GPD社公式ストアや、一部の出資者の手に届いている話題のGPD Poketは、ゲームに関わる製品ではなく、日常で気軽に使用できるUMPC(ウルトラモバイルPC)を想定して開発計画された、まったく新しいコンセプトの製品です。GPD Pocketの限られたスペック・環境でいかにゲームプレイを楽しめるかといったことを確認していきたいと思います!
GPD Pocketはゲームに関わる製品でない
GPD Pocketの開発メーカーであるGPD社(GamePad Digital)は、その名のとおりゲームに関わる製品であるAndroidベースの携帯ゲーム機「GPD XD」、ゲームパッド、キーボード、Windows 10を搭載した携帯ゲーム機「GPD WIN」を発表してきました。
「GPD Poket」はゲームに関わる製品ではなく、日常で気軽に使用できるUMPC(ウルトラモバイルPC)を想定して開発計画された、まったく新しいコンセプトの製品です。
勘違いされている方も多いようですが、GPD Pocketはゲーミングを目的にして開発されたUMPC(ウルトラモバイルPC)ではありません。(大きさ比較の参考:ゲームギア)
ゲームパッド コントローラは似合わない
GPD Pocketのコンパクトな筐体には、ゲームパッド コントローラは似合いません。個人的な考えとして、本格的にゲームプレイをする場合にはゲーミングのスペックを満たすデバイスを用意し、GPD Pocketでゲームプレイをする場合には操作がシンプルで、搭載されているQWERTYキーボード、トラックポイントで手軽に遊べるゲームタイトルをプレイすると良いでしょう。
そもそも、ゲームに関わる製品ではないので当たり前ですが、「GPD WIN」とほぼ同等のスペックを有しているので期待している方も多いのかもしれないですね。
小型のゲームパッド コントローラなら
GPD Pocketで、少しでも快適なゲームプレイをしたいのであれば、持ち運びに便利な小型のゲームパッド コントローラを用意すると良いでしょう。
小型のゲームパッド コントローラは搭載されているボタン数が少なかったり、ゲームタイトルごとにボタンの割り当てを必要だったりと不便になる場合もありますが、シンプルな操作のゲームプレイには最適です。
GPD WINのときにも活躍した「JoyToKey」などを使用して、ゲームタイトルごとにボタンの割り当てをすれば、より便利に使えるかもしれません。
搭載されているメモリ問題について
GPD Pocketに搭載されているメモリは「8GB LPDDR3-1600」とアナウンスされていましたが、海外ユーザーからも指摘があるとおり、アナウンスされているクロック周波数は出ていません。
GPD社からは安定させるためにクロック周波数を制御していて、将来的に行われるBISOアップデートで対応する予定ということです。(下画像はGPD Pocketのベンチマーク結果です)
内蔵されているメモリは、メインメモリとビデオメモリ共用なので、クロック周波数が下がっていることで、GPD Pocketの本来の性能が発揮されていないと考えられます。
ゲームプレイをしていく
はじめに、Fangamerでもグッズ販売されていて、PS4,PS Vita,PC版のリテールパッケージの販売が発表された「UNDERTALE(アンダーテール)」をゲームプレイしました。
シンプルなゲーム操作が中心となっているゲームタイトルなので、搭載されたキーボードだけでも楽しむことができます。ただし、戦闘シーンでは小型のゲームパッド コントローラがあれば、より快適に遊べると実感しました。
退廃的な美しさが漂う荒廃した世界の2DアクションRPGで有名な「Hyper Light Drifter(ハイパーライトドリフター)」については、小型のゲームパッド コントローラではボタン数が足りず、キーボードのキーの割り当てを行う必要もあり、快適に遊べるとはいえませんでした。もちろん、通常サイズのゲームパッド コントローラで遊ぶ場合には問題ありません。
弾幕シューティングゲームの「Deathsmiles」は、ハイスコアを目指すという目的でなければ、搭載されているキーボードでも十分に遊ぶことができます。
「DARIUSBURST Chronicle Saviours」も操作性は良いとはいえませんが、ちょっとした時間に遊ぶことができます。
ゲームプレイがしたいなら
GPD Pocketはゲームに関わる製品ではないので、快適なゲームプレイはできません。
ほぼ同じスペックでWindowsゲームをプレイしたいという場合は、ゲームパッド、キーボード、Windows 10を搭載した携帯ゲーム機「GPD WIN」をおススメします。
メーカー側(GPD社)も、ゲームプレイ目的として推奨していない「GPD Pocket」でゲームプレイを楽しんでみましたが、それなりに遊べるということがわかりました。
ちょっとした作業の合間にできるようなゲームをやる分には面白いかもしれません。
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