
Androidゲーム機「AYN Odin3」は、AYN Technologies が発表した Odinシリーズの次世代フラッグシップモデルです。Qualcomm Snapdragon 8 Elite プロセッサを搭載し、洗練されたデザインと完成度の高いシステム、そして圧倒的なパフォーマンスを兼ね備えています。
AYN Odin3 の価格、スペック、特徴、エミュレーター性能についてご紹介します。さらに、評価すべき点や欠点についても詳しくチェックします。
AYN Odin3 について
AYN Odin3 に関する情報をまとめたページです。
クラウドファンディングで出資した実機(Ultra 24GB+1TBモデル)です。
提供品の有無にかかわらず、コンテンツの内容には一切影響していません。
価格・販売ストア

AYN Odin3 は、公式ストアや海外通販サイトで販売されています。
本体カラーは ブラック、ホワイト、レインボー、クリアブルー、クリアパープルの全5色です。

スペックが異なる 4モデルをリリースしています。
すでに高評価と人気を得ており、プレオーダーを受け付けしています。
・AYN Odin3
販売価格:329ドル~519ドル(送料別)
製品仕様とスペック
AYN Odin3 のスペックについて詳しく見ていきます。
| 製品名 | AYN Odin3 |
| 画面 | 6インチ、AMOLED 解像度 1920 × 1080、16:9 リフレッシュレート120Hz タッチスクリーン |
| システム | Android 15 |
| SoC | Qualcomm Snapdragon 8 Elte |
| GPU | Qualcomm Adreno 830 |
| RAM | 8GB~24GB LPDDR5x 5300MHz |
| ストレージ | 128GB~1TB UFS4.0 |
| インターフェース | USB Type-Cポート (DP 4kp60 Alt Mode) microSDカードスロット デュアルフロントスピーカー イヤホンジャック 6軸ジャイロセンサー 振動モーター バイブレーション アクティブ冷却ファン RGBライトエフェクト |
| ワイヤレス通信 | Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4 |
| バッテリー | 8000mAh |
| 大きさ | 224.8 × 87.5 × 16.6mm |
| 重さ | 390g |
免責事項:スペック情報の正確性には細心の注意を払っていますが、保証はできません。
AYN Odin3 のレビュー
AYN Odin3(Ultra 24GB+1TBモデル)をレビューします。
付属品から基本的な特徴、インターフェース、操作性、システム、エミュレーター性能に加え、評価すべき点や欠点についても徹底解説します。
付属品

1. マニュアル
2. 検査合格証
3. USB Type-Cケーブル

別売りで専用アクセサリーも用意されています。
グリップや本体保護を重視したい方は、あわせて購入することをおすすめします。
大きさ・重さ

大きさは 224.8 × 87.5 × 16.6mm、重さは 385g(実測値)です。
プラスチック筐体(ABS樹脂素材)を採用した標準的な重さで、AYN Odin2 と比べると小型・軽量化されているのもポイントです。
コントローラー面にはオールガラスを採用しており、光沢のある高品質な印象です。
さらりとしたマットな質感で、成形精度や組み立て精度も高い水準であることが感じられます。
一方で、カラーによっては皮脂や汚れがやや目立ちやすい点には注意が必要です。
サイズ感

参考として、PS Vita(PCH-2000)や Nintendo Switch を並べてみました。
サイズ感としては、Nintendo Switch Lite にグリップを付けたような感じです。

続いて、Androidゲーム機の Retroid Pocket 5 を並べてみました。
画面サイズの違いもあって、見た目の存在感の差がわかりやすいです。
重量バランスも適切で、長時間の使用でも手が疲れにくい設計になっています。
本体自体は大きめのポケットにも収まるサイズ感で、持ち運びしやすいです。
インターフェース

上部に指紋認証一体型の電源ボタンと音量調整ボタンを配置し、下部には microSDカードスロット、イヤホンジャック、USB Type-Cポートが並んでいます。
デュアルフロントスピーカーはコントローラー面の左右に搭載されており、手でふさぎにくい配置です。音量も十分で、クリアさと臨場感を兼ね備えたサウンドを楽しめます。

ワイヤレス通信機能として、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4 を搭載しています。
その他に、マイク、バイブレーション機能、6軸ジャイロセンサーを備えています。

左右のアナログスティック周りには RGBライトエフェクトが搭載されています。
LED のオン・オフや輝度調整、RGBカラーおよび照明効果の変更が可能です。

バッテリー容量 8000mAhで、バイパス充電のほか充電制限にも対応しています。
また、冷却能力に優れた静音タイプのアクティブ冷却ファンが搭載されています。
体感的にも本体が温かくなるような発熱を見られませんでした。
デバイスから約 50cm 離れた位置で測定したところ、最小時は騒音計が反応しないほど静かでした。
最大時は「キーン」という高音寄りの風切り音が確認できますが、全体的としては標準よりも静音の範囲内(34dB)に収まっています。
画面

リフレッシュレート 120Hz の 6インチ AMOLED(有機EL)を搭載しています。
全面ガラス張り・ベゼルレスのディスプレイが特徴で、アスペクト比は 16:9、解像度は 1920 × 1080、画素密度は 367PPI と高精細です。
ディスプレイはネイティブでポートレート(縦長)表示に対応しており、10点マルチタッチをサポート。リフレッシュレートは最大 120Hzで、用途に応じて 60Hz / 120Hz を切り替えて使用できます。

標準設定では、同じ画面が一定時間表示され続けると「OLED 残像防止&アンチエイジング保護」が自動的に作動し、焼き付き対策が行われます。
さらに初期状態では「スムースディスプレイ」が有効になっており、表示するコンテンツに応じて 60Hz と 120Hz を自動で切り替える仕組みも備えています。

明るさと輝度(cd/m2)を測定したところ、最大816nit を記録しました。
リフレッシュレート 120Hz 選択時のタッチスクリーンの操作感度(シングルタッチ・マルチタッチ)の平均値は 105Hz、呼び出しレートは平均 95Hz で、数値上は少し控えめな印象です。
有機EL ならではの引き締まったコントラストと高い輝度が魅力で、これまでのユーザーフィードバックを反映した視認性と省電力のバランスが取れた、完成度の高いディスプレイです。
多くのゲームジャンルに対応しやすい汎用性の高い解像度を備えた有機EL ですが、定番レトロゲームの一部では 16:9 の画面比率には適していないことに注意が必要です。
操作感

持ちやすさや操作感は AYN Odinシリーズとして確実にブラッシュアップされています。
ABXYボタンサイズは 7.7mm、ストロークは 1.5mm のメンブレン方式を採用。方向ボタンはドームスイッチが使われていて、前提としては軽快な操作感にまとめられています。
また、大きさは Retroid Pocket 5 よりひと回り大きく、従来モデルの AYN Odin2 と比べると縦幅はコンパクトに設計されています。さらに、約30g の軽量化も実現しており、完成度が一段引き上げられた印象です。

アナログスティックの配置は左右対称ではなく、対角線上に配置されています。
アナログスティックにはホール効果センサーを搭載し、新たにフルサイズスティックを採用。操作性の向上に加え、経年劣化や摩耗によるドリフト現象が発生しにくいのも安心できるポイントです。

ABXYボタンのパチパチとした音は AYN Thor と同じくらいでやや気になる場面がありますが、方向ボタンはしっかりとした底打ち感があり、入力の確実さという点では好印象です。
また、L1 / R1 ボタンには、どの方向からでも押しやすいメカニカルな押し心地のボタンを採用。L2 / R2 ボタンはデジタルとアナログの両入力に対応しており、レースゲームなどで求められる繊細な入力にも対応できる構成となっています。

ABXYボタンは 2色造形のマットな質感で、見た目と触り心地のバランスも良好です。
一方で、携帯ゲーム機としてはスティックの高さがあるため、ABXYボタンや方向ボタンとの指の移動距離やアクセス性については好みが分かれる部分でしょう。
ただし、Xboxコントローラーなどの操作感をイメージすると分かりやすく、全体としては携帯機でありながら据え置き型コントローラーに近い操作感を意識した配置といえます。

背面にはバックボタンも搭載されており、操作の幅を広げてくれます。
LRボタン周辺や本体背面のグリップ部分には、滑り止めのテクスチャー加工が施されています。本体サイズに合ったグリップ形状で手にしっかりフィットし、安定した操作が可能です。

アナログスティックのデッドゾーンや可動域は最適化されています。
スティック軸のわずかなズレもほぼ感じられず、測定結果も良好でした。
Androidゲーム機はエミュレーターアプリが豊富な反面、入力遅延を感じやすい傾向があります。ただし、繊細な操作を必要としないゲームなら特に問題はないでしょう。
システム

システムは Android 15 を搭載しており、Google Playストアに対応しています。
プリインストールされているアプリは必要最小限に抑えられていて、エミュレーターアプリの導入や設定はユーザー自身で行う必要があります。
ホームアプリは、標準の『Quickstep』と 独自UI の『Odin Launcher』を選択可能です。
Odin Launcher では、左右のスワイプ操作によって表示するアプリやクイック設定パネルの機能を切り替えられます。

画面上部から引き出せるパネル「クイック設定パネル」では、画面の明るさ調整や自動回転のロック、パフォーマンスや内蔵ファンモードの切り替え、ホバーアイコンのオン・オフなどを簡単に操作できます。
エミュレーターを使用する際、ナビゲーションボトムバーが邪魔になることがあります。
その場合は、「システム」→「ジェスチャー」→「ナビゲーションモード」から設定を選択し、ホームバーをオフにすると良いでしょう。

ホバーアイコンをオンにすると、ゲーム起動後に画面右側からスワイプ操作でメニューを呼び出せます。リマッピング機能である「ボタンアダプテーション」を設定すれば、タッチ操作を物理ボタンに割り当てることも可能です。
システム全体の構成は、これまでの AYN Odin シリーズと共通と考えて問題ありません。
OTAアップデートに対応しており、継続的なシステムの改善が期待できます。
ベンチマーク

各種ベンチマークテストの結果は以下のとおりです。
・Antutu(V11)のスコア
総合:3118265
CPU:939048、GPU:1085451
・Geekbench 6 のスコア
CPU:シングルコア 3151、マルチコア 7856
GPU:19673
・3DMark のスコア
Steel Nomad Light:2339
Solar Bay:10962
エミュレーター性能

エミュレーター性能は、Androidゲーム機としてはハイエンドクラス(記事執筆時点)です。
Qualcomm Snapdragon 8 Elite プロセッサを搭載しており、スペック上では AYANEO Pocket S2 Pro や KONKR Pocket FIT と同クラスといった印象を受けます。
動作するエミュレーターは幅広く、一般的なレトロゲームに加え、セガサターン、PSP、ゲームキューブ、Wii、3DS、PS2、PS Vita のタイトルを高解像度かつフルスピードで実行可能です。さらに、Wii U や Switch、PS3 向けの一部タイトルも実用的に動作するレベルです。

AYNシリーズの中でも最高峰のパフォーマンスを発揮しており、設定の細かな調整やフレームレートの妥協に頼ることなく、圧倒的なスペックによって安定した動作が期待できます。現状では、横型Androidゲーム機の最高クラスの性能を備えたモデルといえるでしょう。
一方で、一部のエミュレーター(Wii U など)では動作遅延や操作の不安定さが見られる場合もありますが、これはハード性能というよりもドライバやエミュレーター側の最適化に依存する部分が大きいです。今後のアップデート次第では、さらに動作タイトルが広がる可能性を感じさせます。
必ずご自身で吸い出したものを使用してください。
ゲームアプリ

デバイス負荷の高いゲームアプリ『原神』や『鳴潮』、『ゼンレスゾーンゼロ』なども、グラフィック設定を「最高」にした状態で快適に動作します。美麗なグラフィック表現とスムーズな描画を存分に楽しむことができます。
さらに、Steam Link や Xbox Game Pass を活用すれば、リモートプレイやクラウドゲーム(PCゲーム)も楽しめます。通信環境や回線速度に左右される部分はあるものの、条件が整えば携帯機とは思えないほど快適なプレイが可能です。

ポータブルゲーミングPCに匹敵する画面サイズと操作性を備えつつ、Snapdragon 8 Elite の搭載によってスペックがさらに向上しています。
ゲームアプリはもちろん、クラウドゲームやリモートプレイといった用途においても余裕が感じられ、幅広いプレイスタイルに対応できるだけの性能を備えています。
まとめ

AYN Odin3 は、Snapdragon 8 Elite を搭載した AYN シリーズの次世代フラッグシップに位置づけられる Android ゲーム機です。エミュレーター性能・ゲームアプリの動作性能ともに非常に高く、現時点では 横型 Android ゲーム機の中でもトップクラスの実力を備えています。
従来モデル AYN Odin2 と比べて小型・軽量化され、持ちやすさや操作感も着実にブラッシュアップされています。ハイエンド SoC による圧倒的な処理性能に加え、120Hz 対応の 6インチ AMOLED(有機EL)ディスプレイや完成度の高い操作性など、あらゆる面でシリーズの集大成といえる仕上がりです。
一方で、AYN Odin2 と比べると体感できる性能差は大きくない場合もあり、スティックの高さやコントローラーのレイアウトについても、使い方や手の大きさによって好みが分かれる部分があります。ただし、それらを踏まえても、性能・操作性・汎用性のバランスに優れた一台といえるでしょう。
総合的に見ると、AYN Odin3 は「Android ゲーム機で妥協したくない人」に向けた、現時点での完成形に近いモデルと評価できます。圧倒的なエミュレーター性能はもちろん、重量級のゲームアプリやクラウドゲームまで視野に入れた一台を求めるユーザーにとって、間違いなく有力な選択肢となるはずです。
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