まさにお家芸！GPD XDクローン「Powkiddy Black Lion X18」が登場！

Powkiddy（深圳市霸王小子网络科技有限公司）から、GPD XDによく似た「Powkiddy Black Lion X18」が発売されました。Androidベースの携帯ゲームコンソールでコンセプトだけでなく、搭載されている機能もよく似ています。
発売されて間もない GPD XDクローンのゲーミングコンソールをチェックしていきます。

「Powkiddy Black Lion X18」とは

2017年4月に設立された Powkiddy（深圳市霸王小子网络科技有限公司）から、Androidベースの携帯ゲームコンソール Powkiddy Black Lion X18が発売されました。海外通販サイトでは、Powkiddy X18、X18、黑狮X18安卓掌机という名称でも販売されている製品です。

Powkiddyの会社名・取り扱いしている製品に注目すると、1980～1990年代にファミコン互換機で一世を風靡（ふうび）した小覇王の関連会社のような気がします。

見てわかるとおり、GPD（SHENZHEN GPD TECHNOLOGY CO., LTD.）から発売されているGPD XDシリーズにコンセプトがよく似た製品です。この気になるGPD XDクローン Powkiddy Black Lion X18をチェックしていきます。

ゲーミングデバイスらしい

Androidベースの携帯ゲームコンソール Powkiddy Black Lion X18は、GPD XDシリーズよりもゲーミングデバイスらしい見た目をしています。本体シェルのトレードマーク（？）は “光る” 仕掛けになっています。配色・ボタンがよりゲーミングデバイスらしく作られています。

PowKiddyというブランドロゴが気になりますが、全体的なデザインはGPD XDシリーズよりも好みです。ちょっとカッコイイかも。

Powkiddy Black Lion X18のスペック

Powkiddy Black Lion X18は、MediaTekのSoCであるMT8163(V/B)プロセッサを搭載しています。GPD XDシリーズに比べると性能はそれほど高いとはいえないものの、廉価版という位置づけであれば一定の需要は見込めるといえます。

SoCだけで比べてみるとGPD XDシリーズに性能では劣るものの、搭載されているRAMは２GBとGPD XD相当で、Android 7.0搭載、Bluetooth対応はGPD XD Plus相当と価格帯のわりに検討しています。また、ストレージ容量は16GBと少なく感じますが、microSDカードを使うことでカバーできます。

本体デザインはゲーミングデバイスらしい見た目に変更されていますが、本体の大きさ・重量はGPD XDシリーズとほぼ同じです。

GPD社はAndroidゲーム機の後続機を販売しないという情報も流れていることから、こういった製品が今後は主流になっていくのかもしれません。

基本的な機能は備えている

GPD XDシリーズをコンセプトにして製作されているので、Powkiddy Black Lion X18に搭載されている機能はほぼ同じと考えて良いでしょう。

ニンテンドーDSのように折りたたむことができる筐体デザインを採用、タッチスクリーンでの操作に加え、搭載されている物理ボタン・ジョイスティックにマッピングする機能、PS3 / XBOXモードの切り替えもできます。

GPD XDシリーズと比べると一部の操作ボタン（L3 / R3）が削られています。また、ジョイスティックにはALPS製が採用されています。実際の操作性・快適さが気になるところですが、ゲーミングに必要な基本的な機能は備えています。

プリインストールアプリなど

プリインストールアプリまでもがGPD XDシリーズとよく似ています。
悪名高いことで有名な、総合エミュレータアプリ「ワンダドロイド（旧名：Happy Chick）」もプリインストール済みです。そのほかにも各種エミュレータが導入されています。
いまのところ、ROMイメージが収録されているかは定かではありません。

microSDカードスロットを搭載しているので、お気に入りのアプリをapkファイルからインストール（root権限の有無は不明）できます。

Powkiddy Black Lion X18の価格

Powkiddy Black Lion X18のスペック・価格を見るかぎり、GPD XDシリーズの廉価版という位置づけと見て良いでしょう。発売されて間もない製品ですが、こういった “中国国内のお家芸” のような製品が好きな人にはたまらない一品だと思います。

最新のゲーム・スペックを求めるAndroidアプリを快適に遊ぶのは厳しいかもしれませんが、動画プレーヤーとして利用したり、一般的なレトロゲームのエミュレータを遊ぶには問題はないと思います。ちょっと気になるゲームコンソールですね。

これからも中国メーカー・ブランドから、似たようなコンセプトの製品が発売され、将来的には本家であるGPD XDシリーズのスペックを超える製品が発表されるかもしれません。