前モデルよりも薄く軽くスタイリッシュなデザインになった「GPD Pocket 2」が海外クラウドファンディング:INDIEGOGOに登場します。
すでにクラウドファンディング開始に必要なプロトタイプモデル、プロモーションの準備はほぼ完了しているようです。既存ユーザーからの評判は良いとはいえませんが、新規ユーザー獲得をターゲットにした GPD社の新しい挑戦となりそうです。
GPD Pocketシリーズとは
GPD社(SHENZHEN GPD TECHNOLOGY CO., LTD.)からは、ゲームに関わる製品であるAndroidベースの携帯ゲーム機である GPD XDシリーズ、ゲームパッド、キーボード、Windows 10を搭載した携帯ゲーム機である GPD WINシリーズが発表されています。
その中でも GPD Poketシリーズはゲームに関わる製品ではなく、日常で気軽に使用できるUMPC(ウルトラモバイルPC)をコンセプトに作られた製品です。
2018年7月にクラウドファンディングが開始される新しい GPD Pocketシリーズの新製品 GPD Pocket 2は、新規ユーザー獲得を目指した製品になりそうです。
薄く軽くスタイリッシュに
GPD社(SHENZHEN GPD TECHNOLOGY CO., LTD.)の新製品である GPD Pocket 2は、CPUに Intel® Core™ m3-7Y30、メモリは LPDDR3-186で4GB / 8GBの2モデル、ストレージ容量は128GB(eMMC 5.0)を搭載し、前モデル(GPD Pocket)に比べてスペックは大幅にパワーアップしています。
本体サイズ:181 x 113 x 8~14mm、本体重量:465g、バッテリー容量は 6,800mAh(2 x 3,400mAh)と薄く軽くスタイリッシュになりました。
バックライトの搭載はありませんが、キーボードも打ちやすい配置・大きさに改良されています。
スクリーンには第4世代のゴリラガラスを採用し、7インチの液晶画面(1920 x 1200)を採用。
トラックポイントを廃止し、光学式タッチセンサーを搭載しています。新たに microSDカードスロット、USB 3.0 Type Aポートが一つ増えました。
GPD Pocket 2は、放熱、薄型設計、耐久性(1メートルの落下試験にも合格(無傷率80%))などに力を入れた製品です。
多くのデバイスを拡張できる
GPD Pocket 2では、micro HDMIを廃止し、USB 3.0 Type Aポートを一つ増やしました。
ハブを使って多くのデバイスを接続・拡張できるようになりました。
ハブは付属しませんがデバイスを接続・拡張する場合は使うことを推奨しています。
前モデル(GPD Pocket)と比べて薄く軽くスタイリッシュ、性能が大幅にパワーアップした GPD Pocket 2がクラウドファンディングに登場します。
新規ユーザー獲得がターゲットか!?
GPD社(SHENZHEN GPD TECHNOLOGY CO., LTD.)の製品は日本国内の大手家電量販店でも扱われる製品に成長しました。
このことから、日常で気軽に使用できるUMPC(ウルトラモバイルPC)をコンセプトに作られた GPD Pocketシリーズは、既存ユーザーというよりも新規ユーザー獲得をターゲットにした製品と考えられます。
薄く軽くスタイリッシュであることをアピール、女性が使うことをイメージしたプロモーションを前面に押し出しています。
個人的には既存ユーザーのフィードバックを受けた製品づくりを望んでいますが、市場規模を拡大するために GPD社は新たな挑戦を始めたと考えるべきでしょう。
トラックポイントを廃止した
GPD Pocket 2 ではポインティングデバイスの搭載を廃止することが発表されました。
しかし、多くの既存ユーザーからの反発があり、光学式タッチセンサーを搭載することが決定しました。
過去の製品でも途中で仕様変更をすることがありましたが納得できる製品には仕上がりませんでした。
公開されているプロトタイプモデルは 2018年4月ごろに完成したモデルです。
クラウドファンディング開始時期や出荷時期を考えると「GPD Pocket 2」の完成度は期待できないように思えます。個人的に期待をしていた SIM搭載をクラウドファンディングでサプライズ発表することもないでしょう。
出資・購入する人は少ないかも
GPD Pocket 2に出資・購入するかのアンケートを行いました。
狭い範囲でのアンケート結果なので、あまり参考にならないと思いますが、およそ8割を超える人が出資を見送り・購入しないことがわかりました。
GPD Pocket 2に出資または購入しますか?— とんちき録 (@tonchikiroku) 2018年6月6日
日本国内のユーザーだけでなく、海外ユーザーからの評価も良いとはいえません。
現時点では GPD Pocket 2への出資は見送ろうと考えています。
警戒している
最近になって GPD Pocketによく似た「One Netbook One Mix」が発売されました。
この製品について GPD社はデザインを盗用したコピーで、スペックや品質が良くない製品だと批判しています。コンセプトをマネした製品が他社から販売される可能性もあることから警戒しているようです。
今後、GPD社のシェアを狙った企業が現れるかもしれません。
競合して良い製品が次々と発表されればユーザーにとってはうれしいことです。
前モデル(GPD Pocket)・GPD WIN 2で十分
GPD Pocket 2とはコンセプトが違う製品ですが、性能が大幅にパワーアップした GPD WIN2 があれば十分という意見も多くあがっています。また、使い方によっては前モデル(GPD Pocket)でも十分でしょう。
ちなみに GPD WIN2は一部の海外通販サイト、日本国内正規販売店・代理店への出荷を開始しています。国内の大手家電量販店でも近いうちに発売されるでしょう。
GPD WIN 2の日本国内での販売、GPD Pocket 2 クラウドファンディング開始時期に合わせて日本国内でもイベントが開催されるかもしれません。