ニンテンドーDS Lite の上画面を取り除き、ゲームボーイアドバンスのゲームタイトルを遊ぶためだけに特化した “ゲームボーイマクロ” を作りたい。
外装シェルの加工・塗装が難しい
改造の難易度が低いゲームボーイマクロは、誰でも簡単に作れます。
しかし、外装シェルの加工・塗装をしないままだと・・・見た目が悪く、かっこ悪いんですよね。
そんな問題を解決できるゲームボーイマクロの “新定番” な作り方を解説していきます。
もちろん、この解説だけで従来どおりのゲームボーイマクロも制作できます。
ゲームボーイマクロの新定番アイテム
ゲームボーイマクロは簡単に作れますが、一番時間がかかるの作業といえば「外装シェルの加工・塗装」です。そんな面倒くさい作業を簡単にできるキットがあります。
初心者でも1時間くらいで作れます
多くのレトロゲーマーだけでなく、海外カスタムパーツショップ・ストアが注目する BOXY PIXEL のゲームボーイマクロ 外装シェルを使えば簡単です。
ニンテンドーDS Liteの上画面を取り除き、ゲームボーイアドバンスのゲームタイトルを遊ぶためだけに特化した “ゲームボーイマクロ” を知っていますか。最近ではネットオークションや、メルカリなどでも見かけるようになった携帯型ゲーム機で[…]
実際に撮影しながらゲームボーイマクロを作ってみましたが、それでも1時間で作れました。
そんな新定番アイテムを使った外装加工・塗装なしのゲームボーイマクロの作り方をご紹介していきます。
必要工具・パーツを用意しよう
この記事で使った工具・パーツは下記のとおりです。
ゲームボーイマクロを作成するの最低限必要なモノなので、忘れずに用意しておきましょう。
どの工具・パーツも1つずつ用意してください。
- Nintendo対応ツールキット(工具セット)
- はんだこてセット
- Nintendo DS Lite Macro Aluminum Machined Shell(BOXY PIXEL)
- 330Ω 抵抗器(BOXY PIXEL または AliExpress)
- ゲームボーイマクロ専用スリムスピーカー(BOXY PIXEL)
- ニンテンドーDS Lite
330Ω 抵抗器はアマゾンなどでも購入できますが、海外通販サイト:AliExpressなどでも安く購入できます。ただし、この手の商品は粗悪品が多いので注意が必要です。
専用外装シェルを使うのであれば、ゲームボーイマクロ専用スリムスピーカーは必須といえます。私はどちらも BOXY PIXEL で購入しました。
本格的に改造にチャレンジしていきたい人は、少し良い・高めの工具を購入することをオススメします。
ニンテンドーDS Lite は動きますか
ニンテンドーDS Lite は正常に動いていますか。
ゲームボーイマクロを制作するために、オークション・フリマアプリで購入をした人は、一通りの動作確認をしてください。
ゲームボーイマクロを作っていこう!
ゲームボーイシリーズの中でも、ゲームボーイマクロの制作は難易度は低いです。
なので、あまり構えずにプラモデルを作る感じで取り組んでいきましょう。
ニンテンドーDS Lite を分解
折りたたみ式の ニンテンドーDS Lite は分解が大変だと言われています。
しかし、ゲームボーイマクロの制作で使うパーツは限られているので簡単です。
まずは、ニンテンドーDS Lite の外装シェル(裏面)を取り外していきます。
ゴム足を2つ取り除き、バッテリーパックも取り外してください。
プラスネジ4本、Y字ネジ4本を取り外します。
すると、外装シェル(裏面)を取り外せるようになります。
L / R ボタンを取り外す前にスマホのカメラで、どんな感じに取り付けてあるか撮影しておきましょう。(自信がない人は BOXY PIXEL の公式解説を見ると良いでしょう)
単純にバネを凹みに引っかけて、取り付けているだけなんですけどね。
組み立てする時に、この部分の取り付け方法を忘れてしまう人が多いようです。
2本のケーブル、チップを取り外す
ニンテンドーDS Liteの上画面と繋がっている2本のケーブル、チップを取り外します。
2本のワイヤーは根本部分から持ち上げれば取り外せます。
ちなみに、このケーブル2本は、ゲームボーイマクロで使うことはありません。
ケーブルを取り外したら、チップを持ち上げて取り外しましょう。
型番によっては、接着されいるようですが少し力を入れれば外せます。
このチップは使うので、大切に保管しておいてください。
黒いケーブルは ニンテンドーDS ソフトのカードスロット下を通っているので引き抜いてください。
ケーブルが引っかかって抜けないという人は、ケーブルの根本(金属部)を切断してから引き抜いてしまっても大丈夫です。
最後に、上画像のプラスネジ(1カ所)を取り外してください。
外装シェルから基板を取り外しましょう。
ここまでで、取り外したネジの総数は9本です。(バッテリーカバーを除く)
フレキシブルケーブルを取り外す
こういった分解に慣れている人なら、フレキシブルケーブルの取り外しの “コツ” はわかっていますよね。
下画像では、ニンテンドーDS Lite 上画面と接続していた フレキシブルケーブルが外れています。基板の右下部分のことです。
ニンテンドーDS Lite のフレキシブルケーブルは、固定されている “ツメ” を持ち上げれば簡単に外れます。
下画面を見てると、黒いプラスチックのツメが縦に持ち上げられているのが確認できます。
取り付ける場合は、フレキシブルケーブルを差し込んで、ツメを横に寝かせるだけです。
きれいにフレキシブルケーブルを外すことはできましたか。
しかし、ニンテンドーDS Lite の上画面は、ゲームボーイマクロでは使わないんですよね。
むしろ、前面スピーカーを設置する場合には邪魔になることがあるので、ニッパーを使って取り外し(削除)ても問題ありません。
液晶ディスプレイを取り外す
ニンテンドーDS Lite の下画面を基板から取り外します。
こちらはゲームボーイマクロで使う液晶ディスプレイなので、大事に取り外しをしましょう。
まずは、液晶ディスプレイ横のフレキシブルケーブルを取り外します。
フレキシブルケーブルの外し方は、もう覚えましたよね。
次に、裏面にして細いフレキシブルケーブルを取り外します。
液晶ディスプレイを取り外せたら、はんだ作業を進めていきます。
BOXY PIXEL のゲームボーイマクロ専用 外装シェルを持っていない人は、取り外した ニンテンドーDS Lite の上画面から、スピーカー・外装を再利用しましょう。
スピーカーを再利用する場合は、基板の背面に設置するので、カードスロット削除&外装シェル(裏側)の穴開け加工が必要です。
スピーカー・抵抗器を取り付けする
いよいよ “はんだ作業” です。
ゲームボーイマクロの はんだ作業は、たった4カ所だけです。
こちらも “コツ” さえわかれば難しくはありません。
スピーカー&抵抗を取り付ける場所を確認しましょう。
はんだ作業をする場合は、3つのステップをおさえて進めていきます。
- はんだ付けする場所を「はんだこて」で熱して
- 「予備はんだ」をする
- 実際に取り付けする
予備はんだ は、はんだ付けをするケーブルの先端、基板のどちらにもやっておくとスムーズにできますよ。
330Ω 抵抗器は、チップ型をオススメします。
理由はゲームボーイマクロ制作のトレンド(流行り)だからです。
とても小さな部品ですが、予備はんだ をしておけば接続部を熱するだけで、すーっと取り付けできます。うまくスピーカー・抵抗を取り付けできましたか。
後処理として、カプトンテープで補強しておくと良いでしょう。
マスキングテープなどで代用しても構いません。セロハンテープはダメです。
ゲームボーイマクロを組み立てする
ここまでの作業が終われば、あとはゲームボーイマクロを組み立てるだけです。
まずは、液晶ディスプレイを取り付けましょう。
液晶ディスプレイには、フレキシブルケーブルが2本あります。
細いフレキシブルケーブルはタッチ操作に関わるケーブルなので、ゲームボーイアドバンス専用機として使う場合には接続する必要はありません。
大切に保管していたチップを取り付ける
ニンテンドーDS Lite を分解したとき大切に保管していたチップを取り付けます。
このチップを取り付けしないと起動しないので忘れずに。
問題がなければ画面が映り、音量の確認ができるはずです。
ニンテンドーDS Lite から、十字キー、ボタン、シリコンパーツを取り外し、ゲームボーイマクロ専用 外装シェルに取り付けます。
このまま、完成させても良いのですが・・・。
その前に、ゲームボーイマクロ専用 外装シェルを少し加工しましょう。
電源ランプ点灯部をテープでふさぎ、裏側からグルーガンを使って簡易レンズを作ると完成度が高まります。電源ランプの点灯する光が強く、見やすくなりますよ。
ちなみに、グルーガンは 100円ショップで販売しています。
改造する際に意外と使うことが多いアイテムなので、持っていると便利です。
基板を固定するプラスネジを1カ所、L / R ボタンの設置、ニンテンドーDS Lite の外装シェル(裏面)を取り付けます。
ゲームボーイマクロ専用 外装シェルには、専用プラスネジが9本付属しているので、付属のネジを使いましょう。
すべてのネジを締めたら、最後の仕上げにゴム足を取り付けましょう。
ゴム足を無くしてしまった人は、グルーガンで代用しても良いです。
ゲームボーイマクロが完成しました
あっという間にゲームボーイマクロが完成しました。
BOXY PIXEL のゲームボーイマクロ専用 外装シェルを使えば、一番時間がかかる外装シェルの加工・塗装を省略できます。
外装シェルは金属筐体でカッコイイ
ゲームボーイシリーズではプラスチック素材の外装シェルが採用しています。
金属筐体の外装シェルは珍しく、また完成度は非常に高いです。
本当であれば外装シェル(裏面)も欲しいところですが・・・現在のところ発売はされていません。
ヒンジ部分の出っ張りが無くなっただけでもスマートで、カッコイイですね。
ゲームボーイマクロをスマートに使いたい
ゲームボーイマクロは、ゲームボーイアドバンス専用機です。
だけど、ゲームボーイアドバンスのカートリッジを使うと・・・カートリッジが飛び出してカッコ悪いと思いませんか。
そんな人は、フラッシュカートリッジ EZ-Flash OMEGA を使うと良いでしょう。
カートリッジサイズは、きれいに収まるサイズに変更できるのでゲームボーイマクロに使うのに最適です。
BOXY PIXEL から発売されているゲームボーイマクロ専用 外装シェルを使った、ゲームボーイマクロの作り方を解説してきました。
専用外装シェルを使わなくても、見た目を気にしなければ ニンテンドーDS Lite の外装シェルをそのまま再利用してゲームボーイマクロをお手軽に制作できます。
より完成度を高めたいという人は、Obirux から発売されているレンズキットの取り付け、ニンテンドーDS Lite の外装シェル(裏面)の加工・塗装にもチャレンジしてみましょう。
英国ロンドンのアーティスト:Obiruxから発表・発売されている「ゲームボーイマクロ(Gameboy Macro)」は、完成度が高いゲームコンソールとして有名です。過去にブログ記事として取り上げた際にObirux氏と直接コンタクト(オ[…]