ふとした瞬間に昔懐かしいゲームを遊びたくなったことはありませんか。
2002年に解散してしまったコンパイル社から発売されていた「ディスクステーション(Disc Station)」は、そんな思い出が詰まったディスクマガジンです。
当時のPC環境と変わってしまった今でも楽しめるディスクステーションについてをご紹介していきます。
ディスクステーション(Disc Station)とは
1988年に創刊されたディスクステーション(Disc Station)は “の〜みそ コネコネ コンパイル” のキャッチコピーで知られるコンパイル社から発売されていたディスクマガジンです。
MSX版、PC98版、BOOKタイプに加えて、別冊、韓国版、コンパイル THE ベスト、魔導物語 きゅ~きょく大全などで収録されていたゲームタイトルを楽しめます。
ここでは、BOOKタイプ(Windows95/98用CD-ROM)であるディスクステーション(Vol.12~Vol.27)のゲームタイトルを対象にしてご紹介していきます。
ディスクマガジンが楽しい
1995年に発売されたWindows95が多くの一般家庭に普及していくとともに、多くの出版社からパソコンゲーム雑誌が創刊し、付録としてディスク(フロッピーディスク、CD-ROM、DVD-ROMなど)を封入するようになりました。
その中でもコンパイル社のディスクステーションは、市販されている一般ゲームタイトルと比べても見劣りしない完成度のオリジナルゲームが破格で遊べるゲーム付きの雑誌として人気を集めました。
充実して読みやすいマガジン
マガジンには収録されたゲームシステムの解説、コンパイル社の新作情報・案内、ももも通販(ぷよまん、バックナンバーなど)、漫画、インタビュー、読者投稿コーナーなどが充実していて読みやすい構成です。
雑誌に掲載されているイラスト・漫画は、デジタルで描かれているものが少なく色鉛筆やペンのアナログで描かれているところも時代を感じさせます。
パソコンゲーム雑誌にありがちな、広告ページも少なく(ほぼない)、コンパイル社に関連する商品・プロモーション・コンパイルファンへの愛に特化している点は、今の雑誌にはない目新しさを感じます。
ボリュームあるゲームタイトルを収録
ディスクステーションには、毎号ゲームタイトルが数本収録されています。
ボリュームがあるゲーム1本に、ライトに遊べるミニゲームが数本収録されているケースが多いのですが、この価格としては考えられないようなコストパフォーマンスの高さ、バリエーション豊かなゲームタイトルが多く収録されています。
人気タイトルである3Dダンジョン型ロールプレイングゲームの魔導物語シリーズである、魔導物語 はちゃめちゃ期末試験(Vol.12)、魔導物語 魔導師の塔(Vol.16)も収録されています。
ボリュームがあるゲームは、テンポよく楽しめるゲームが多く飽きさせません。
ミニゲームは1~2時間で遊べるライトなゲームが多く手軽に楽しめます。
ディスクステーションVol.24~Vol.26の3号にわたって連載されたアクションRPG「Wander Wonder」は、謎解き要素や闘技場(1,000階)といった、やり込み要素が多いゲームタイトルでオススメです。(パッケージ版も発売されました)
オリジナルゲームは今でも遊べる!
ディスクステーションに収録されているオリジナルゲームは今でも遊べます。
ただし、Windows95/98用のゲームタイトルなので、そのままでは正常に遊べないことが多いです。そういった気になるポイントをチェックしていきます。
ちょっとだけ設定が必要
ディスクステーションのゲームタイトルを遊ぶには、ちょっとだけ設定が必要です。
DirectXを使用するゲームタイトルをフルスクリーンで動作するときに発生する問題解決であるWineD3D、dgVoodoo 2、DirectXウィンドウ化ツールなどを利用すれば、ほとんどのゲームは起動します。
おすすめはDirectXウィンドウ化ツールで、マウスが動かない・反応しない場合には、設定の「入力デバイス」→「特殊キーを有効にする」にチェックを、マウスカーソルが飛ぶような現象が発生する場合には「SetCursorPosを変換」をチェックすると良いでしょう。
ゲームパッドが動かないという場合には、JoyToKeyや Controller Companionなどを使ってボタンの割り当てをするのが簡単です。
もっと快適に遊びたい
実際にゲームは起動したけれど「操作ができない」「メッセージがおかしい」といった問題が発生するケースも確認されています。
個々のゲームタイトルによって違った問題をかかえているケースが多いのですが、コンパイル@DiscStation wikiのパッチ・ツール項目が大変参考になりました。
多くのゲームタイトルは、パッチやツールを使えば正常に動作しますが、それでも動かないというゲームタイトルもあるでしょう。そういったゲームタイトルは、ほかの解決方法を見つけるか、いつの日か復刻販売・配信サービスされることを待ちましょう。
ディスクステーションを遊ぼう!
ディスクステーション(Disc Station)は “の〜みそ コネコネ コンパイル” のキャッチコピーで知られるコンパイル社から発売されていたディスクマガジンです。
ここでは、BOOKタイプ(Windows95/98用CD-ROM)であるディスクステーション(Vol.12~Vol.27)のゲームタイトルを対象にしてご紹介してきましたが、今でもパッチやツールを使えば十分に遊べるゲームタイトルが多いです。
ディスクステーションには、名作と呼んでもおかしくないゲームタイトルが多く収録されているので、この機会に昔懐かしいゲームを遊んでみましょう。超小型ゲーミングPC「GPD WIN2」を使えば、ディスクステーションをポータブルできるのでオススメです。
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