「Teclast P50AI」は、新機能を低価格で試せる魅力的な 11インチタブレットです。
最新の Android 15 をベースにした独自UI(TeclastOS)を搭載し、注目の AI機能を備えた、コストパフォーマンスに優れた製品として注目されています。
Teclast P50AI の価格、スペック、特徴、使用感についてご紹介します。さらに、評価すべき点や欠点についても詳しくチェックします。
Teclast P50AI について
Teclast P50AI に関する情報をまとめたページです。
レビュー用にサンプルを提供してもらいましたが、コンテンツの内容には影響していません。
価格・販売ストア
Teclast P50AI は、アマゾンで販売しています。
商品ページでは、4,000円オフクーポンが配布されています。
・Teclast P50AI
一般販売価格:20,900円(税込み)
記事執筆時点では、実質 16,900円で購入可能です。
商品クーポンの配布期間は、2024年11月11日までとなっています。
製品仕様とスペック
Teclast P50AI のスペックについて詳しく見ていきます。
製品名 | Teclast P50AI |
ディスプレイ | 11インチ IPSディスプレイ 解像度 1280 × 800 リフレッシュレート90Hz |
プロセッサ | Allwinner A733(8コア) |
システム | Android 15 (TeclastOS) |
メモリ | 16GB(6GB + 10GB仮想) |
ストレージ | 128GB micro SDカード(最大1TB) |
バッテリー | 7000mAh |
カメラ | フロント5MP、リア13MP |
通信 | WiFi 6 Bluetooth 5.4 |
その他 | GMS認証 OTGサポート Widevine L1 デュアルステレオスピーカー USB Type-Cポート×2 イヤホンジャック |
大きさ | 258 × 168 × 8.4mm |
重さ | 530g |
免責事項:スペック情報の正確性には細心の注意を払っていますが、保証はできません。
Teclast P50AI のレビュー
Teclast P50AI をレビューします。
付属品から基本的な特徴、インターフェース、カメラ、システム、使用感に加え、評価すべき点や欠点についても徹底解説します。
付属品
1. マニュアル
2. 保証書
3. ACアダプター
4. SIMピン
5. USB Type-Cケーブル
大きさ・重さ
大きさは 258 × 168 × 8.4mm、重さは 540g(実測値)です。
最新の iPad Pro に比べてやや重量感がありますが、手頃な価格で気兼ねなく使える点が大きな魅力です。日常的にガンガン使いたい方にはぴったりの選択肢といえそうです。
ビルドクオリティに関しては価格相当といえるでしょう。
全体的にはしっかりと作られており、十分な品質を感じられます。
サイズ感
サイズ感の参考として、8.3インチの iPad mini と並べてみました。
見てわかるとおり、一回り以上大きなサイズ感です。
大きめのサイズではありますが、片手でつかみ持ち可能な程よいサイズ感です。
小さなタブレットよりも視認性を重視するユーザーに適しています。
インターフェース
本体右側には電源ボタンと音量ボタン、左側にはデュアルステレオスピーカーを備えています。
バッテリー容量は 7000mAh で、長時間の使用にも対応可能です。
本体上部には USB Type-Cポートが2つ(内、1つはフル機能)、microSDカードスロット、イヤホンジャックを備えています。急速充電に対応していますが、時間がかかる印象です。
Wi-Fiモデルのため、SIMスロットは非搭載です。
また、Bluetooth 5.4 に対応しており、LDAC対応のオーディオコーデックを備えています。一方で、搭載されているセンサー類は必要最低限に抑えられています。
カメラはリア13MP、フロント5MPを搭載しています。
指紋認証や顔認証などの生体認証には非対応です。
タブレット背面のリアカメラは、約2mm 突出しています。
カメラ性能は高くはありませんが、メモ撮りや簡単な撮影には十分に活用できます。
画像では、傷防止のため背面の保護フィルムを貼った状態で撮影しています。端末の放熱性能が気になる場合は、保護フィルムを剥がして使用することをおすすめします。
画面
画面サイズは 11インチ、解像度は 1280 × 800 です。
ベゼル幅は左右上下ともに 9mm とやや太めの設計となっています。全体的な画質は価格帯に見合った仕様で、解像度の低さは AI機能による補正でカバーできます。
マルチタッチに対応し、リフレッシュレートは最大90Hz です。
画面の明るさと輝度(cd/m2)を測定したところ、最大376nit を記録しました。
明るさは十分で、屋内での視認には問題ありません。
標準の色温度はやや青みがかった感のある仕様となっています。
設定のディスプレイ項目「色温度調整」で、ご自身の好みの色温度に変更できます。
タッチスクリーンの操作感度(シングルタッチ・マルチタッチ)の平均値は 90Hz、呼び出しレートは平均 181Hz です。また、タッチ操作の反応が鈍い画面位置などもありません。
システム
Android15 に準拠した TeclastOS(カスタムUI)です。
大画面のため使い勝手はよく、直感的な操作を提供しています。
タブレットモードでは、2つのアプリを『分割画面』で表示させることができます。
アプリ起動後に画面下にあるナビゲーションバーから「タスク管理」ボタンをタップし、対象アプリの「分割」で二つのアプリを表示・ペアアプリにできます。
中央線をダブルタップすることで左右の画面を入れ替えたり、移動させて画面比率を調整することもできます。中心線を最端に移動することで片側のアプリを非表示にすることもできます。
注目の AI機能は以下のような機能を搭載しています。
- 姿勢リマインダー・・・頭の下向きを検出して注意メッセージを表示
- AIジェスチャー・・・手の動きを認識してスクロール、戻る、スクリーンショット、自撮り
- AW OCR・・・画像からテキスト認識してを抽出
- AI画像強化・・・ゲームやビデオ、画像表示の最適化
- AIビデオアップスケーリング・・・動画をさらに高品質表示
AIジェスチャーは複数項目を同時に有効にすると、手の動きの識別率が低下する場合があります。また、AW OCR については、縦書きテキストの識字率が低めである点には注意が必要です。
その他に『コントロールパネル』の入れ替え、パソコンのように操作できる『PCモード』、特定アプリを隠すことができる『プライベートスペース』などの新機能を用意しています。
使用感
Teclast P50AI の PCモード、動画再生、電子書籍、ゲームをチェックします。
結論としては、一般的な使用に十分に使えるタブレットです。
PCモード
PCモードでは、複数のアプリを同時に表示して操作が可能です。
タブレットモードの上限を超えるアプリ表示ができるため、生産性向上に役立ちます。ただし、多くのアプリを同時に開くと動作が重くなるため、適度な利用がおすすめです。
また、USB Type-Cポートが2つ搭載されているため、外部映像出力や外部機器をつなぐことができます。マウスやキーボード、タブレット用スタンドを使用することで、より快適に PCモードを活用できるでしょう。
動画
著作権管理方式のセキュリティレベルが最も高い Widevine L1 に対応しています。
Netflix以外のサブスクリプションサービスで高画質な動画再生が可能です。さらに、Amazonプライムビデオでの HD画質再生についても対応済みです。
また、リフレッシュレート 90Hz で、滑らかな動画再生を実現しています。
解像度やデュアルステレオスピーカーの音質は標準的ですが、AI機能(アップスケーリング)などを活用することで、エントリーモデルとしては快適な動画視聴を体験できます。
電子書籍
視認性の高い 11インチサイズで、ぬるぬるさくさくと読書を楽しめます。
横画面ではほぼ単行本サイズでの表示が可能で、縦画面ではさらに大きく表示でき、電子書籍を快適に楽しめます。
スマホや小型タブレットの画面よりも大きな表示が可能で、必要に応じて夜間モードや読書モードに切り替えることができ、目の負担を軽減しながら長時間の読書をサポートします。
ゲーム
定番の Antutuベンチマーク(V10)のスコア結果は 32万点です。
スペックをあまり必要としないゲームアプリやエミュレーター(PSPまで)であれば、比較的軽い処理でスムーズに動作します。特にカジュアルゲームを楽しむには十分な性能を備えています。
一方で、デバイスの負荷が高めのゲームアプリ『原神』や『鳴潮』などは、グラフィック設定を「低」に落とし込む必要があります。洗練されたグラフィックの美麗さや快適さを楽しむのは難しいですが、基本的なゲームプレイは可能です。
ただし、一部のゲームアプリ(ゼンレスゾーンゼロ)では、背景やメニューが正常に表示されないなどの不具合が確認されています。そのため、ゲームメインで楽しみたい方にはやや不向きな点があります。
まとめ
Teclast P50AI は、電子書籍や動画、軽作業に十分に楽しめるタブレットです。
最新の Android 15 をベースにした独自UI(TeclastOS)を搭載し、注目の AI機能を備えた、コストパフォーマンスに優れたモデルです。
視認性に優れた 11インチサイズは、読書や動画視聴、パソコンライクな使い心地を楽しめるのが大きな魅力です。特に電子書籍の閲覧や横画面での動画視聴に適したサイズ感が、日常の利用シーンにマッチしています。
エントリークラスのスペックながら手ごろな価格で提供されているのも魅力の一つ。AI機能などの新機能を気軽に試してみたい方にぴったりのタブレットといえるでしょう。初めてタブレットを購入する方や、普段使い用のセカンドデバイスを探している方にもおすすめです。
ただし、高負荷のゲームや高精細なグラフィックを必要とする用途には厳しいです。そのため、利用目的を明確にした上で購入を検討すると良いでしょう。日常的なタブレット用途をカバーしたい方にとって、コストパフォーマンスの高い選択肢と評価します。
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