スーパーファミコンコントローラー風デザインを採用した中華ゲーム機「PocketGo S30」は、コスパが良く・操作性に優れていることで定評がある PocketGoシリーズの最新モデルです。
見てわかるように、海外版スーパーファミコンのコントローラーデザインをコンセプトに、今までよりもオリジナルに寄せたデザインを採用しています。ライバル製品よりも価格は安く、コスパが良いのが特徴です。
初心者向けですが、システム面では開発途上な PocketGo S30 の価格、スペック、特徴、初期設定・使い方、エミュレータ性能などをご紹介していきます。
PocketGo S30 の価格・販売ストア
PocketGo S30 は、海外通販ストア・国内ストアで販売しています。
ざっくり調べてみると販売価格は 6,600~7,999円といった感じです。
【日本国内向け】クレジットカード決済・代引き対応
万が一のサポートも日本語対応、クレジットカード決済・代引きにも対応している中華ゲーム機専門ストア:Whatsko.jp です。定期的にセールも開催されています。
【グローバル向け】安心のPayPal決済対応
通販サイトで「クレジットカード決済するのには不安がある」という人は、保護措置がある PayPla決済が利用できるストアがおすすめです。万が一の事故のとき返金手続きが、クレジットカード決済より安心・簡単です。
気軽に購入するならアマゾン、最安値を狙うのなら AliExpress がおすすめです。
PocketGo S30 のスペック
中華ゲーム機 PocketGo S30 のスペックを詳しく見ていきます。
ARM Cortex-A7 をベースとした Allwinner A33 チップセットを搭載したモデルで、スペック的には Retroid Pocket 2 に近いチップセットを採用しています。
免責事項:スペック情報の正確性には細心の注意を払っていますが保証はできかねます。
初心者向けモデル「PocketGo S30」をチェックしていく
中華ゲーム機「PocketGo S30」をしっかりとチェックしていきます。
付属品から特徴、初期設定・使い方、データ転送、エミュレータ性能にいたるまで徹底解説していきます。
PocketGo S30 の付属品
マニュアル(英語・中国語)、USB Type-Cケーブルが付属します。
基本的な使い方しかマニュアルに記載されていませんが、困ることはないでしょう。
この記事では使い方・設定方法なども詳しく解説していきます。
オリジナルコントローラー風デザインに惹かれる
PocketGoシリーズといえば、スーパーファミコンのコントローラー風デザインでしょう。
これまでに発売されてきたモデルよりも、オリジナルに寄せたデザイン・形を採用しています。
中華ゲーム機マニアだけでなく、スーパーファミコン世代も惹かれるデザインとなっており、持ちやすさ・フィット感・ビルドクオリティも高く仕上げられています。
本体は思ったよりも大きなサイズ
Pocket Go S30 本体の大きさは 70 × 170 × 23 mm、重量は 161g (実測値)です。
スーパーファミコンの純正コントローラーや、8bitDoコントローラーよりも大きなサイズです。
一般的な中華ゲーム機に比べると重さは同じくらいですが、丸みがあるスーパーファミコン風コントローラーのデザインを採用したため、横幅が大きくなりました。
PocketGo S30 と RG351P を見比べてもわかるように、それほど大きな差は感じられません。
バッテリーの持ち具合は、音量中・明るさ8段階で、およそ5時間といったところです。
基本的な操作・データ転送も直感的にできる
RG350シリーズや、ODROID-GO Advanceクローン中華ゲーム機は、システム破損を防ぐために正しい方法で Power Off することが推奨されています。しかし、Pocket Go S30 は電源ボタンを押すだけで ON/OFF します。
また、ゲームイメージやエミュレータなどのデータ転送も microSDカードによる転送をサポートしています。パソコンにそのまま microSDカードを差し込めば正しく認識してくれるので、特別な知識は必要なく直感的に操作できます。
開発途上なシステムなのが惜しい
PocketGo S30 の最大の欠点は、搭載されているエミュレータのチューニングが甘く、システムが開発途上という点です。現時点では「ボタンの反応・効き具合」「画面表示」などに影響を与えています。
ゲームプレイができれば良いというライト層であれば、それほど問題には感じませんが、中華ゲーム機を複数持っている中級者や、マニア層からの評価は低くなりそうです。
ボタンの押し心地・操作性は良いけれど
ゲームプレイで重要となるボタンの押し心地、操作性は悪くはありません。
オリジナルコントローラーよりも本体サイズは大きいのですが、各種ボタン類は小さめ、L2/R2ボタンだけは後方へ沈み込むような押し心地です。
エミュレータのチューニングが完成されていないせいか、まれに十字キー・ボタンを押しているのに反応しない・ボタンの効きが悪いといった現象が確認できます。
液晶ディスプレイは綺麗だけど
3.5インチの液晶ディスプレイは、視野角が広く綺麗ですが、エミュレータによってはアスペクト比・スケールがマッチしない、画面がにじむ・ぼやける・フォントが潰れるといった現象が確認できました。
また、RG350シリーズや、RG351などの中華ゲーム機の液晶ディスプレイと比べると、個体差なのかもしれませんがホワイトバランスの調整が合っていないようです。
開発途上のシステムを改善する
開発途上のシステムを改善するアドオンパックが公開されています。
メニュータイトルの画像差し替え、新たなエミュレータの追加、理想的なアスペクト比・スケールなどを実現しています。
特定のファイルを差し替えるだけでシステムの問題を改善できます。
必ずバックアップ、手順を確認してからチャレンジしてみてください。
現状に満足しているのであれば、導入する必要はありません。
PocketGo S30 の使い方・初期設定
PocketGo S30 の使い方・初期設定について解説していきます。
初心者向けモデルだけあって、設定項目などは特にないので直感で操作できるはずです。
データ転送方法は、パソコンに microSDカードをそのまま挿し込むだけで認識します。
romsフォルダにゲームイメージ(ひらがな・カタカナ・漢字・半角英数字に対応)を保存するだけで作業完了です。
設定項目がそもそもない
PocketGo S30 のメインメニューから「SETTINGS を選択」or「STARTボタンを押す」ことで、設定メニューを開くことができます。
設定できる項目は言語(Language)と、明るさ(Backlight)のみです。
それ以外の設定項目はないので、初期設定としてやるべきことはありません。
ホットキーリスト・ファンクションキー
PocketGo S30 のホットキーリスト(ファンクションキー)は限られています。
ステートセーブ・ロードは、エミュレータメニューを表示させて実行します。
- 明るさ調整:システムメニューから設定
- アーケードのコイン投入:SELECTボタン
- システムメニュー呼び出し、ゲームスタート:STARTボタン
- エミュレータメニュー表示:電源ボタン or STARTボタン+SELCTボタン
- 電源ON/OFF:電源ボタン
エミュレータ性能は決して低くはない
PocketGo S30 は、エミュレータを含めたシステムが開発途上ということもあり、エミュレータの完成度がいま一つです。多くのエミュレータが快適に動作しますが、画面のアスペクト比・スケール、ボタンの反応、音がぷつぷつ途切れるといった現象が確認できました。
ここ最近になって発売された中華ゲーム機と比べると『快適さ』という部分で劣ります。
PocketGoシリーズは、もともとが設定項目が少なく・わかりやすい初心者向けに設計されているため、手持ち無沙汰を解消できれば良いというライト層向けには十分な機能を有しています。
有志によるシステム開発に期待したい中華ゲーム機
PocketGoシリーズの最新モデル PocketGo S30 をざっくりと評価すると、ライト層向け・初心者向けの中華ゲーム機です。しっかりとゲームクリアまでプレイしたいというユーザーには、現時点ではおすすめできません。
おすすめできない最大の理由は、開発途上のシステムが原因です。
エミュレータは動作しますが、画面のスケール、ボタン反応、音割れなど、何かしらの不具合があり、ゲームプレイの快適さは、5点満点中ぎりぎり「3」といった感じです。
ただし、PocketGo S30 のビルドクオリティやデザイン、持ちやすさ・操作性、価格の安さなどは評価できます。有志によるシステム開発も進められているので、将来的には中華ゲーム機を複数持っている中級者や、マニア層からの評価を挽回できるかもしれません。
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