
Androidゲーム機「KONKR Pocket FIT」は、AYANEO のサブブランドとして登場したモデルです。Snapdragon G3 Gen 3 を搭載するハイスペック構成を維持しつつ、ゲーム体験に重点を置いた設計が特徴となっています。
KONKR Pocket FIT の価格、スペック、特徴、エミュレーター性能についてご紹介します。さらに、評価すべき点や欠点についても詳しくチェックします。
KONKR Pocket FIT について
KONKR Pocket FIT に関する情報をまとめたページです。
サンプル機を貸し出していただきましたが、コンテンツの内容には一切影響していません。
価格・販売ストア

KONKR Pocket FIT 国内正規版は、日本国内で販売中です。
カラーラインナップは、ファントムブラック、スノウホワイト、ドラゴンイエローの全3色。
アマゾン、AYANEO日本公式サイト、ハイビーム公式オンラインストア、およびハイビーム実店舗、家電量販店にて取り扱いされています。
・8GB / 128GBモデル
販売価格:74,800円
・12GB / 256GBモデル
販売価格:79,800円
・16GB / 512GBモデル
販売価格:99,800円
・16GB / 1TBモデル
販売価格:114,800円
製品仕様とスペック
KONKR Pocket FIT 国内正規版のスペックについて詳しく見ていきます。
Snapdragon 8 Elite 搭載モデルは国内展開されていません。
| 製品名 | KONKR Pocket FIT |
| 画面 | 6インチ、LCD 解像度 1920 × 1080、16:9 リフレッシュレート144Hz タッチスクリーン |
| システム | Android 14 |
| SoC | Snapdragon G3 Gen 3 |
| RAM | 8GB / 12GB / 16GB LPDDR5x |
| ストレージ | 128GB / 256GB / 512GB / 1TB UFS4.0(128GBは UFS3.1) |
| インターフェース | USB 3.2 Gen 2 Type-C microSDカードスロット イヤホンジャック |
| その他 | Masterコントローラー RGBエフェクトライト 6軸ジャイロセンサー マイク、振動モーター デュアルスピーカー アクティブ冷却ファン |
| ワイヤレス通信 | Wi-Fi 7 Bluetooth 5.3 |
| バッテリー | 8000mAh |
| 大きさ | 225 × 88.9-96.7 × 17-28.2mm |
| 重さ | 389g |
免責事項:スペック情報の正確性には細心の注意を払っていますが、保証はできません。
KONKR Pocket FIT のレビュー
KONKR Pocket FIT(12GB+256GBモデル)をレビューします。
基本的な特徴、インターフェース、操作性、システム、エミュレーター性能に加え、評価すべき点や欠点についても徹底解説します。
付属品

1. 合格証
2. マニュアルカード
3. USB-Cケーブル
大きさ・重さ

大きさは 225 × 88.9~96.7 × 17~28.2mm、重さは 390g(実測値)です。
プラスチック筐体(ABS樹脂)を採用しており、サイズ感に対して重量は標準的といえるでしょう。
コントローラー面にはオールガラスを採用しており、光沢感のある高品質な仕上がりです。
素材本来の質感を活かしつつ、成形や組み立て精度も良好。
AYANEOの価格重視サブブランドという位置付けながら、グレードダウンは感じられない印象です。むしろ、質感や仕上がりに関しても大きな差はない完成度といえるでしょう。
サイズ感

参考として、PS Vita(PCH-2000)や Nintendo Switch を並べてみました。
KONKR Pocket FIT のサイズ感がよくわかります。

続いて、Androidゲーム機の Retroid Pocket 5 と AYN Odin3 を並べてみました。
サイズ感としては中間的な位置ですが、フロントスピーカー部分が張り出している影響で、実際のサイズ以上に縦方向が大きく感じられます。
重量バランスも適切で、長時間の使用でも手が疲れにくい設計になっています。
本体自体は大きめのポケットにも収まるサイズ感で、持ち運びしやすいです。
インターフェース

インターフェースは、上部に電源ボタン、音量ボタンが配置されており、下部には microSDカードスロット、イヤホンジャック、USB 3.2 Gen 2 Type-Cポートがあります。
本体下部の左右にはデュアルステレオスピーカーが搭載されており、手でふさぎにくい配置です。音量も十分で、クリアさと臨場感を兼ね備えたサウンドを楽しめます。

ワイヤレス通信機能として、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.3 を搭載しています。
その他に、マイク、バイブレーション機能、6軸ジャイロセンサーを備えています。

左右のアナログスティック周りには RGBライトエフェクトが搭載されています。
LED のオン・オフや輝度調整、RGBカラーおよび照明効果の変更が可能です。

バッテリー容量は 8400mAh(公式値 8000mAh)で、バイパス充電のほか充電制限にも対応しています。
静音性に優れたアクティブ空冷システムが搭載されていますが、本体の温度が手に伝わることなく快適です。
最大音は「サー」という風切り音に留まり、高音が目立つことはありません。
騒音計を使用して実測した結果、デバイスから 50cm 離れた位置での騒音レベルは最大41dB です。最大値では風切り音は気になるものの、ファンモードをオートに設定すればほとんど気になりません。
画面

リフレッシュレート 144Hz の 6インチ LCDディスプレイを搭載しています。
全面ガラス張り・ベゼルレスのディスプレイが特徴で、アスペクト比は 16:9、解像度は 1920 × 1080、画素密度は 367PPI と高精細です。
ディスプレイはネイティブでポートレート(縦長)表示に対応しており、10点マルチタッチをサポート。リフレッシュレートは最大 144Hzで、用途に応じて 60Hz / 90Hz / 120Hz / 144Hz を切り替えて使用できます。

画面の輝度(cd/m2)を測定したところ、最大679nit を記録しました。
リフレッシュレート 144Hz 選択時のタッチスクリーンの操作感度(シングルタッチ・マルチタッチ)の平均値は 146Hz、呼び出しレートは平均 293Hz です。
有機EL や LTPSディスプレイと比較すると、黒の締まりや発色のインパクトでは好みが分かれますが、高リフレッシュレートにより表示遅延は抑えられ、視野角の広さや自然な色味という点では LCD らしい安定した表示品質を確保しています。
注意点としては、Retroid Pocket から販売されている「Retroid Dual Screen Add-On」には対応していません。実際に装着して確認したところ認識されず、デュアルスクリーン化はできませんでした。
操作性

持ち心地や操作感には、AYANEOシリーズの設計思想がしっかりと活かされています。
ABXYボタンサイズは 7.5mm、ストロークは 1.1mm で、主要な操作ボタンにはメンブレン方式を採用しています。
ホール効果センサー搭載のスティックとトリガーに加えて、システム側でボタンレイアウトやトリガーモードを変更できるため、プレイヤーの好みに合わせて細かく調整できるのもポイントです。

アナログスティックは左右対称ではなく、対角線上に配置されています。
本体サイズに対してスティックサイズはやや小ぶりで、全体的に可動域は狭めなのは好みが分かれそうです。
また、個体差の可能性はありますが、左斜め上方向へ操作した際に、スティックの根元が擦れるような感覚がありました。長期使用による摩耗も気になるため、スティックリングなどの対策を検討しておきたいポイントです。

すべてのボタンは光沢のないマットな質感で、指触りの良さが特徴です。
AYANEO製品とは異なる「Kボタン」が配置されていますが、機能としてはシステムを呼び出す AYAボタンと同様です。
ABXY ボタンのパチパチ音は抑えられていますが、使用するシーンによっては気になる場面もあります。一方で、方向ボタンはポチポチとした低めの音と底打ち感があり、操作時のフィードバックは良好です。

背面にはカスタマイズボタンのほか、トリガーストップが備えられています。
おそらく、トリガーストップを初めて搭載したAndroidゲーム機で、深めのストロークが好まれるレースゲームから、素早い反応が求められる FPS まで、幅広いジャンルに対応できます。
全体的にテクスチャー加工などがない丸みを帯びた形状ですが、グリップがあることでしっかりと握ることができ、長時間のプレイでも手が疲れにくい設計です。ただし、LRボタンはやや滑りやすく、滑り止め加工があればさらに操作性が向上したと感じました。

全体的な評価としては、価格重視のサブブランドという位置付けですが、既存の AYANEO製品と比較しても大きな遜色はなく、コントローラーの操作感は十分な完成度に仕上がっています。

アナログスティックのデッドゾーンや可動域は最適化されています。
左斜め上方向へ操作した際に、スティックの根元が擦れるような感覚がありましたが、可動域自体には大きな問題はなく、測定結果も良好でした。
Androidゲーム機全般として、エミュレーターアプリの種類が豊富という利点はありますが、入力遅延を感じやすい傾向があるようです。ただし、繊細な操作・タイミングを必要としなければ特に気にする必要はないでしょう。
システム

基本的なシステム構成は、AYANEO Pocketシリーズ共通の仕様です。
システムには Android 14 を搭載しており、Google Play ストアにも対応しています
ホームアプリには独自インターフェースの『AYAHome』が標準採用されています。
その他にも AYASpace や Quickstep にホームアプリを変更することもできます。

AYAボタンを長押しすることで専用アプリ『AYASpace』が起動します。
また、短押しでシンプルな AYA Quick Tool が表示され、直近に使用した最大4つのアプリが下部にタスク表示されます。

さらに、専用アプリ『AYASetting』が用意されており、パフォーマンスや仮想メモリの設定、システムの OTAアップデートなどを一括管理できます。イコライザー機能を備えているため、サウンドを自分の好みに合わせて調整できます。
残念なポイントとしては、システムを日本語に設定しても、各項目は英語表記のままです。
以前からフィードバックしている点ですが、現時点でも改善は見られません。
ベンチマーク

各種ベンチマークテストの結果は以下のとおりです。
・Antutu(V11)のスコア
総合:2531295
CPU:729948、GPU:852647
・Geekbench 6 のスコア
CPU:シングルコア 2273、マルチコア 7073
GPU:17832
・3DMark のスコア
Steel Nomad Light:1899
Solar Bay:9632
エミュレーター性能

エミュレーター性能は、Androidゲーム機としてはハイエンドクラス(記事執筆時点)です。
Snapdragon G3 Gen 3 プロセッサを搭載しており、スペック上では同社の AYANEO Pocket S2 や ONEXSUGAR SUGAR1 と同クラスといった印象を受けます。
動作するエミュレーターは幅広く、一般的なレトロゲームに加え、セガサターン、PSP、ゲームキューブ、Wii、3DS、PS2、PS Vita のタイトルを高解像度かつフルスピードで実行可能です。また、Wii U や Switch、PS3 向けタイトルも一部動作します。

同社の AYANEO Pocketシリーズ最高峰のパフォーマンスに匹敵し、設定やフレームレート調整に頼ることなく、圧倒的なスペックで快適に動作します。
ただし、一部のエミュレーター(Wii U など)では動作遅延や操作の不安定さが見られることもあり、エミュレーター側の最適化が求められるタイトルについては今後のアップデートに期待したいところです。
必ずご自身で吸い出したものを使用してください。
ゲームアプリ

デバイス負荷の高いゲームアプリ『原神』や『鳴潮』、『ゼンレスゾーンゼロ』なども、グラフィック設定を「最高」にした状態で快適に動作します。高精細なグラフィック表現とスムーズな描画をしっかり楽しめる性能です
ポータブルゲーミングPC に近い画面サイズと操作性を備えつつ、Snapdragon G3 Gen 3 の搭載によって処理性能は十分です。ゲームアプリはもちろん、クラウドゲームやリモートプレイといった用途でも余裕があり、幅広いプレイスタイルに対応できる性能を備えています。
まとめ

KONKR Pocket FIT は、Snapdragon G3 Gen 3 を搭載した AYANEO系サブブランドの Android ゲーム機です。エミュレーターから重量級のゲームアプリまで幅広く対応できる性能を備えており、実用性の高い一台に仕上がっています。
Snapdragon G3 Gen 3 を搭載し、AYANEO Pocket S2 と同クラスのパフォーマンスを発揮します。さらに、筐体の仕上がりや操作性も良好で、サブブランドモデルとは思えない完成度です。ホール効果スティックやトリガーストップなど、プレイ体験に関わる部分もしっかり作り込まれており、幅広いジャンルに対応できます。
一方で、スティックサイズや可動域、個体差による操作感の違いなど、細かい部分では好みが分かれる要素も見られます。また、システムまわりには細かな気になる点もあり、今後のアップデートに期待したいところです。
当初は価格重視のサブブランドという位置付けから、より手頃なモデルを想定していましたが、実際の価格帯を見るとその印象とはやや異なります。性能や完成度を考えれば納得感はあるものの、「手頃さ」を期待すると少しギャップを感じる部分もあります。
総合的に見ると、KONKR Pocket FIT はハイエンドクラスの性能と実用性をバランスよく備えたモデルです。最上位機のようなビルドクオリティを求める場合は上位モデルも選択肢になりますが、性能と使い勝手の両面で、十分に満足度の高い Android ゲーム機といえるでしょう。
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