Android OS、4G LTE 搭載スマートウォッチ「LOKMAT APPLLP Max」は、 結構遊べるデバイスとしてガジェットマニアから注目を集めています。スマートウォッチとしての機能はもちろん、超小型スマホ、モバイルルーター、エミュレータ機としても活躍できる優れモノです。
一風変わった LOKMAT APPLLP Max の価格・販売ストア、特徴、操作性などの使いやすさ、使い方・設定方法、メリット・デメリットなどをご紹介していきます。
LOKMAT APPLLP Max の価格・販売ストア
スマートウォッチ「LOKMAT APPLLP Max」は、海外通販サイトを中心に販売しています。
ざっくりと調べると販売価格は 20,000円~25,000円 といった感じです。
カラーバリエーションは シルバー、ゴールド、ブラックの3色です。
海外通販サイト:AliExpress(LOKMAT APPLLP公式ストア) でも販売しています。
LOKMAT APPLLP Max のスペック
はじめに LOKMAT APPLLP Max のスペックを詳しく見ていきます。
公式発表ベースではなく、実際のベンチマーク・実測値ベースで記載しています。
免責事項:スペック情報の正確性には細心の注意を払っていますが保証はできかねます。
LOKMAT APPLLP Max をしっかりチェック!
LOKMAT APPLLP Max をしっかりチェックしていきます。
付属品、基本的な特徴、専用アプリ・ファイル移動を含む初期設定、使い方、エミュレータ性能にいたるまで徹底解説していきます。
付属品を確認
付属品は、マニュアル(日本語記載あり)、バンド、充電用ケーブル(Pogo Pin用)、プラスドライバー、ネジ(5本)です。本体には液晶保護フィルムが標準で貼り付けられています。
本体サイズ・重さ
LOKMAT APPLLP Max の本体サイズは 77.2 × 53.6 × 15~18mm、重さは 91g(本体のみ)です。
スマートウォッチとして使うのであれば、大きく・重たい部類に入ります。
ただし、スマホ、モバイルルーター、エミュレータ機として使うのであれば「超小型サイズ」であることは間違いありません。スペックは低めながらも、いろいろな用途に使えることがポイントです。
スマホに近いスマートウォッチ
本体背面には心拍数センサーを搭載しています。
専用アプリと心拍数センサーを組み合わせることで、身体の動きや心拍数などの情報を取得します。行動記録や健康管理といった最低限の機能を兼ね備えています。
メッセージ確認、音楽を聴く、地図を見る、電話の通話・発信・着信、文字盤のカスタマイズなどのほか、単体でスマホアプリをインストール・起動するといった一般的なスマホ機能も備えています。
カメラ機能は期待できない
カタログスペックでは メインカメラ 13MP、インカメラ 5MPとなっていますが、実際はメインカメラ 8.1MP、インカメラ 1.9MP と鮮明な画質での撮影は期待できません。
腕に取り付けたまま撮影ができ、シャッター音はありません。
時刻を確認するスタイルで、確認しながら画面タッチで撮影することが可能です。
SIMカードは nanoSIM のみ対応
対応LTEバンドは、B1/B2/B3/B5/B7/B8/B12/B17/B20/B38/B39/B40/B41 です。
SIMカードスロットは付属プラスドライバーで開封してセットします。
SIMカードは nanoSIMカードのみ対応です。
SIMトレイタイプではなく、SIMカードを抜き差しするタイプです。
APN設定することで、国内SIM(HISモバイル、ワイモバイルなど)でも使えます。
インターフェースは限定されている
本体には電源ボタンの設置のみで、microSDカードスロットもありません。
周辺機器の接続は、ワイヤレス接続(Bluetooth)に限定され、本体の充電用ケーブルも Pogo Pin と汎用性はなく扱いづらいです。
ちなみに「電源ボタン」はホームボタン、長押しで電源OFF、再起動、マルチタスクの切り替えといった機能を備えています。
スマートウォッチとしてはデカすぎる
本体をバンドにセットすると、その大きさ・厚みは際立ちます。
やはりサイズ感が大きいので、常に身につけておくデバイスには適していません。
ウェアラブルデバイスとして使うのは「デカすぎる」のは一目瞭然です。
腕に取り付けたイメージがこちらです。かなり違和感がありますよね。
ウェアラブルデバイスとしては劣等生でも、超小型スマホ、モバイルルーター、エミュレーター機としては優等生です。
エミュレータ機としてのサイズ感
人気の中華ゲーム機 RG351シリーズ(RG351M)と、サイズ感を比べてみます。
本来の目的が違うので優劣をつけることはできませんが、液晶ディスプレイのサイズ、コントローラーの有無により LOKMAT APPLLP Max の小ささ・軽さが際立ちします。
製品名 | 液晶ディスプレイ | 大きさ | 重さ |
RG351M | 3.5インチ | 151 × 71 × 17.8mm | 262g |
LOKMAT APPLLP Max | 2.88インチ | 77.2 × 53.6 × 15~18mm | 91g |
スペックシートでのベンチマークは、RG351シリーズよりも性能が高いこともポイントです。
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LOKMAT APPLLP Max の初期設定・使い方
LOKMAT APPLLP Max の初期設定・使い方を詳しく解説していきます。
Android OS を搭載したデバイスなので、基本的な初期設定はスマホと同じです。
基本的な操作を覚えよう
画面を指で押して特定の方向へ動かす「スワイプ」操作が基本です。
ホーム画面を中心に、スワイプ操作で表示される画面をまとめてみました。
- 下へスワイプ:クイック設定ツール画面
- 上へスワイプ:お知らせ画面
- 右へスワイプ:アプリ画面
- 左へスワイプ:ヘルストラッカー画面
- 長押し:文字盤のカスタマイズ画面
「電源ボタン」はホームボタン、長押しで電源OFF、再起動、マルチタスクの切り替えといった機能を備えています。
専用アプリを導入する
専用アプリ「HEBSwatch」は、心拍数センサーを組み合わせることで、身体の動きや心拍数などの情報を取得します。行動記録や健康管理といった最低限の機能を兼ね備えています。
初期設定時の QRコードを読み込むか、Google Play ストアから導入できます。
- 接続するデバイスの Bluetooth接続をONにする
- HEBSwatch を起動したら「バインディング装置」をタップ
- QRコードをタップ
- 本体アプリ「Watch QR code」を表示して読み込む
- ペアリング画面が表示されたら「ペア」をタップ
- 接続されたら完了
ファイル・データの転送方法
LOKMAT APPLLP Max には、microSDカードスロットはありません。
ここではワイヤレス(Wi-Fi接続)を使ったファイル・データ転送方法を解説していきます。
Google Play ストアの「CXファイルエクスプローラー」を使っていきます。
- CXファイルエクスプローラーを起動
- ネットワークタブから「ネットワーク…」をタップ
- 「開始する」をタップ
- 「ftp://~」というアドレスが表示される
- ブラウザでこのアドレスを入力
- ④で表示される「ユーザー名」、「パスワード」を入力
- ストレージが表示される
開発者向けオプションを有効
アプリ選択画面から「設定」を開き、「My device 」、「About watches」と選んでいき、「Firmware version」を連続タップすることで「開発者向けオプション」を有効にできます。
エミュレータ機として使う方法
LOKMAT APPLLP Max をエミュレータ機として使っていきます。
スペックシート上での性能は、人気の中華ゲーム機 RG351シリーズの性能を上回ります。
あくまでもスマートウォッチであり、エミュレータ機ではありません。
遊べるエミュレータは Google Play ストアに依存する点には注意してください。
コントローラーは必須
スマートウォッチのように、仮想ゲームパッドでゲームプレイができます。
ただし、画面サイズが小さすぎるので快適なゲームプレイを楽しむことはできません。
エミュレータを遊ぶのであれば、Bluetooth接続できるゲームコントローラーは必須です。
画面をはさみ込むタイプのコントローラーは、一般的サイズのスマホ向けです。
失敗をしたくなければ、通常タイプのコントローラーを用意するのが賢明です。
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RetroArch を導入する
世界的に有名なマルチエミュレータシステム RetroArch を導入してきます。
基本的な導入手順については、こちらの記事(2-1のみ)を参考に進めてください。
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RetroArch のおすすめ設定
初期状態では、画面が常に縦表示、仮想パッド表示となっています。
RetroArch の画面を縦表示から、横表示にする方法は下記のとおりです。
- RetroArch を起動
- 設定から「ユーザインタフェース」をタップ
- 「詳細設定を表示」をONにする
- 設定に戻り「ビデオ」を選択
- 「出力」を選択
- 「スクリーンの回転」を選択
- 「90 deg」を選択
- 画面が縦画面から横画面になる
仮想パッドを非表示にする方法は下記のとおりです。
- RetroArch を起動
- 設定から「OSDディスプレイ」を選択
- OSDオーバーレイの「オーバーレイを表示」をOFFにする
- 仮想パッドが非表示になる
設定変更後は、RetroArch を再起動する必要があるかもしれません。
その他のエミュレータアプリ
RetroArch のほか、PPSSPP などで正常動作することが確認できました。
中華ゲーム機の設定と同じように、グラフィックスの「オートフレームスキップON」、システムの入出力のタイミングを「UMDの遅延をシミュレートする」に変更します。
セキュリティレベル(WideVine L3)が低いのでインストールができないアプリがあったり、縦画面から横画面に切り替える設定がないといった問題が確認できました。
ある意味で万能なスマートウォッチ
Android OS、4G LTE搭載スマートウォッチ「LOKMAT APPLLP Max」は、ある意味で万能なスマートウォッチです。本来のスマートウォッチとしての機能は十分でも、その大きさ・重さから常用するウェアラブルデバイスには向いていません。
ある意味 スマートウォッチとして本末転倒、致命的な欠点を抱えています。
しかし、エントリークラスのスペックを備えた超小型スマホ、モバイルルーター、性能高めなエミュレータ機と使える万能なスマートウォッチです。
LOKMAT APPLLP Max のメリット
- 超小型スマホとして使える
- モバイルルーターとして使える
- エミュレーター機として使える
- スマートウォッチとして十分使える
- 専用アプリは日本語対応
- 4G LTE対応モデル
- Google Play ストアが利用可
- バッテリー持ちが思ったより良い
- 本体のみなら手のひらサイズ
- ガジェットマニア向け
LOKMAT APPLLP Max のデメリット
- 公式スペックが正しくない
- スマートウォッチとして常用できるサイズではない
- 音量ボタンがない
- スマホとしは低スペック
- microSDカードスロットがない
- USBポートがない
- nanoSIM の抜き差しタイプ
- 充電用ケーブルが一般的でない
- カメラの画質は低め
- 無線接続に限定される
- セキュリティレベルが低い(WideVine L3)
- 初心者向けではない
スマートウォッチとしては劣等生でも、ガジェットマニアから見たら優等生なスマートウォッチです。発想しだいで色々と遊べるデバイスなのではないでしょうか。
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