ゲームボーイアドバンスSP のような折りたたむことができるコンパクトサイズの中華ゲーム機「Powkiddy V90」が登場しました。この中華ゲーム機は、ゲームボーイシリーズのゲームタイトルを遊ぶのにピッタリな中華ゲーム機です。
最大のポイントは “価格の安さと見た目” です。
それだけにエミュレータ性能は高くはなく限定的ですが、価格の安さとゲームボーイアドバンスSP よりも軽量でコンパクトサイズな見た目は大きな注目を集めています。
気軽さを求める人向けの中華ゲーム機の魅力や特徴、メリット・デメリットを、わかりやすく解説しながら実機レビューをご紹介していきます。
ゲームボーイシリーズを遊ぶのに最適な中華ゲーム機「Powkiddy V90」
ここ最近になって登場した中華ゲーム機は、スーパーファミコン、プレイステーション、PSP などを快適に遊べる優れモノが増えてきましたが、Powkiddy V90 はそういった中華ゲーム機と比べるとエミュレータ性能は高くはありません。
けれども、ゲームボーイアドバンスSP によく似た見た目と、ゲームボーイシリーズ、ファミコン、メガドライブなどのゲームタイトルをカジュアルに遊ぶ基本的な性能を持った、バランスがとれた中華ゲーム機です。
Powkiddy V90 の価格は安い
中華ゲーム機 Powkiddy V90 の価格は、ここ最近になって登場した中華ゲーム機よりも安いのが特長です。海外通販サイトでの価格は 4,400円、アマゾン価格は 5,000円ほどです。
購入できる本体カラーはレッド（オレンジ）、イエローの全２色です。
今から購入するのであれば保証が充実したアマゾンで購入するのが安心・安全です。
税関検査が厳しくなっているようなので、海外通販サイトで購入する場合は PayPal などの保護措置がある決済方法を利用しましょう。
Powkiddy V90 のスペック
中華ゲーム機 Powkiddy V90 のスペックを詳しく見ていきます。
最も気になるポイントなので、しっかりとチェックしていきます。
Powkiddy V90 をしっかりチェックしていく
いつでも、どこでも、気軽に持ち歩ける中華ゲーム機「Powkiddy V90」をしっかりチェックしていきます。付属品から基本的な使い方・設定などもしっかり見ていきます。
Powkiddy V90 の付属品
マニュアル（英語・中国語）、USB Type-Cケーブルが付属します。
日本語表記はないものの、一度でも中華ゲーム機で遊んだことがある人は、使い方・設定方法などで迷うことはありません。
ただ、使い方・設定に悩んでしまう初心者でも簡単に使えるように、その部分については後ほど基本的な操作を解説していきます。
ビルドクオリティは高いけどチープ
Powkiddy V90 の本体外装シェルはプラスチック素材です。
折りたたむことができるコンパクトサイズで、グラつきもせずビルドクオリティは高めです。
ただし、実際に手に取って感じた第一印象はチープです。
例えるなら、100円ショップで販売されている子供向けのおもちゃ品質といえばわかりやすいでしょう。
それでも、しばらく使ってみるとそれ以上の魅力があり、うまくトレードオフができている中華ゲーム機だといえます。
バッテリーは交換できるが、持続時間は少なめ
Powkiddy V90 には汎用バッテリー（BL-5C）が使われています。
本体裏面のバッテリーカバーを取り外せば、手軽に交換できます。
バッテリー容量が 1020mAh と少ないので、バッテリー持続時間は明るさ最大・音量（中）で２時間30分ほどです。本家ゲームボーイアドバンスSP の連続10時間と比べるとかなり少なく感じますが、鮮明で大きな IPS液晶、多才なエミュレータ機能を搭載していると考えれば満足度は高いです。
ストラップフックがある中華ゲーム機
過去の携帯ゲーム機には当たり前のように用意されていた、ストラップフックが Powkiddy V90 には用意されています。落下防止など意外と重宝するので、こういった細かなモノ作りがされている点は評価が高いです。
本体の充電は USB Type-C、データ転送はできない
この価格帯の中華ゲーム機の多くはいまだに microUSB で給電・充電するタイプが多いのですが、Powkiddy V90 は USB Type-C に対応しています。
ただし、データ転送には対応していないので、ゲームイメージなどを保存・削除するには microSDカードを取り外す必要があり少し面倒です。
折りたたみヒンジは意外としっかり
Powkiddy V90 の折りたたみヒンジは意外としっかり作られています。
液晶ディスプレイ側を下にして持ち上げると、少しだけ液晶ディスプレイが浮きますが、少し力を加えて振ったくらいではパカパカと開くことはありません。
見た目はチープですが、こういった部分でもビルドクオリティの高さを実感できます。
電源ボタンはスライド式で使いやすいのですが、後ほど問題点について説明していきます。
音量調整・明るさ調整はショートカットキーをおぼえよう
Powkiddy V90 にはダイヤル式ボリュームが用意されています。
ステレオスピーカーの音量は初期状態でもかなり大きいので、システム側でのボリューム調整が必須です。明るさ調整のボタンはないので、こちらについてはシステム側での調整だけです。
一般的なショートカットキーを一覧にしてみました。参考にしてみてください。
- 音量調整：SELECT ＋ A 、SELECT ＋ B
- 明るさ調整：SELECT ＋ L、SELCT ＋ R
- ゲームメニュー：ファンクションボタン、START ＋ SELECT、SELECTなど
- カテゴリ移動：L1、R1
L2 / R2ボタンは開発者向けのデバッグモードで使うようで、現在有効にはなっていません。
また、本体を折りたたむことで省電力モード（サスペンド）にはなりません。
本体中央のメニューボタンを押すことで省電力モードにできますが、ゲームプレイ中には実行できない点にも注意が必要です。
ゲームボーイアドバンスSP と比べてみる
Powkiddy V90 のモデルになったゲームボーイアドバンスSPの大きさ、重さ、操作性などを実際に比べていきます。
軽量でコンパクトなのは Powkiddy V90
ゲームボーイアドバンスSP の大きさは 82 × 85 × 24mm、重さは 143g
Powkiddy V90 の大きさは 77 × 79 × 24mm、重さは 114g（実測値）
比べてみると Powkiddy V90 の方が本体の大きさ・重さのどちらもゲームボーイアドバンスSP よりもコンパクトサイズなのがわかります。
ディスプレイは鮮明・音量はステレオに
液晶ディスプレイの大きさそのものは、少しだけ Powkiddy V90 が大きいです。
何よりも IPS液晶になったことで鮮明で見やすくなったことも特長です。
スピーカーもステレオスピーカーなので、モノラルなゲームボーイアドバンスSP よりも迫力あるサウンドを楽しめます。ただし、スピーカーの配置位置がコントローラ下部にあるのでプレイ中にふさいでしまうことがあります。
操作性は「オリジナル」には勝てない
ゲームボーイアドバンスSP の操作性・ボタンの押し心地を評価基準として考えると、Powkiddy V90 の操作性は特別に優れている点はありません。
ゲームボーイアドバンスSP のボタンストロークは浅めで、ボタンを押したというクリック感がありますが、Powkiddy V90 のボタンストロークは普通で、スコスコと抜けるような押し心地です。
Powkiddy V90 の使い方・初期設定
Powkiddy V90 の使い方・初期設定は特にはありません。
エミューレータを遊ぶには、microSDカードにゲームイメージを保存してエミュレータを起動するだけでゲームプレイができます。
保存するフォルダは microSDカードに用意されているので、対応するエミュレータに合わせたゲームイメージを保存してください。例えば、ゲームボーイなら GB、ゲームボーイアドバンスなら GBA といった感じです。
購入したストアによっては、ゲームイメージがはじめから microSDカードに保存されていることがあります。所有しているゲームタイトルから吸い出したゲームイメージを使用してください。
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Pocekt Go のファームウェアが使える
Powkiddy V90 のファームウェアは、Pocket Go と共通です。
特に問題がないかぎりはファームウェアの書き換えの必要性はありません。
理由は、最新バージョンのエミュレータにしたところで、動作できるエミュレータ、ゲームタイトルに大きな違いがないからです。特に初心者の方は動作不良の原因になるので止めたほう無難です。
スライド式の電源ボタンに注意しよう
電源ボタンをスライドでさせて、そのまま電源OFF にしてはいけません。
必ず設定画面（Settings）から「Power」を選択して、Poweroff するようにしてください。
Powkiddy V90 は、それだけでは完全に電源OFF にはできません。
その後に、電源ボタンをスライドさせて OFF にするようにします。
二段階認証のような電源OFF の方法はかなり面倒ですが、この方法で電源OFF にしないとシステム破損する可能性があるので注意しましょう。
ゲームボーイシリーズに最適なエミュレータ機
Powkiddy V90 には標準で、ファミコン、ゲームボーイ、ゲームボーイカラー、ゲームボーイアドバンス、スーパーファミコン、プレイステーション、メガドライブ、セガ・マスターシステム、PCエンジン、ネオジオなどのエミュレータが搭載されいます。
エミュレータ性能は限定的、期待してはいけない
だからといって、すべてのエミュレータが快適に動作するわけではありません。
快適に遊べるのは、ゲームボーイシリーズ、ファミコン、メガドライブ、PCエンジン、ゲームギアといったエミュレータに限定されます。
少し気になったポイントとしては、ゲームボーイ、ゲームボーイカラーのゲームプレイ中に Lボタンを押すと、無音になりゲーム速度が倍速になる機能があります。
また、ファミコンエミュレータ（FC）の立ち上げは、ほかのエミュレータよりも立ち上がりが悪く、体感で10秒ほど差があります。
そのほかにも スーパーファミコン、プレイステーションといったゲームタイトルは “動作ができるレベル” と考えたほうが良いでしょう。バイブレーション機能などを搭載していますが、宝の持ち腐れです･･･
ゲームボーイアドバンスSP の機能を拡張したモデル
ゲームボーイアドバンスSP ライクに折りたたむことができるコンパクトサイズの中華ゲーム機「Powkiddy V90」は、エミュレータ性能は限定的ながらも本家よりも小さく・軽量で、いつでも・どこでも・持ち歩ける中華ゲーム機です。
決してエミュレータ性能が高い中華ゲーム機ではありませんが、ゲームボーイアドバンスSP よりも明るく綺麗なディスプレイ、ステレオスピーカー、ゲームボーイシリーズには限定されない遊びができる魅力があります。
本体はチープながらも、ビルドクオリティは高め、最近の中華ゲーム機に搭載されている USB Type-C などの基本に忠実に作られています。コスパが良く、カジュアルな気軽さを求める人に最適な中華ゲーム機です。
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