
「Teclast ArtPad Pro」は、スタイラスペン付きの 12.7インチ Androidタブレットです。
Android 15 ベースの独自UI「ArtOS」を搭載し、4:3 画面比率の液晶ディスプレイや ArtSpace によるカラー表示の切り替えを備え、電子書籍やマルチメディア用途に最適化されたモデル。
Teclast ArtPad Pro の価格、スペック、特徴、使用感についてご紹介します。さらに、評価すべき点や欠点についても詳しくチェックします。
Teclast ArtPad Pro について
Teclast ArtPad Pro に関する情報をまとめたページです。
レビュー用にサンプルを提供してもらいましたが、コンテンツの内容には影響していません。
価格・販売ストア

Teclast ArtPad Pro は、アマゾンで販売しています。
タイムセール価格で 35,899円とお手頃な価格設定となっています。
・Teclast ArtPad Pro(スタイラスペン付き)
一般販売価格:42,900円
タイムセール価格:35,899円
製品仕様とスペック
Teclast ArtPad Pro のスペックについて詳しく見ていきます。
製品名 | Teclast ArtPad Pro |
ディスプレイ | 12.7インチ、IPSディスプレイ 解像度 2176 × 1600 アスペクト比 4:3 |
プロセッサ | MediaTek Helio G99 |
システム | Android 15 (Art OS) |
メモリ | 20GB (8GB + 12GB仮想) |
ストレージ | 256GB microSDカード(最大1TB) |
バッテリー | 10000mAh 30W急速充電対応 |
カメラ | フロント5MP リア13MP |
通信 | WiFi、Bluetooth 5.2 GPS:対応 4G LTE:対応 |
その他 | Widevine L1 顔認証:対応 振動モーター デュアルマイク クアッドピーカー |
大きさ | 279 × 211 × 7.0mm |
重さ | 677g |
免責事項:スペック情報の正確性には細心の注意を払っていますが、保証はできません。
Teclast ArtPad Pro のレビュー
Teclast ArtPad Pro をレビューします。
付属品から基本的な特徴、インターフェース、カメラ、システム、使用感に加え、評価すべき点や欠点についても徹底解説します。
付属品

1. マニュアル
2. ACアダプター
3. USB Type-Cケーブル
4. SIMピン
5. T-Pen(スタイラスペン)
6.替え芯
大きさ・重さ

大きさは 279 × 211 × 7.0mm、重さは 677g(実測値)です。
最新の 13インチ iPad Pro よりも重さを感じますが、手頃な価格で気兼ねなく使える点が大きな魅力です。日常的にガンガン使いたい方にはぴったりの一台といえるでしょう。。
付属のスタイラスペンは 13.5g で、本体と合わせても約690g。
ビルドクオリティは価格相当ながらしっかりしており、安心して使える仕上がりです。
サイズ感

サイズ感の参考として、8.3インチの iPad mini と並べてみました。
見てわかるとおり、一回り以上大きな印象です。
大きめではありますが、片手でつかみ持ちできるほどの程よいサイズ感。
小型タブレットよりも視認性を優先したいユーザーにぴったりです。
インターフェース

本体右側には音量ボタン、nano SIM / microSDスロット、Smartボタンを配置。
バッテリーは 10000mAh を搭載しています。

本体上部には 電源ボタン、下部には USB Type-Cポート(映像出力には非対応)を備えています。さらに、クアッドスピーカーによって迫力あるサウンドを実現し、使用シーンに応じてサウンドモードを切り替えることも可能です。
その他に Bluetooth 5.2(LDAC対応)、GPS、ジャイロ、磁気センサー、バイブレーション機能を搭載しています。ただし、イヤホンジャックは非搭載です。

カメラはリア13MP、フロント5MP で顔認証に対応。
素顔はもちろん、メガネをかけていても正確に認証できます。
スタイラスペンはフロントカメラ上部にマグネット吸着できる仕様です。
ちなみに、磁気充電には非対応で、ケーブル接続充電です。

背面のリアカメラは約1.7mmほど突出しており、性能自体はそれほど高くはありません。
ただし、フラッシュ機能を備えているため、ちょっとしたメモ撮りには十分です。
掲載している写真では、傷防止のために背面の保護フィルムを貼った状態で撮影しています。
放熱性能が気になる場合は、フィルムを剥がして使用することをおすすめします。
画面

iPad と同じアスペクト比 4:3 の12.7インチ液晶ディスプレイを搭載しています。
ベゼル幅は上下左右 8mm で、解像度は 2176 × 1600 の IPS液晶。画質は価格帯に見合った標準的なクオリティといえます。
マルチタッチに対応し、リフレッシュレートは 60Hz です。
画面の輝度(cd/m2)を測定したところ、最大269nit を記録しました。
明るさは十分で、屋内での視認には問題ありません。

標準の色温度はやや青みがかった感のある仕様となっています。
設定のディスプレイ項目「カラー」や「色のコントラスト」で、色温度を調整できます。
また、タッチ感度を測定した結果、平均値は90hz、呼び出しレートは平均123hz。
10点マルチタッチに対応し、反応が鈍いエリアもありません。
システム

Android 15 に準拠した ArtOS(カスタムUI)を搭載しています。
読書やエンターテイメントなど、用途に合わせた複数のモードが用意されています。

タブレットモードでは、2つのアプリを『分割画面』で表示させることができます。
アプリ起動後に画面下にあるナビゲーションバーから「タスク管理」ボタンをタップし、対象アプリの「分割」で 2つのアプリを表示・ペアアプリにできます。
中央線をダブルタップすることで左右の画面を入れ替えたり、移動させて画面比率を調整することもできます。中央線を最端に移動することで片側のアプリを非表示にすることもできます。

独自機能として、大きく3つの機能を搭載しています。
設定画面の「特別機能」項目から確認できます。
- AI Hyper-Audio:ゲーム、映画、音楽のシーンに合わせたサウンド機能
- Smartボタン:ワンクリックで割り当てた機能を呼び出す機能
- ArtSpace:カラー表示の切り替え機能

その中でも、個人的には ArtSpace が気に入りました。
シーンに合わせた3つの表示モードを選べます。
- 標準モード:普段使いに最適なバランスのとれた表示
- Inkモード:紙のような質感で読書を快適に楽しめる表示
- パステルモード:色覚特性に配慮した、目に優しい淡い色合い
一般的なタブレットに比べて、アートをコンセプトにしているだけあって、デザインや表示モードの工夫が際立つシステムです。
使用感
Teclast ArtPad Pro の書き心地、動画再生、電子書籍、ゲームでの使用感をチェックします。
結論としては、日常的な利用には十分対応できるタブレットです。
書き心地

スタイラスペンは軽量で持ちやすく、メモやイラスト用途にも十分対応できます。
筆圧検知の精度は上位モデルには及ばないものの、スケッチやアイデアの書きとめ程度なら快適に使えます。
ただし、ペンの追従遅延がやや目立ち、斜めに書くと認識されづらいなどの独特のクセがあるため、本格的なクリエイティブ用途には物足りなさを感じるでしょう。どちらかといえば、カジュアルにメモを取ったり、簡単なスケッチを楽しんだりしたいユーザー向けです。
また、パームリジェクション機能が十分に機能していない点は気になるところ。
実質的にはほとんど効果がなく、手のひらが画面に触れると誤動作が起きやすいため、メモやスケッチ時にストレスを感じる場面があります。
動画

著作権管理方式のセキュリティレベルが最も高い Widevine L1 に対応しています。
Netflix以外のサブスクリプションサービスで高画質な動画再生が可能です。さらに、Amazonプライムビデオでの HD画質再生についても対応済みです。
アスペクト比が 4:3 のため、16:9 映像が主流の動画を再生すると、上下に黒帯が太くなりがちです。ただし、その分表示領域が広く、大画面ならではの迫力を味わえるのは大きなメリットです。
電子書籍

視認性の高い 12.7インチディスプレイのおかげで、読書はさくさく快適に楽しめます。
アスペクト比が 4:3 のため余白が少なく表示され、文字や画像が大きく見やすいのが特徴です。特に横画面での見開き表示は雑誌や漫画の閲覧に適しているため、臨場感のある読書体験が得られます。
スマホや小型タブレットに比べると圧倒的に大きな表示が可能で、必要に応じて Inkモードへ切り替えれば目の負担を軽減できます。長時間の読書にも安心して使える点は、大きな魅力といえるでしょう。
ゲーム

定番の AnTuTuベンチマーク(V10)のスコア結果は 41万点。
スペックをそれほど要求しないゲームアプリや、PSP までのエミュレーターであれば比較的軽快に動作し、問題なく遊べます。

一方で、『原神』や『鳴潮』といった負荷の大きいタイトルでは、グラフィック設定を「低」に抑える必要があります。
ビジュアルの美しさや快適さを最大限楽しむのは難しいものの、基本的なプレイは可能です。
ストレージは 256GB を内蔵し、microSD カードの拡張にも対応しています。
ただしイヤホンジャックが非搭載のため、音と操作タイミングのシビアなゲームにはやや不向きといえるでしょう。
まとめ

Teclast ArtPad Pro は、電子書籍や動画、軽作業を十分に楽しめるタブレットです。
アートをコンセプトにした独自UI「ArtOS」を搭載しており、デザインや表示モードの工夫に加えて、クアッドスピーカーや顔認証といった便利な機能も備えています。
iPad と同じアスペクト比 4:3 を採用しているため、余白を抑えつつ雑誌や漫画も、大画面を活かした見開き表示で思う存分楽しめます。 また、読書やイラスト閲覧に適したモード切り替えが可能で、カラー表現や質感にも独自のこだわりが感じられます。
一方で、16:9 映像が主流の動画では上下に黒帯が目立ちやすく、スタイラスペンの使用感はスケッチやアイデアメモ程度がちょうど良い印象です。ゲームについては、グラフィック設定を抑えれば基本的なプレイには対応できると考えてよいでしょう。
使い勝手の面では「作品を鑑賞する」「読書に没頭する」といった用途にしっかり寄り添ったシステムとなっています。iPad などの高価格帯モデルと比べると性能面で劣る部分はありますが、日常的なタブレットとして十分に活用可能です。
3万円台で入手できる大画面モデルとしてはコストパフォーマンスが高く、手頃に購入できる選択肢として評価します。
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