![AYANEO 2021 Pro レトロパワー レビュー](https://tonchikiroku.com/wp-content/uploads/2021/12/ayaneo2021-pro_retropower_review_00.jpg)
ポータブルゲーミングPC「AYANEO 2021 Pro レトロパワー」の一般発売が開始します。
AYA NEO 2021シリーズのハイエンドモデルである AYANEO 2021 Pro の特別カラーモデルで、ゲームボーイ風カラーが目を惹く特別なモデルです。
主要スペックは Windows 10 Home、7インチ(1280×800)、AMD Ryzen 7 4800Uプロセッサ、AMD Radeonグラフィックス、メモリー16GB LPDDR4x 4266Mhz、ストレージ容量 1TB を搭載しています。
ハイエンド・特別カラーモデルの AYANEO 2021 Pro レトロパワー をレビューしていきます。
AYANEO 2021 Pro レトロパワー の価格・販売ストア
![AYANEO 2021 Pro レトロパワー 価格・販売ストア](https://tonchikiroku.com/wp-content/uploads/2021/12/ayaneo2021-pro_retropower_review_01.jpg)
ポータブルゲーミングPC「AYANEO 2021 Pro レトロパワー」は、国内外の通販サイトで販売が開始されています。ざっくりとした販売価格は 150,000円で、2021年12月中旬から発送予定です。
通常カラー(ダークスター、ライトムーン)に比べると1万円ほど高い価格設定となっていますが、特別カラーの本体だけでなく、専用ドッキングステーションが付属したパッケージです。
現時点では本体だけを先行発送、ドッキングステーションのみ後送予定。
AYANEO 2021 Pro レトロパワー のスペック
AYANEO 2021 Pro レトロパワー のスペックは、次のとおりです。
特別なカラーバリエーションということだけで、基本スペックは AYANEO2021 Pro と同じです。通常モデル(AYANEO 2021)と比べると CPU性能が向上したモデルです。
- ディスプレイ:7インチ(1280×800)、H-IPS液晶(215ppi)、5点マルチタッチ対応
リフレッシュレート 60Hz - OS:Windows 10 Home 64bit
- CPU:AMD Ryzen7 4800U / 16スレッド
- GPU:AMD Radeonグラフィックス
- RAM:16GB DDR4-4266 LPDDR4X
- ストレージ:1TB PCIe NVMe(M.2 2280)
- バッテリー:12300mAh(4,100mAh × 3)、47Wh、PD対応
- I/Oポート:USB Type-C×3、イヤホンジャック
- 無線:Wi-Fi6、Bluetooth 5.2
- その他:ステレオスピーカー、ジャイロスコープ、加速度センサー
振動モーター - 大きさ:255 × 106 × 20mm
- 重量:650g
免責事項:スペック情報の正確性には細心の注意を払っていますが保証はできかねます。
AYANEO 2021 Pro レトロパワー レビュー
AYANEO 2021 Pro レトロパワー をしっかりチェックしていきます。
通常モデルと Proモデルとの違い、大きさ・重さ、目を惹く特別カラー・デザイン、ベンチマークテストなどを中心にご紹介していきます。
通常モデル AYA NEO 2021 については、こちらのレビュー記事を参考にしてみてください。
ポータブルゲーミングPC「AYA NEO 2021」の国内販売がはじまりました。このデバイスは、限定販売の創業版 AYA NEO Founder Edition、クラウドファンディング早期出資者向け AYA NEO のユーザーフィ[…]
付属品
![AYANEO 2021 Pro レトロパワー 付属品](https://tonchikiroku.com/wp-content/uploads/2021/12/ayaneo2021-pro_retropower_review_02.jpg)
付属品は USB Type-Cケーブル、USB Type-C変換アダプタ×2、ACアダプタ、マニュアルが付属します。レトロパワーに同梱予定だった専用ドッキングステーションは 2021年内の出荷を目指しています。(購入者へは後送予定)
AYA NEOシリーズに標準付属だった変換アダプタ(3種類)は付属していません。
日本国内以外で使う予定がある人は、海外用電源変換プラグを用意する必要がありそうです。
今後は世界共通パッケージから、日本国内向けに変更となる可能性が高いです。
大きさ・重さ
![AYANEO 2021 Pro レトロパワー 大きさ・重さ](https://tonchikiroku.com/wp-content/uploads/2021/12/ayaneo2021-pro_retropower_review_03.jpg)
AYANEO 2021 Pro レトロパワー の大きさは 255 × 106 × 21mm、重さは 656g(実測値)です。大きさに変わりはないものの、誤差の範囲ですが 10g ほど重たくなっています。
一般的に発売している携帯型ゲーム機(Nintendo Switch)やライバル機(GPD WIN3、ONEXPLAYER)との大きさ・重さ、サイズ感などについては、過去記事を参考にしてみてください。
海外クラウドファンディング Indiegogo でキャンペーンを実施していたモバイルゲーミングPC「AYA NEO」が、支援者へ向けた本格的な出荷がはじまりました。AMD Ryzen 5 4500Uを搭載していることが特徴[…]
気になるポイント
![AYANEO 2021 Pro レトロパワー ポイント](https://tonchikiroku.com/wp-content/uploads/2021/12/ayaneo2021-pro_retropower_review_04.jpg)
外装シェル形状は AYA NEO 2021シリーズで共通です。
初期に発売された AYA NEOシリーズに比べると、持ちやすさ・ボタンの押し心地、冷却能力を含めた内部構造が大きく刷新しているのがポイントです。
また、専用アプリ「AYA Space」がプリインストール、特別壁紙(Retro Power専用)が追加されているといった違いが確認されています。
個体差なのかもしれませんが液晶ディスプレイの黄色っぽさが目立ちます。
気になる場合は AMD Radeon Software(デスクトップ画面で右クリックメニューで表示)で色補正すると良いでしょう。
一部ゲームタイトルではゲーム起動時に落ちてしまう現象が確認できました。
例えば、ニーアオートマタ(NieR:Automata)での問題解決方法としては、マウス接続 or VMouseSetup 導入してから起動するなどの問題解決が必要となります。
ゲームボーイ風カラー・デザイン
![AYANEO 2021 Pro レトロパワー カラー・デザイン](https://tonchikiroku.com/wp-content/uploads/2021/12/ayaneo2021-pro_retropower_review_05.jpg)
AYANEO 2021 Pro の大きな特徴は、ゲームボーイ風カラー・デザインです。
初代ゲームボーイカラーに寄せたカラーリングで、これまでに発売されたモデルよりも豊富なボタンカラーが採用されています。
ボタンはプリント印刷ではなく、2色成型された高品質ボタンを採用、ユーザーフィードバックを受けた操作性・押し心地を実現しています。カラーが異なるだけで、これまでに発売された AYA NEO 2021シリーズと変わらないものが採用されています。
![AYANEO 2021 Pro レトロパワー 操作性](https://tonchikiroku.com/wp-content/uploads/2021/12/ayaneo2021-pro_retropower_review_06.jpg)
右側には Windowsキーの WINボタン、ESCキーの ESCボタン、Ctrl+Alt+Delete の TMボタン、スクリーンキーボード ON/OFF や、専用アプリ AYA Space の呼び出しなどが可能な KBボタンを配置しています。
左側には アクセシビリティボタン、Xboxボタンと同等機能を持つHボタン、ビューボタン、メニューボタンを配置しています。AYA NEO Founder Edition の LEDイルミネーションボタンの名残で残されているアクセシビリティボタンは、十字キー左と同時押しすることでバイブレーションの ON/OFF を切り替えできます。
AYA NEOシリーズには、マウスモードとジョイスティックモードを切り替えるボタンはありません。そのため、タッチスクリーン操作が基本となるので、利便性を求めるのであれば専用アプリ AYA Space や Controller Companion などの外部アプリを使うのがおすすめです。
AMD Ryzen 5 4500U搭載の携帯型ゲーミングPC「AYA NEO Founder Edition」は、中国国内限定モデルとして先行リリースされたモデルです。その後、世界向けモデルとして同スペックの AYA NEO が […]
インターフェース
![AYANEO 2021 Pro レトロパワー](https://tonchikiroku.com/wp-content/uploads/2021/12/ayaneo2021-pro_retropower_review_07.jpg)
入出力ポートは USB Type-Cポート3つ(内、2つは映像出力、PD対応)、イヤホンジャックだけです。メイン基板自体はそのままなので、これまでの AYA NEOシリーズと変わりはありません。
横並びで高さが同じだった3つのボタン(電源ボタン、音量調整ボタン)は、電源ボタンだけを低くすることで押し間違えないように AYA NEO 2021シリーズでは改善されています。
専用アプリ AYA Space
![AYANEO 2021 Pro AYA Space 使い方](https://tonchikiroku.com/wp-content/uploads/2021/12/ayaneo2021-pro_retropower_review_08.jpg)
専用アプリ AYA Space がプリインストールされており、スタートアップ起動(自動実行)します。各種設定(省電力、TDP設定)、ゲーム起動などの総合管理ができ、ゲーミングにフォーカスした Windowsゲーム機として機能します。
AYA Space の認証方法は、次のとおりです。
電話番号認証、メールアドレス認証があり、簡単なのはメールアドレス認証です。
- AYA Space 初期起動確認
- 自身のメールアドレスを入力
- 自身の電話番号を入力し「Request Codeボタン」を押す
- 認証コード(6桁)をメール受信
- 時間内に認証コード(6桁)を入力
- 本体左側ボタンの「三ボタン」を押す
AYA Space を起動すると、本体右側の KBボタンが AYA Space専用ボタンに切り替わります。
AYA Space 表示中に KBボタンを押すとデスクトップ画面に切り替わり、もう一度押すと簡易表示 ON/OFF、長押しすると AYA Space 画面に切り替わります。
一方で、Controller Companion などの外部アプリを導入していると操作に干渉してしまうので、AYA Space をメインに使うのであれば無効にしておくことを忘れずにしておきましょう。
専用アクセサリー
![AYANEO 2021 Pro レトロパワー](https://tonchikiroku.com/wp-content/uploads/2021/12/ayaneo2021-pro_retropower_review_09.jpg)
専用アクセサリーとして、強化スクリーンプロテクター、キャリングケースが販売されています。ドッキングステーションは 2021年内の出荷を目指しています。
レトロパワー発表当初には、キーボード、電源アダプタ、チャージングベースを発表しています。最近ではレトロパワーをイメージしたキャリングケースも発表していることから、何かしらの商品展開がされる可能性が高いです。
ストレージ状態・初期化
![AYANEO 2021 Pro ストレージ容量](https://tonchikiroku.com/wp-content/uploads/2021/12/ayaneo2021_pro_retropower_benchmark_00.png)
AYANEO 2021 Pro レトロパワー のストレージ容量は 1TB です。
AYA NEOシリーズ共通してパーティション分割はされておらず、専用アプリ「AYA Space」がプリインストールされています。
搭載されている OS は「Windows 10 Home」です。
初期インストールの際に日本語設定も可能なので安心です。万が一のトラブルがあっても、TMボタンと音量ーボタンを押しながら起動すれば、初期化ユーティリティで工場出荷状態へ戻せます。
![AYANEO 2021 Pro SSDストレージ](https://tonchikiroku.com/wp-content/uploads/2021/12/ayaneo2021_pro_retropower_benchmark_01.png)
1TBモデルに採用されているストレージは、SanDisk Western Digital PC SN530 NVMe SSD(WDC PC SN530 SDBPNPZ-1T00)です。スペックシートを確認するかぎりでは、最大読取2400MB/s、最大書込1,950MB/s です。
GPD製品(GPD WIN 2)で何度もSSD の換装をしていたところ、ライセンス認証ができなくなりました。問い合わせするのも時間がかかり面倒、新しい OS を購入するのは高すぎる。ローリスクハイリターンな格安ライセンスを手に入れろ![…]
AYANEO 2021 Pro レトロパワー のベンチマーク
![AYANEO 2021 Pro ベンチマーク](https://tonchikiroku.com/wp-content/uploads/2021/12/ayaneo2021_pro_retropower_benchmark_02.png)
AYANEO 2021 Pro レトロパワー のベンチマーク結果を簡単に確認していきます。
設定・環境によっては変わることがあるので、あくまでも参考程度にとどめてください。
冷却能力
![AYANEO 2021 Pro ベンチマーク](https://tonchikiroku.com/wp-content/uploads/2021/12/ayaneo2021_pro_retropower_benchmark_03.png)
ベンチマークテストで負荷をかけた状態で温度を計測しました。
最大温度は 80度を超える上昇がみられましたが、一定時間経過後には 40度台で安定します。
内蔵ファンの音は平常時ではまったく気にならず、負荷がかかる際には一時的に大きくなりますが許容範囲といった感じです。電源接続のまま2~3時間のゲームプレイで体感的に温かいといった感じです。
AYA NEO Founder Edition、AYA NEO、AYA NEO 2021 とレビューをしてきましたが、AMD Ryzen7 4800U を採用した AYA NEO 2021 Pro の冷却能力はまずまずといったところです。本体温度はシリーズ中では最も高くなっています。
ストレージ速度
![AYANEO 2021 Pro ストレージ速度](https://tonchikiroku.com/wp-content/uploads/2021/12/ayaneo2021_pro_retropower_benchmark_04.png)
AYANEO 2021 Pro レトロパワー に標準搭載されているのは SanDisk Western Digital PC SN530 NVMe SSD(WDC PC SN530 SDBPNPZ-1T00)です。AYA NEO 2021 に採用されているものと同じで、スペックシートどおりのストレージ速度を実現しています。
バッテリー状態
![AYANEO 2021 Pro バッテリー状態](https://tonchikiroku.com/wp-content/uploads/2021/12/ayaneo2021_pro_retropower_benchmark_05.png)
AYANEO 2021 Pro レトロパワー のバッテリー状態です。
バッテリーの基本情報、容量、状態などの参考としてください。
ベンチマークテスト結果
AYANEO 2021 Pro レトロパワー のベンチマークテスト結果はご覧のとおりです。
AYA Space(ベータ版)で、標準設定の『バランス(15W)』、高性能設定の『ゲーム(20W)』設定それぞれのベンチマークスコアを比較しています。
AYA NEOシリーズは、ドラゴンクエストX ベンチマークのフルスクリーン表示(1280 × 720)では動作しないので、仮想フルスクリーン表示での結果を記載しています。
ベンチマークテスト | バランス | ゲーム |
ドラゴンクエストX ベンチマーク 標準品質 フルスクリーン | 14696 | 14411 |
ドラゴンクエストX ベンチマーク 最高品質 フルスクリーン | 13052 | 13118 |
ドラゴンクエストX ベンチマーク 標準品質 ウィンドウ | 14492 | 14447 |
ドラゴンクエストX ベンチマーク 最高品質 ウィンドウ | 13202 | 13315 |
ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ 標準品質 | 6727 | 7326 |
ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ 標準品質 ノートPC | 7033 | 7248 |
ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ 高品質 | 4880 | 5252 |
ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ 高品質 ノートPC | 5840 | 6235 |
ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ 最高品質 | 4541 | 4975 |
PCMARK 10 | 5098 | 5285 |
3DMARK Time SPY | 1206 | 1316 |
3DMARK Fire Strike | 3200 | 3529 |
3DMARK Night Raid | 12821 | 14214 |
CINEBENCH Release23 | 6813 | 8020 |
CINEBENCH Release23(Single Core) | 1198 | 1237 |
ゲーミング性能についてはスペックありきなので、遊ぶゲームタイトルによっては画面設定のテクスチャクオリティ、低設定などに変更する必要がありそうです。
連続稼働時間
AYANEO 2021 Pro レトロパワー の連続稼働時間の測定結果です。
測定にはベンチマークテスト BBench を使用しています。
- ディスプレイの明るさは 50%
- ボリューム 50%
- スリープしない
- 無線LAN / Bluetooth:ON
- 電源プランは「バランス」
- AYA Space(ベータ版)「バランス」
上記の測定条件で、強制休止までの時間を測定したところ、測定結果は2時間10分でした。
ゲーミング使用に限定した場合では、2~4時間ほど持つとの報告があります。
AYANEO 2021 Pro 特別カラーモデル
![AYANEO 2021 Pro レトロパワー](https://tonchikiroku.com/wp-content/uploads/2021/12/ayaneo2021-pro_retropower_review_10.jpg)
ゲーミング体験に特化した実力モデル「AYANEO 2021 Pro レトロパワー」が満を持して登場しました。ゲームボーイ風カラー・デザインが目を惹くデバイスで、こだわり抜いただけあって本体カラー・ボタン配色はこれまでに発売されたモデルと一線を画しています。
洗練されたデザイン・質感はライバル機よりも差別化されており優れています。
基本スペックは AYANEO 2021 Proベースの AMD Ryzen7 4800U 搭載したハイエンドモデルで、ゲーミングに重要となる基本性能が向上している点もポイントです。
![AYANEO 2021 Pro レトロパワー レビュー](https://tonchikiroku.com/wp-content/uploads/2021/12/ayaneo2021-pro_retropower_review_11.jpg)
専用アプリ「AYA Space」がプリインストールされたことで、よりゲーミングにフォーカスした Windowsゲーム機として完成しています。ただし、現在はベータ版なので今後のアップデートで使いやすさ・操作性が改善されていくでしょう。
ドッキングステーションは単体購入で1万円ほどするので、ドッキングステーションが必要かどうかの有無、ゲームボーイ風カラーに魅力を感じられるかどうかでお買い得感が変わってきます。マッチする人であれば確実に所有欲を満たせる仕上がりとなっているのは間違いありません。
GPD WINシリーズの最新作「GPD WIN3」は、新たに第11世代TigerLake-Uシリーズ、スライド式キーボードを採用したモデルです。これまでのシリーズ以上にゲーミングにフォーカスされただけでなく、デスクトップPC のよ[…]