超小型ゲーミングPC「GPD WIN 2」を実機レビュー!過去に発売されたGPD製品とも比較していきます。

GPD社(SHENZHEN GPD TECHNOLOGY CO., LTD.)が、海外クラウドファンディングサイト:INDIEGOGOでキャンペーンを実施しているNew 3DS LLサイズの超小型ゲーミングPC「GPD WIN 2」を実際に触ってみました。

到着したGPD WIN 2は、2月中旬ごろに日本国内へ到着したプロトタイプの一つです。
過去に発売されたGPD製品(GPD WIN、GPD Pocket)とも比べていきます。

はじめに

本記事に掲載されているGPD社(SHENZHEN GPD TECHNOLOGY CO., LTD.)の「GPD WIN 2」は、最も製品版に近い「GPD WIN 2」のプロトタイプをもとに記事作成をしています。

現在も海外クラウドファンディングでキャンペーンを実施している製品だけに、一部の仕様が変更される可能性があります。また、本記事で公開できる範囲は GPD WIN2の見た目・大きさだけです。許諾が得られしだい順次記事を公開していきます。

おそらく製品版では一部ドライバーが更新されたものが予定どおりに出荷されるでしょう。
最も製品版に近い GPD WIN2のプロトタイプを見ていきます。

GPD WIN 2のパッケージ・付属品

GPD WIN2のパッケージ・付属品を見ていきます。
パッケージの側面には「WIN2」というロゴが大きく金文字でプリントされています。
GPD製品をコレクションしている人は、これを見ただけでもわくわくするでしょう。

GPD社(SHENZHEN GPD TECHNOLOGY CO., LTD.)のロゴは、GPD Pocketに採用されているポップなロゴではなく従来のロゴに戻されました。
もしかしたら、GPD製品のシリーズによって使い分けているのかもしれません。

パッケージの作りはGPD Pocketと同じフタが取り外しできない一体型です。
GPD社から提供されるプロトタイプ(試作品)はパッケージ・本体が雑に作られている場合があるのですが、ほぼ製品版に近い品質に仕上げられています。

内箱のカバーを外すと、付属品・GPD WIN 2本体が収められています。

付属のマニュアルは中国語・英語・日本語の記載があります。
このマニュアルの表紙にWindows 10 Home(64bit)のシリアルコードが貼り付けられています。

ACアダプタ、USBケーブル(Type-C)、イヤホンが付属します。
ACアダプタには製品安全マーク(PSEマーク)が付けられています。

GPD WIN 2を見ていく

初代(GPD WIN)と比べると、GPD WIN2はCPUにIntel Core m3-7Y30、9,800mAh(4,900mAh x 2、3.8v)の大容量バッテリー、RAM:8GB、ストレージ容量:128GB(換装可能)、画面サイズも6インチ(1280 x 720P、ゴリラガラス4、マルチタッチ対応)と大幅にスペックが向上しています。

デザインは賛否両論ありますが、天板を囲むように金属製パーツ(マグネシウム合金)を採用したデザインに仕上げられています。

初代(GPD WIN)と比べるとサイズは少し大きくなりました。前面から見ると排気口がなくなり、すっきりとした印象を受けます。(GPD WIN2のサイズ:162 x 99 x 25 mm)

両サイドの持ち手部分には、すべりにくい加工がされています。
異なる素材が採用されているわけではありません。

初代(GPD WIN)では、R3/L3ボタンがキーボードのキーとして配置されていました。
GPD WIN2ではキーボードのキーのほかにボタンとしても配置されています。
2段配置することにより押しごこちも改善されています。

I/Oポートは、USB Type-C、USB-A(USB 3.1 Gen.1)、micro HDMI、3.5mmヘッドセットジャック(音声入出力)、micro SDXCスロットです。

充電用のUSB Type-C端子とmicro HDMI端子が左右で離されている(配置・端子も変わった)ので、初代(GPD WIN)であった差し間違えて端子を破損するといった事故もなくなるでしょう。

底面を見ると、冷却能力が8倍に向上した内蔵ファンの吸気口、ストレージ性能が約5倍に向上したSSDのソケットカバーがあります。

GPD WIN2のプロトタイプには、技適マーク(技術基準適合証明等のマーク)のプリントがありません。製品版ではプリントされたものが出荷されます。

初代(GPD WIN)と比べると底面の吸気口、背面の排気口が大きいことが確認できます。本体が過剰に熱くなるということはありません。

さらに使いやすくなった

ニンテンドー3DSシリーズのように折りたため、ゲームコントローラ、キーボードが付属する超小型ゲーミングPCは、GPD WINシリーズの最大の特徴です。

初代(GPD WIN)で、アンバランスだったキーボードも中央に配置され、ABXYボタンもカラフルになり、さらに使いやすくなりました。

初代(GPD WIN)ではヒンジ部分が出っ張っていましたが、GPD WIN2ではスッキリと収まっています。

本体の画面は初代(GPD WIN)と同じように180度開けます。

コントローラは、内蔵ファンの関係で初代(GPD WIN)と異なる配置になっています。
慣れの問題もありますが、操作感は思っていたよりも良好です。

キーボードの左右にはスピーカー穴が開けられています。初代(GPD WIN)ではスピーカーはモノラルでしたが、GPD WIN2ではステレオが搭載されています。

超小型ゲーミングPCの冠どおり、ゲーミングの主要キーはカラフルに仕上げられています。

初代(GPD WIN)では、コントローラ・キーボードがスクリーンに接触してスリープモードが解除されるという問題がありました。その問題を防ぐための対策が施されています。

ゲーミングの主要キーは、異なるキーに仕上げられているので、慣れればキーボードを確認しなくても操作ができるようになるかもしれません。

中央にはGPDロゴが配置され、その上にはマウス・ジョイスティックモードを切り替えるメタルスイッチ、マイクが配置されています。
入力モードのスイッチが初代(GPD WIN)と比べると一つ減っています。

交換可能な天板を採用

GPD WIN2では、天板の一部(ABS樹脂)が交換可能です。
海外クラウドファンディング:INDIEGOGOキャンペーンではデザインコンテストのアナウンスがされています。将来的にはアクセサリーとして別途販売される可能性も考えられます。

天板の一部はしっかりと取り付けられています。簡単に取れてしまうということはありません。本体側からフレキシブルケーブルがヒンジを通して接続されています。

幅も限られていて、深さも1mmちょっとしかないので、ここに何かを収納するのは難しいと考えられます。大きさ的に考えると、落し物・忘れ物の紛失防止タグ「MAMORIO」のケースを取り外した基板だけであれば収納できるかもしれません。

SSD(128GB M.2 2242 SATA 3.0)の換装は簡単

SSDソケットカバーは工具(プラスドライバー)で取り外せます。
内蔵されているSSDも簡単に取り外すことが可能なので、SSD(128GB M.2 2242 SATA 3.0)のストレージ容量が少なく感じている人は簡単に換装できるでしょう。

海外クラウドファンディング:INDIEGOGOのキャンペーンでアナウンスがあったとおり、GPD社が推奨しているメーカーのSSDと換装したほうが無難です。

GPD社(SHENZHEN GPD TECHNOLOGY CO., LTD.)は、Transcend、Lenovo、ADATA、Plextorブランドを推奨しています。

GPD製品(GPD WIN、GPD Pocket)と比べてみる

GPD社から既に発売されているGPD WIN、GPD Pocketと見た目・大きさを比べていきます。
お手元にGPD製品があれば、その見た目・大きさの雰囲気が何となくわかると思います。
初代(GPD WIN)と比べてみると、一回り大きく、すっきりとした印象を受けます。

本体側の厚みはほとんど変わりません。(GPD WIN2の方が厚みはあります)

キーボードサイズは初代(GPD WIN)と比べると大きく打ちやすくなりました。

本体重量は初代(GPD WIN)よりも約100g重くなりました。
人によっては、長時間のゲームプレイでは重さを感じてしまう場合もあるでしょう。

個人的には両手で持ってゲームプレイをするのでぎりぎり気にならない重さと感じています。(GPD WINの重量:約360g、GPD WIN2の重量:約460g)

初代(GPD WIN)より、GPD WIN2の性能は大幅に向上していますが、一般販売価格も高くなることが予想されます。

そういった意味では、本当に遊べる玩具として初代(GPD WIN)はバランスが良い超小型ゲーミングPCといえます。

次にコンセプトが違うGPD Pocketと見た目・大きさを比べていきます。
ゲーミング目的でなければ、間違いなく GPD WIN2よりも使いやすさはGPD Pocketが勝ります。金属筐体を採用している点でもGPD Pocketの方が良く見えます。

GPD WIN2に、初代(GPD WIN)の初期出荷モデルを重ねてみました。
こうして見ると一回り大きいことがよくわかります。GPD WIN 2は、ぎりぎりNew 3DS LLサイズの超小型ゲーミングPCといえる感じです。

3DS LLのケースにはGPD WIN 2は収まりません。
無理やり詰めることはできますが現実的ではないでしょう。

次にGPD Pocketと重ねてみました。GPD WIN2と比べると大きさは GPD Pocketの方が大きいですが、実は重量はほぼ同じです。

両手で GPD Pocketを持つと、GPD WIN 2の重量を体感できます。(GPD Pocketの重量:約480g、GPD WIN 2の重量:約460g)

最後に大きさ順に、下から GPD Pocket、GPD WIN2(プロトタイプ)、GPD WIN(初期出荷モデル)を重ねてみました。

ここ数年でGPD社(SHENZHEN GPD TECHNOLOGY CO., LTD.)は魅力的なデバイスをたて続けに発表していることがわかります。

まとめ・続きます

New 3DS LLサイズの超小型ゲーミングPC「GPD WIN 2」を実際に触ってみて、歴代のGPD社製品と比べ完成度が高まっていることを実感できました。

初代(GPD WIN)で抱えていた不具合・問題も、GPD WIN 2では多くのユーザーからのフィードバックを受けて、ある一定の終着点に落ち着き完成したという印象を受けます。

初代(GPD WIN)のスペックでは体験できなかった、より多くのゲームタイトルが遊べるNew 3DS LLサイズの超小型ゲーミングPCの GPD WIN2が発売されます。

これから海外クラウドファンディングサイト:INDIEGOGOの出資者への出荷、国内外の正規販売店・大手量販店から正式に販売されるのが楽しみです。

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