超小型ゲーミングPC「GPD WIN2」が、さらに進化して発売されています。
正式には発表されていませんが、これまでにも細かなマイナーバージョンアップを繰り返してきた GPD WIN2の集大成ともいえる最新モデルです。
超小型ゲーミングPCの代名詞 “GPD WIN”
Windows搭載の超小型ゲーミングPCといえば “GPD WIN” と呼ばれるほどの知名度。
現在のところ唯一無二の存在として君臨している GPD WIN2に、第8世代 Core m3-8100Y、サウンド機能強化、5V充電サポートなどが追加され大幅にパワーアップしたモデルの登場です。
初期ロットモデルと比べてみたベンチマーク結果、放熱性能などを含め、性能とコスパに優れた最新モデルをチェックしていきます。
GPD WIN2 2020年最新版でPCゲームを加速!
GPD WIN2の正式リリースから早くも1年余りが経ち、インテル第8世代 Core m3-8100Yを搭載したハイスペック版の GPD WIN2が登場しました。
“名機” と呼ばれる GPD WINシリーズ
Windowsゲームをポータブルできる超小型ゲーミングPCとして登場した GPD WINシリーズは「名機」「神機」と呼ばれています。
初代GPD WINよりも大幅に性能アップした GPD WIN2、その GPD WIN2をさらにマイナーバージョンアップした集大成ともいえる最新モデルは必見です。
もうちょっとだけ性能があれば…その悩みを解決できるのは最新モデルかもしれません。
初期ロットモデルと比べるとスペックはパワーアップしているのに、価格は安くなった最新モデルをチェックしていきます。
GPD WIN2 2020年最新版のスペック
はじめに GPD WIN2 2020年最新版のスペックを詳しく見ていきます。
2020年最新版以前の GPD WIN2では、CPUに Intel® Core™ m3-7Y30が搭載、ストレージ容量も 128GB版、256GB版の2種類が発売されています。
GPD WIN2 2020年最新版では、インテル第8世代 Core m3-8100Y、ストレージ容量 256GBに一本化して正式にリリースしています。
超小型ながらスペックは高いので、液晶ディスプレイ、キーボード、マウスを接続すれば一般的なPCスタイルとしても十分に活躍できます。
アップデートされた5つのポイント
アップデートされた “5つのポイント” はこちらです。
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メインボード全体を再設計することで、局所的に熱くなっていた部分を分散させることに成功しました。それにより、問題となっていた使用中の強制シャットダウン問題を回避できます。
microSDカードのアプリケーションパフォーマンスクラスも、A1だけでなく A2にも対応することで書き込み・読み取り速度を向上しています。
5V充電をサポートすることで、一般的なモバイルバッテリー・ACアダプタでも充電ができるようになりました。
また、独立したパワーアンプICを追加することでサウンド機能も強化しています。
性能とコスパに優れた最新モデル
基本性能がパワーアップした GPD WIN2 2020年最新版をじっくりチェックしていきます。
初期ロットモデルと比べてみて “違い” をチェックしていきましょう。
あれ?パッケージ変わってない⁉
そうです。パッケージ変わってます。
GPD WIN2 2020年最新版が届いてビックリしたのが、コンパクトになったパッケージ。
初期ロットモデル(右側)のパッケージと比べると、少しだけ高さはありますがコンパクトなっていますよね。
まさか本体だけでなく、パッケージまで変わっているとは思いませんでした。
GPD WIN2をコレクションしている人(?)は、パッケージだけで 2020年最新版とそれ以前のモデルを判別できるはずです。
New 3DS LLサイズのコンパクトサイズ
本体の大きさは 162 x 99 x 25 mm、重さは 460gです。
最大開度は 180度、持ちながら・置いたままいろいろなシーンで遊べます。
GPD WIN2 初期ロットモデルと、GPD WIN2 2020年最新版に違いはありません。
見た目についても、ほとんど大きな違いは見つけられませんでした。
どちらが最新モデルか判別できる人は、かなりの GPD WIN2マニアでしょう。
サウンド機能は強化されている
独立したパワーアンプICを追加したことでサウンド機能が強化されています。
実際に初期ロットモデルと音量・音質を比べてみると、その差を実感できるしょう。
ただ、バイブレーション機能については最新モデルでも廃止されたままです。
BIOS設定項目は簡素になった
最新モデルでは、BIOS設定のほとんどが省略されていて、設定できる項目が少ないです。
ウワサされていたとおり、TDP設定項目はありません。
ただ、BIOS画面は 縦画面表示から、そのままの横画面表示になりました。
液晶ディスプレイの色合いは変わらない
GPD WIN2の液晶ディスプレイは出荷時期によって色合いが異なります。
手に入れた GPD WIN2 2020年最新版は、評判が良い初期ロットモデルの色合いに近いです。実際に目視で見比べた限りでは差を感じません。
素材の質感&プリントの一部が変更されている
本体天板のメタルパーツに少し違いがありました。
初期ロットモデルでは少しギラついたメタルパーツが採用されていますが、GPD WIN2 2020年最新版では落ち着いた感じのメタルパーツを採用しています。
その他にも背面プリントの一部が変更になっています。
メタルパーツと背面プリントについては、GPD WIN2 2020年最新版から採用されたわけではなく、これまでの細かなマイナーバージョンアップで変更された部分のようです。
キーボード・ボタンの押し心地、操作性についての違いは実感できませんでした。
GPD WIN2 2020年最新版は、全体的に完成度を高めた安定モデルと判断して良いでしょう。
大きな特長はインテル第8世代 Core m3-8100Y
GPD WIN2 2020年最新版の大きなアドバンテージは搭載されている CPUです。
超小型ゲーミングPCの性能に大きく直結してくるポイントなので、後ほど詳しくベンチマークテスト結果を見ていきます。
OSは Window 10 Home 64bitを搭載しています。
Home版ではなく、Pro版が必要な人はこの機会に格安で手に入れましょう。
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GPD WIN2 2020年最新版の付属品
GPD WIN2 2020年最新版の付属品は、ACアダプタ、ケーブル、保証書・取扱説明書、液晶画面保護フィルムです。(画面クリーニング用のクロスは標準付属品ではありません)
GPD WIN2 2020年最新版のベンチマーク
GPD WIN2 2020年最新版のベンチマーク結果を見ていきましょう。
従来モデルとの大きな違いが実感できる結果となっている点に注目です。
GPD WIN2 2020年最新版は熱くなるか
ベンチマークテストで負荷をかけた後の温度を計測しました。
CPUの最大温度は 75度まで上昇しました。この結果は従来モデルから変化はありません。
ただし、局所的に熱くなっていた問題は、部品配置を分散させることで成功しています。
本体温度は “熱く” ない
GPD WIN2ユーザーであれば、本体底面の SSD側が熱いのではないかと気になるはず。
放熱対策を向上させている結果、熱くはなく「温かい」と感じる程度になりました。
両手で持っていても、さほどストレスを感じることはない温かさだと判断できます。
ストレージの速度
GPD WIN2 2020年最新版に標準搭載されているのは BIWIN社の SSDです。
標準搭載されている SSD温度は 36度~54度で推移しています。
この数値はGPD製品の GPD MicroPCと大きな差がない結果です。
スリープ状態から温度変化はあるものの、正しい数値かどうかは不明です。
CrystalDiskMarkでのベンチマーク結果は画像のとおりです。
普通に使っていて特に遅いと感じることはありません。
バッテリー状態を確認
GPD WIN2 2020年最新版のバッテリー状態です。
バッテリーの基本情報・容量・状態などの参考としてください。
気になるバッテリー持ちは、初期ロットモデルと 2020年最新版でほとんど変わりません。
ドラゴンクエストX ベンチマーク
ドラゴンクエストX ベンチマークソフトのスコア:6631
初期ロットモデルのスコアは 5686だったので、性能が向上していることが確認できました。
GPD WIN2 2020年最新版を分解する
GPD WIN2 2020年最新版の分解は、本体裏面カバーに取り付けられているネジ・ツメを外すだけです。GPD WIN2のバックシェルはツメでしっかりと固定されています。
力まかせに取り外すと破損してしまう可能性が高いので、ピック型オープナーをスキマに入れてぐるっとさせて外しましょう。
従来モデルの一部では、SSDメタルカバー(金属製)が採用されていました。
GPD WIN2 2020年最新版では、通常のプラスチック製カバーが採用されています。
SSD設置部には、初期ロットモデルにはない正方形の切り抜き、放熱対策のための金属箔が貼られていることが確認できました。
メインボード全体を再設計している関係で、採用されているチップ、配置が大きく変わっています。冷却ファン・ヒートシンクについては、初期ロットモデルとの違いを確認できませんでした。
ただし、初期ロットモデルと GPD WIN2 2020年最新版の CPU最大温度に大きな差はありません。
特に GPD WIN2を両手で持っていると、SSD設置場所付近がとても熱くなったり、強制シャットダウンしてしまう問題がありました。そのような問題は GPD WIN2 2020年最新版では解決できています。
性能とコスパに優れた最新モデル「GPD WIN2 2020年最新版」
New 3DS LLサイズの超小型ゲーミングPC「GPD WIN2」がさらに進化しました。
これまでにもマイナーバージョンアップを繰り返してきた GPD WIN2、第8世代 Core m3-8100Y、サウンド機能強化、5V充電サポートなど大幅にパワーアップしています。
見た目は似てても大幅進化
CPU性能が大きくパワーアップしたことで、より多くのゲームタイトルが快適に遊べるようになりました。サウンド機能も強化されているので、より臨場感があるゲーミングを楽しめるでしょう。
初期ロットモデルを持っているだけに、バイブレーション機能が最新モデルで復活されていなかったのは残念。ただ、直近に販売された従来モデルについても廃止となっている機能なので、現在販売している新品すべて “バイブレーション機能はない” と判断して良いでしょう。
何よりも放熱対策に本気で取り組み、メインボードを再設計しています。
その結果、従来モデルでは両手で持っていると本体がかなり熱くなったり、強制シャットダウンする問題を解決できています。
また、地味な部分と思われがちですが 5V対応したことで、実際にいろいろなモバイルバッテリー、ACアダプタで給電・充電をできるのは便利です。
GPD WIN2 2020年最新版は、全体的に完成度を高めた安定モデルと言えます。
これから GPD WIN2を新たに購入しようと悩んでいる人、従来モデルの問題で悩んでいる人は、性能とコスパに優れた最新モデルを検討してみてください。
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