【レビュー】ANBERNIC RG VITA Pro|PS Vita風デザインの上位モデル Androidゲーム機

ANBERNIC RG VITA Pro レビュー

中華ゲーム機「ANBERNIC RG VITA Pro」は、PS Vita を思わせるオーバル形状が特徴の Androidゲーム機です。無印モデル(RG VITA)の上位モデルで、SoC に Rockchip RK3576 を搭載し、デュアルOS対応などで差別化されています。

ANBERNIC RG VITA Pro の価格、スペック、特徴、エミュレーター性能についてご紹介します。さらに、評価すべき点や欠点についても詳しくチェックします。


ANBERNIC RG VITA Pro について

ANBERNIC RG VITA Pro に関する情報をまとめたページです。
レビュー用にサンプルを提供してもらいましたが、コンテンツの内容には影響していません。

※販売ストアによっては、権利者の許可を得ていないゲームが含まれている可能性があります。ご利用の際は、ご自身の責任でご確認ください。

価格・販売ストア

ANBERNIC RG VITA Pro 価格・販売ストア

ANBERNIC RG VITA Pro は、公式サイトを中心に広く販売されます。
カラーラインナップは ブラック、ホワイトの全2色。

また、バランス重視の無印モデルも同時にリリースされています。
Proモデルは、高性能とデュアルOS対応を特徴とする上位モデルです。

・ANBERNIC RG VITA Pro
 販売価格:24,599円(送料別)

anbernic

RG VITA は 5.46 インチ 720p スクリーン、T618 CPU、Android 12 を搭載しています。 …

製品仕様とスペック

ANBERNIC RG VITA Pro のスペックについて詳しく見ていきます。

製品名ANBERNIC RG VITA Pro
システムLinux 64-bit
Android 14
画面5.5インチ液晶ディスプレイ
解像度 1920 × 1080
IPS、16:9
マルチタッチ
SoCRockChip RK3576
RAM4GB
LPDDR4X
ストレージ64GB
microSDカード(最大2TB)
バッテリー容量5000mAh
インターフェースUSB Type-C(映像出力可)
イヤホンジャック
microSDカードスロット
デュアルスピーカー
振動モーター
ワイヤレス通信Wi-Fi 6
Bluetooth 5.2
大きさ206 × 84 × 18.6mm
重さ278g

免責事項:スペック情報の正確性には細心の注意を払っていますが、保証はできません。


ANBERNIC RG VITA Pro レビュー

ANBERNIC RG VITA Pro をレビューします。
付属品から基本的な特徴、インターフェース、操作性、システム、エミュレーター性能に加え、評価すべき点や欠点についても徹底解説します。

付属品

ANBERNIC RG VITA Pro 付属品

1. マニュアル(中国語・英語)
2. USB-Cケーブル

ANBERNIC RG VITA Pro 収納ケース

別売りで収納ケースも用意されています。
本体をしっかり保護しながら持ち運びたい方は、あわせて購入することをおすすめします。
収納ケースは無印モデルと Proモデルで共通のものです。

大きさ・重さ

ANBERNIC RG VITA Pro 大きさ・重さ

大きさは 205 × 85 × 19mm、重さは 277g(実測値)です。
プラスチック筐体(ABS樹脂)を採用した標準的な重さのモデルで、体感的には Nintendo Switch Lite(約275g)に近い重量感です。

実測したところ、大きさと重さは無印モデル(RG VITA)と同等でした。
完全なクローンというよりも PS Vita のエッセンスを取り入れたデザインです。
なお、本体カラーの「ホワイト」は Proモデル限定となっています。

前面にはオールガラスが採用されており、カラーによっては皮脂汚れが目立ちやすい点には注意が必要です。一方で、成形精度や組み立て精度は高く、全体として質感の良い仕上がりとなっています。

サイズ感

ANBERNIC RG VITA Pro サイズ感

参考として、PS Vita(PCH-2000)や Nintendo Switch を並べてみました。
サイズ感としては、Nintendo Switch Lite よりやや縦方向に短く、厚みはやや増している印象です。

ANBERNIC RG VITA Pro サイズ感

続いて、Androidゲーム機の無印モデル(RG VITA)を並べてみました。
本体サイズと重量は同等ですが、画面サイズにはわずかな違いがあります。ただし、見た目ではその違いはほとんどわかりません。

重量バランスがよく、長時間使っても手が疲れにくい印象です。
大きめのポケットにも収まるサイズ感で、持ち運びもしやすく感じました。

インターフェース

ANBERNIC RG VITA Pro インターフェース

無印モデル(RG VITA)とのインターフェースの違いは、太字で表記しています。
上部に USB Type-Cポート(DP出力)、Mini HDMIポート、リセットボタン、音量調整ボタンと電源ボタンを配置し、下部には microSDカードスロット、イヤホンジャックが並んでいます。

デュアルスピーカーは左右に搭載されており、手でふさぎにくい配置です。
ただし、厳しめに見ると下部スピーカーということもあり、クリアさ重視の人は好みが分かれるかもしれません。

ANBERNIC RG VITA Pro インターフェース

ワイヤレス通信機能として、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2 を搭載しています。
その他に、マイク、バイブレーション機能、6軸ジャイロセンサーを備えています。

ANBERNIC RG VITA Pro RGBライト

左右のアナログスティック周りには RGBライトエフェクトが搭載されています。
LED のオン・オフや輝度調整、RGBカラーおよび照明効果の変更が可能です。

ANBERNIC RG VITA Pro インターフェース

バッテリー容量は 5000mAh(18W急速充電対応)で、駆動時間はおおよそ 6~8時間。
内蔵ファンは非搭載で、高負荷時には本体が人肌程度に温かくなることがありました。

画面

ANBERNIC RG VITA Pro 画面

5.5インチ IPSディスプレイを搭載しています。
全面ガラス張り・ベゼルレスの液晶ディスプレイが特徴で、アスペクト比は 16:9 で、解像度は 1920 × 1080、画素密度は 400PPI です。

無印モデルよりもわずかに画面サイズが大きく、高解像度化されており、10点マルチタッチに対応しています。ネイティブでポートレート(縦長)表示に対応し、リフレッシュレートは最大60Hzで無印モデルと同等です。

ANBERNIC RG VITA Pro 画面

画面の輝度(cd/m2)を測定したところ、最大 334nit を記録しました。
タッチスクリーンの操作感度(シングルタッチ・マルチタッチ)の平均値は 60Hz、呼び出しレートは平均 120Hz です。輝度は無印モデル(RG VITA)より暗い印象です。

有機EL や LTPSディスプレイと比較すると、黒の締まりや発色のインパクトでは見劣りしますが、視野角の広さや自然な色味という点では IPSらしい安定した表示品質を確保しています。

Beacon Game Launcher を導入すると、より PS Vita プラットフォームらしいビジュアルにカスタマイズできます。

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Beacon Game Launcher 使い方

操作感

ANBERNIC RG VITA Pro 操作感

カジュアル・ライトユーザー向けのコントローラーです。
ABXYボタンサイズは 7.7mm、ストロークは 1.2mm のメンブレン方式を採用。LRボタンはマイクロスイッチ、それ以外の主要ボタンはメンブレン方式を採用しています。

ホール効果センサーやアナログトリガーは非搭載で、シンプルな構造ながら基本的な入力自体はしっかりしています。

ANBERNIC RG VITA Pro コントローラー

ボタン形状や全体デザインは、PS Vita(PCH-1000シリーズ)を意識した作りです。
ただし、クリスタルボタンやスティックのサイズは異なるため、PS Vita の完全な再現というよりは別物の操作感と考えてよいでしょう。(画像は PCH-2000シリーズ)

ANBERNIC RG VITA Pro 操作性

本体サイズと重量が同等のため、無印モデル(RG VITA)と同様の操作感となっています。
細かな違いとして、Proモデルでは ABXYボタンがカラー印字に変更されています。

また、注意点として、無印モデル(RG VITA)のファンクションボタンはリセットボタンに変更されています。電源ボタンと間違って押さないよう注意が必要です。

ANBERNIC RG VITA Pro ボタンレイアウト

LRボタンは縦配置で、ストロークは浅めの設計です。
L1 / R1 は明確なクリック感、L2 / R2 はやや大きめの操作音があり、静かな環境では存在感があります。

ANBERNIC RG VITA Pro 持ちやすさ

全体的に各ボタンの指の置き位置は適切で、操作性は良好です。
一方で、背面のくぼみについては実際の指の位置とやや合わず、もう少し大きめ、もしくは内側寄りの配置であれば、さらにフィット感が高まると感じました。

少なくともカジュアル用途や一般的なエミュレーション環境であれば実用上の不満は出にくいレベルに仕上がっています。

ANBERNIC RG VITA Pro デッドゾーン

アナログスティックのデッドゾーンや可動域は最適化されています。
スティック軸のわずかなズレもほぼ感じられず、測定結果も良好でした。

Androidゲーム機はエミュレーターアプリが豊富な反面、入力遅延を感じやすい傾向があります。ただし、繊細な操作を必要としないゲームなら特に問題はないでしょう。

システム

ANBERNIC RG VITA Pro システム

Android 14 と Linux 64-bit のデュアルOS に対応しています。
通常起動では Linux が立ち上がり、RGボタンを押しながら起動することで Android 14 を起動できます。

また、microSDカードスロット(TF1.INT.)が空の場合でも Android 14 が起動します。
用途に応じてシステムを切り替えられるのが特徴です。

ANBERNIC RG VITA Pro 標準アプリ

注意点として、Google Play ストアには対応しておらず、標準のストアアプリ「Aptoide」を使用します。また、初期搭載のエミュレーターアプリは動作が不安定な場合があるため、必要に応じて入れ替えが必要です。

ANBERNIC RG VITA Pro システム

Android 14 システムでは、独自UI の『RGLauncher』を用意しています。
RGLauncher は本体左側の「ファンクションボタン長押し」または「クイック設定パネル」から起動できます。

ANBERNIC RG VITA Pro システム

画面上部から引き出せるパネル「クイック設定パネル」では、画面の明るさ調整や自動回転のロック、入力やリマッピング機能、冷却ファンの設定の編集などが可能です。

ANBERNIC RG VITA Pro システム

AI機能アプリ『ANBERNIC AI』を用意しています。
特にリアルタイム翻訳は、リマッピング機能と組み合わせることで使い勝手が大きく向上し、ゲーム中でもスムーズに活用できる点が便利です。

OTAアップデートにも対応しており、アップデートでの細かなバグの修正にも対応しています。
記事執筆時点では、まだ完成度は発展途上といった印象があるので、必要に応じてエミュレーターアプリやサードパーティ製アプリの導入をおすすめします。

ベンチマーク

ANBERNIC RG VITA Pro ベンチマークテスト

各種ベンチマークテストの結果は以下のとおりです。
あくまで参考値としてご覧ください。

・Antutu(V11)のスコア
総合:428040
CPU:167719、GPU:37507

・Geekbench 6 のスコア
CPU:シングルコア 368、マルチコア 1299
GPU:1534

・3DMark のスコア
Wild Life:1041
Sling Shot:2528

エミュレーター性能

ANBERNIC RG VITA Pro エミュレーター性能

エミュレーター性能は、AYANEO Pocket MICROシリーズと同等です。
Rockchip RK3576 プロセッサを搭載しており、スペック上では、無印モデル(RG VITA)と比較して大幅な性能向上は見られないものの、一部のゲームタイトルでは動作の改善が見られます。

動作するエミュレーターは一般的なレトロゲームに加え、プレイステーション、ニンテンドーDS、NINTENDO 64、PSP、ドリームキャスト、セガサターンが快適に動作します。ゲームキューブ、PS2、PS Vita については、一部のゲームタイトルが動作します。

ANBERNIC RG VITA Pro エミュレーター

体感的な動作は、無印モデル(RG VITA)と大きく変わらない印象です。
PSP は 3~4倍解像度でも快適に動作(60fps)し、ゲームキューブや PS2、PS Vita も標準設定では重いタイトルがあるものの、低速デバイス向けの設定に調整すれば一部ゲームは遊べます。

ANBERNIC RG VITA Pro は、無印モデル(RG VITA)と同様にミドルレンジ構成です。
デュアルOS や映像出力といった付加価値を求めるユーザーに適したモデルといえるでしょう。

ゲームアプリ

Google Play ストアは非対応であるため、ゲームアプリの動作検証は行っていません。
ブラウザ利用や動画視聴、軽めのゲームアプリであれば問題なく動作します。

『原神』や『ゼンレスゾーンゼロ』といった高負荷タイトルは、セキュリティ面や動作面を考慮しても動作が厳しく、非推奨といえます。

まとめ

ANBERNIC RG VITA Pro レビュー

ANBERNIC RG VITA Pro は、PS Vita を思わせるデザインをベースに、デュアルOS や映像出力を加えた上位モデルです。Rockchip RK3576 を搭載し、性能はミドルレンジながら、レトロゲームから PSP クラスまでを中心にしっかり遊べる構成となっています。

無印モデル(RG VITA)と比べて、ディスプレイの高解像度化やインターフェースの拡張、デュアルOS対応といった機能面での違いがあります。特に、Linux とAndroid を用途に応じて使い分けられる柔軟性や、外部出力に対応した構成は、このモデルならではの特徴です。

メリット
デメリット
  • デュアルOS
  • 本体サイズ・重さ
  • オールガラス
  • デザイン性
  • 操作感△
  • ファームウェア(OTA)
  • 映像出力
  • 急速充電
  • Google Play ストア
  • ボタン音
  • ストレージ容量
  • 技適未取得機器

一方で、処理性能自体は大きく変わっているわけではなく、エミュレーターの動作も体感ではそこまで差を感じにくい印象です。また、Google Play ストア非対応やシステムの完成度など、標準アプリ面ではやや扱いに慣れが必要な部分も見られます。

全体としては、いわゆる「性能強化版」というよりも、使い方の幅を広げたモデルという立ち位置です。デュアルOS や映像出力といった機能に魅力を感じる人には合っていますが、純粋な性能向上を求める場合は無印モデルとの違いをしっかり見極めたうえで検討したい一台といえるでしょう。


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