海外クラウドファンディングサイト:INDIEGOGOで、クラウドファンディングが2018年1月15日に開始された「GPD WIN 2」の、気になるアップデート情報をまとめています。
GPD社(SHENZHEN GPD TECHNOLOGY CO., LTD.)担当者から得られた最新情報や、クラウドファンディングキャンペーンで配信された情報を随時発信していきます。
- 1 はじめに
- 2 基本情報
- 3 クラウドファンディング価格
- 4 ストレージ(SSD)についての注意
- 5 紹介コンテストを開催
- 6 SSD(128GB M.2 2242 SATA 3.0)の再利用方法
- 7 2,000,000ドルの資金調達を達成
- 8 いくつかのアップデート
- 9 住所は日本語で登録しよう
- 10 専用キャリーケースが販売
- 11 出資者へ出荷が始まる(中国国内)
- 12 本格的に出荷が始まる
- 13 GPD WIN 2が日本国内へ到着
- 14 海外通販サイトの販売について
- 15 日本国内の大手量販店でも予約受付
- 16 充電アダプタの取り扱いを開始
- 17 ファームウェアをアップデート(20180530)
- 18 キーボード&ゲームパッドのファームウェアアップデート
- 19 SSDメタルカバーの販売開始
- 20 GPD WIN2 2019年最新版が発売
はじめに
GPD社(SHENZHEN GPD TECHNOLOGY CO., LTD.)から、2018年1月15日にクラウドファンディングが開始された「GPD WIN 2」は、これから多くのアップデート情報が公開されていくことが予想されます。
本記事では海外クラウドファンディングサイト:INDIEGOGOで、クラウドファンディングを開始する GPD WIN 2のアップデート情報、GPD担当者から直接得られた情報を発信していきます。
基本情報
すでにGPD社(SHENZHEN GPD TECHNOLOGY CO., LTD.)から発信されている GPD WIN 2の基本情報(スペック)については過去記事を参照してください。海外クラウドファンディングの出資方法についても記載しています。
クラウドファンディング価格
GPD WIN 2のクラウドファンディング価格には早期出資枠が設定されました。
1000台までが599ドルで、それ以降については上乗せされた価格(649ドル)での出資募集です。
2018年1月15日の午前11:00頃(日本時間)に出資募集が開始され、早期出資枠(1,000台)は午前中に出資枠を達成しました。
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早期出資枠を逃してしまった人でも、一般販売価格よりも、価格を抑えたいという人は出資をすることをおすすめします。
ストレージ(SSD)についての注意
GPD WIN 2には、換装可能なSSD(128GB M.2 2242 SATA 3.0)が搭載されています。
換装することで、手軽にアップグレードできますが、低品質・低価格のSSDを購入しないようにアナウンスされています。
GPD社(SHENZHEN GPD TECHNOLOGY CO., LTD.)からは、Transcend、Lenovo、ADATA、Plextorなどのブランドを推奨しています。この部分については、INDIEGOGO:クラウドファンディングキャンペーンでも正式にアナウンスされる予定です。
紹介コンテストを開催
GPD WIN 2の紹介コンテストの開催を発表しました。
このキャンペーンは、すでに出資をしている人は誰でも参加できる紹介コンテストです。
海外クラウドファンディングサイト:INDIEGOGOログイン後の各種リンクボタンで生成されたリンクをSNSなどで紹介することにより、新たな出資者を増やすことが目的です。
生成されたリンクを経由した GPD WIN 2の個数によってギフトを受け取れます。15個でmicroSDカード(128GB)、25個で256GBのストレージ(SSD)、50個で512GBのストレージ(SSD)がギフトとして受け取れます。
最終的にエントリーされた中から、3つのデザインが受賞しました。
受賞された3名のデザイナーにはGPD XD PLUSが賞品として贈られます。
受賞したデザインが GPD WIN 2のアクセサリーとして公式ショップで販売されるかもしれません。
SSD(128GB M.2 2242 SATA 3.0)の再利用方法
GPD WIN 2には、換装可能なSSD(128GB M.2 2242 SATA 3.0)が搭載されています。
そして、換装後に不要となったSSD(128GB M.2 2242 SATA 3.0)の再利用方法がアナウンスされました。
SSDドライブケースを使えばUSBバスパワーで動作する高速なUSBディスクが作れます。
海外通販サイト:AliExpressのSSDドライブケースが紹介されています。
もちろん、日本国内でも対応している商品は購入できます。購入する場合は、SSD(M.2 2242 SATA 3.0)に対応したドライブケースかよく確認しましょう。
2,000,000ドルの資金調達を達成
海外クラウドファンディングサイト:INDIEGOGOで、クラウドファンディングをしている GPD WIN 2の資金調達金額が、2,000,000ドルを達成しました。
この資金調達金額は、前モデル(GPD WIN)の資金調達金額:719,623ドルを大きく超える金額です。
国内外代理店、Youtuber、メディアサイトには、ほぼ完成品に近い試作機(プロトタイプ)が配られています。パッケージや性能、本体内部(分解)、ゲームタイトルの動作テストなどについても確認できるでしょう。
いくつかのアップデート
ほぼ完成品に近い試作機(プロトタイプ)には、いくつかの不具合が含まれています。
その改善として7点のアップデートが報告されました。
- 特定ゲームタイトルで発生する画面表示の不具合を解決しました。
- 突発的に音量が高くなる問題を解決しました。
- SSDの損傷問題の解決と、SSD供給元を変更しました。
- Wi-Fiチップドライバを最適化
- 長く使えるようにmicroSDスロット、キーボードを改善しました。
- スクリーンを本体にフィットさせました。
- 充電回路を最適化しました。
GPD WIN 2製品版では改善されたモデルが出荷されます。出荷までにより精度が高い製品に仕上がることを期待したいです。
住所は日本語で登録しよう
海外クラウドファンディングサイト:INDIEGOGOで GPD WIN 2へ出資をしている人は、登録している住所を「日本語」にしましょう。
英語のままでも問題なく発送されると思うのですが、正式なアナウンスなので直しておく方が無難でしょう。
登録住所の変更方法は、海外クラウドファンディングサイト:INDIEGOGOにログイン後に右上メニューから「My Contributions」 → GPD WIN 2の項目欄にある「View Order Details」→右サイド欄のShipping Addressの「EDIT」ボタンを押下して、登録してある住所を日本語で入力しましょう。
専用キャリーケースが販売
「GPD WIN 2の専用キャリーケース」が海外通販サイト:AliExpressの通販サイトで販売されました。ただ、商品名・説明を読むかぎりではGPD製品(GPD XD、GPD XD Plus、GPD WIN、GPD WIN 2)共通のキャリーケースであることがわかります。
GPD WIN購入時に特典として付いてきた、この「GPD WIN 2の専用キャリーケース」に、ほぼ完成品に近い試作機(プロトタイプ)を収納したところ、ぎりぎり収納できるという状態だったので、購入を検討している人は注意をしましょう。
ただ、公式ストアで発売されているキャリーケースが改良版という可能性も考えられます。
出資者へ出荷が始まる(中国国内)
海外クラウドファンディングサイト:INDIEGOGOで正式なアップデートはアナウンスされていませんが GPD WIN 2の出荷が始まりました。初期出荷ロットは、先行して中国国内の出資者(京东金融(JD.com))へ出荷されています。
これは製品に問題がある場合に、すぐにフィードバック(改良)できるためだといわれています。中華圏の製造工程では少女時代のPVがよく使われていますが…なぜなのでしょうか。
それ以外の地域への出荷については、Order ID(オーダー)順に 2018年5月初旬に出荷を予定しているようです。既に国内外の通販サイトでも先行して予約注文(プレオーダー)の受け付けがされていますが販売はされていない状態です。
本格的に出荷が始まる
海外クラウドファンディングサイト:INDIEGOGOで正式なアップデートとしてアナウンスされたとおり、GPD WIN 2の出荷が本格的に始まります。
工場の生産は順調で、2018年5月15日までに1,200台~1,300台を出荷予定です。
5月中旬頃には2次ロットの量産(約7,000台)を開始し、2018年5月中旬~下旬にかけて出荷する予定です。先行して出荷された中国国内ユーザーからは多くの報告(動画、使用感、分解画像など)がされています。
大手海外通販サイトなどの予約受付も本格的に開始されていることを考えると、過去に発表された製品(GPD WIN、GPD Pocket)と同じように早期出資枠でない限り、ほとんど変わらないタイミングで GPD WIN 2が届くような気がします。
GPD WIN 2が日本国内へ到着
遂に日本国内に超小型ゲーミングPC GPD WIN 2が到着しました。
海外クラウドファンディング:INDIEGOGOに出資をしていたアジア圏(東南アジア・香港・日本)向けに約1,000台が出荷されたものです。
先に出荷された中国国内ユーザーからは、ソフトウェア・ドライバに不具合があることが報告されています。
アジア圏向けに出荷された GPD WIN 2では、いくつかの不具合が改善されたものが出荷されたようです。早期出資者であっても「The Referral Contest Result(紹介コンテスト)」で選ばれた対象者へは出荷されていません。
まだ届いていない多くの出資者へは 2018年5月末までに順次出荷される予定(Order ID 4000~6000は 2018年6月頃)です。
すでに動作するゲームタイトルについては Youtube動画などでも多く公開されています。また、GPD社からは近いうちに GPD WIN 2の SSD換装方法が動画公開される予定です。
海外通販サイトの販売について
海外通販サイト:AliExpressの販売ストアでは、超小型ゲーミングPC GPD WIN 2の出資価格を下回る価格で販売(予約受付)が開始されています。
GPD社(SHENZHEN GPD TECHNOLOGY CO., LTD.)からは、先に出荷された中国国内向けの中古品販売の可能性や、そういった販売を開始している販売ストアには出荷をしないことをアナウンスしています。
海外通販サイトで購入をする場合には、GPD社の公式ストア(GPD Official Store)からの発売を待って購入することをおすすめします。
また、最近では非公式ですが「GPD WIN 2用のスキンシール」の販売が開始されています。これから多くのGPD WIN 2用のアクセサリーが販売されることが期待できます。
日本国内の大手量販店でも予約受付
日本国内の大手量販店(ヨドバシカメラ、ビックカメラ)でも GPD WIN 2の予約受付が開始されました。大手量販店の販売価格は約95,000円(税込み)と出資価格と比べれば高くなりますが、ポイントの付与(10%還元)・利用、独自の保証サービスが期待できます。
2018年6月上旬に発売を予定しています。
大手量販店で販売されている価格よりも安く・購入特典付きも検討したいという人は、先に予約受付を開始している国内正規販売店で購入すると良いでしょう。
GPD社の製品も海外通販サイトとほぼ同じタイミングで日本国内で手軽に購入できるようになりました。それだけ多くの関心・興味が日本国内でも高いことがうかがえます。
充電アダプタの取り扱いを開始
GPD社の公式ストア(GPD Official Store)から充電アダプタの取り扱いが開始されました。この充電アダプタは高速充電(PD2.0/3.0、12V対応)に対応している GPD WIN 2推奨の製品です。
USプラグ、EUプラグの2種類が販売されています。日本国内で使用する場合には「USプラグ」を購入すると良いでしょう。
海外クラウドファンディング:INDIEGOGOの出資者を対象に GPD WIN 2は順次出荷されています。ただ、当初の計画よりも出荷ペースは遅くなっているようなので、今後の生産管理体制が気になるところです。
ファームウェアをアップデート(20180530)
GPD社から GPD WIN 2の新しいファームウェア(GPD WIN 2 Firmware of Windows OS(English 20180530))が公開されました。新しいファームウェアを導入することでWi-Fiドライバ、グラフィックドライバなどが改善します。
今後出荷される製造ロットでは、このファームウェアが導入した製品が出荷されます。
キーボード&ゲームパッドのファームウェアアップデート
「GPD WIN 2」のキーボード&ゲームパッドの新しいファームウェアが公開されました。
すでにGPD WIN 2が到着しているユーザーは操作性向上、移動や衝撃によりキーボードが押されスリープ解除となる現象を防止できるので導入することをおすすめされています。
今後出荷される製造ロットは導入されたものが出荷されます。
ファームウェアの導入方法は、ダウンロードしたファイルと一緒に保存されているドキュメントファイルを参照すると良いでしょう。
SSDメタルカバーの販売開始
海外通販サイトのGPD社公式ストアから「SSDメタルカバー」が発売されました。
GPD WIN 2のSSDは換装可能ですが大容量SSD、メーカー非推奨のSSDに換装した場合、高温になり製品寿命を短くしてしまう恐れがあります。
SSDメタルカバーのほかに、絶縁耐熱カプトンテープ、熱伝導シリコンシート、本体裏面に貼り付けるシリコンゴム足、ネジ1本も付属するセット商品です。
そういった問題を回避するためにも「SSDメタルカバー」は必須アイテムといえるでしょう。ただし、SSDから発熱された熱はメタルカバー(金属製)に逃げるので注意が必要になりそうです。
GPD WIN2 2019年最新版が発売
2019年に発売された GPD WIN2 2019年最新版では、CPUを Intel® Core™ m3-8100Yにパワーアップ、メインボードの再設計、サウンド機能強化、放熱対策を向上、ストレージ容量の増加、microSDカードの読み込み・書き込み速度の向上、5V充電をサポートしています。
正式には発表されていませんが、これまでにも細かなマイナーバージョンアップを繰り返してきた GPD WIN2の集大成ともいえる最新モデルが登場しました。