一昔前まではチープで使い物にならなかった中華ゲーム機も、最近ではデザイン・多機能・操作性を高めた商品が販売されています。多くの商品が販売されているので “どれを買えば正解なのか” と迷っている人はいませんか。
結論からいうと超小型・軽量なゲームコンソール「LDK landscape」を買っておけば間違いありません。なぜ、多くのレトロゲーマーに人気で売れているのでしょうか。そういったポイントが全部わかる実機レビューをご紹介していきます。
要望が多かった機能を搭載したゲームコンソール「LDK landscape」
毎月のように新商品が発売されている中華ゲーム機は競争が激しい商品ジャンルです。
それだけに、少しでも売れる商品が発売されれば、その商品をまねた商品がすぐに販売される状態が続いています。
ゲームをするんじゃない。中華ゲーム機が欲しいんだ
デザインや機能、操作性が改善された商品が販売され続けているのなら嬉しい限りですが、品質が低下したチープな商品が販売されてことがほとんどです。
手当たりしだいに気になる中華ゲーム機を買い物するお金の余裕はないし、安かろう悪かろうでは本末転倒です。そうなると「どれを買えば正解なのか」と迷っている人も多いのではないでしょうか。
そこで注目をしたいのが Linux系ベースの OSである Dinguxを搭載した LDK landscapeです。
持ちやすい横型デザインのモデルがあったら、十字キーだけじゃなくて操作性が良いアナログパッドがあったら…そういった要望を取り入れて誕生しました。
多くのレトロゲーマーからの人気を集め、海外通販サイトで “とにかくよく売れた” ゲームコンソール LDK Gameの新モデルが登場です。
その人気の秘密・売れている理由を実機レビューを通してご紹介していきます。
LDK landscapeを見ていく
海外通販サイト AliExpressで注文していた Dingux搭載、超小型・軽量ゲームコンソール「LDK landscape」が届きました。
海外通販サイトでも人気が高い商品で、中華ゲーム機部門で売上トップクラスの中華ゲーム機です。本体カラーは3種類(ホワイト・ブラック・イエロー)で、購入したのは一番人気のホワイトです。
3種類のカラーの内、ホワイトとブラックは、どちらもスケルトン(半透明)カラーです。
イエローは半透明ではない原色カラーです。
LDK landscapeの価格・販売店
LDK landscapeは主に海外通販サイトで安く販売されています。
海外通販サイト AliExpressでは多くのストアで発売されていますが、購入するのであれば公式ストアでの購入が安くておすすめです。
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理由としては、最新のファームウェア、問題を解決した最新の出荷ロットが手に入ることが大きいからです。
ただし、海外通販サイトでの買い物に不安がある人、日本国内でサポート・保証が受けたい人は、日本国内正規販売店での購入が安心です。
LDK landscapeのスペック
LDK landscapeの気になるスペックをご紹介します。
大きな特徴として、Linux系ベースのOSであるDinguxを搭載しているので、数多くのエミュレータに対応しています。
メーカーから公開されているスペック表には記載がありませんが、本体重量はおよそ115g、microSDカードは最大 128GBまで対応しています。
LDK Gameと比べると性能差はなく、持ちやすさ・操作性を向上させたモデルといえます
また、オリジナルファームウェアではなく、汎用性が高い RetroFWを標準搭載している点も大きな特徴です。
ゲームコンソールの形状・画面の大きさは異なりますが、スペック的には根強い人気の中華ゲーム機「RS-97」の互換機とみて良いでしょう。
付属品をチェック
LDK landscapeの付属品は AVケーブルと microUSBケーブルのみです。
液晶保護フィルム(ガラス製)は公式ストアの購入特典です。
操作マニュアルは付属していないので、やや玄人向けの中華ゲーム機といえるでしょう。
なので、こういったデバイスの知識がまったくない人には難しいかもしれません。
ここでは、そういった初心者でも簡単に使えるように初期設定・使い方についても後ほど説明します。
LDK landscapeをしっかりチェックしていきます
それではLDK landscapeの本体をしっかりチェックしていきます。
本体のボタン・ディスプレイ・バッテリー・microSDカードスロットなどの気になるポイントをしっかりチェックします。
保護フィルムがついてます。
LDK landscapeにはディスプレイ保護を目的とした薄いフィルムが貼られています。
あくまでも出荷時の保護を目的につけられたフィルムなので、汚れがつきやすく・小さな傷もついています。
汚れ・小さな傷が気になる人は保護フィルムをはがして LDK landscapeを楽しみましょう。
「画面が傷だらけだ!」とクレームをつける人がいるようなので注意してください。
音量は細かな調整ができるダイヤル式
右側面には、電源ボタン・音量調整ダイヤルがあります。
電源ボタンのON/OFFはスライドさせるだけ、音量は細かな調整ができるダイヤル式です。
音量調整問題は解決済み
LDK Gameでは音量調整ダイヤルを最小にしても、スピーカーからの音声を完全に「消音」できませんでした。しかし、新モデルの LDK landscapeではこの問題を解決済みです。
音質はノイズもなく良好
上部には、I/Oポートであるイヤホンジャック・microUSBがあります。
まれに音声にノイズ・乱れがみられますが、これはエミュレータでの再現性の問題です。
イヤホン使用での音声はノイズもなく良好です。
ちなみに、電源ランプはONで緑色、給電中・データ移行時には赤色に点灯します。
バッテリー残量が低くなっても電源ランプの色は変わらず・点滅などもしません。
明るさは6段階から選べる
左側面には、明るさ調整ボタン・Sleepボタンがあります。
明るさは段階式に切り替えができるので、お好みに合わせて調整ができます。
Sleepボタンはエミュレータによっては「設定ボタン」としても割り当てられています。
microSDカードは最大 128GBまでサポートしています。
サポートしていませんが、それよりも大きなストレージ容量でも認識はできるようです。
ストラップホールはない
本体下部には microSDカードスロットがあります。
縦型の LDK Gameで好評だったストラップホールは LDK landscapeにはありません。
なので、持ち運びをする際には落下事故に気をつけましょう。
スピーカー音量は大きい
本体裏側にはスピーカー・バッテリーボックスがあります。
スピーカーを左右に1基ずつ搭載(ステレオ)することで、音量は大きく・ダイナミックなサウンドを楽しめます。
バッテリーは交換できる
LDK landscapeでは、バッテリー「BL-5C」が採用されています。
多くの中華ゲーム機でも採用されているバッテリーで、汎用バッテリーは国内の通販サイトでも購入できます。
バッテリーの持続時間は、明るさを最大・音量(中)でおよそ3時間です。
ディスプレイの明るさを暗く、イヤホンを使用すればバッテリー持ちはかなり良くなります。
不安がある人は予備バッテリーを用意しておきましょう。
バッテリーを取り外すと micrsoSDカードスロットが見つかります。
こちらは、システム(Linux系ベースのOSであるDingux)が搭載されている microSDカードなので、目的がない限りは取り外さないようにしましょう。
LDK landscapeの大きさをチェック
LDK landscapeの大きさは 129 x 58 x 17mmと超小型です。
そして、重量も 115gと軽量なゲームコンソールです。
初代ゲームボーイの大きさと比べてみると、その圧倒的な小ささ・コンパクトボディが目立ちます。カバンにさっとしまえて、いつでもどこでも手軽に遊べるゲームコンソールです。
鮮明で見やすいディスプレイ
LDK landscapeには 2.7インチの大きなディスプレイを搭載しています。
鮮明で見やすいディスプレイは視野角も広く、レトロゲームのドットをはっきり・くっきりと映し出します。
ゲームボーイシリーズ、ゲームギア、PCエンジンなどのゲームタイトルをよく遊ぶという人は体験してみる価値があります。
LDK landscapeのエミュレータ(ゲームギア)のゲーム画面を撮影してみました。
オリジナル(実機)よりも、きれいで見やすいのがわかるはずです。
LDK Gameとの違いをチェック
LDK Gameと比べてみると、本体のデザイン・大きさ、ディスプレイの大きさ、重量、アナログパッドの搭載などを確認できます。
「LDK Game」と「LDK landscape」、二つの商品のスペックの違いを詳しく見ていきましょう。LDK landscapeの方が大きなディスプレイを搭載していますが、並べて見比べてみても差を感じません。
見てわかるとおり、「LDK Game」と「LDK landscape」に性能差はありません。
コンパクトデザインが好みであれば LDK Gameを、持ちやすさ・操作性を向上させたモデルが欲しいのなら LDK landscapeを選択すると良いでしょう。
データ移行はPCと接続するだけ
データ移行をするのに、いちいち microSDカードを取り外すのって面倒ですよね。
LDK landscapeはパソコンと接続するだけでデータ移行ができます。
電源OFFの状態でパソコンと microUSBケーブルを接続して、電源ONで「Select USB mode」と表示されたら Aボタンを押すだけで接続完了です。
接続しているのに認識しない
そういった現象が発生する場合は、初期設定を見直しましょう。
Settings(設定)→ USB mode項目を “Ask” に変更すれば解決できるはずです。
LDK landscapeには2つの microSDカードスロットが用意されています。
パソコンと接続することで、どちらの microSDカードも認識するので、お好みに合わせてデータ移行を進めてください。
操作性は満点ではない
LDK landscapeの操作性は満点ではありません。
メーカー純正品との差は仕方がないことですが、一般的な中華ゲーム機と比べると操作性は満点ではないものの、それほど悪くはありません。
新たに搭載されたアナログパッドは、対戦型格闘ゲームなどのコマンド入力の助けにはなるものの、実際にゲームプレイで活躍できる場面は少ないでしょう。
アナログパッド(プラスチック製)にバリが少し残っているのは残念なとこです。
ボタンの押し心地は LDK Gameと変わらないものの、横型デザインに変更したことで持ちやすくなり、全体的な操作性は向上しています。
実際にゲームプレイをした限りでは、そのような問題は発生しませんでしたが、人によっては複数ボタンを同時に押してしまう危険性はあるかもしれません。
初期設定・内蔵ゲームをチェック
LDK landscapeの初期設定・内蔵ゲームをチェックしていきます。
メインメニューで L/Rボタンのどちらかを押すことで、各種設定タブを切り替えできます。
初期設定では LDK landscape本体言語は「English」が選択されています。
日本語は項目にないので「English」を選択したままで良いでしょう。
Settings(設定)では、言語のほかに日付、スリープ時間、オーディオボリュームなどをお好みで変更できます。
内蔵ゲームは CaveStory(洞窟物語)、Quakeなど8種類です。
許諾を得られていないゲームタイトルの収録も確認できました。
ざっと調べてみた感じでは、ファミコンのゲームタイトルなどのゲームイメージの収録は確認できませんでした。(販売ストア・時期により収録タイトルは異なります)
ただし、すべてを詳しく確認したわけではないので、気がついていないだけで許諾を得られていない違法なゲームタイトルが含まれているかもしれません。
やっておくと便利な設定
初期状態では、メニューに表示されるタイルは横並びに3つです。
お好みに合わせて表示されるタイル数を変更しましょう。
Skin → Menu columns項目の “数値” を変更することで、メニューに表示されるタイル数を変更できます。3~5に設定するのが見やすくてよさそうです。
電源ボタンを切る前に
Dingux搭載の中華ゲーム機の電源ボタンをそのまま切ってはいけません。
メーカーからは、Power項目を選択したあとに Poweroff(Aボタン)を選択し、それから電源ボタンを切ることを推奨しています。
そのまま電源ボタンを切ってしまうと、データが消えてしまう危険性があるようです。
エミュレータの種類と使い方
総合的なスペックが高い LDK landscapeは、エミュレータで多くのゲームタイトルを遊べます。ゲームイメージは microSDカードの好きな場所に保存してください。
半角英数字のほかに日本語のファイル名にも対応(エミュレータによって異なります)しています。
標準搭載しているエミュレータ
対応しているゲームイメージは多く、幅広いゲーム機のエミュレータを標準搭載しています。
標準搭載しているエミュータの名前/種類を簡単にまとめてみたので参考にしてください。
購入したストア・販売時期によって搭載されているエミュレータは異なります。
お好みのエミュレータを追加することもできます。(IPKファイルをインストール)
ちなみに、IPKの導入方法は GitHubからお好みの IPK(アプリ・ツール・エミュレータなど)をダウンロードして、microSDカード保存して LDK landscape上で実行するだけです。
公式では ファミコン、ゲームボーイ、ゲームボーイカラー、スーパーファミコン、ゲームボーイアドバンス、メガドライブ、セガ・マスターシステム、PCエンジン、ネオジオなどに対応しているとアナウンスしています。
基本的な使い方は、エミュレータを起動してゲームイメージを選択するだけです。
あくまでもエミュレータ機なので、すべてのゲームタイトルが完全に動作するわけではありません。
エミュレータを起動して各種設定をしたい場合は、次のいずれかを押すことで設定画面を呼び出せます。Sleepボタン、L/Rボタン同時押し、Selectボタン、Start/Selectボタン同時押しなどです。
プレイステーション(PS1)のゲームイメージを遊ぶ場合は、最初にエミュレータ(PS)を起動して設定(SELECT+START)をしておくと良いでしょう。
設定項目 Core settingsの HLE emulated BIOSを「OFF」にして、Set BIOS fileで自前のBIOS(SCPH-1001など)を選択すればそこそこ遊べるようにはなるようです。
ファームウェア(オープンソース)のアップデートも発表されています。
また、Dinguxで動くエミュレータも公開されているので、うまくゲームが動かない・不具合が発生するといった場合には試してみるのも良さそうです。
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使いやすさを追求した横型デザイン「LDK landscape」
Linux系ベースのOSであるDinguxが採用、超小型で軽量なゲームコンソール「LDK landscape」は、総合的なスペックも高く、対応しているゲームイメージも多い、そして何よりもレトロゲーマーに人気のゲームコンソールです。
メーカー純正品(実機)ではないので、ゲームの再現性や操作性に問題はあるものの、一般的な中華ゲーム機と比べてみても高い性能・満足する結果が得られました。
使いやすさを追求した新モデル
バッテリー持ちは明るさを最大・音量(中)でおよそ3時間、手のひらに収まるコンパクトサイズ・100gという重さは、持ち運んで手軽に遊ぶのにも最適です。
中華ゲーム機は数多く販売しているので “どれを買えば正解なのか” と迷っている人は、Dingux搭載、超小型・軽量なゲームコンソール LDK landscapeを買っておけば間違いありません。
中華ゲーム機でレトロゲームを遊んでみたいと考えている人は「LDK landscape」の購入を検討してみてください。
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