1983年に発売されたファミリーコンピュータ(通称:ファミコン)の新作ゲームが2013年頃から続々と発表されています。
その中でも2018年11月に発表された新作ファミコンカセット「HARADIUS ZERO(ハラディウス・ゼロ)」が注目を集めています。たくさんの敵・巨大なボスが襲い来る、なかなかにやりごたえがあるシューティングゲームをご紹介していきます。
ファミコンカセット「HARADIUS ZERO」とは
ファミリーコンピュータ(通称:ファミコン)向けの新作ファミコンカセットとして、同人サークル:IMPACT SOFTから発表された HARADIUS ZERO(ハラディウス・ゼロ)は、もともとは大学のコンピュータ系のサークルの学園祭展示物用に作成されたMSX2向け 横スクロールのシューティングゲームとして発表されました。
その後、長い年月を経過した今、当時の環境・ハードウェア、カセットで正常に動作させるという目標をあげ制作が進められています。そのため、現在販売されているのは安定稼働バージョン(v1.0a)であり、ファイナル版(2019年夏リリースを目標)ではありません。
2018年11月4日に開催されたデジゲー博2018で正式に発表・頒布され、2019年1月3日~1月6日には、アメリカで開催された Magfest2019で展示されました。
国内外を問わず多くのレトロゲーマーから注目を集めている HARADIUS ZEROの魅力をチェックしていきます。
HARADIUS ZEROが到着!
現在 HARADIUS ZEROは、ファミコンの同人カセットということもあり、欲しいという人への供給が間に合わない状況が続いています。そんな入手困難な新作ファミコンカセットを見ていきましょう。
手作りの同人カセット
HARADIUS ZEROは一点一点が手作りで製作されている同人カセットです。
販売されているのはカセットのみで、外箱や取扱説明書などはありません。カセットカラーは明るいブルーで、HARADIUSロゴのカラーとマッチしています。
タイトルシールに書かれているとおり、手に入れたのは安定稼働バージョン(V1.0a)です。
純正ファミコンでのみ対応
HARADIUS ZEROは、純正ファミコンのみの対応です。
ゲームプレイ中の不具合などについては、純正ファミコンで再現できるものだけ対応しています。
いくつかのエミュレータ機での動作も確認されていますが、レトロフリークなどのエミュレータ機での動作保証をしていません。
あくまでも、当時の環境・ハードウェア、カセットで正常に動作させるという目標をあげ制作が進められている同人カセットです。
ファイナル版は2019年夏リリースを目標
HARADIUS ZEROは、2019年夏リリースを目標にしているファイナル版に向けて、部品の調達・新しい基板の採用・外部業者などを模索して、需要に合わせた量産体制を急いでいます。
ファイナル版が完成した際には、同人サークル:IMPACT SOFTに製品を送付・実費を支払うことでアップグレードに対応(予定)できます。
ただし、カセットを分解すると故障の原因、アップグレードサービスに対応できなくなる点には注意をしておきたい。
たくさんの敵・巨大なボスが襲い来る!
HARADIUS ZEROは、横スクロールのシューティングゲームです。
一般的に発売されている最新のゲームハード機と違い、ファミコンは多くの制限があるハードなので、出現させる敵の数・処理能力(スプライト、スクロールレジスタなど)に限界があります。
そんなファミコンの制限を限界突破した HARADIUS ZEROを遊んでいきます!
中華ゲーム機で遊ぶ
ファミコン(ジャンク機)から PPU(リコー製RP2C02)、CPU(リコー製RP2A03)、クリスタルを取り出し換装した中華ゲーム機(CoolBaby X7)を使って、HARADIUS ZEROを遊んでいきます。主要部品を交換しているので正規ファミコンといってもいいかも。
画面がカラーではなく白黒なのは、ファミコン(ジャンク機)の部品に不良があるためです。HARADIUS ZEROのカセットが壊れているわけではありません。
余談ですが、家電のケンちゃんで単体パーツ(CPU・PPU / 保証なし)を販売しています。ファミコン実機からのCPU・PPUを取り外すのは面倒なので、欲しい人にはおすすめです。
回避とフォーメーションに集中できる
一般的なシューディングゲームとは違い、攻撃ボタンがなく自動的に連射されるので、襲い来る敵からの攻撃回避に集中できます。ABボタンで自機についてくるオプションのフォーメーションを変えられます。
被弾してもライフが減るだけで、そのままゲームプレイを続行可能です。
ゲームオーバーになってもコンティニュー回数の限度はないので、少しずつ敵のパターンを覚えながら進めることができます。
ハイスコアを狙え!
各ボスを倒したときのボーナススコアが10倍入るので、ハイスコアを狙うには、コンティニューは許されません。
現在のバージョンでは、ライフ残数はスコアには影響を受けないので、ノーコンティニューと回避はもちろん、自機についてくるオプションのフォーメーションを活用してハイスコアを狙うのが重要なポイントになりそうです。
これがファミコンゲーム!?
たくさんの敵を出現させているのにチラつきやラグもなく、一気に敵をせん滅できる爽快感はなかなかハマります。“これがファミコンゲーム!?” と思える動き・完成度のシューティングゲームです。
現在でも完成度が高いHARADIUS ZEROですが、ファイナル版ではスプライトをもっと駆使したり、ハイスコア記録の実装などが予定されています。
HARADIUS ZEROと純正ファミコン
同人サークル:IMPACT SOFTが当時の環境・ハードウェア、カセットで正常に動作させるという目標をあげ制作を進めているので、HARADIUS ZEROは純正という意味では初代ファミコン、ニューファミコンで遊ぶのが良いと思います。
日本国内だけでなく、海外展開も視野に入れファイナル版リリースに合わせて量産体制を模索している HARADIUS ZERO(ハラディウス・ゼロ)。
これからますますパワーアップしたシステム・演出を実装してファイナル版がリリースされることを考えると、すでに購入してゲームプレイ中・クリアをしているユーザーも、ゲームプレイだけでなくファイナル版の完成を楽しめる新作ファミコンカセットといえるでしょう。
取り扱いしているストア・ショップ
HARADIUS ZEROを取り扱いしているストア・ショップをご紹介します。
欲しいという人への供給が間に合わない状況が続いています。購入したい人・興味がある人は小まめにチェックしておきましょう。
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