ありそうでなかった『ゲームギア互換機』が登場するかもしれません。
ゲームギアのオリジナル基板を再設計したメインボード「GAME GEAR MAINBOARD」の試作品を Mathjis Nilwik氏が発表しました。
1990年に発売された携帯型ゲーム機 ゲームギアのほとんどは正常起動しません。
新しい電源ボード、サウンドボード、液晶交換キット、外装シェルなどのカスタムパーツが発表されてきましたが、ここにきて完全互換のメインボードが登場です。
このメインボードは、オリジナル基板(1ASIC、2ASIC)よりも品質・カスタマイズ性に優れています。オリジナル基板設計を研究した仕様(Sega 315-5535 ASIC)、最新の高品質パーツ(コンデンサ、トランジスタなど)を採用しています。
液晶交換キットの導入もスムーズに行えるように基板設計されています。
現時点で4つ(BennVenn IPS、RetroSix Cleanscreen、RetroKai Magicscreen、McWill)に対応しています。 難易度が高いとされていた液晶交換キットの取り付けも手軽になりそうです。
将来的にはキット販売(価格未定)やオープンソースのハードウェアとして公開予定です。
ただし、特許や著作権などを侵害したくないので、セガからの回答を待ってから進めていくとのことです。
それ以外の課題として、中古のゲームギアを必要数確保することが困難なことをあげています。オリジナル基板(1ASIC(VA1))実装パーツを再利用しているので、需要を満たすだけの数量を生産することは厳しいかもしれません。
この計画がうまく進むようであれば、LiPoパワーボード(電源ボード)の生産、microSDカードによる読み込みを可能にしたオールインワンボードの開発、そのほかのオリジナル基板(1ASIC(VA1)以外)のメインボード開発についても進めていくようです。
GAMEGEAR MAINBOARD は、オリジナル基板の必要パーツを実装した完成品と、自身でオリジナルボードから必要パーツを取り外して実装する DIYキット の販売予定です。基板色はホワイト、ブラックの2色を予定しており、希望があればカラーバリエーションを増やしていくとのことです。
とはいえ、夢があるプロジェクトなのでこれからの動向に注視していきましょう!
Source:Mathjis Nilwik(Instagram)