初代PSP(プレイステーション・ポータブル)が発売されたのは 2004年、今ではリチウムイオン電池の経年劣化により「PSPのバッテリーが膨らんでいた」という報告が多く寄せられています。
アマゾンなどの通販サイトで PSP互換バッテリーは手軽に購入できますが、すぐに壊れてしまったり、電池容量が偽装された粗悪な商品であふれています。正直どれを買えば正解なのかわかりません。
最近になって「まともなPSP互換バッテリー」とウワサされる商品が届いたので、販売ストア・価格、本体駆動時間を簡単にチェックしていきます。
PSP互換バッテリーを購入
販売・製造メーカーの HSABAT は、安全基準や検査に力を入れているメーカーらしく、初代PSP、PSP-2000、PSP-3000、PSP go などの各種互換バッテリーを取り揃えています。
まともなPSP互換バッテリーとウワサされているので興味本位で購入しました。
価格は 1,300円ほどですが、送料を含めると 1,700円になるので Amazon.co.jp で販売している互換バッテリーよりも少々割高です。
サイズ感はぴったりで収まりも良くて、バッテリー容量は驚異の 4300mAh !これが本当であれば、大容量・長持ちで使える PSPバッテリー難民の救世主となるので胸が躍ります。
実際にどうなの?検証をしてみた
まずは、結論:容量偽装バッテリーでした。
薄々わかってはいたことですが、期待できるような長持ちバッテリーではありません。
普段使いであれば困らないといった感じですが、長期間使用時の劣化状況が気になる PSP互換バッテリーだと評価します。
PSP の本体駆動時間は、ゲームソフトで4~6時間、動画で4~5時間の連続再生が可能であると公式発表されています。(SCEI実測値、音量を最大値の半分、ヘッドフォン使用、無線LANを使用しない場合)
同条件で3回ほど検証したところ、ゲームソフトで3~4時間ほどの駆動時間でした。
4300mAh という表示は、満充電時に PSP に表示される曖昧なバッテリー残り時間をベースにしたもので、実際に使われているバッテリー容量はそれ以下であることが推測できます。
パッケージシールを剥がしてみたところ、それらしい情報はすべて削り取られています。
バッテリー分解は発火などのリスクを伴う作業なので、これ以上の検証は断念しました。
とはいえ、7~8時間駆動したという報告もあることから、単純に製造ロットによる個体差があるだけかもしれません。いずれにせよ品質・安定性が確保されていない当たり外れがある PSP互換バッテリーであることに間違いはなさそうです。