
Androidゲーム機「AYANEO Pocket AIR Mini」は、手に取りやすい価格帯を意識したエントリークラスの Androidゲーム機です。AYANEO らしいデザインや操作性を活かしつつ、構成を見直すことでコストを抑えたモデルです。
AYANEO Pocket AIR Mini の価格、スペック、特徴、エミュレーター性能についてご紹介します。さらに、評価すべき点や欠点についても詳しくチェックします。
AYANEO Pocket AIR Mini について
AYANEO Pocket AIR Mini に関する情報をまとめたページです。
クラウドファンディングサイト Indiegogo で出資した実機です。
提供品の有無にかかわらず、コンテンツの内容には一切影響していません。
価格・販売ストア

AYANEO Pocket AIR Mini は、日本国内外で販売されています。
カラーラインナップは オーロラブラック、レトロホワイト、レトロパワーの全3色。
・AYANEO Pocket AIR Mini
販売価格:22,800円
製品仕様とスペック
AYANEO Pocket AIR Mini のスペックについて詳しく見ていきます。
| 製品名 | AYANEO Pocket AIR Mini |
| 画面 | 4.2インチ、LCD 解像度 1280 × 960、4:3 マルチタッチ |
| OS | Android 11 |
| SoC | MediaTek Helio G90T (MT8185V) |
| RAM | 2GB / 3GB |
| ストレージ | 32GB / 64GB |
| インターフェース | USB Type-Cポート microSDカード イヤホンジャック 振動モーター デュアルスピーカー アクティブ冷却ファン |
| ワイヤレス通信 | Wi-Fi 5G、Bluetooth 5.0 |
| バッテリー | 4500mAh |
| 大きさ | 165.9 × 82.5 × 18.7~27.6mm |
| 重さ | 269g |
免責事項:スペック情報の正確性には細心の注意を払っていますが、保証はできません。
AYANEO Pocket AIR Mini のレビュー
AYANEO Pocket AIR Mini(3GB / 64GBモデル)をレビューします。
付属品から基本的な特徴、インターフェース、操作性、システム、エミュレーター性能に加え、評価すべき点や欠点についても徹底解説します。
付属品

1. マニュアルカード
2. スペアパーツ(スティックヘッド)
3. USB Type-Cケーブル
大きさ・重さ

大きさは 165.9 × 82.5 × 18.7~27.6mm、重さは 276g(実測値)です。
プラスチック筐体(ABS樹脂素材)を採用しており、サイズ感に対して重量は標準的といえるでしょう。
コーティングがあるマットな質感で、成形や組み立ての精度は良好です。
ただし、一般的な AYANEO製品と比べると、表面の仕上げはややグレードダウンした印象を受けます。
サイズ感

参考として、PS Vita(PCH-2000)を並べてみました。
グリップを含めるとやや厚みはありますが、横幅はコンパクトに収まっています。

続いて、Retroid Pocket Mini と並べて比較してみました。
画面サイズの違いもあって、こちらのほうが一回り大きく見えます。
全体的にスティックの高さも控えめで、扱いやすいサイズ感にまとまっています。
大きめのポケットにも収まるため、気軽に持ち運べるのも魅力です。
インターフェース

上部に 電源ボタンと音量ボタンを配置し、下部には microSDカードスロット、イヤホンジャック、USB Type-Cポートが並んでいます。
デュアルスピーカーの音質自体は良好で、下部配置による影響もほとんど感じられません。ただし、最大音量やクリアさという点では少し物足りなさを感じます。

ワイヤレス通信機能として、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.0 を搭載しています。
その他に、マイク、バイブレーション機能を備えています。

アナログスティック周りに RGBライトエフェクトを搭載しています。
システム設定から LED のオン・オフや輝度調整に加え、RGBカラーやエフェクトの変更が可能です。

バッテリー容量 4500mAh で、急速充電(18W)にも対応しています。
また、冷却能力に優れた静音タイプのアクティブ冷却ファンが搭載されています。
体感的にも本体が温かくなるような発熱は見られませんでした。
デバイスから約 50cm 離れた位置で測定したところ、最小時は騒音計が反応しないほど静かです。高音寄りの風切り音も確認できず、全体的には標準よりも静かな範囲内(33dB)に収まっています。
画面

4.2インチの LCDディスプレイを搭載しています。
ベゼルは縦横ともにあるオーソドックスなデザインで、アスペクト比は 4:3 で、解像度は 1280 × 960、画素密度は 380PPI です。
ガラスレンズとディスプレイの隙間がないフルラミネーションディスプレイを採用しており、ネイティブでポートレート(縦長)表示に対応しています。10点マルチタッチをサポートし、リフレッシュレートは最大60Hz です。

画面の輝度(cd/m2)を測定したところ、最大 597nit を記録しました。
タッチスクリーンの操作感度(シングルタッチ・マルチタッチ)の平均値は 65Hz、呼び出しレートは平均 120Hz です。
標準的ながらも明るく鮮明に映し出せる液晶ディスプレイを採用しています。
有機EL のような際立った特徴こそありませんが、画面サイズや解像度、アスペクト比などを踏まえると、汎用性が高く扱いやすいディスプレイといえます。
操作感

操作感は良好で、しっかり作られている印象です。
ABXYボタンサイズは 7.2mmで、ストロークは 1.1mmとしっかり、LRボタンやメニューボタン等はドームスイッチ、それ以外の主要ボタンはメンブレン方式を採用しています。
ホール効果センサー搭載のスティックとトリガーに加えて、システム側でボタンレイアウトやトリガーモードを変更できるため、プレイヤーの好みに合わせて細かく調整できるのもポイントです。

方向ボタンと ABXYボタンは、マットな質感のボタンが使われています。
通常、AYANEO製品は 2色成形ボタンが採用されていますが、低価格モデルとしてコストを抑えるためにシンプルな仕様となっています。
スティック操作自体は良好ですが、スティック径が小さく可動範囲もやや狭めです。その影響で、操作中に指が ABXYボタンや方向ボタンに触れてしまうこともあり、このあたりは使い方や好みによって評価が分かれそうです。

また、LB / RBボタンの根元側を指先で操作する場合、左右の LC / RCボタン(・・・)のエッジが指先に挟まるように触れることがあり、違和感を覚える場面があります。個人的には、もう少し丸みのある形状であれば、より扱いやすかったと感じました。

本体サイズに合ったグリップ形状で手にしっかりフィットし、安定した操作ができます。
LRボタン周辺やグリップ部分に滑り止めのテクスチャー加工はありませんが、全体的な持ちやすさは良好です。
全体的にボタンの押し感はちょうどよく、静音性を意識した作りになっています。
そのため、長時間のゲームプレイでも疲れにくいコントローラー設計といえるでしょう。

アナログスティックのデッドゾーンや可動域は最適化されています。
可動域にも特に気になるところはなく、測定結果も良好でした。
Androidゲーム機全般として、エミュレーターアプリの種類が豊富という利点はありますが、入力遅延を感じやすい傾向があるようです。ただし、繊細な操作・タイミングを必要としなければ特に気にする必要はないでしょう。
システム

基本的なシステム構成は、AYANEO Pocketシリーズ共通の仕様です。
ホームアプリには独自インターフェースの『AYAHome』が標準採用されています。
その他にも AYASpace や Quickstep にホームアプリを変更することもできます。

システムには Android 11 を搭載しており、Google Play ストアにも対応しています。
プリインストールされているアプリは必要最小限に抑えられていて、エミュレーターアプリの導入や設定はユーザー自身で行う必要があります。

AYAボタンを短押し・長押しすることで専用アプリ『AYASpace』が起動します。
ゲームパフォーマンスやインジケーター表示、各種コントローラー設定、ウィジェット機能などを手軽に変更できます。

さらに、専用アプリ『AYASetting』が用意されており、パフォーマンスや仮想メモリ(最大6GB)の設定、システムの OTAアップデートなどを一括管理できます。イコライザー機能を備えているため、サウンドを自分の好みに合わせて調整できます。
なお、システムは日本語に設定しても、メニューや項目は英語表記のままです。
そのため、こういったデバイスに慣れていないユーザーにとっては、やや分かりづらく感じる場面があるかもしれません。
ベンチマーク

各種ベンチマークテストの結果は以下のとおりです。
・Antutu(V11)のスコア
総合:472027
CPU:197837、GPU:52541
・Geekbench 6 のスコア
デバイス非対応のため、測定不可。
・3DMark のスコア
Wild Life:1341
Sling Shot:3371
エミュレーター性能

エミュレーター性能は、AYANEO Pocket MICRO に近いパフォーマンスです。
MediaTek Helio G90T(MT8185V)プロセッサを搭載しており、パフォーマンスモードを変更することにより消費電力と性能のバランスを調整できます。
動作するエミュレーターは一般的なレトロゲームをはじめ、プレイステーション、ニンテンドーDS、NINTENDO 64、PSP、ドリームキャスト、セガサターンが快適に動作します。 ゲームキューブ、PS2 については、一部のゲームタイトルが動作するといった感じです。

体感的な動作は、良くも悪くもスペック相当といった印象です。
ゲームキューブや PS2 については、標準設定では重いタイトルが多く、低速デバイス向けの設定に調整すれば一部ゲームはプレイ可能といった感じです。
総合的なエミュレーター性能は高いとはいえないものの、公式ストアや海外通販での価格を基準に考えると、同価格帯の Androidゲーム機と比べてコストパフォーマンスは高いといえるでしょう。
ゲームアプリ

デバイス負荷が重めのゲームアプリ『原神』や『ゼンレスゾーンゼロ』などは、グラフィック設定を「低」に落とす必要があります。洗練されたグラフィックの美麗さや快適さを楽しむことはできませんが、基本的なゲームプレイは可能です。
物理ボタンを割り振るリマッピング機能については、画面サイズが小さいため、ボタン配置やサイズを変更するのに手間どります。非対応アプリ(ゼンレスゾーンゼロや鳴潮)があることやタッチ操作も含めてトレードオフが必要です。
まとめ

AYANEO Pocket AIR Mini は、MediaTek Helio G90T(MT8185V)を搭載した低価格帯のエントリー向け Androidゲーム機です。AYANEO らしいデザインや操作感をベースにしつつ、構成を見直すことでコストを抑えたモデルとなっています。
最大の特徴は、AYANEO製品の中でも購入しやすい価格帯に抑えられていることです。
操作感は安定しており、ボタンの押し心地やスティックの精度など基本的な操作で不満に感じることはありません。ライトユーザー向けの設計ですが、静音性に配慮されたボタンやアクティブ冷却ファンを搭載しているのも評価ポイントです。
一方で、4:3 画面のため PSP などの 16:9 タイトルとの相性や、PS2 など一部のエミュレーターでは設定調整が前提となります。また、筐体の質感やボタン品質についても、「AYANEO らしい高級感」を期待しているユーザーにとっては、やや物足りなく感じる部分があるかもしれません。
総合的に見ると、AYANEO Pocket AIR Mini は初めて Androidゲーム機を使う人や、価格を抑えて AYANEO 製品を試してみたいユーザーに向けたモデルといえるでしょう。高性能さを求めるよりも、扱いやすさとコストパフォーマンスを重視するユーザーにとって選びやすいモデルです。
今回、クラウドファンディングに出資しましたが、製品出荷から発送までの工程でトラブルや遅延があり、結果として一般販売分よりも発送が遅れてしまった点は惜しいと感じました。
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