GPD Pocket に実際に触れてみてわかったこと、知っておくべきこと 【実機レビュー】

話題の「GPD Pocket」の初回出荷が迫ってきています。
クラウドファンディング INDIEGOGOで出資募集をしていた、GPD Pocketもいよいよ出荷開始が近づいています!初回の出荷数も数千台という情報が流れてきていることから、GPD Pocketは安定して市場へ出荷されることが予想されています。その最終プロトタイプ(T2)の実機を触ってわかったことや、知っておくべきことをまとめてみました!

GPD Pocket 実機レビュー

海外クラウドファンディング INDIEGOGOで、2017年2月15日にGPD社(SHENZHEN GPD TECHNOLOGY CO., LTD.)が、7インチでキーボード、トラックポイント付きWindows 10搭載のPC「GPD Pocket」のキャンペーン(資金調達)を開始しました。

目標金額はわずか1日で達成し、いくつかのアップグレードが発表され、プロトタイプの制作が行われました。初期プロトタイプ(T0)が、同年1月に完成し、第2のプロトタイプ(T1)が同年3月に完成、そして製品版にもっとも近いといわれる最終プロトタイプ(T2)が同年4月末に完成し、5月に公開されました。

この最終プロトタイプ(T2)は、2017年5月10日から開催された日本最大のIT展「Japan IT Week春」で展示されたほか、一部の国内外テストユーザーにも配られました。この度、GPD社側から最終プロトタイプ(T2)の実機の宣伝許可が得られたので記事作成をしています。

GPD Pocket を見ていく

早速ですが、いま話題のGPD Pocketを詳細に見ていきたいと思います!画像を多めのボリュームにして触れてみてわかったこと、知っておくべきことを伝えていきたいと思います。

初めてGPD Pocketを見たとき「想像していたよりもコンパクト」という印象をうけました。マグネシウム合金で、本体サイズ:180 x 106 x 18.5mmのボディは、あなたが思っている以上に小さく感じることでしょう。

画面を閉じている状態です。いままでのGPD社製品であるGPD WINや、GPD XDではキーボードと画面が接触しないように、あそびとしてスキマが作られていましたが、GPD Pocketにはありません。そのため、スキマがほとんどないのでキーボードカバーや、液晶保護フィルムは薄いものでないと対応できません。

実際の重量は約500gで、公開されている重量(480g)よりも少しだけ重さがありました。GPD WINの重量(365g)と比べれば少しだけ重さを感じるかもしれません。

本体前面部には、画面を開きやすいようにスキマがわざと作られています。GPD社では、初のフル合金製(マグネシウム合金)でありながら、ユーザーのことを考えた作りになっていることがわかります。

GPD Poketはゲームに関わる製品ではなく、日常で気軽に使用できるUMPC(ウルトラモバイルPC)を想定して開発計画された、まったく新しいコンセプトの製品です。これほど小さな本体に似合わずビジネスシーンでも十分に運用ができるものと考えられます。

I/OポートはUSB Type-C、USB-A(USB3.0)、micro HDMI、3.5mmヘッドセットジャックという仕様です。既にご存じの方も多い、USB Type-Cの問題については後述しています。

本体後面側からみると、画面を開いた場合に本体側と接触する部分にはスキマが作られていることがわかります。

GPD Pocket本体の、左側、正面、右側、後面とみてきましたが、どのような印象を持ちましたか。私は、いままでのGPD社製品のなかでも一番品質が高い製品であるという印象を持ちました。

GPD Pocket 底面を見ていく

GPD Pocketの底部をみてわかるとおり、Apple社製品(MacBook)のようにゴム足が4カ所に取り付けられていることがわかります。このゴム足は押すと少し弾力性があるような素材で、色は半透明に近い白色です。

GPD Pocketのプロトタイプ(T1)で不評だったGPDロゴマークは、本体底部にプリントされることで落ち着きました。

プラスドライバーのみで本体底部シェルを取り外すことができます。バッテリーの交換も簡単に行うことができるでしょう。

GPD Pocket プロトタイプ(T2)に記載されている、技適マーク(技術基準適合証明等のマーク)はテスト用にプリントされたものなので、実際の製品にプリントされるものとは違います。初回出荷分で間に合うかどうかは「間に合うように努力している」とのことです。

内蔵ファンが外気を取り入れる吸気口が作られています。GPD Pocketには、銅製のラジエーター、大口径の内蔵ファンを内蔵しています。内部の熱を効率よく移動させ、外部へ放熱することを可能にしています。この吸気口をふさがないようにゴム足は付けられているようです。(排気口であるとの情報もあり)

公式から「体感できる温度は約38℃を維持できるように設計されている」とアナウンスされているとおり、ほんのりと熱を感じるほどでした。内蔵ファンの音は気にする必要はありません。静かな部屋で作業をしている場合でも、気になりません。

本体底部からみえるヒンジ部分からは、通気口を確認できました。少しでも本体から熱を逃がすように設計されているようです。

GPD Pocket を開く

多くのユーザーが気になっていることは、キーボードの押し心地、打ちやすさ(打鍵)ではないでしょうか。この部分についは、多くの方がレビューをしていますが「慣れが必要」です。キーボードの押し心地については、使用に耐えられると考えられますが、変わったキー配列なので通常のキーボードのように快適に入力することは難しいでしょう。

GPD Pocketのキーボードには、バックライトは搭載されていません。
I/Oポート横には、内蔵ファンからの熱を逃がす排気口が用意されています。排気口からは、銅製のラジエーターの一部が見えます。(吸気口であるという情報もあり)

GPD Pocketの最大開度は165度程度とアナウンスされています。180度開くことはできませんが、ここまで開くことができます。多くのテストユーザーから反響があったとおり、液晶画面は非常に高精細できれいです。ただ、ヒンジ部分の関係で液晶保護フィルムの貼り付けには苦労するかもしれません。

電源ボタンは誤って押せないように、押し心地を固くするとアナウンスされていましたが、残念ながら、ほかのキーと変わらない押し心地でした。トラックポイントの動作は想像していた以上に快適に感じました。製品版を出荷する際には、いくつかのカラーキャップを同封する予定があることをアナウンスしています。

通常キーとの大きさ比較

GPD Pocketで採用されているキーボードのキーと、通常キーボードの大きさを比べてみます。GPD Pocketのキーボードサイズは、177.8mm×92.6mmとアナウンスされています。

GPD Pocketのキー横に置いてみると、だいたいの大きさが想像できるでしょう。通常キーよりも、一回り小さいという感じです。

トラックポイントを交換する

GPD Pocketにはトラックポイントが搭載されていますが、消耗品のキャップは簡単に交換できるようになっています。GPD社からは、いくつかのカラーを販売することが予定されています。

GPD Pocket標準搭載のキャップと、ThinkPad ロープロファイルトラックポイント・キャップを比べてみました。標準搭載のキャップは平たい作りになっていますが、ThinkPad ロープロファイルトラックポイント・キャップは丸みを帯びているのがわかります。

誰でも簡単に取り外して交換できます。紛失する恐れもある消耗品なので用意しておくと良いでしょう。どちらのキャップを使っても画面を閉じたときに、キャップは画面には接触はしません。(標準搭載のキャップの方がThinkPad ロープロファイルトラックポイント・キャップよりもキャップの背が高いです)

体感的には、標準搭載のキャップよりも、ThinkPad ロープロファイルトラックポイント・キャップの方が操作性は良いと感じました。

GPD WIN と大きさを比べる

このブログをみている方の多くが、GPD社製品の「GPD WIN」を所持している方が多いと思います。ここでは実際にGPD PocketとGPD WINの大きさをみていきたいと思います。

GPD Pocketは7インチのタッチパネル液晶(マルチタッチ5点対応)を搭載しているので、GPD WINと大きさを比べると大きくみえます。

GPD Pocketは前面から後面(ヒンジ部分)にかけて、ゆるやかに本体の厚さが大きくなっています。本体の厚さが一番厚い部分と比べても、GPD WINよりも厚みはありません。

キーボードを比べてみると、どちらのキーボードの押し心地、打ちやすさ(打鍵)が良いのかは一目瞭然です。

GPD Pocketを開き、その上にGPD WINを置いてみました。こうして見るとGPD Pocketが大きくみえますが、手元にあるGPD WINをみて想像してみるとわかりますが、GPD Pocketはそれほど大きなものではありません。

画面を開いてGPD Pocketと、GPD WINを並べてみると、GPD Pocketのマグネシウム合金に目がいきます。

GPD Pocketとの見た目が近づくように、国内正規販売店(DentOnlineShop(デント))で販売されている「BODY GUARDIAN」を取り付けてみました。

GPD Pocketと、GPD WIN(BODY GUARDIANを取り付け)を、こうやって並べてみると面白いですね。BODY GUARDIANを取り付けることで、少しだけGPD WINが大きくみえます。

GPD Pocketはビジネスシーンなどの汎用目的、GPD WINはSteamなどのWindowsゲームを目的として開発したということを、GPD社側はアナウンスしています。ちなみにドラゴンクエストXのベンチマーク結果については、GPD Pocket、GPD WINで大きな差はありません。

USB Type-C の問題について

GPD社からのアップデート情報では、USB Type-Cハブを推奨しないと読み取れるようなアナウンスが発表されています。テストユーザーからも、PD(USB Power Delivery規格)をサポートしているハブを使っているときに、給電はできても周辺機器は使えなくなるという報告があがっています。この問題については、GPD社から問題がなく使うことができる適切なハブの提案待ちとなっています。

USB Type-Cに、大きなカードリーダー本体を直接接続するようなタイプを取り付けてしまうと、ほかのI/Oポート穴をふさいでしまい使えなくなってしまうので、ケーブル接続できるタイプを用意すると良いでしょう。

AUKEY製のPD対応ハブでは、ほかのユーザーからも報告されているとおり、給電はできても周辺機器は認識できなくなる現象が発生しました。

個人的な意見ですが、この問題は初回出荷のGPD Pocketでも、当然発生する問題だと考えています。周辺機器を使いたい場合は、USB-A(USB3.0)タイプのハブを用意しておくと良いでしょう。

GPD社は、GPD Pocketを給電しながら使用することを「推奨しない」とアナウンスしています。

電源アダプタについて

テストユーザーに配られたGPD Pocketのプロトタイプ(T2)には、プロトタイプの発送されたタイミングによって、電源アダプタの種類が異なることがわかっています。ただ、どちらの電源アダプタが正式に採用されるかはわかっていません。

初期に出荷されたプロトタイプには、GPD社のロゴ印字が入った電源アダプタが採用されましたが、後期に出荷されたプロトタイプには、BlackBookの印字が入った電源アダプタが採用されました。

ただ、GPD WINのときには付属の電源アダプタが充電中に焼けたという報告もあることから、付属の電源アダプタは使わずに用意しておいたほうが安全です。

外箱について

GPD Pocketの外箱は、GPD WINと非常によく似た作りをしています。しかし、大きな違いとしてGPD Pocketの外箱はGPD XDで採用されていた、開閉式のフタが外れないタイプの外箱が採用されました。

GPD社のロゴもポップなものに変更されています。あまり知られていませんが、GPD社がこのロゴイメージを採用した製品はGPD Pocketが初めてです。

側面にはGPD Pocketの「Pocket」という文字がプリントされています。製品名を大きくプリントしたのもGPD Pocketが初めてかもしれませんね。(GPD XDはイラストで、商品名を表現をしていました)

GPD Pocketのプロトタイプ(T2)で出荷された外箱の内装は、本体・ケーブル・アダプタ・マニュアルを収められるように作られています。

この外箱は、GPD Pocketのプロトタイプ(T2)の出荷をするために、GPD社の担当者によって、組み立てられた外箱なので、実際の製品外箱では、より完成度が高い外箱になるでしょう。

さいごに

この記事を作成するに当たり、GPD社(SHENZHEN GPD TECHNOLOGY CO., LTD.)、国内正規販売店(DentOnlineShop(デント))に多大なるご協力をいただきました。
この記事内容はすべてが正しい情報であるとはいえません。認識の違いや、仕様変更などによって大きく変わることがあるので、考察・購入の参考として読んでいただければと思います。

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