ネッククーラー「COOLiFY 2S」は、首掛けタイプの送風機能に、ペルチェ素子による冷却と加熱を可能とした2万円超えの高級モデルです。本体操作だけでなくスマホ操作にも対応しています。
COOLiFY 2S の価格、機種ごとの特徴、操作性、実際の使い心地についてご紹介していきます。さらに評価すべき点や欠点についても詳しくチェックしていきます。
COOLiFY 2S の価格・販売ストア
COOLiFY 2S は、Amazon で販売しています。
カラーバリエーションは、全2色(ブラック、クラウディホワイト)です。
・COOLiFY 2S
一般販売価格 29,800円(送料無料)
Amazon商品ページでは、定期的に割引価格で提供されています。
過去金額推移は 23,840円~25,330円 で、プライムデーが『最安値』です。
機種ごとの特徴
COOLiFYシリーズは、機能がことなる複数モデルをリリースしています。
それぞれの特徴を理解して購入しましょう。
販売価格や機能を考えると、COOLiFY 2S が最適だと思い購入しました。
COOLiFY 2 よりも冷却能力が高く、最上位モデル COOLiFY 3 よりも冷却範囲は劣りますがバッテリー持ちが優れているのが特徴です。
COOLiFY 2S のレビュー
プライムデーに購入した COOLiFY 2S をレビューします。
付属品から基本的な特徴、操作性、専用アプリ、実際の使い心地に加え、評価すべき点や欠点についても徹底解説します。
パッケージ
紙パッケージをスライドさせると、プラスチックボックスが出てきます。
ボックスを開封すると、収納ケースがあります。
付属品
1. 収納ケース
2. クイックガイド
3. Bluetooth操作説明
4. セキュリティ情報
5. 保証登録カード
6. USB Type-Cケーブル(充電用)
収納ケースは、ファスナー式でぐるっと一周する構造です。
くぼみに本体を収めるタイプで、しっかりと本体を保護します。
大きさ・重さ
大きさは 194 × 151 × 43~55mm、重さは 412g(実測値)です。
一般的なネッククーラーと比べると、かなり重たい部類です。
冷蔵庫で冷やすタイプのクールリングの重さは平均 110~130g、大きめなヘッドホンの重さは平均 250g~300g と考えると、個人差はありますが負担を感じるかもしれません。
本体を置いたまま測定すると、およそ 100mm からの太さを挟み込めます。
クールリングでいうところのLサイズに近いサイズ感なので、首の太さがある人向けに作られた商品といえそうです。
実際に装着すると肩の上に置いて首で支える構造なので、それほど重さは感じません。
そのため、ランニングやロードバイクの立ち漕ぎなどは、本体が左右にズレるため不向きです。
ストレートネックによる痛みや肩がこりやすい方にはおすすめしません。
そういった方はあくまでも短時間での使用を考慮してください。
操作性
本体右側の『電源ボタン』を押すと起動します。
短押しするごとに送風の強さが「弱」→「中」→「強」→「電源オフ」と切り替わります。
また、長押しすることで、電源オフにすることも可能です。
一定時間経過後に、バッテリー残量を表示します。
さらに時間経過を経過すると消灯します。
本体右側の『モードボタン』を押すとモードが切り替わります。
短押しでは、冷却モードと送風モードが順番に切り替わります。
長押しすることで、ヒートモードに切り替わります。
ヒートモードでは送風が止まり、ネック部分が温かくなります。
専用アプリ「TORRAS COOLIFY|CONNECT」を導入すれば、スマホでの操作も可能です。
本体の電源をオンにした後に、スマホアプリを起動すれば自動的に認識します。
本体のアップデートのほか、取扱説明書の確認もできます。
電源オン/オフ、モードや風量の切り替え、タイマー機能も備えています。
本体の充電は、裏側の USB Type-Cポートに接続するだけです。
付属品には ACアダプタが含まれていない点には注意が必要です。
使用感
まず、結論として「使うシチュエーションによって効果が大きく変わる」といえます。
最高気温が 35度以上の猛暑日では、焼け石の水といった感じで、ないよりはマシです。
ただし、それ以下の夏日や真夏日、室内などの涼しい環境下では効果を実感できます。
移動中の汗がにじみ出るようなシチュエーションでも制汗されており、外出先から涼しい環境に入った際のクールダウンの速さは評価ポイントです。
送風モードでは、顔のほおから耳あたりにかけて内向きに風が当たります。
重さが気にならないという評価もありますが、やはり重さ・負担を感じます。
携帯扇風機に比べると、風量は弱い印象ですが、手で持つ必要がないので便利です。
ただし、猛暑日では熱風となるため熱中症対策にはなりません。
送風モード時のバッテリー持続時間は 10~25時間くらいです。
室内利用では風切り音はそれなりに気になります。
デジタル騒音メーターを耳元相当の距離 15cm に置いて、騒音値を測定しました。
弱:47db、中:53db、強:58db とやや騒音~騒がしいという感じです。
冷却モードでは、両サイドの冷却プレートが電源オンですぐに冷えます。
冷蔵庫で冷やすタイプのクールリングに比べると、冷たさは劣りますが冷却の持続時間の長さ(4~5時間)という点では優位です。
また、冷却モードでは自動的に送風も同時に機能します。
弱から強にも変更できますが、注意したいことが3点あります。
- 送風は強くなるが自然風
- 金属プレートの温度は変わらない(弱~強で同じ)
- 送風はオフにできない
システムアップデートで将来的に送風をオフにできそう!と期待している方が多いようですが、ペルチェ素子の原理を考えると無理そうです。ペルチェ素子は電気を流すと冷える一方で、熱を持つので送風で冷やす必要があるためです。
また、冷却モードを 100% 体感するのには、首の太さも重要です。
成人女性の首の太さの平均値 31cm だと、金属プレートが完全にフィットしません。成人男性の首の太さの平均値 35cm であれば問題なくフィットします。
真後ろがシリコーン素材の柔らかなアタッチメントになっています。
そのため、首の太さにあわせて開くので、締め付け感はほぼありません。
首が出ている Tシャツやカットソーでは、汗ばむと首と冷却プレート部分とのべたつきがやや気になります。襟があるワイシャツの場合はべたつきは気になりませんが、半導体冷却(冷却モード)の効果は減少します。
カラーバリエーションは、クラウディホワイトをおすすめします。
理由としては、『ホワイト(白)』は反射率が高く熱を持ちにくいためです。
直射日光下では、色の違いにより表面温度が 20度以上も違うという実験結果もあるので、冷却効果や安全性を考えて選ぶことをおすすめします。
まとめ
COOLiFY 2S は、首掛けタイプの送風機能に、ペルチェ素子による冷却と加熱を可能とした2万円超えの高級モデルです。わかりやすいインターフェースで、本体操作だけでなくスマホ操作にも対応しているのは便利です。
総合評価としては「価格に対して期待値は劣る」です。
冷蔵庫で冷やすタイプのクールリングよりも冷たくはなく、携帯型扇風機よりも風量は弱いです。冷たさが長持ちするのと手で持つ必要がないのが特徴で、自分以外の人に風が当たる心配もないのもポイントです。
1万円前半であればおすすめできる商品ですが、2万円を超えるとなるとなかなかそうは言えません。個人的には、冷却モード時に送風をオフにできないことや、弱から強に変更しても送風が強くなるだけで、冷却プレート自体の温度が変わらないのは残念なポイントでした。
また、商品ページにあるような『360度の立体風』や『金属プレートの結露』は過度な演出でやりすぎです。実際にそれほど強い効果はありません。また、装着に適した首の太さの推奨値を公開すべきだと感じました。
最高気温が 35度以上の猛暑日では、焼け石に水といった感じですが、それ以下の夏日や真夏日、室内などの涼しい環境下では効果を実感できます。価格に対して期待値は劣る印象ですが、少しでも汗を抑えたい人やクールダウンの速さを求める人には良い商品です。
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