GPD(SHENZHEN GPD TECHNOLOGY CO., LTD.)から、2つの MAXシリーズが発表されました。一つは日常で手軽に使えるミニPC「GPD P2 Max(旧名称:GPD Pocket2 Max)」、もう一つはゲーミングPC「GPD WIN Max」です。
大きな注目を集めている2つの製品についてと、2019年これからどうなっていくかを中国現地リポートを含めてチェックしていきます。
2つの新製品 GPD MAXシリーズとは
GPD(SHENZHEN GPD TECHNOLOGY CO., LTD.)から、2つの新製品 GPD MAXシリーズが発表されました。ライバル企業(One Netbook社)を意識しているためか、小出しの情報で注目を集めるティーザー広告が採用されています。
「断片的な情報が多くてわかりづらい」
そのため、断片的な情報が多くて、正確な情報がわからない人も多いのではないでしょうか。
この記事では現在までに “わかっている” 範囲の情報をコラムとして解説していきます。
共通点は「パワフルで大きくなった」こと
2つの GPD MAXシリーズの共通点は、パワフルで大きくなったことです。
もちろん性能も大きくパワーアップしているのですが、今までに発売されたどの製品シリーズよりも大型化されています。
共通した「コンセプト」にも変化
“ポケットサイズで気軽に持ち運べる” が GPD製品の大きなコンセプトでした。
しかし、2つの GPD MAXシリーズのコンセプトは “カバンにポンと入れて持ち運べる” にシフトした製品といえます。
クラウドファンディングはやるのか
すべてのGPD製品はプロモーション目的のクラウドファンディングを実施してきました。
おそらく今回もクラウドファンディングは実施するものと考えられますが、ティーザー広告が主流になってきているので、バリュープライスでしか大きな注目は集められないでしょう。
新たなユーザー獲得を目指して登場した2つの GPD MAXシリーズを詳しく見ていきます。
GPD P2 Max を正式発表!
2019年4月23日~26日にロシア・モスクワで開催された見本市(SVIAZ)で、GPD P2 Max(旧名称:GPD Pocket2 Max)が正式発表されました。
GPD P2 Maxは 2019年Q2-Q3(7月~12月)に発売予定です。
見本市でのカタログ公開
GPD P2 Maxの主な商品スペックは既に公開されています。
ここで注目したいのが、UMPCという表現ではなく「Ultrabook(ウルトラブック)」と記載されていることです。
GPD社は過去に「Ultrabookはたくさん市場に出回っていますが、かさばり、持ち運びが困難」と発信していましたが、あえてその Ultrabookを発表したことになります。
見本市のポスター・カタログを見ると、本体カラーはアンバーブラックになりそうです。GPD製品初の タッチパッド・Webカメラ・指紋センサー・スタイラスペンに対応していることも大きな特徴です。
ディスプレイサイズは 8.9インチ、CPUは第8世代のIntel® Core™ m3-8100Y、メモリは8GB-16GB、ストレージ容量は 256GB-1TB、バッテリー容量は 9,200mAhです。
本体の大きさは 213 x 149.5 x 5.5~14.2 mm、重量は 680gと大きく・重たくなりました。(カタログスペックから変更になりました)
製品名からわかるように、GPD Pocket2シリーズに分類されています。
GPD P2 Max(旧名称:GPD Pocket2 Max)のスペック
GPD P2 Maxの正式発表された製品スペックです。
こういった製品を求める人にとって、最も気になるポイントなのでしっかりチェックします。
2019年5月8日、正式なスペックがわかったのでスペック表を更新しました。
さらに名称が GPD P2 Maxに変更、本体の大きさ・機能(スタイラスペン対応など)が追加されました。
GPD P2 Maxには microSDカードスロットは搭載されていない点には注意しましょう。
キーボードレイアウトも改善か
「Pocketシリーズ史上、最も打ちやすいキーボードレイアウト」
本体サイズが大きくなったことで、キーボードも打ちやすいレイアウトへ変更されています。
キーボードサイズ・レイアウト・タイピング感も向上しています。
キーボードレイアウトは人によって好みが分かれる部分なので、GPD側が提案する内容とユーザー間でのミスマッチが発生する可能性が高いです。
たくさんのライバル企業が存在する Ultrabook市場で、GPD P2 Maxがこれからどのように戦っていくのかが気になるところです。
GPD WIN Maxの正式発表は!?
GPD WIN Maxの正式発表は2019年内です。
最近になって GPD WIN2 Max(仮称)から「GPD WIN Max」に名称変更されました。
このことから、GPD WIN2シリーズのマイナーバージョンアップモデルではなく、まったく新しいシリーズの登場となります。
冷却システムに期待したい
GPD WINシリーズ初のダブルファンを搭載です。
今までの GPD WINシリーズは放熱対策が十分とはいえず、安定したパフォーマンスが発揮できませんでした。是非とも冷却能力が高いモジュールを搭載して欲しいところです。
プロトタイプ(試作品)では、大口径の2つの冷却ファンが取り付けられています。
ブレード(羽根)の数も多いものが採用されています。
プロトタイプ(試作品)のヒートシンクです。
この小さなヒートシンクで十分な放熱対策が得られるとは考えられませんが、特別なチューニング(制限)を施すことで対応することも予想されます。
パワフルな AMD Ryzen™シリーズを搭載
GPD WIN MaxのCPUは AMD Ryzen™シリーズが搭載されます。
プロトタイプ(試作品)画像を見ると、AMD Ryzen™組み込み型 V1000シリーズが搭載される可能性が高そうです。
GPD WIN Maxのスペック
結論からいうと GPD WIN Maxのスペックはわかっていません。
2019年内に発売予定、サイズは8インチクラス、CPUは AMD Ryzen™シリーズといった、ふわっとした情報しかわかっておらず、詳細なスペック・情報はもうしばらく先になりそうです。
Discordでは早くもファンメイドによる紙製モックアップが公開されています。
あくまでも想像によるものですが、それだけ大きな注目を GPD WIN Maxは集めているのだといえるでしょう。
2020年には GPD WIN3の発売も計画していることから、GPD WIN Maxのリリース時期が遅れると様子見・買い控えを検討するユーザーも増えることが予想されます。
中国現地の製造メーカー:現地リポート
複数の企業がUMPCに参入を検討しています。
今回も中国現地の協力者による情報提供が得られています。
複数の製造メーカーに問い合わせ・訪問をしたところ、米国・韓国・ドイツのメーカーが UMPCに参入することを協議・検討している情報をキャッチしました。
詳しいブランド・メーカー名は守秘義務により教えてもらえませんでしたが、以前に CHUWIの UMPC参入などの情報を提供してくれた協力者だけに信ぴょう性は高そうです。
どちらにせよ、2019年~2020年にかけて UMPC市場が大きく動く年になりそうです。
GPD社、One Netbook社、CHUWIをはじめとして、これからは話題性だけでなく、今までに培ってきたブランド力、クオリティが試される時代がきたようです。
GPD 社から新製品「GPD WIN Max」が発表される可能性が高まっています。海外フォーラム(百度贴吧)で、GPD WIN Max とされる情報が出回り始めました。搭載される CPU は AMD じゃない⁉[…]