Cube の本体デザインと正方形ディスプレイをベースに再設計した Linuxモデルです。
ANBERNIC RG CubeXX の価格、スペック、特徴、エミュレーター性能についてご紹介します。さらに、評価すべき点や欠点についても詳しくチェックします。
ANBERNIC RG CubeXX について
中華ゲーム機 ANBERNIC RG CubeXX に関する情報をまとめたページです。
レビュー用サンプルを提供してもらいましたが、コンテンツの内容には影響していません。
価格・販売サイト
ANBERNIC RG CubeXX は、公式サイトを中心に広く販売しています。
カラーラインナップは、ブラック、ホワイト、グレーの全3色。
・ANBERNIC RG CubeXX
一般販売価格:10,499円(送料別途)
製品仕様とスペック
ANBERNIC RG CubeXX のスペックについて詳しく見ていきます。
製品名 | ANBERNIC RG CubeXX |
システム | Linux |
画面 | 3.95インチ、IPS、1:1 解像度 720 × 720 |
SoC | Allwinner H700 1.5GHz |
RAM | 1GB LPDDR4 |
ストレージ | microSDカード |
バッテリー容量 | 3800mAh(6.5時間駆動) |
インターフェース | USB Type-Cポート イヤホンジャック microSDカードスロット × 2 miniHDMI デュアルスピーカー |
ワイヤレス通信 | WiFi 5、Bluetooth 4.2 |
大きさ | 157.2 × 89.6 × 17.9mm |
重さ | 246g |
免責事項:スペック情報の正確性には細心の注意を払っていますが、保証はできません。
ANBERNIC RG CubeXX のレビュー
ANBERNIC RG CubeXX をレビューします。
付属品から基本的な特徴、インターフェース、操作性、システム、エミュレーター性能に加え、評価すべき点や欠点についても徹底解説します。
付属品
1. ユーザーマニュアル(英語・中国語)
2. USB Type-Cケーブル
別売りの収納ケースが用意されています。
本体サイズにジャストフィットする形状で、持ち運びに便利です。
大きさ・重さ
大きさは 157.2 × 88.6 × 17.9mm、重さは 245g(実測値)です。
ANBERNIC RG Cube をベースとした、丸みのある筐体デザインが特徴です。
重さは RG Cube よりも、わずかに軽くなっているのもポイントです。
さらりとしたマットな質感で、統一されたカラーリングも好感が持てます。
サイズ感
ANBERNIC RG Cube と ANBERNIC RG CubeXX を並べて比較しました。
スペックシート上ではわずかに本体サイズが異なるようですが、実測値ベースではサイズ感に大きな違いはありません。
グリップがある本体デザインのため、重量感も特に気になりません。
任天堂から発売された携帯型ゲーム機を基準に考えると、重さは 500g未満がストレスなく使える印象を持ちます。この基準を ANBERNIC RG CubeXX は満たしています。
インターフェース
インターフェースは、本体上部に miniHDMI、USB Type-Cポート(給電・充電用)を用意し、下部にイヤホンジャック、microSDカード×2(内1つは Linuxベースのシステム起動用)を備えています。
コントローラー下部の左右には、デュアルスピーカーを搭載しています。
ボリューム出力は十分で音質も高音質です。
ワイヤレス通信機能(Wi-Fi5 と Bluetooth 4.2)を搭載しています。
また、バイブレーション機能や 2.4Ghzワイヤレスゲームパッド接続もサポートしています。
アナログスティック周りに 1600万色の RGBライトエフェクトが搭載されています。
システム設定から LED のオン・オフや輝度、RGBカラー・エフェクトの変更が可能です。
バッテリー容量は 3800mAh で連続6.5時間駆動です。
RGBライトエフェクトをオンにするとバッテリー寿命が若干短くなります。また、内蔵ファンやヒートシンクは非搭載です。
画面
最大の特徴として、正方形ディスプレイを採用しています。
画面サイズは 3.95インチ(1:1)、解像度は 720 × 720、画素密度は 258PPI です。
ガラスレンズはロゴなし、上下左右のベゼル幅も狭めです。
画面の明るさと輝度(cd/m2)を測定したところ、最大513nit を記録しました。
明るさは十分で、屋内・屋外での視認も十分です。
定番レトロゲームをピクセルパーフェクトで表示できるのが最大の魅力です。
解像度とアスペクト比については、定番レトロゲームでは気になりませんが、画面比率 16:9 には適していないことに留意が必要です。
操作感
ABXYボタンサイズは 7.6mmで、1.2mm のストロークで、ほぼANBERNIC製品の標準仕様です。RB / LBボタンを含む主要なボタンはメンブレン方式を採用しています。
ABXYボタンはプリント印字のある光沢ボタンで、ボタンの押し心地や反発はしっかりとした感じです。ボタン側面の摩耗による削れや、押す角度によっての引っ掛かりもありません。
左側には 方向ボタン、アナログスティック、メニューボタンが配置されています。右側には ABXYボタン、アナログスティック、SELECT / STARTボタンが配置されています。
ANBERNIC RG Cube と比べると、定番レトロゲームにマッチしたボタン配置に変更されており、アナログトリガーではない点や、アナログスティックの種類が異なります。また、方向ボタンの押し心地や反発は、やや柔らかくなっています。
本体サイズに似合わず、しっかりと握れるグリップが備わっています。
指がかかる位置、RB/ LBボタンや RT / LTボタンに滑り止めのためのテクスチャー加工が施されています。そのため、手汗でも滑りにくくなっています。
システム
Linuxベースのシステム(独自OS)を採用しています。
わかりやすい初心者向けのシステムで、初めてのユーザーでも使いやすいです。
エミュレーター機能については、簡単に起動ができる『ゲームルーム』と RetroArchベースの中級者向け『RAゲーム』が用意されています。対応しているエミュレーターの動作や設定に若干の違いがあります。
公式によるファームウェアのアップデートも高頻度で行われています。
バグ修正や対応プラットフォームの改善が進められており、ユーザーにとっても安心して使えるゲーム機といえます。
また、有志による CFW(カスタムファームウェア)の開発も進行中で、導入することでカスタマイズ性が向上し、システム全体の改善が期待されています。
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エミュレーター性能
エミュレーター性能は RG35XXシリーズや RG40XXシリーズ と同じです。
主要スペックに Allwinner H700 を採用したモデルで、RG353シリーズや TRIMUI SMART PRO に近いエミュレーター性能とゲーム動作が期待できます。
動作するエミュレーターは一般的なレトロゲームをはじめ、スーパーファミコン、プレイステーションが快適動作、ニンテンドーDS、NINTENDO64、PSP、ドリームキャストがそこそこ動作するスペックを搭載しています。
スペックに対して負荷が高めの PSP やドリームキャストも、十分にプレイ可能なレベルで動作します。フレームスキップを設定することで、さらに快適に遊ぶことができます。
基本スペックが同じモデルが ANBERNIC から複数リリースされています。
本体サイズやコントローラーが異なる「横型モデル」「縦型モデル」「折りたたみモデル」など、好みに応じて選択すると良いでしょう。
初期設定・使い方
基本的な使い方は付属マニュアルに書かれているので、迷うことはないはずです。
詳しい手順については、こちらの記事を参考に進めてください。
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まとめ
ANBERNIC RG CubeXX は、RG Cube のデザインと画面をベースにした横型モデルです。
主に定番のレトロゲームを楽しむことに特化したモデルです。
最大の特徴は、ANBERNIC RG Cube の本体サイズと、定番レトロゲームをピクセルパーフェクトに表示できる正方形ディスプレイを採用していることです。また、基本スペックは既存のモデルをベースにしつつ、持ちやすさや操作性に優れていることもポイントです。
アスペクト比 4:3 の画面出力が崩れたり伸縮することなく表示できるため、ファミコンやゲームボーイ、プレイステーションなどのエミュレーターを遊ぶのに最適です。また、これまでのシリーズで確認されていた内蔵ゲームが削除されている点も好印象です。
スペックに関しては既存モデルの延長といった印象を受けますが、アスペクト比 1:1 の正方形ディスプレイや解像度、ANBERNIC RG Cube をベースとしたデザインや操作感を求める方には、特に適したモデルです。
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ANBERNIC RG CubeXX
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