中華ゲーム機「GKD PIXEL」レビュー|フルメタル筐体・ボタンの超小型モデル

GKD PIXEL レビュー

中華ゲーム機「GKD PIXEL」は、小さいながらも高級感あるフルメタル筐体・ボタンを備えた超小型ゲーム機です。主に定番のレトロゲームを楽しむことに特化した縦型モデルです。

GKD PIXEL の価格、スペック、特徴、エミュレーター性能についてご紹介します。さらに、評価すべき点や欠点についても詳しくチェックしていきます。

GKD PIXEL の価格・販売ストア

GKD PIXEL 価格・販売ストア

GKD PIXEL は、海外通販サイトを中心に広く販売しています。
カラーバリエーションは、全4色(レッド、ブルー、グリーン、ダークグレー)です。
そのほかに限定カラー(パープル)があります。

・GKD PIXEL
 一般販売価格:12,999円前後(送料込み)

GKD PIXEL のスペック

GKD PIXEL のスペックを詳しく見ていきます。

製品名GKD PIXEL
システムIUX2.0
画面

2.4インチ液晶ディスプレイ
IPS、4:3
解像度 320 × 240

SoCIngenic X1830 1.5GHz
RAM128MB DDR2
ストレージmicroSDカード
バッテリー容量1300mAh
インターフェースUSB Type-Cポート
イヤホンジャック
microSDカードスロット
シングルスピーカー
ワイヤレス通信なし
大きさ80 × 56 × 18mm
重さ108g

免責事項:スペック情報の正確性には細心の注意を払っていますが、保証はできません。

GKD PIXEL のレビュー

GKD PIXEL をレビューします。
付属品から基本的な特徴、インターフェース、操作性、システム、エミュレーター性能に加え、評価すべき点、欠点についても徹底解説します。

付属品

GKD PIXEL 付属品

1. ユーザーマニュアル(中国語・英語)

USB Type-Cケーブルや保護フィルムの付属はありません。

大きさ・重さ

GKD PIXEL 大きさ・重さ

大きさは 80 × 56 × 18mm、重さは 108g(実測値)です。
ボタンを含めた筐体素材は CNC加工されたアルミニウム合金素材を採用しています。

金属筐体を採用しているため、本体サイズに対して重たさを感じます。
成形精度や組み立て精度が高く、十分な堅牢性が確保されています。

サイズ感

GKD PIXEL サイズ感

参考として、ANBERNIC RG Nano、Miyoo Mini を比較してみました。
いずれも実測値ではなく、公式発表されているスペックです。

製品名画面サイズ大きさ重さ
ANBERNIC RG Nano1.54インチ71 × 43 × 17mm75g
GKD PIXEL2.4インチ80 × 56 × 18mm108g
Miyoo Mini2.8インチ93.5 × 65 × 19mm106g

金属筐体ならではのメタリックな質感と、ゲームボーイ風の縦型デザインは所有欲を満たします。超小型サイズながらもしっかり作られており、好感が持てます。

インターフェース

GKD PIXEL インターフェース

インターフェースは、下部にシングルスピーカー、USB Type-Cポート、イヤホンジャックを用意しています。スピーカー音声は、サイズに似合わず高めで、十分な音量を確保しています。

GKD PIXEL インターフェース

本体左側には音量調整ボタン、microSDカードスロットがあります。
また、右側にはメニューボタン、電源ボタン、バッテリーインジケーターが用意されています。

GKD PIXEL インターフェース

背面にはストラップホールが用意されています。
また、スリットが用意されており、簡易的な滑り止めとしても機能します。

画面

GKD PIXEL 画面

2.4インチ液晶ディスプレイ(4:3)、解像度:320 × 240、画素密度 167PPI です。
液晶ディスプレイとガラスレンズの隙間がないフルラミネーションディスプレイを採用しています。

画面はややくぼんでおり、奥行きのあるデザインです。
不意な落下による画面を保護する構造となっている一方で、液晶保護フィルムを貼るのが難しく、汚れをふき取りにくくなっています。スタイリッシュな外観はポイントですが、トリードオフの関係といえそうです。

解像度・アスペクト比に関しては賛否両論です。
エミュレーターやゲームタイトルによっては、画面の縮尺による潰れやベゼル(余白)が気になります。また、画面サイズが小さいため、表示文字の視認性は期待できません。

操作性

GKD PIXEL 操作性

持ちやすさや操作性に関しては妥協が必要です。
ABXYボタンサイズは 5.8mm と小さく、ストロークは 1.4mm です。

ボタン側面の摩耗による削れや、押す角度による引っかかりもありません。
各ボタンや配置がミニマムに収められており、指先でポチポチと操作する感じで、押し心地も軽めです。

GKD PIXEL 持ちやすさ

方向ボタンや ABXYボタンはメンブレン、それ以外はタクトスイッチです。
個体差の可能性が考えられますが、SELECT / STARTボタンの高さが均等ではなくカタつきがあり、L/Rボタンはグッと押し込んだ際に若干スライドするような動きが加わります。

方向ボタンと ABXYボタンを親指で操作しながら、人差し指の指先で L/Rボタンを操作するのは厳しめです。画面サイズや操作性に関しては、本体サイズとトレードオフの関係といえます。

システム

GKD PIXEL システム

GKD PIXEL用に最適化されたシステム(IUX2.0)が搭載されています。
わかりやすい独自UI ですが、『日本語』の設定がなく、初心者向けとは言いにくいです。

GKD PIXEL システム

各種エミュレーターは、『Emulators』『RetroArch』『Test』から起動できます。
それ以外に『APP』から動画、画像、ファイルマネージャーなどを用意しています。

標準システムの完成度は高くありません
有志が開発した CFW(カスタムファームウェア)の導入をおすすめします。
いずれかお好みのものを選択すると良いでしょう。

・公式ファームウェア
システムを破損してしまった際にご利用ください。
https://drive.google.com/drive/folders/1Z5owx2ZgvRJyy8F7Wsf0KJVfwDCfXSyx?direction=a

・GKD pixel用 Gmenu2x
互換性がある CFW(カスタムファームウェア)です。
https://github.com/game-de-it/GKD_pixel/releases

・MinUI
互換性がある CFW(カスタムファームウェア)です。
https://github.com/shauninman/MinUI

・MinUI Addons
公式ファームウェアのエミュレーターを MinUI に統合するアドオンです。
導入するには公式ファームウェアと MinUI が必要です。
https://github.com/retrogamecorps/GKD-Pixel-MinUI-Addons

公式ファームウェアはダウンロード方法に注意してください。
一括ダウンロードするとリネームが必要となります。

エミュレーター性能

GKD PIXEL エミュレーター性能

定番のレトロゲームに特化したエミュレーター性能です。
Ingenic X1830 を採用したモデルで、一般的な中華ゲーム機よりも性能は劣っています。

動作するエミュレーターは、ファミコンシリーズ、ゲームボーイシリーズ、プレイステーションなどが快適動作するレベルとされており、手軽にレトロゲームを楽しめるモデルです。

GKD PIXEL エミュレーター

ゲームボーイやファミコン、ゲームギアなどのレトロゲームを楽しむには適していますが、ゲームボーイアドバンスやワンダースワンを遊ぶには不向きです。

標準システムのアップデータや、有志による CFW の導入によりエミュレーターごとの音声ノイズ(ポップノイズ)や性能が改善される可能性が期待できます。

使い方

GKD PIXEL 使い方

システムメニューの言語

システムの言語変更です。
下記の手順を参考に進めてください。

  1. メインメニュー『Settings』を選択
  2. 設定メニュー『系統設置』を選択
  3. 系統言語を「English」に変更
  4. STARTボタンを押す
  5. 完了
言語設定の項目に『日本語』はありません。
言語を変更しても一部は中国語のままです。

データ転送

データ転送方法です。
下記の手順を参考に進めてください。

  1. 電源オン状態を確認
  2. 本体とパソコンを USB接続
  3. メッセージが表示
  4. Aボタンを押す
  5. データ転送
  6. 完了
設定画面の『USB mode』をオンにしても機能します。

まとめ

GKD PIXEL レビュー

GKD PIXEL は、フルメタル筐体・ボタンを持つ超小型サイズが特徴です。
極端に小さすぎない絶妙なサイズ感で、所有欲を満たすモデルです。

総合評価としては『小型ゲーム好き・コレクター向け』と評価します。
定番のレトロゲームを楽しむことに特化した縦型モデルで、本体サイズに対する画面占有率の高さは評価ポイントですが、画面サイズや操作性に関してはトレードオフの関係です。

メリット
デメリット
  • 超小型サイズ
  • カラーバリエーション
  • フルメタル筐体・ボタン
  • ポケットサイズ
  • ストラップホール
  • エミュレーター性能
  • 画面サイズ
  • 持ちやすさ・操作性
  • 不完全なシステム
  • 内蔵ゲーム(要削除)
  • 本体温度
  • 価格・入手性

現時点では標準システムの完成度が高くなく、入手性が悪いという課題が存在します。
ただし、有志による CFW(カスタムファームウェア)の登場や生産遅延の解消により、これらの課題や問題が解決される可能性が高まっています。

エミュレーター性能や操作性、画面サイズに快適さを求めるユーザー向けではなく、洗練された金属筐体と絶妙なサイズに魅力を感じるユーザー向けの中華ゲーム機です。メリット・デメリットをしっかり理解して、購入を検討することをおすすめします。

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