
中華ゲーム機「MagicX One 35」は、縦・横の画面表示に対応したユニークなデザインが特徴の Android搭載ゲーム機です。汎用性や高スペックを追求するというよりも、特定の遊び方にフォーカスした割り切った設計が魅力です。
MagicX One 35 の価格、スペック、特徴、エミュレーター性能についてご紹介します。さらに、評価すべき点や欠点についても詳しくチェックします。
MagicX One 35 について
MagicX One 35 に関する情報をまとめたページです。
公式ストアで購入した実機を使用しています。
提供品の有無にかかわらず、コンテンツの内容には一切影響していません。
※販売ストアによっては、権利者の許可を得ていないゲームが含まれている可能性があります。ご利用の際は、ご自身の責任でご確認ください。
価格・販売ストア

MagicX One 35は、海外ストアを中心に販売されています。
カラーラインナップは ブラック、ブルー、グレーの全3色。
・MagicX One 35
販売価格:55ドル~85ドル(送料別)
製品仕様とスペック
MagicX One 35 のスペックについて詳しく見ていきます。
| 製品名 | MagicX One 35 |
| システム | Android 12 |
| 画面 | 3.5インチ液晶ディスプレイ 解像度 960 × 640、3:2 タッチスクリーン |
| SoC | MediaTek Helio G85 |
| RAM | 3GB / 4GB LPDDR4X |
| ストレージ | 32GB / 64GB eMMC 5.1 |
| バッテリー容量 | 4300mAh (5~7時間駆動) |
| インターフェース | USB Type-C microSDカードスロット デュアルスピーカー イヤホンジャック 振動モーター |
| ワイヤレス通信 | Wi-Fi 5 Bluetooth 5.0 |
| 大きさ | 153 × 70 × 19mm |
| 重さ | 189g |
免責事項:スペック情報の正確性には細心の注意を払っていますが、保証はできません。
MagicX One 35 のレビュー
MagicX One 35(4GB / 64GBモデル)をレビューします。
付属品から基本的な特徴、インターフェース、操作性、システム、エミュレーター性能に加え、評価すべき点や欠点についても徹底解説します。
付属品

1. マニュアル
2. スクリーンプロテクター
3. 液晶クリーナー
4. USB Type-Cケーブル
大きさ・重さ

大きさは 153 × 70 × 19mm、重さは 193g(実測値)です。
プラスチック筐体(ABS樹脂素材)を採用しており、サイズ感に対して重量は標準的といえるでしょう。
コーティングのないマットな質感ですが、成形や組み立ての精度はしっかりしています。ただ、素材感の影響もあって、手に取ったときの印象は全体的にややチープに感じられます。
サイズ感

参考として、PS Vita(PCH-2000)を並べてみました。
サイズ感はひと回り以上コンパクトで、3.5インチクラスの中華ゲーム機としては標準的な大きさといえるでしょう。
スティックの高さも控えめで、コンパクトかつ扱いやすいサイズ感にまとまっています。
ポケットにも収まる大きさのため、気軽に持ち運べるのも魅力です。
インターフェース

上部に USB Type-Cポートを備え、下部にはイヤホンジャックと電源ボタンを配置しています。
デュアルスピーカーの音質自体は悪くありませんが、下部配置の影響もあって音がややこもり気味で、クリアさという点では少し物足りなく感じます。

本体の左側には音量調整ボタン、右側には microSDカードスロットが配置されています。
また、ワイヤレス通信機能として、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.0 を搭載しています。
その他に、マイク、バイブレーション機能を備えています。

バッテリー容量は 4300mAh で、駆動時間はおおよそ 5時間。
内蔵ファンは搭載されていませんが、長時間プレイしても本体が熱くなりすぎることはなく、発熱面で気になる場面はありませんでした。
画面

3.5インチの IPS液晶ディスプレイを搭載しています。
アスペクト比は 3:2 で、解像度は 960 × 640、画素密度は 330PPI で、ゲームボーイアドバンスの解像度4倍の画素密度を実現しています。
ベゼルは縦横ともにあるオーソドックスなデザインです。
ガラスレンズとディスプレイの隙間がないフルラミネーションディスプレイを採用しており、ネイティブでポートレート(縦長)表示に対応。5点マルチタッチをサポートし、リフレッシュレートは最大60Hz です。

画面の輝度(cd/m2)を測定したところ、最大 489nit を記録しました。
タッチスクリーンの操作感度(シングルタッチ・マルチタッチ)の平均値は 62Hz、呼び出しレートは平均 93Hz です。
全体的に映像は鮮明で見やすいものの、最低輝度は一般的な中華ゲーム機と比べるとやや高めで、暗い環境では少し明るく感じる場面があります。なお、画面上部からスワイプしてクイック設定パネルを開けば、画面の回転も気軽に切り替えられます。
操作感

縦型・横型に対応した静音タイプのコントローラーを採用しています。
ABXYボタンサイズは 7mm、ストロークは 1.1mm で、主要なボタンはすべてメンブレン方式を採用。ボタンの側面が削れるような摩耗や、引っかかりも感じられません。
アナログスティックの高さも控えめで、ボタン操作やスティック移動の際に邪魔になることはありません。全体的に見ても、ボタンレイアウトはよく考えられた設計になっています。

LRボタンは本体とほぼフラットな形状ですが、ボタン部分がわずかにくぼんでおり、指先で触れたときに判別しやすい工夫が施されています。
縦画面で持ったときの操作にも配慮されていて、START / SELECTボタンは縦並びで配置されています。また、本体サイドの中央付近には指先を滑り込ませるように操作できる LRボタンが配置されています。

背面はフラットなデザインですが、四隅には滑り止めのテクスチャー加工が施されており、持ったときの安定感が高められています。
なお、左右の方向ボタンは、あくまでも方向入力専用として機能します。
必要に応じて、リマッピング機能を活用するとよいでしょう。

全体的に操作性は良好とは言いづらい部分があり、コマンド入力やタイミングがシビアなゲームには不向きです。あくまでライトユーザー向けの作りといえるでしょう。
縦画面での操作性は同社の MagicX Zero 40 には及ばないものの、縦・横どちらの画面表示にも対応できる汎用性を重視するユーザーに向いた設計です。

左側アナログスティックのデッドゾーンや可動域は最適化されています。
スティック軸のわずかなズレもほぼ感じられず、測定結果も良好でした。
Androidゲーム機はエミュレーターアプリが豊富な反面、入力遅延を感じやすい傾向があります。ただし、繊細な操作を必要としないゲームなら特に問題はないでしょう。
システム

システムは Android 12 を搭載しており、Google Playストアに対応しています。
独自のランチャー『Dawn』を採用しており、標準的なエミュレーターアプリがあらかじめインストールされた状態で利用できます。
ランチャー画面は大きく 4つのカテゴリーで構成されています。
「Platform」でエミュレーターの切り替え、「Chosen」でお気に入りやプレイ履歴の表示、「Apps」でアプリの管理、「Settings」で各種設定の調整が可能です。

エミュレーターのコア変更をはじめ、ゲームリストの更新やスクレイピング、RetroArchのオーバーレイ設定、リマッピング機能など、細かなカスタマイズ項目も充実しています。

記事執筆時点では、ランチャーの表示言語は英語のみですが、操作は直感的で設定項目も分かりやすい印象です。オンラインアップデートにも対応しており、今後の機能改善にも期待が持てます。
・公式ファームウェア
システムを破損した場合にご利用ください。
https://github.com/Magicx-Breeze/One35/releases
開発者オプションを有効化し、USBデバッグをオンにする必要があります。
ベンチマーク

各種ベンチマークテストの結果は以下のとおりです。
・Antutu(V11)のスコア
総合:338784
CPU:146922、GPU:27354
・Geekbench 6 のスコア
CPU:シングルコア 414、マルチコア 1477
GPU:553
・3DMark のスコア
Wild Life:721
Sling Shot:2006
エミュレーター性能

エミュレーター性能は、Retroid Pocket 3+ や RG405シリーズに近いパフォーマンスです。
MediaTek Helio G85 プロセッサを搭載しており、ベンチマークスコア上では MANGMI AIR X とほぼ同等の処理能力を持っています。
動作するエミュレーターは一般的なレトロゲームに加え、プレイステーション、ニンテンドーDS、NINTENDO 64、PSP、ドリームキャストが快適に動作します。 セガサターン、ゲームキューブ、PS2、PS Vita については、一部のゲームタイトルが動作するといった感じです。

体感的な動作は、Snapdragon搭載機と比べると動作はやや重めの印象です。
PSP は 2~3倍解像度でも快適に動作(60fps)します。ゲームキューブ、PS Vita、PS2 については、低速デバイス向けの設定に調整すれば一部ゲームはプレイ可能です。
画面の解像度やアスペクト比の関係で割り切りは必要ですが、ニンテンドーDS や ワンダースワンの縦画面タイトル、縦表示を前提としたアーケードゲームなど、縦画面と相性の良いエミュレーターを楽しめる構成です。
必ず自身で吸い出したものを使用してください。
ゲームアプリ

デバイス負荷が重めのゲームアプリ『原神』や『ゼンレスゾーンゼロ』などは、グラフィック設定を「低」に落とし込む必要があります。洗練されたグラフィックの美麗さや快適さを楽しむことはできませんが、基本的なゲームプレイは可能です。
物理ボタンを割り振るリマッピング機能については、画面サイズが小さいため、ボタン配置やサイズを変更するのに手間どります。タッチ操作も含めてトレードオフが必要です。
まとめ

MagicX One 35 は、縦・横どちらの画面表示でも遊べることをコンセプトにした Androidゲーム機です。高性能さや万能性を追求するのではなく、一般的な横画面プレイに加え、縦画面ならではの遊び方にフォーカスした割り切りのある設計が特徴となっています。
ゲームボーイアドバンスの解像度4倍の画素密度を備え、重量は 200g以下と軽量です。
コントローラー設計はライトユーザー向けですが、縦型・横型のどちらでも扱いやすいボタンレイアウトと静音ボタンを採用しており、全体として使い勝手の良い操作感にまとまっています。
一方で、縦画面での操作性は同社の MagicX Zero 40 には及ばず、Snapdragon搭載機と比べると ゲームキューブや PS2、PS Vita といったエミュレーターは設定調整が前提となります。また、筐体の素材感やスピーカーの音質なども含めたビルドクオリティについては、価格相応の割り切りが必要です。
総合的に見ると、MagicX One 35 は 万人向けの Androidゲーム機というよりも、縦画面ゲームをはじめとした特定ジャンルを楽しみたいユーザーに向けた個性派モデルといえるでしょう。既存の中華ゲーム機とは異なる遊び方に魅力を感じるのであれば、十分に検討する価値のある一台と評価します。
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