中華イヤホンメーカーの熾烈な争いは完全ワイヤレスイヤホンにまで拡大しています。
高価なイヤホンはいらない、求めるのは『価格の安さと、完全ワイヤレスイヤホンであること』という人向けの2タイプの完全ワイヤレスイヤホンをご紹介していきます。
どんなデバイスでも問題なく使えて、音質も良く機能も優れている完全ワイヤレスイヤホンを求めている人に、中華製の完全ワイヤレスイヤホンをおすすめしません。
その理由は、機能や使いやすさが追求されておらず、まだまだ発展途上レベルだからです。
どちらかといえば、次のような考えを持っている人がターゲットです。
- 必要最低限の機能だけあれば良い
- 経年劣化で電池持ちが悪くなるワイヤレスイヤホンにお金はかけられない
- よく落とす・無くすと聞くから安いもので試したい
- 流し聴きするだけだから、電話機能・音質は気にしない
2タイプの完全ワイヤレスイヤホンをチェック
中華イヤホンメーカーから販売されている完全ワイヤレスイヤホンは大きく分けて2タイプ
一つは、耳栓タイプで、もう一つは AirPods タイプのイヤホンです。
有名な中華イヤホンメーカーブランド EZEAR から発売されている、 EZEAR X12 と Q70Y の特徴、メリット・デメリットについて詳しくチェックしていきます。
中華製の完全ワイヤレスイヤホンは、タッチ操作できる機能が限定的なものが多いのですが、どちらも電話の着信・着信拒否、音声アシスタントの起動、音楽の再生・一時停止・曲送り・曲戻しに対応したイヤホンです。
AirPods タイプの完全ワイヤレスイヤホン「Q70Y」
AirPods の人気にあやかって爆発的に増えた代表的な完全ワイヤレスイヤホンです。
海外通販サイトでは AirPods を完全に模倣したモデルも販売されているほどです。
Q70Y の特徴、メリット・デメリットを大きくまとめてみました。
- 〇 バッテリー内蔵の収納ケースが小さく・コンパクト
- 〇 収納ケース込みで重さが 42g と軽量
- 〇 収納ケースが USB Type-C で充電対応
- 〇 Bluetooth 5.0対応
- △ 収納ケースのバッテリー性能は低い(400mAh)
- △ イヤホン単体の連続再生時間は4~5時間
- × 音声ガイダンスの音量が大きい
- × ペアリングに難あり
- × AirPods と同じく外れやすい
- × 低価格イヤホンにありがちな重低音サウンド
- × 通話品質は低い
オーソドックスな耳栓タイプの完全ワイヤレスイヤホン「EZEAR X12」
中華製の完全ワイヤレスでバリエーション豊かなタイプの完全ワイヤレスイヤホンです。
ほとんどの製品がこの耳栓タイプを採用しており、モバイルバッテリーとしても機能します。
EZEAR X12 の特徴、メリット・デメリットを大きくまとめてみました。
- 〇 モバイルバッテリー機能を備えた収納ケース
- 〇 防水性能が高い(IPX7)
- 〇 Bluetooth 5.0対応
- 〇 問題なくペアリングできる
- 〇 AirPodsタイプよりも外れにくい
- △ バッテリー残量がわかりやすく点灯
- △ ペアリング中は青色ライトがゆっくり点滅し続ける
- △ イヤホン単体の連続再生時間は4~5時間
- × 収納ケース込みの重さが 108g と重たい
- × 収納ケースの開閉がスムーズではない
- × USB Type-C に対応していない(microUSB)
- × 低価格イヤホンにありがちな重低音サウンド
- × 通話品質は低い
防水性能(IPX7)については、実際に音楽を流しながら、たっぷり水の入ったボウルに 30分間沈めてみましたが問題ありませんでした。防水性能については虚偽宣伝・誇大広告をしている中華メーカーもあるので意外と重要です。
音声や機能・使いやすさに制限あり、どう向き合うか
低価格帯の完全ワイヤレスイヤホンは、音質や機能・使いやすさに制限があります。
それだけに利用できるシチュエーション、使うデバイスによってはストレスに感じることもあります。また、価格の安さを追求した完全ワイヤレスイヤホンの音質に大きな違いはありません。
価格と機能、欠点となる特徴を理解して使うのであれば、強くおすすめしませんがアリだと思います。もう少し予算があって機能を充実させたい人には、1万円以下・バリエーション豊かな人気モデル「AVIOTシリーズ」をおすすめします。