GPD Pocketの日本国内向けの初回出荷分がついに到着しました!
日本国内向けの初回出荷台数は198台ときわめて少ない数です。
早速ですが、既に出荷が始まっていた海外ユーザーから寄せられている情報や、GPD Pocketの最終プロトタイプ(T2)で確認されていた情報を見ていきながら実機レビューをしていきます!
GPD Pocket 国内初回出荷分が到着
INDIEGOGOキャンペーンで出資を募っていた「GPD Pocket」の日本国内向けの初回出荷分が到着しました。GPD Pocketは日本からの出資者の割り合いが多いクラウドファンディング製品ではありますが、国内向けの初回出荷台数は198台ときわめて少ないといえます。
既に量産はできていることから、近いうちに残りの出資者への出荷も始まっていくことでしょう。
また、ご存じのとおりGPD社公式ストアでの一般販売は開始されています。
どうしても早くGPD Pocketを手に入れたいという方は利用すると良いでしょう。
最短で3~5日でお届けできるようです。また、GPD社公式ストア以外の海外通販サイトでも、一般販売(予約受付など)が開始されていますが、出荷は7月以降になるようです。
GPD社製品について
GPD社(SHENZHEN GPD TECHNOLOGY CO., LTD.)からは、今までにも多くの製品が発表されていますが、その中でも代表格といえる商品が「GPD XD」、「GPD WIN」です。どちらの製品もゲームに関わる製品として発表されました。
「GPD Pocket」は、ゲームに関わる製品ではなく、日常で気軽に使用できるUMPC(ウルトラモバイルPC)を想定して開発計画された、まったく新しいコンセプトの製品です。
GPD Pocketが到着!
GPD社から2017年6月20日に出荷されていた「GPD Pocket」の日本国内向けの初回出荷分(INDIEGOGO出資者が対象)が、2017年6月23日に到着しました。
段ボールにいつものGPD社テープが貼り付けられて固定されています。発送は佐川急便で、一部の国内出資者が心配していた別途料金(税金など)を請求されることはありませんでした。
ただ、複数台のGPD Pocketを出資していた方には別途料金が請求される可能性があります。(GPD WINのキャンペーンのときに請求されたという報告がありました)
外箱を見ていく
外箱デザインはGPD Pocketの最終プロトタイプ(T2)で公開されていたものと同一です。
開閉式のフタが外れないタイプの外箱で、GPD社のポップなロゴイメージが採用された初めての製品です。
開くとプロトタイプ(T2)にはなかった、製品を保護するカバーがGPD Pocket本体・付属品の両方にかぶせられています。
カバーを取り外すと、GPD Pocket本体・付属品が確認できます。
残念なことに、GPD Pocketの重さ(約480g(公式発表値))に耐えきれないのか、内箱の一部が破れ陥没していました。同じ症状だったという報告が複数報告されているので改善が必要です。(GPD社へ報告済みです)
GPD Pocketを見ていく
GPD Pocketを初めて手にした方のほとんどが「想像していたよりもコンパクト」という印象を受けるでしょう。最終プロトタイプ(T2)の実機を初めて見たときの印象をあらためて実感しました。
マグネシウム合金で、本体サイズ:180 x 106 x 18.5mmのボディ、重量:約480g(実際に量ったところ496g)。付属の使用説明書でも確認できますが、裏側には吸気口があるので、高さを保つために4カ所にゴム足が付けられています。
技適マーク(技術基準適合証明等のマーク)については問題なく取得・認可されています。日本国内でも法的に問題なく使えます。(認証番号:204-720192)
キーボードのストローク・使用感は問題はありませんが、変わったキー配置なので慣れが必要です。ただし、同じサイズのキーであれば取り外して場所を交換できます。
側面にはI/Oポート、排気口が設置されています。特にType-Cポートはあくまでも充電するためだけのポートと理解しておきましょう。(その他の使用をGPD社は推奨していません)
最終プロトタイプ(T2)では、電源ボタンと、ほかのキーの押し心地は同じように感じましたが、製品版では電源ボタンの押し心地が固くなっていることがわかりました。
GPD Pocketにはトラックポイントが搭載されていますが、消耗品のキャップは簡単に交換できます。おススメなのが「ThinkPad ロープロファイルトラックポイント・キャップ」で、標準搭載されているキャップよりも操作性が向上します。
GPD Pocketにはスクロールキーがないので、キーボードで対応できるように「まわKEY(フリーソフトウェア)」を導入すると便利でしょう。
GPD Pocketの日本語入力(IMEのON/OFF)の切り替えは、「Shift+Caps」または「Alt+`(Escキーの隣)」を押下すれば切り替えができます。
付属品を見ていく
PSEマーク付きのアダプタが付属しています。GPD Pocketは、USB Power Delivery(USB PD)2.0に対応していて、1.5時間程度で満充電ができるとアナウンスされていますが、検証したところ付属のアダプタでは実現できていません。(個体差があるのかもしれません)
GPD Pocket使用説明書、液晶保護フィルム(1枚)が付属します。ただ、液晶保護フィルムはGPD Pocketの下に収められているので、GPD Pocketの重さで折れ曲がっていたという報告もされているので、市販されている「GPD Pocket専用の液晶保護フィルム」を用意しておくと良いでしょう。
GPD Pocket使用説明書は、簡単な説明だけが記載(中国語、英語、日本語)されています。
ゲームプレイについて
GPD Pocketでは、高いスペックが求められるゲームタイトルをプレイすることは難しいですが、多くのゲームタイトルをプレイできます。先に発売された「GPD WIN」で動作確認がされているゲームタイトルが遊べると考えれば良いでしょう。
Type-C Hubについて
Type-C Hub付きを選択した方には「GPD Pocket」の出荷は現時点では行われていませんが、近日中には開始されます。INDIEGOGOキャンペーンではType-C Hubとアナウンスされていますが、正しくはType-Cカードリーダーです。
送られてくるType-Cカードリーダーは、Vina社製のhf HUB USB(TYPC-C V15)です。
海外通販サイトの販売価格は約300円~500円(発注数量により変動)となっています。
また、フルサイズのSDカードとmicroSDカードを同時に認識することはできないようなので注意が必要です。GPD社はType-Cポートで給電しながら周辺機器を使うことを推奨していません。
GPD Pocket専用レザーケース
GPD社の公式ストアからは「GPD Pocket専用レザーケース」が販売されています。
専用レザーケース(販売価格:$29.90、カラーは2色)についても、見ていきます!
GPD Pocket専用レザーケースには、GPD Pocket本体しか収納できません。GPD Pocket本体を出し入れする際には、少し力を加える必要があります。(出し入れを頻繁に使っていけばスムーズになるかもしれません)
ジャストサイズの寸法で作られているので、余計なスペースはありません。専用レザーケースの内面生地はスエード調のような素材に仕上げられています。
留め具はマグネット式になっているので、ピッタリと専用レザーケースが閉まります。GPD Pocket本体は傷つきやすい材質であると報告されているので、「GPD Pocket専用レザーケース」に限らず、代替品のケースに収納してから持ち運んだほうが良いでしょう。
また、最近になってGPD公式ストアでは、色違いの「GPD Pocket専用レザーケース(ブラック)」も発売されましたことを報告しておきます。
GPD Pocketに満足しています
2017年1月から「GPD Pocket」についての情報(アップデート情報・ユーザー情報など)を発信してきましたが、早いものでクラウドファンディング製品の「GPD Pocket」が手元に届きました!
出資当時に予想していたとおり、Type-C Hub付きモデルの出荷遅れ、技適マーク(技術基準適合証明等のマーク)遅れ、国内向けでは200台前後の出荷となりましたが、十分にクラウドファンディングを楽しめたと実感しています。
これから残りの出資者への出荷や、国内外の通販サイトでの販売が始まっていき、GPD WINと同じように、GPD Pocketのマイナーチェンジモデルの発売がされることも予想されます。GPD Pocketが既に届いている方も、これから届く方も全体をとおしてクラウドファンディングを楽しんでいただければと思います。
海外通販サイトでも販売
GPD社公式ストアでの販売に続き、海外通販サイト(GearBest)での販売も開始しています。割引クーポンや、GPD Pocket本体と専用レザーケースを一緒に購入することで得られるお得な割引価格を適用したい場合におススメです。
今後も限定数量の割引クーポンの発行や、フラッシュセールが開催される可能性もあることから、GPD Pocketの購入を検討されている方はこまめにチェックしておくと良いでしょう。