海外クラウドファンディング INDIEGOGO キャンペーンに出資をしていた最強のモバイルゲーミングPC「GPD WIN Max」が到着しました。出資者全員への出荷は完了していませんが、初期ロットはかなりの数量が発送されています。
すでに GPD WIN Max の試作機によるレビュー記事・動画などが広く公開されていますが、クラウドファンディング先行出資者(初期ロット)として届いた GPD WIN Max の実力を徹底解説していきます。
製品版として届いた GPD WIN Max のスペック、価格、機能、温度、ベンチマーク結果などを徹底解説していきます。これから購入を検討している方は必見です。
- 1 最強のモバイルゲーミングPC「GPD WIN Max」
- 2 GPD WIN Max のスペック
- 3 GPD WIN Max の価格・正規販売店情報
- 4 GPD WIN Max をしっかりチェックしていく
- 5 ほかの小型デバイスと比べてみる
- 6 液晶ディスプレイのベゼル幅は厚め、解像度は低い
- 7 初期ストレージ状態を確認
- 8 GPD WIN Max のベンチマーク
- 9 Unreal Engine 4 を採用したゲームタイトルのクラッシュ回避について
- 10 ゲームプレイで画面がぼやける問題について
- 11 ディスプレイの色補正・鮮明度などを設定する
- 12 TDP は標準で「高性能モード」に設定されている
- 13 GPD WIN Max のリカバリは超簡単
- 14 遊べるゲームタイトルが増えた「GPD WIN Max」
最強のモバイルゲーミングPC「GPD WIN Max」
ニッチ市場の覇権を目指す GPD社(SHENZHEN GPD TECHNOLOGY CO., LTD.)の GPD WINシリーズ最新作であるモバイルゲーミングPC「GPD WIN Max」の製品版が、日本国内の出資者へも続々と出荷されています。
待望のモバイルゲーミングPC、本格的な出荷がはじまる
GPD製品のクラウドファンディングは、昔からプロモーション目的という意味合いが強く、一般販売価格よりも安いけど初期不良率が高いとウワサされています。しかし、製品リリースを重ねるごとにそういった報告は少なくなり、クオリティが高まっているように思えます。
同時期にはライバル社である One-Netbook社が One Gx1 をリリースしましたが、それよりも性能が高く、過去製品からのユーザーフィードバックを生かした GPD WINシリーズ最新作の GPD WIN Max をご紹介していきます。
GPD WIN Max のスペック
はじめに GPD WIN Max のスペックを詳しく見ていきます。
インテルの第10世代 i5-1035G7 を搭載し、小さなモバイルゲーミングPC でありながら最大25W に設定できる冷却能力を備えています。
免責事項:スペック情報の正確性には細心の注意を払っていますが保証はできかねます。
GPD WIN Max の価格・正規販売店情報
日本正規販売店での先行予約販売・キャッシュレス5%キャンペーンが終了し、現在は一般予約受付が開始されています。大きな価格差はなく、サポート・購入特典の違いが特徴です。
正規販売店・オフィシャルストア | 販売価格(税別) |
MCM Japan | 98,182円 |
デントオンラインショップ | 98,182円 |
天空(GPD Direct) | 99,980円 |
GPDオフィシャルストア(海外通販サイト) | 885.40ドル(セール価格) |
詳しい価格差・特典の違いなどについては、こちらの記事を参考にしてください。
特別な割引クーポン情報(先着10名様)も掲載しています。
実はアマゾンで購入するのが一番お得なことも。
ポイントキャッシュバックでお得に購入できる。
2020年6月1日、GPD社の正規販売店3社(MCM、デントオンラインショップ、天空)が、最強のモバイルゲーミングPC「GPD WIN Max」の予約販売を開始しました。予約販売価格の最安値は 税別 98,182円( 税込[…]
GPD WIN Max をしっかりチェックしていく
それでは GPD WIN Max をしっかりチェックしていきます。
これまでの GPD製品にはなかった 8インチの大型液晶ディスプレイ(解像度 1280 × 800)、バックライトキーボード、Thunderbolt 3、有線LAN といった組み合わせ・新機能を搭載したモバイルゲーミングPC です。
パッケージ品質が向上している
今までにも多くの GPD製品をチェックしてきましたが、パッケージ品質が向上しています。
過去に届いた商品は内箱が陥没していたり、接着面がはがれているものがありましたが、本体底部のゴム足の凹みなども再現された高品質な仕上がりを見せています。
GPD WIN2 の後継機からもパッケージが高品質・コンパクトに改良されていたりと、最近になって GPD社はかなり力を入れているようです。
指紋が目立ちにくい落ち着いたブラックボディ
GPD WIN Max の本体カラーは「ブラック」のみです。
完全な真っ黒という色味ではなく、どちらかといえばスペースグレイのような感じです。
やや光沢感のあるマットなマグネシウム合金の天板、それ以外の部分には GPD MicroPC にも採用された耐衝撃ABS合成樹脂が採用されています。
実測した本体サイズ・重さを再確認
GPD製品の本体サイズと重さを実測して再確認していきます。
GPD WIN Max の実測した本体サイズ・重さは、公表されているスペックと比べると違いがあります。
実測した本体サイズは 211 × 147 × 30 mm、重さは 853g です。(ゴム足を加えた大きさ)
特に重さは当初公表されていた 790g(後に 845g に訂正)と比べると大きな差があります。
本体背面には内蔵ファンの大きな吸気口スリット、各種認証マーク(技適マークあり)、ゴム足などが確認できます。
ゲームパッドモード、マウスモードに切り替えられる
ゲームパッドモード、マウスモードに切り替えられるスイッチが本体左側に搭載されています。
このスイッチをマウスモードに切り替えることで、本体を持ちあげた状態でも通常のマウス操作が快適にできます。
さらに JoyToKey、Controller Companion などのアプリを使えば、マウス・キーボードの機能をゲームパッドに割り当てることも可能です。
豊富なインターフェイスを搭載したモデル
GPD WIN Max にはノートパソコン顔負けの豊富なインターフェイスを搭載しています。
本体背面には HDMI、USB 3.1×2、USB Type-C、Thunderbolt 3、BIOSリセットボタン。
左側側面には LANコネクタ、microSDカードスロット、前面には 3.5mmヘッドフォン/マイク接続端子が備えられています。
給電・充電は USB Type-C、Thunderbolt 3 のどちらでも対応しています。
もちろん、USB Type-C は DP Altモードにも対応しています。
BIOSリセットボタンは、BIOS設定を編集して起動不能が発生したときに初期状態にリセットできるボタンです。過去製品ではサポート依頼をしなければ解決できなかった問題も解決できるようになりました。
GPD WIN Max の付属品
GPD WIN Max の付属品は ACアダプタ、ケーブル、保証書・取扱説明書です。
メーカーによる国際保証で1年間受けられます。欲を言えば ACアダプタは折りたたみ式が良かったかも。
取扱説明書は日本語で記載されています。
基本的な操作、Fnキーの組み合わせ、仕様などを日本語で確認できるので一般的な操作で迷うことはありません。
ACアダプタは日本国内でも安全に使える PSEマーク付きです。
気になった点としては、日本正規販売店の1つであるエム・シー・エム・ジャパン株式会社(以下 MCM)の記載があることです。ACアダプタについての保証は MCM がするのか不明です。
また、付属品には液晶保護フィルムを付属していません。
液晶ディスプレイの汚れ・キズを防止したい人、光沢・反射が気になる人は液晶保護フィルムを用意すると良いでしょう。
最大開度は 180度で実用レベル
GPD WIN Max の最大開度は 180度です。
GPD MicroPC に似たデザインが採用されていますが、ここまで大きく開けます。
接地面と天板が接触(こすれる)ということはなく、過去製品で確認された大きく開くと後部へグラつくような挙動もありません。
バックライトキーボード搭載、キーボード配列をチェック
GPD WIN Max の上部にはゲームパッド、トラックパッド、その下に6列のキーボードを搭載しています。試作機では Fnキーの印字が青色でしたが、製品版ではすべて統一されたカラーでわかりづらくなりました。
キーボード入力にはクセはあるものの、モバイルノートPC としてのニーズにも対応できそうな感じです。快適さを求めるのであれば外付けキーボード、マウス、液晶ディスプレイなどは必須です。
バックライトキーボードの明るさは、薄暗い環境ではハッキリと目視できるレベルです。
日本語入力の切り替えは、Alt + ~ のほか、Shift + Caps でも切り替えできます。
キーボードのバックライト ON/OFF は、Fnキー+F6キーです。
そのほかの Fnキーの組み合わせについては、取扱説明書ですべて確認できます。
仕様なのかは不明ですが、キーボードの Capsキー、Enterキーがほかのキーよりもやや沈んでいます。また、キーボードの一部キーにやや沈みが見られます。
特に押し心地が悪くなっていることはありませんが、今後のビルドクオリティの向上に取り組んでもらいたいところです。(上画像では F5キー左側がやや沈んでいることがわかります)
ゲーミングスタイルに合わせて使える
GPD WIN Max の重量は 853g と「重たい辞書」サイズです。
とてもじゃないけど、両手で辞書を持って長時間読むことは無理ですよね。
そうなると、座って GPD WIN Max の一部を机に置いてから斜めにして遊ぶというゲームスタイルが一般的になりそうです。
人によってはゲーミングスタイル(持ったまま作業、傾ける角度など)に違いがあり、ライバル機の One Gx1 の最大開度では画面が見えづらく感じてしまう人もいるかもしれません。
現に GPD MicroPC の最大開度は 150度程度でしたが、開度がもう少しあれば良かったというニーズがありました。GPD WIN Max では、そのようなユーザーフィードバックを反映した仕上がりで完成されています。
冷却能力は優秀、内蔵ファン音は平常時は気にならない
当初 GPD WIN Max は AMD Ryzenシリーズを採用するために設計されていました。
その為、冷却能力は過去製品に比べてみても非常に高く、シリコングリスの塗り直しなどを含めて放熱対策をする必要はありません。
内蔵ファン音は平常時であれば気にならないレベル
処理が重たいゲームを起動すると、静かな環境であれば風切り音がやや目立ちます。
ボリュームを上げてゲームプレイをする分にはあまり気になりません。
GPD WIN2 の初期ロットのような本体底面の SSDカバー部分が触れられないくらいに熱くなるということもありませんでした。ゲームプレイ中の手汗などが気になる・心配な人は冷却台を使うと快適に遊べます。
ほかの小型デバイスと比べてみる
GPD WIN2(初期ロット) と GPD WIN Max を比べてみます。
圧倒的に性能が高いのは GPD WIN Max ですが、ポータブル・モバイルといったニーズを満たしてくれるのは GPD WIN2 で間違いありません。
体感的には GPD WIN Max は、GPD WIN2 の大きさ・重さを2倍にした感じです。
どちらかといえば、GPD WIN2 よりも遊べるゲームタイトルを増やしたい、ちょっとした作業・拡張性を増やしたいというニーズを満たしてくれるデバイスです。
8インチサイズUMPC と比べてみると、キーボードキーピッチの快適さは無く、解像度も低いので、UMPC よりも本格的な作業には向いていません。
持ち歩く際にオフィス作業が中心、軽めのゲームしかやらないという人は UMPC の方が便利です。とはいえ、スペックだけで比べてしまうと GPD WIN Max の方が優秀なので、工夫しだいでは快適に使うこともできます。
液晶ディスプレイのベゼル幅は厚め、解像度は低い
見てわかるように GPD WIN Max のベゼル幅は厚めです。
左右のベゼル幅は 17mm、上部は 12mm、下部は 10mm ほどあります。
液晶ディスプレイは8インチ、解像度は 1280 × 800 です。
表示スケールは標準で 100%が選択されています。
正直に言うとベゼル幅を狭くして、もう少し大きめな液晶ディスプレイ、解像度を実現してほしかったです。
この解像度で作業用を兼ねるのは結構厳しい
ただし、Thunderbolt 3 で eGPU を接続するといった使い方もできるので、そういった環境を構築できるのであれば気にする必要はありません。
初期ストレージ状態を確認
GPD WIN Max の初期ストレージ状態です。
ストレージ容量は標準で 512GB が搭載されています。
パーティションが分割されていて、無駄なアプリはインストールされていません。
標準で Steamクライアント、GPD WIN Max 質疑応答(PDFファイル)がデスクトップ上に設置されています。
また、搭載されている OS は「Windows 10 Home Single Language」で、クリーンインストールを考えている人は、事前にアカウント認証をしておくと良いでしょう。
GPD WIN Max のベンチマーク
GPD WIN Max のベンチマーク結果をサクッと見ていきましょう。
こちらは信ぴょう性が高い「製品版」のベンチマーク結果です。
GPD WIN Max の冷却能力をチェック
ベンチマークテストで負荷をかけた後で温度を測定しました。
最大温度は 87度まで上昇するものの、ベンチマーク後には一定温度(42度)にまで下がることが確認できました。
内蔵ファンの音は平常時では静かで本体を触ってみると温かいという感じです。
一番熱を帯びている本体左側面を赤外線温度計で測定したところ、最高表面温度は 41度でした。
体感的には一般的なノートパソコンレベル
歴代の GPD WINシリーズの問題点は放熱対策が適切ではなく、手に持てないほど熱くなるときがありました。GPD WIN Max はこの問題を克服し、一般的なノートパソコンと変わりません。
ストレージ速度をチェック
GPD WIN Max に標準搭載されているのは BIWIN製の SSD(512GB M.2 2280) です。
このストレージ速度は、今までに発表された GPD製品の中でも一番高速です。
バッテリー状態を確認
GPD WIN Max のバッテリー状態です。
バッテリーの基本情報、容量、状態などの参考としてください。
その他のベンチマークテスト結果
ドラゴンクエストX ベンチマークを含めたベンチマークテスト結果はご覧のとおりです。
特に記載がなければフルスクリーン、解像度 1280 × 800 で実行した結果です。
※標準設定である高性能モード(PL1=25W、PL2=30W)の結果です。
ベンチマークテスト | スコア |
ドラゴンクエストX ベンチマーク 標準品質 | 10551 |
ドラゴンクエストX ベンチマーク 最高品質 | 9821 |
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ 標準品質 デスクトップPC | 5816 |
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ 標準品質 ノートPC | 5800 |
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ 高品質 デスクトップPC | 4164 |
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ 高品質 ノートPC | 5357 |
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ 最高品質 | 3806 |
PCMARK 10 | 3397 |
3DMARK Time SPY | 883 |
3DMARK Fire Strike | 2508 |
3DMARK Night Raid | 9602 |
3DMARK Sky Diver | 8907 |
CINEBENCH Release20 | 1629 |
CINEBENCH Release20(Single Core) | 399 |
連続稼働時間はどれくらい持つか
GPD WIN Max の連続稼働時間を測定してみました。
測定にはベンチマークテスト BBench を使用しています。
- ディスプレイの軽さは 50%
- ボリューム 50%
- スリープしない
- 無線LAN / Bluetooth:ON
- 電源プランは「バランス」
- TDPプランは「高性能モード(PL1=25W、PL2=30W)」を選択
上記の測定条件で、強制休止までの時間を測定してみました。
測定結果は4時間4分でした。
そもそも搭載されているバッテリー容量が大きいので比べる意味はありませんが、過去に測定をした8インチUMPC(OneMix 3Pro、CHUWI MiniBook、MAG1など)のどれよりもバッテリー持ちが良いことを証明しています。
ただし、ゲームプレイだけにスポットを当てた場合には、この測定結果よりも連続稼働時間が大幅に短くなる点には注意してください。
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Unreal Engine 4 を採用したゲームタイトルのクラッシュ回避について
ゲームエンジン “Unreal Engine 4” を採用したゲームタイトルでは、起動時にすぐに落ちてしまう、一定時間後に落ちてしまうクラッシュ現象が確認されています。
Bloodstained: Ritual of the Night、Spyro Reignited Trilogy、Supraland、NOSTALGIC TRAIN、Bus Simulator18 など、Unreal Engine 4 を採用したゲームタイトルは数多く存在するので GPD WIN Max には必須の設定です。
ゲームクラッシュの回避方法として下記の設定を行ってください。
- コントロールパネルから「システム」を開く
- 左側の「システムの詳細設定」を開く
- 詳細設定タブが開くので「環境変数(N)…」を開く
- 下段のシステム環境変数(S) の「新規(W)…」を開く
- 変数名(N) に「OPENSSL_ia32cap」、変数値(V) に「~0x20000000」を入力
- 「OK」ボタンを押して登録できれば完了
ゲームプレイで画面がぼやける問題について
ゲームタイトルによってはフルスクリーン(全画面表示)で動作させると、画面がぼやけた表示になってしまうことがあります。
回避策として下記の設定を行ってください。
- ゲームタイトルの実行ファイル(.exe)を右クリック
- 「プロパティ」を開く
- 互換性タブが開くので設定の「全画面表示の適正化を無効にする」にチェックを入れる
- 「適用(A)」を押して、「OK」ボタンを押しせば完了
ディスプレイの色補正・鮮明度などを設定する
ディスプレイの解像度やリフレッシュレート、色補正・鮮明度・ノイズリダクションなどを設定できるインテル グラフィックス・コマンド・センターは標準導入されていません。
これは、Microsoft の Universal Windows Platform(UWP)の要件に準拠するために、ドライバーパッケージから削除された為であり GPD WIN Max に限ったことではありません。
- MicroSoft Store を起動する。(Microsoftアカウントのサインイン必須)
- 「インテル グラフィックス・コマンド・センター」を検索
- インストールすれば完了です。
GPD WIN Max のインテルドライバーおよびソフトウェアをアップデートしたい人は、インテル公式サイトから「ドライバーの自動アップデート」を開始するのが一番簡単です。
不具合が発生する可能性もあるのでバックアップは忘れずに。
TDP は標準で「高性能モード」に設定されている
GPD WIN Max 製品版では cTDP(Configurable Thermal Design Power)が「高性能モード」に設定されています。下記の3つから cTDP設定が選択できます。
必要に応じて cTDP設定を切り替えることにより、バッテリー持続時間を延ばしたり、ゲームプレイを快適にすることが可能です。
- Nominal:普通モード(PL1=20W、PL2=30W)
- Down:省エネモード(PL1=15W、PL2=25W)
- UP:高性能モード(PL1=25W、PL2=30W)
電源ボタンを押して DELキーを連打すれば BIOS に入れます。
Settingタブの「Configurable TDP Boot Mode」を変更して、F4キーで保存・再起動することで完了します。
GPD WIN Max のリカバリは超簡単
GPD WIN Max のリカバリは簡単です。
購入したときの初期状態(工場出荷状態)に戻したいという場合に便利です。
こういった機能が標準搭載されているのはうれしいですね。
- 電源ボタンを押す。
- Tabキーを連打します。
- Boot メニューが表示(横向き表示)されたら「Start」をタッチします。
- しばらく待つと完了です。
リカバリを実行する場合、バッテリー残量が 50% 以上でないと実行できません。
ただし、給電をしながらであれば実行できます。
ちなみに GPD WIN Max のファームウェア、ドライバーは GPD公式ストアからダウンロードできます。Linux ファームウェアも公開予定のようです。
内蔵されている SSD(512GB)を換装する予定がある人はファームウェアをダウンロードして、リカバリーUSBを作成しておきましょう。
遊べるゲームタイトルが増えた「GPD WIN Max」
GPD WIN Max はインテルの第10世代 i5-1035G7 を搭載したモバイルゲーミングPC です。本体と一体となったゲームパッドによる快適な操作に加え、タッチパネル、トラックパッドと多種多用な操作も可能となっています。
超小型ゲーミングPC とはいっても、第10世代CPU(Ice Lake)のスペックには限界があるので過信は禁物です。ごく最近の3Dゲームタイトルをそのまま遊べるようなスペックは搭載されておらず、フルスクリーンでは起動しなかったり、設定を下げなければ処理落ちしてしまうことも確認できています。
ただ、インターフェイスは一般的なノートパソコンよりも豊富で、特に Thunderbolt 3 に対応した eGPU を接続することで足りないスペックを底上げできるといった選択肢も用意されています。
GPD製品の中では大きく・重たいので、本当の意味でのモバイル性といった面では難はあるものの、GPD WIN2 では動作が厳しかったゲームタイトルが設定しだい・工夫をしながら手軽に遊べるようになった点に面白さがあるデバイスです。
これから GPD WIN Max は、本格的に出資者へ出荷され、正規販売店での販売、家電量販店でも取り扱われ盛り上がりを見せていくモバイルゲーミングPC だと言えるでしょう。
2020年6月1日、GPD社の正規販売店3社(MCM、デントオンラインショップ、天空)が、最強のモバイルゲーミングPC「GPD WIN Max」の予約販売を開始しました。予約販売価格の最安値は 税別 98,182円( 税込[…]
モバイルゲーミングPC「GPD WIN Max」のリカバリイメージを使って、本体の分解から SSD換装手順をわかりやすく解説していきます。本体の分解が必要となると作業に不安を感じて、なかなかチャレンジできないという人も多い[…]