初代ゲームボーイが発売されて30年近く経ちました。
今でも多くのレトロゲーマーに愛され続けるゲームボーイのほとんどが経年劣化により画面が正常に映らなくなったり、スピーカーの音割れ、ボタンの押し心地が悪くなっているでしょう。世界中から自分好みのパーツを取り寄せてゲームボーイをきれいに蘇らせた話。
壊れた初代ゲームボーイを蘇らせた話
1989年に初代ゲームボーイが発売されて30年近く経ちました。
多くの初代ゲームボーイ(ブロス含む)のほとんどが経年劣化により画面が正常に映らなくなったり、スピーカーの音割れ、ボタンの押し心地が悪くなっているでしょう。
そのほとんどの症状は、ちょっとした修理方法・新しいパーツに交換するだけで蘇えります。
私のお気に入りの1台であるゲームボーイブロス(スケルトン)は、経年劣化により液晶に縦ライン抜け、本体に黄ばみ、シリコンパッド不良がりましたが、それでも大事に使ってきました。少し前に液晶レンズが外れたことをきっかけに、きれいに蘇らせることを考えるようになりました。
自分好みのパーツを取り寄せる
ここまで大事に使ってきたのだから最低限の修理・パーツ交換をすることを考えました。
液晶の縦ライン抜けは「はんだごて」で修理、黄ばんだ本体はレトロブライト(ワイドハイター®EXパワー™を使った手法)と紫外線で漂白、あとは劣化したパーツだけを交換しようと考えましたが、結果としては一新することに決めました。
ゲームボーイのパーツは世界中で今でも販売されている。
今回は練習用パーツとして海外通販サイト:AliExpressのストアからと、本番用パーツとしてレトロゲーマー御用達の「Retro Modding」、高品質な液晶レンズの「Bluish Squirrel」から新しいパーツを取り寄せることを決めました。
改造をして使いやすさを向上させる
初代ゲームボーイの改造は、液晶画面のバックライト化、Bivertモジュールの実装、サウンドのプロサウンド実装、GBAmp3チップの導入、電源ランプ・各種ボタンなどのLED実装などが有名です。
中華製の安価なパーツが先行して届いたので、いくつかの改造を施して完成(仮)を目指すことに決めました。
初代ゲームボーイ(ブログを含む)の視認性は良くはありません。
液晶画面のバックライト化、Bivertモジュールを実装することで視認性をかなり向上できました。はじめこそ苦労しますがコツをつかめば簡単な作業です。
臨場感があるクリアなサウンドを実現するためにはプロサウンド化がおすすめ。
チップチューンをするつもりはないので、そのままのイヤホンジャックを改造しました。
インナーイヤー型イヤホン「NICEHCK EB2」がゲームボーイサウンドに最高に合います。
パーツが届きしだい音質・音量をパワーアップできるGBAmp3チップを導入する予定です。
ゲームボーイカラー専用フラッシュカートリッジ EverDrive-GB Xシリーズの最上位モデル「EverDrive-GB X7」があれば多くのゲームカートリッジを持ち運ばずにゲームプレイができます。
海外レトロゲーマーからの評価は非常に高く互換性も高い。ゲーム開発者やチップチューンを楽しんでいる人にも人気の製品です。
ゲームボーイに使う単三電池は「エネループ」を愛用しています。
アマゾンベーシックから販売されている通称アマループも有名ですが、自己放電が大きく使用回数(最大充電回数)も少ないのでおすすめできません。
壊れた初代ゲームボーイが蘇った
私のお気に入りの1台であるゲームボーイブロス(スケルトン)がきれいに蘇りました。
初代ゲームボーイの欠点である視認性の悪さなどの弱点を克服し、機能・使いやすさは大きく向上しています。
しかし、練習用として用意した中華製パーツは安価なこともあり部品の品質は悪いです。
具体的にはボタンの押し心地が悪く、外装シェルの金型抜き(成型)が良くないです。
今の状態のままでも十分に納得できる出来栄えですが、最高の品質を追求したいのであれば、レトロゲーマー御用達の「Retro Modding」、高品質な液晶レンズの「Bluish Squirrel」などのパーツを使用するのがおすすめです。
改造方法を調べる時間、工具を揃える資金などを考えるとオーダーして自分好みのゲームボーイを制作してもらった方がコストパフォーマンスは高いですが、自分の手でお気に入りの初代ゲームボーイを蘇らせる楽しみは何とも言えない体験になるでしょう。
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