安くてそこそこ使えるタブレットが欲しい、スマホよりも見やすくて大きな画面のタブレットを求めている人はいませんか。1万円台で買える 10.1インチ Androidタブレット「VANKYO MatrixPad S20」は結構使えます。
格安の Androidタブレットのほとんどは中華製です。
数年前までは品質・機能が低かったりで “安かろう悪かろう” だから仕方ないよね・・・という商品があふれていましたが、今は違います。
1万円台で購入できる VANKYO MatrixPad S20 は、Android 9.0、Bluetooth 5.0、ストレージ容量 64GB、RAM 3GB といった基本的なスペックを搭載、ビルドクオリティも良好です。
気になる価格、スペック、機能、特徴、実際の使いやすさをご紹介していきます。
1万円台でも結構使える「VANKYO MatrixPad S20」
日本では知っている人はほとんどいませんが、VANKYO は 2017年に Huawei、Lenovo、DJI、PWC、UBTech などのメンバーが中核となって創業した香港メーカーです。
代表的な商品として発売されているのが、Androidタブレットの MatrixPadシリーズ。
その 2020年の新商品として発売された「VANKYO MatrixPad S20」は、10インチサイズのタブレットとしてコストパフォーマンスが高い商品です。
メーカー様より商品をご提供いただいたので、読者視点になって正直なレビューと、少しでも使いやすくできる “コツ” をご紹介していきます。
VANKYO MatrixPad S20 のスペック
最初にVANKYO MatrixPad S20 のスペックを詳しくみていきましょう。
最も気になるポイントなので購入を検討している人は、ぜひ参考にしてください。
VANKYO MatrixPad S20 をしっかりチェック!
1万円の格安 Androidタブレット VANKYO MatrixPad S20 をしっかりチェックしていきます。操作性や画面の見やすさで人気の 10インチサイズのタブレットをしっかり見ていきます。
VANKYO MatrixPad S20 の付属品
ユーザーガイド(取扱説明書、日本語記載あり)、セットアップガイド、USB Type-C ケーブル、ACアダプタ(PSEマーク付き)、リセットボタン用ピンが付属します。
キズや汚れから本体を守る専用ケース、液晶保護フィルムなどは付属していません。
VANKYO MatrixPad S20 画面・本体を保護したい人は、別途専用のケース、液晶保護フィルムを準備すると良いでしょう。
落ち着いたカラーにシンプルな構成
VANKYO MatrixPad S20 のスペックを簡単におさらいすると、10.1インチディスプレイ(解像度 1280 × 800)、Android 9.0 Pie、CPUオクタコア(SC9863A)、ストレージ容量 64GB、RAM 3GB といったシンプルな構成です。
本体カラーはグレーで、金属とプラスチックをあわせて筐体デザインを採用しています。
液晶ディスプレイ周りは丸みがあるラウンドエッジ加工がされています。
側面にはリセットボタン、電源ボタン、音量調整ボタン、イヤホンジャック、microSDカードスロット、USB Type-C が用意されています。使い方はユーザーガイドに日本語で書かれているので初心者でも安心です。
microSDカードスロットのカバーは取り外しがかたく、microSDカードを抜き差しするのも奥が深いので意外と面倒です。ここまでしっかりしていれば microSDカードを紛失することはないでしょう。
フロントカメラ・リアカメラが搭載されていますが、ちょっとしたメモの撮影・ウェブカメラ代わりといった使い方がベターです。それ以外の使い方(顔認証など)はおすすめできません。
VANKYO MatrixPad S20 の本体裏面には、パッケージも書かれていた技適マーク・番号(R211-191111)のプリントが印字されています。
操作性・画面の見やすさで選ぶなら 10インチサイズ
10インチサイズのタブレットは、画面が大きいので頻繁な持ち運びや、片手で持って長時間使うといった作業には向いていません。どちらかといえば、大きな画面を生かした操作性・画面の見やすさを重視した作業に向いています。
VANKYO MatrixPad S20 の大きさは 243 × 152 × 10 mm、重さは 510g で、iPad Pro 11(2020)の大きさ 248 × 179 × 6 mm、重さ 471g に近い感じです。
解像度は 1280 × 800 (HD)とそれほど高くはないので、画像加工・編集などには向いていません。あくまでもライトな使い方が想定されます。また、ベゼル幅(枠)もそれほど大きくないのはポイントです。
少しでも使いやすくするための設定
VANKYO MatrixPad S20 を実際に使ってみると、フリックやスワイプといった操作でひっかかるような感じが気になりました。ちょっとした設定で使いやすくなる方法をご紹介します。
開発者向けオプションを有効にして、「描画」のウィンドウアニメスケール、トランジションアニメスケール、Animator 再生時間スケールを .5x or オフ にすることで体感速度を向上できます。
開発者向けオプションの設定方法を簡単に説明すると・・・。
設定→システム→タブレット情報→ビルド番号を連打 することで開発者向けオプションを有効にして、さらに設定→システム→詳細設定→開発者向けオプションから描画項目を変更するだけです。
プリインストールアプリは必要最低限
VANKYO MatrixPad S20 のプリインストールアプリは必要最低限です。
余計なアプリが入っているとストレージ容量が少なくなってしまうので、プリインストールアプリが少ないのはうれしいポイントです。
プリインストールされているアプリは問題なく使えることを確認しました。
「FMラジオ」はアンテナの代わりとなるイヤホンを接続したときのみ使えます。
もともとのストレージ容量は 64GB でそれほど大きくはありません。
アプリもダウンロードした画像・ファイルもどんどん増やしていきたいという人は、microSDカードを活用すると良いでしょう。
ベンチマークテスト結果はエントリークラス
AnTuTuベンチマークテストのスコアは 97969、Geekbench のスコアでも、シングルコアスコアが 138、マルチコアスコアが 591 で、エントリークラスのパフォーマンスです。
性能が求められる3Dゲームは難しいですが、YouTube などの動画やウェブサイトの閲覧、電子書籍や Skype、Zoom などのコミュニケーションツールなどに使うには十分なパフォーマンスです。
重くないエミュレータを遊ぶには良いかも
Apple製品でエミュレータを遊ぶのって制約があって意外と面倒なんですよね。
VANKYO MatrixPad S20 なら Androidタブレットなので、そういった制約なしでエミュレータを導入して手軽に遊べます。
ただし、VANKYO MatrixPad S20 はエントリークラスのパフォーマンスなので、スーパーファミコンやプレイステーションといった重ためのエミュレータは快適には遊べません。
ファミコン、ゲームボーイシリーズや PCエンジンといった、高いパフォーマンスを求めないエミュレータであれば 10インチの大きな画面で快適にゲームを楽しめます。
画面をタッチしながらのゲームプレイはかなり厳しいので、Bluetooth 接続ができる外部コントローラを使って、より快適なゲーミングをすることをおすすめします。
VANKYO MatrixPad S20 は、こんな人におすすめ!
1万円台の格安タブレットでも使わなければ “宝の持ち腐れ” になってしまいます。
VANKYO MatrixPad S20 はこんな人におすすめの Androidタブレットです。
- 操作性や画面の見やすさを重視したい
- YouTube・ウェブサイト・電子書籍などの閲覧に使いたい
- Skype、Zoom などのコミュニケーションツールで使いたい
- 重たくないエミュレータを遊びたい
- Android入門機、セカンドタブレットとして使いたい
VANKYO MatrixPad S20 は 10.1インチの Androidタブレットなので、画面が大きいので頻繁な持ち運びや、片手で持って長時間使うのには向いていません。どちらかといえば、自宅でじっくりと使うのに向いています。
パフォーマンスはエントリークラスではあるものの、3Dゲームなどの処理が重たいアプリを使うことを想定しなければ、バッテリー持ちも良いのでほぼニーズを満たしてくれます。
1万円台で購入できる 10インチサイズの格安 Androidタブレットですが、定期的に「クーポン適用」ができるので、少しでも安く購入したい人はこまめに商品ページをチェックしましょう。