
中華ゲーム機「ANBERNIC RG SP」は、ゲームボーイアドバンスSP を思わせる折りたたみ式モデルです。従来モデルよりも薄型・軽量化され、ゲームボーイアドバンスSP に最も近いデザインとサイズ感、持ち心地を実現しています。
ANBERNIC RG SP の価格、スペック、特徴、エミュレーター性能についてご紹介します。さらに、評価すべき点や欠点についても詳しくチェックします。
ANBERNIC RG SP について
ANBERNIC RG SP に関する情報をまとめたページです。
レビュー用にサンプルを提供してもらいましたが、コンテンツの内容には影響していません。
※販売ストアによっては、権利者の許可を得ていないゲームが含まれている可能性があります。ご利用はご自身の責任でお願いします。
価格・販売サイト

ANBERNIC RG SP は、公式サイトを中心に販売予定です。
カラーラインナップは、プラチナシルバー、グラファイトブラック、パールブルー、パールピンクの全4色。いずれもゲームボーイアドバンスSP を思わせるメタリック調のカラーリングです。
・ANBERNIC RG SP
販売価格・発売時期:未発表
記事執筆時点では、販売価格と発売時期は発表されていません。
製品仕様とスペック
ANBERNIC RG SP のスペックを詳しく見ていきます。
| 製品名 | ANBERNIC RG SP |
| システム | Linux |
| 画面 | 3.4インチ液晶ディスプレイ 解像度 720 × 480 IPS 3:2 |
| SoC | Allwinner H700 |
| RAM | 1GB |
| ストレージ | microSDカード |
| バッテリー容量 | 3300mAh(6時間駆動) |
| インターフェース | USB Type-Cポート miniHDMI イヤホンジャック microSDカードスロット×2 シングルスピーカー ストラップホール |
| ワイヤレス通信 | WiFi 5 Bluetooth 4.2 |
| 大きさ | 84 × 82 × 24mm |
| 重さ | 168g |
免責事項:スペック情報の正確性には細心の注意を払っていますが、保証はできません。
ANBERNIC RG SP のレビュー
ANBERNIC RG SP をレビューします。
付属品から基本的な特徴、インターフェース、操作性、システム、エミュレーター性能に加え、評価すべき点や欠点についても徹底解説します。
付属品

1. スクリーンプロテクター
2. 液晶クリーナー
3. ユーザーマニュアル
4. USB-Cケーブル

別売りの収納ケースも用意されています。
付属品を収納できるポケットを備えているほか、ストラップの取り付けにも対応しています。本体をしっかり保護しながら持ち運びたい方は、あわせて用意しておくと安心です。
大きさ・重さ

大きさは 84 × 82 × 24mm、重さは 167g(実測値)です。
プラスチック筐体(ABS樹脂素材)を採用し、本体表面にはメタリック仕上げの塗装が施されています。成形色そのままのプラスチック筐体とは異なり、光の当たり方によって色合いが変化します。
天板には某社のロゴデザインを思わせるアクリル素材の ANBERNICロゴが配置されています。
ゲームボーイアドバンスSP を意識したシンプルな外観で、全体的にまとまりのあるデザインです。折りたたむとポケットにも入れられる大きさで、持ち運びやすさにも優れています。
サイズ感

参考として、RG35XXSP(左) や ゲームボーイアドバンスSP(右) を並べてみました。
これまでに登場した同社の折りたたみ式モデルと比べて、ゲームボーイアドバンスSP に最も近いデザインとサイズ感に仕上げられています。
ゲームボーイアドバンスSP と並べても大きさの差は小さく、本体の厚みや全体的なシルエットもよく似ています。手のひらに収まりやすく、実際に持った感覚もゲームボーイアドバンスSP に近いです。

RG35XXSP はゲームボーイアドバンスSP よりも全体的に大きく、RG34XXSP にはアナログスティックが搭載されていました。ANBERNIC RG SP ではアナログスティックを省き、筐体サイズを見直すことで、本家に最も近い仕上がりとなっています。
本体の厚みも抑えられているため、折りたたんだ状態で持った際にもかさばりにくく、ゲームプレイ中も自然に手になじみます。
インターフェース

本体上部には miniHDMIポートと USB Type-Cポートを備えています。
下部にはストラップホールとイヤホンジャックが備えられています。
本体のコントローラー中央部にはシングルスピーカーを搭載しています。
ボリューム出力は十分で、音質はレトロゲームを楽しむ用途であれば十分です。

右側には microSDカードスロット、リセットボタン、電源ボタン、左側には音量ボタン、もう一つの microSDカードスロットを配置しています。
ワイヤレス通信は、Wi-Fi 5 と Bluetooth 4.2 に対応しています。
そのほか、バイブレーション機能も搭載しています。

画面ヒンジにはデュアル合金ヒンジを採用しています。
ディスプレイの開度は 2段階式で固定でき、最大開度は 190度です。
画面の開閉に連動したスリープ機能にも対応しています。
画面を閉じるとスリープへ移行し、開くとゲームへ復帰するため、短時間の中断にも便利です。

バッテリー容量は 3300mAh で、連続6時間駆動します。
実際に使用した限りでは、体感的にもバッテリー持ちはかなり良好です。
RG34XXSP や RG35XXSP とは異なり、背面カバーを外してもバッテリーへ直接アクセスできない仕様に変更されています。
画面

3.4インチ IPS非タッチディスプレイを搭載しています。
解像度 720 × 480、アスペクト比は 3:2、画素密度は 254PPI で、液晶パネルとカバーガラスを密着させたフルラミネーションディスプレイを採用しています。
ゲームボーイアドバンスの映像を、縦横それぞれ 3倍の整数倍スケールで表示できます。
画面比率を崩さず、ピクセルの輪郭を保ったまま大きく表示できるため、ゲームボーイアドバンスとの相性に優れています。

画面の輝度(cd/m2)を測定したところ、最大 587nit を記録しました。
画面ベゼルも細く設計されており、ディスプレイ周りはすっきりとした印象です。
特に上部の画面ベゼルは、従来モデルより約25%細くなっています。
ゲームボーイアドバンスを表示した際の見栄えは良好で、ANBERNIC RG SP の特徴を最も活かせるゲーム機といえます。

一方、スーパーファミコンやプレイステーションなど、4:3 を基準とするゲームを正しいアスペクト比で表示すると、左右に余白が入ります。
画面全体へ引き伸ばして表示することもできますが、ゲーム本来の画面比率を重視する場合は、左右の余白が気になるかもしれません。
操作感

カジュアル・ライトユーザー向けのコントローラーを採用しています。
RG34XXSP に搭載されていたアナログスティックを省いて、ゲームボーイアドバンスSP に近い見た目へと変更されています。
ABXYボタンサイズは 7.6mm、ストロークは 1mm で、方向ボタンと ABXYボタンにはドームスイッチを採用しています。ボタンを押した際の反応は良好で、斜め入力を含めて違和感なく操作できます。

ボタンの大きさや間隔も適切で、ゲームボーイアドバンスやスーパーファミコンなど、方向ボタンを中心に操作するゲームとの相性は良好です。
アナログスティックが非搭載ということもあり、定番のレトロゲーム向けのコントローラーです。ゲームボーイアドバンスSP と比べると、やや硬めの押し心地や操作音については好みが分かれそうです。

本体中央にはメニューボタン、スタートボタン・セレクトボタンを配置しています。
ゲームボーイアドバンスSP の画面輝度ボタンを思わせるデザインで、外観の雰囲気を損なわない配置です。
背面にはマイクロスイッチを採用した L1 / L2ボタン、R1 / R2ボタンを備えています。
ショルダーボタンは横一列に並んでいますが、本体が薄くなったことで、これまでの折りたたみ式モデルよりも指を添えやすくなりました。

ただし、本体サイズが小さいため、L2 / R2ボタンを頻繁に使用するゲームでは窮屈に感じられます。基本的には、L1 / R1ボタンまでで操作できるレトロゲーム向けです。
一方、アナログスティックを省いたことで、本体正面はゲームボーイアドバンスSP に近いすっきりとしたデザインです。2Dゲームを中心に遊ぶのであれば、操作性とデザインの両面でメリットがあります。
システム

Linuxベースのシステム(独自OS)を採用しています。
既存製品と共通のインターフェースで、初めてのユーザーでも使いやすいです。
エミュレーター機能として、簡単にゲームを起動できる『ゲームルーム』と、RetroArch をベースとした『RAゲーム』が用意されています。
ゲームルームは設定項目が少なく、すぐにゲームを始められるのが特徴です。
一方、RAゲームは画面表示や操作設定、エミュレーターコアなどを細かく変更できます。

公式によるファームウェアのアップデートも高頻度で行われています。
バグ修正や対応プラットフォームの改善が進められており、ユーザーにとっても安心して使えるゲーム機といえます。
また、有志による CFW(カスタムファームウェア)の開発も期待されます。
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エミュレーター性能

エミュレーター性能は、RG35XXシリーズや RG34XXシリーズと同等です。
主要スペックに Allwinner H700 を採用したモデルで、RG353シリーズや TRIMUI SMART PRO に近いエミュレーター性能とゲーム動作が期待できます。
動作するエミュレーターは一般的なレトロゲームをはじめ、スーパーファミコン、プレイステーションが快適動作、ニンテンドーDS、NINTENDO64、PSP、ドリームキャストがそこそこ動作するスペックを搭載しています。

NINTENDO64、ドリームキャスト、PSP については、ゲームやエミュレーター設定によって動作が異なります。比較的軽いゲームは動作しますが、重い 3Dゲームではフレームレートの低下などが確認でき、すべてのゲームを快適に遊べる性能ではありません。
また、タッチパネルやアナログスティックを搭載していないため、スペック上は動作するゲームであっても、操作性を考えると現実的には厳しいものがあります。
エミュレーター性能そのものは従来モデルと変わりません。性能向上を目的としたモデルではなく、ゲームボーイアドバンスSP に近いデザインやサイズ感を重視したモデルです。
必ず自身で吸い出したものを使用してください。
まとめ

ANBERNIC RG SP は、ゲームボーイアドバンスSP を思わせるデザインやサイズ感を重視した折りたたみ式ゲーム機です。従来モデルよりも薄型・軽量化され、本家に近い見た目や持ち心地を実現しており、携帯性の高さも魅力です。
ゲームボーイアドバンスを 3倍の整数倍で表示できる 3:2ディスプレイや、スリープ機能、バッテリー持ちの良さなど、日常的にレトロゲームを楽しむための使い勝手もしっかりと仕上げられています。性能面は従来の H700搭載モデルと変わりませんが、そのぶん完成度の高い筐体設計に力が入れられている印象です。
一方で、アナログスティックを搭載していないため、PSP や NINTENDO64 などのゲームにはあまり向いていません。また、アスペクト比 4:3 を採用するゲームでは左右の余白が気になる場合があります。
総合的に見ると、ANBERNIC RG SP は「ゲームボーイアドバンスを快適に遊びたい人」に向けたモデルです。ゲームボーイアドバンスSP の雰囲気を現代的な使いやすさとともに楽しめる、中華ゲーム機の中でも完成度の高い一台といえるでしょう。
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