ドリームキャストのビジュアルメモリそのままサイズの「Visual Memory Console」を作成しました。VMC は改造基板・液晶ディスプレイ(有機EL)などをドリームキャストのビジュアルメモリの外装シェルに内蔵することで動作するコンソールです。
Maker Fair Tokyo 2019 の展示ブースで注目を集めた個性的なコンソールが組み立てキットになって登場しました。MP3プレーヤーだけでなく、各種エミュレータも動作する VMC の組み立てポイント、実際の使いやすさなどを簡単にご紹介していきます。
Visual Memory Console の組み立てキットが発売!
SMD工房さんの VMC(Visual Memory Console)が組み立てキットになって登場しました。
家電のKENCHANさんで専売されており、価格は 13,800円(税込み・送料別)です。
※現時点では品切れしており再入荷待ちです。
VMC の注意点、組み立て方、操作方法、ファームウェアを書き換えするのに必要なソフトウェア、ファームウェアは SMD工房 にて詳しく紹介されています。
大変わかりやすく解説されていますが、要はんだ作業なので初心者には難しいかもしれません。
初回販売分を組み立てる際は、必ず内容をご確認ください。
Visual Memory Console の組み立てポイント
VMC(Visual Memory Console)は、組み立てキットだけでは完成しません。
キットに含まれていない必要パーツ3つは別途用意してください。
ドリームキャストのビジュアルメモリは日本国内だけでも 50種類近くが販売されています。
お好みのデザイン・カラーで VMC を組み立てができるのがポイントです。
SMD工房の公式解説にある必須工具のほかに彫刻刀などがあると作業効率が上がります。
特に Lipoバッテリーの加工は慎重さが求められるので短絡しないよう注意してください。
作業時間は慣れている人で1時間、初心者であれば3時間くらいかかりそうです。
VMC(Visual Memory Console)の左右LED点灯穴にテープを貼り、裏側からグルーガンを使って簡易レンズを作ると完成度が高まります。(タミヤプラ棒で代用可)液晶ディスプレイには適度な大きさに切った保護フィルムを貼って使うと安心です。
作業時間の半分以上はビジュアルメモリの外装加工(削り加工)が中心です。
クリアカラーのビジュアルメモリでは、加工痕が残るのできれいに仕上げるのには研磨加工が必要となり難易度が高くなります。
ビジュアルメモリのサイズ感が良い
VMC(Visual Memory Console)の良さは何といっても、ドリームキャストのビジュアルメモリそのままのサイズ感・見た目でしょう。VMC はビジュアルメモリ本来のゲームデータの記録、ミニゲームとは違った新たなポテンシャルを引き出しています。
ゲームギアミクロよりも画面は大きく、ボタンは小さいながらもそこそこ遊べます。
有機EL の液晶ディスプレイは小さいながらも鮮明で見やすく、バッテリー内蔵・ポケットサイズということも特徴です。
各種エミュレータを遊べる
STM32CubeProgrammer でファームウェアを VMC(Visual Memory Console)に書き込むことで、MP3プレーヤーだけでなく、メガドライブ、ゲームギア、セガ・マスターシステム、ファミコン、NEOGEO、PCエンジン といったエミュレータも動作します。
内蔵スピーカー・ヘッドホンの音量調整、画面の明るさ調整に加え、ステートセーブ・ロードにも対応しています。バッテリー切れ(電源電圧が 3.3V未満)となると自動的に電源が切れますが、ステートセーブされるので電源供給時にステートロードされ再開できます。
知っておきたいポイントは次の3つです。
- VMC に書き込みできるファームウェアは1つだけ
- ゲームイメージは microSDカード直下に保存
- 画面が固まったような状態のときは、Aボタンを押しながら電源ON
書き込みできるファームウェア(エミュレータ)は1つだけですが、ドリームキャストのビジュアルメモリそのままの見た目・サイズで遊べるエミュレータ機は珍しく、所有欲を満たしてくれる逸品です。是非、組み立てキットを手にとってチャレンジしてみてください。
Source:SMD工房、家電のKENCHAN
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