![Super Retro Game Handheld 実機レビュー](https://tonchikiroku.com/wp-content/uploads/2020/01/super_retro_game_handheld_review_00_1-1024x614.jpg)
中華ゲーム機っぽくないスタイリッシュな見た目の「Super Retro Game Handheld」が届きました。最近では新作リリースが珍しくなった Android 搭載の中華ゲーム機です。
起動して30秒でヤバいとわかる
Android 搭載の中華ゲーム機なので、電源 ON から起動するまで30秒くらいかかります。
起動した瞬間に “いろいろな意味でヤバい” と感じた中華ゲーム機です。
絶対に人におすすめできない 玄人向けの中華ゲーム機 Super Retro Game Handheld をご紹介していきます。
- 1 Android 搭載の中華ゲーム機「Super Retro Game Handheld」
- 2 Super Retro Game Handheld を見ていく
- 3 Super Retro Game Handheld の価格・販売店
- 4 Super Retro Game Handheld のスペック
- 5 Super Retro Game Handheld をしっかりチェックしていく
- 6 Super Retro Game Handheld の大きさをチェック
- 7 数千種類のゲームタイトルを収録
- 8 汎用性は低く、快適な操作を期待できない
- 9 Super Retro Game Handheld の使い方・設定方法
- 10 小さなパンドラボックスを持ち運べる
Android 搭載の中華ゲーム機「Super Retro Game Handheld」
はじめに結論から言うと、スタイリッシュなデザイン・カラーで注目を集めている中華ゲーム機「Super Retro Game Handheld」は人におすすめできる中華ゲーム機ではありません。
パンドラボックスベースの独自UI
アーケードゲームのエミュレータ基板として有名なパンドラボックス風の独自UIを搭載しています。その意味するところは「数千種類のゲームタイトルを収納している」ということです。
それ以外にも悪名高い Happy Chick のようなゲームマーケットを搭載しています。
収録されているゲームタイトルはすべて削除できますが、総合的に見ても汎用性が少ない玄人向けの中華ゲーム機と言えます。
![Super Retro Game Handheld パッケージ](https://tonchikiroku.com/wp-content/uploads/2020/01/super_retro_game_handheld_review_01-1024x614.jpg)
多くの中華ゲーム機を購入してきましたが、ここ最近で一番ヤバいと思える中華ゲーム機をご紹介していきます。
Super Retro Game Handheld を見ていく
Super Retro Game Handheld は、Android 6.0 を搭載、パンドラボックスベースの独自UI を搭載した中華ゲーム機です。海外通販サイトでの商品名は POWKIDDY A19、Supretro、Super Retro Game Handheld の3種類のいずれかで呼ばれています。
中華ゲーム機っぽくない
何と言っても中華ゲーム機に見えないデザインを採用しています。
本体カラーは全部で3種類(イエロー、ホワイト、ブルー)で、購入したのはイエローです。
最近は Dingux 搭載の中華ゲーム機の新作リリースが続いている中で、Android 搭載の中華ゲーム機は珍しいと言えます。
![Super Retro Game Handheld 実機レビュー](https://tonchikiroku.com/wp-content/uploads/2020/01/super_retro_game_handheld_review_02-1024x614.jpg)
Super Retro Game Handheld の価格・販売店
Super Retro Game Handheld は、海外通販サイトで安く販売されています。
購入をするのであれば、海外通販サイト:AliExpress での購入がおすすめです。
個人の海外ストアよりも価格が安く、紛争手続き(Open Dispute)できるのもポイントです。
この商品の仕様を十分に理解したうえで購入を検討してみてください。
商品名 | ストア名 | 価格 |
Super Retro Game Handheld | POWKIDDY ShenZhen Store | 89.99ドル |
Super Retro Game Handheld | Amazon(日本国内) | 11,999円 |
最近の中華ゲーム機の流行りと言えば “Dingux 搭載” ですが、ここにきて Android 搭載の中華ゲーム機「Super Retro Game Handheld」が注目を集めています。これ、中華ゲーム機っぽくないぞス[…]
Super Retro Game Handheld のスペック
Super Retro Game Handheld のスペックを詳しく見ていきます。
システムは Android 6.0 を搭載し、独自UI を採用、一般的な中華ゲーム機と比べると解像度が高いのもポイントです。
![Super Retro Game Handheld スペック](https://tonchikiroku.com/wp-content/uploads/2019/12/super_retro_game_handheld_spec.png)
Android 搭載デバイスとして見れば性能は高くはありません。
標準搭載されているエミュレータで多くのゲームタイトルを遊べますが、スペックを求めるエミュレータ、ゲームタイトルは快適に遊べません。
付属品をチェック
Super Retro Game Handheld の付属品は、microUSBケーブルのみです。
販売ストアによっては、マニュアルが付属するとアナウンスされていますが、基本的にマニュアルは付属していません。
独自UI はわかりやすいので、基本的な操作で困ることはありません。
それ以外のカスタマイズなどについては手探り状態となるので玄人向けの中華ゲーム機です。
![Super Retro Game Handheld 付属品](https://tonchikiroku.com/wp-content/uploads/2020/01/super_retro_game_handheld_review_04-1024x614.jpg)
Super Retro Game Handheld をしっかりチェックしていく
それでは、Super Retro Game Handheld をしっかりチェックしていきます。
本体のボタン、液晶ディスプレイ、バッテリー、microSDカード、使い方などの気になるポイントをチェックしていきます。
デザイン性に優れた中華ゲーム機
Super Retro Game Handheld の大きな特徴と言えば、やはり中華ゲーム機らしくないスタイリッシュな見た目です。男性だけでなく女性ユーザーにもウケが良いデザイン・カラーを採用しています。
Panic から発売予定の携帯型ゲーム機 Playdate のようなカラーリングのイエローのほかに、本体カラー・操作ボタンカラーを統一したミントなブルー、スタンダードカラーのホワイトを用意しています。
液晶ディスプレイは 3.5インチで、ここ最近になって発売された RG350 や、New PocketGo と変わらない大きさです。
![Super Retro Game Handheld 実機レビュー](https://tonchikiroku.com/wp-content/uploads/2020/01/super_retro_game_handheld_review_05-1024x614.jpg)
Android ベースの中華ゲーム機なので、電源ON から起動までに 30秒程度かかり、起動と同時に独自UI が立ち上がります。
音量・明るさ調整は細かくできる
音量・明るさ調整は細かく設定できます。
音量調整は側面のボリュームボタンを押すことで調整でき、明るさ調整は独自UI の設定画面で細かく設定ができます。
より細やかな設定を求めるのであれば Android の設定画面で細かく設定する必要があります。
![Super Retro Game Handheld 実機レビュー](https://tonchikiroku.com/wp-content/uploads/2020/01/super_retro_game_handheld_review_06-1024x614.jpg)
microSDカードを紛失しない
本体上部にすべての I/Oポートを用意しています。
Mini HDMI、イヤホンジャック、microSDカードスロット、充電・給電用コネクタとして microUSB を用意しています。
基本的に microUSB は充電・給電用コネクタで、データ転送としては使えません。
microSDカードスロットには、シリコンカバーを採用しているので microSDカードの紛失を防止できます。
![Super Retro Game Handheld 実機レビュー](https://tonchikiroku.com/wp-content/uploads/2020/01/super_retro_game_handheld_review_07-1024x614.jpg)
ファームウェアのアップデートは簡単
中華ゲーム機のファームウェアアップデートは初心者には難しいことが多いです。
Super Retro Game Handheld は、独自UI のアップデートチェックを選択するだけでファームウェアを更新できます。
実際にファームウェアの更新があるのかわかりませんが、技術基準適合証明等のマーク(技適マーク ) の取得もないので、どちらにせよ使えません。
![Super Retro Game Handheld 実機レビュー](https://tonchikiroku.com/wp-content/uploads/2020/01/super_retro_game_handheld_review_08-1024x614.jpg)
大容量バッテリーで電池持ちは良い
Super Retro Game Handheld のバッテリーは内蔵タイプです。
汎用性が高い市販のバッテリーは搭載されておらず、本体を分解しないと交換もできません。
5,000mAh の大容量バッテリー搭載、持続時間は5時間以上
明るさ・音量を初期状態のままゲームプレイをしたところ、バッテリーは5時間以上持ちます。
一般な中華ゲーム機と比べるとバッテリー持ちが良いと言えます。
![Super Retro Game Handheld バッテリー](https://tonchikiroku.com/wp-content/uploads/2020/01/super_retro_game_handheld_review_09-1024x614.jpg)
Super Retro Game Handheld の大きさをチェック
Super Retro Game Handheld の大きさは 141 × 88 × 19~25 mm です。
本体の重量は 205g(実測値)と PS Vita クラスの重さです。
定番の初代ゲームボーイと大きさを比べてみました。
最近の中華ゲーム機と比べると本体サイズは大きく、少しだけ重たいですが、体感的にはそれほど重さを感じません。
角(かど)ができて丸みがない外装シェルですが、初代ゲーム並みの大きさで厚みもないので思っていたよりも持ちやすいです。
![Super Retro Game Handheld 大きさ](https://tonchikiroku.com/wp-content/uploads/2020/01/super_retro_game_handheld_review_10-1024x614.jpg)
数千種類のゲームタイトルを収録
Super Retro Game Handheld には数千種類のゲームタイトルを収録しています。
販売ストアによって収録されているゲームタイトル・種類は異なるようですが、2,000~3,000 のゲームタイトルが microSDカードに保存されています。
microSDカードには、BIOS も収録されていて、対応するエミュレータのゲームイメージ毎にフォルダ分けしています。
microSDカードの中身を削除 or フォーマットすればすべて削除できます。
![Super Retro Game Handheld ファイル移行](https://tonchikiroku.com/wp-content/uploads/2020/01/super_retro_game_handheld_review_11-1024x614.jpg)
ファームウェア(Android)自体は、本体内蔵ストレージ(およそ2GB)に搭載されているので、microSDカードの中身がなくても起動できます。
一般的な Android デバイスと同じように、電源ボタン+音量-ボタンでスクリーンショットを撮影できますが、基本的に本体内蔵ストレージにはアクセスできないようです。
データ移行は推奨していない
Super Retro Game Handheld は、付属の microSDカードの中身をすべてコピーすれば大容量の microSDカードにデータ移行できます。
ただし、自前のゲームイメージを追加することをメーカー側は推奨していません。
各ゲームイメージのファイル構成は、mc-cfgフォルダ、ゲームイメージ、MP4ファイルがセットされており、同じ構成でゲームタイトルを追加しても認識しません。
![Super Retro Game Handheld 内蔵ゲーム](https://tonchikiroku.com/wp-content/uploads/2020/01/super_retro_game_handheld_review_12-1024x614.jpg)
購入をしたストア、メーカー側に問い合わせをしたところ「専門的な知識が必要で推奨していない」「追加する方法はわからない」という回答があり、具体的な追加方法は得られませんでした。
汎用性は低く、快適な操作を期待できない
Super Retro Game Handheld は、Dingux 搭載の中華ゲーム機のようにエミュレータを追加できないの汎用性は低いです。
デザイン性を重視しているためか、本体前面に操作ボタンを配置しています。
右斜め上方向へ配置された A / B / C / D / X / Y ボタンは、遊ぶゲームタイトルによっては操作が難しく、背面・側面にもゲームプレイに必要なボタンは配置されていません。
![Super Retro Game Handheld 使用感](https://tonchikiroku.com/wp-content/uploads/2020/01/super_retro_game_handheld_review_13-1024x614.jpg)
また、十字キーは用意されておらず、代わりに Thumb Pointer(アナログパッド)、Direction Button の操作には慣れが必要です。設定画面の Key settings でボタンの確認はできますが、配置変更はできません。
汎用性や操作性に難ありですが、Android ベースの中華ゲーム機なので、収録されているゲームタイトルを遊ぶのであれば、そこそこ動作できると考えられます。
![Super Retro Game Handheld 使用感](https://tonchikiroku.com/wp-content/uploads/2020/01/super_retro_game_handheld_review_14-1024x614.jpg)
ちなみに、採用しているパーツ(ボタン、ジョイスティック)は高品質、液晶ディスプレイにはプラスチックレンズを採用していますが鮮明です。
Super Retro Game Handheld の使い方・設定方法
Super Retro Game Handheld の使い方・設定方法をチェックしていきます。
パンドラボックスベースの独自UI で使う操作ボタンは、画面左下に表示されています。
ただ、マニュアルが付属していないのでタブの切り替え、設定画面の出し方がわからないという人もいるので、そういった部分を解説していきます。
![Super Retro Game Handheld 実機レビュー](https://tonchikiroku.com/wp-content/uploads/2020/01/super_retro_game_handheld_review_15-1024x614.jpg)
独自UI 上で使うボタンは、基本的に Aボタン、Dボタン、HOME ボタン、START ボタンです。
START ボタンを押してから操作ボタンを押すことで、独自UI のタブ切り替えができます。
![Super Retro Game Handheld 使い方](https://tonchikiroku.com/wp-content/uploads/2020/01/super_retro_game_handheld_review_16-1024x614.jpg)
日本語にも対応している
HOME ボタンを長押しすることで設定画面を表示できます。
言語を変更することで「日本語」にも対応できますが、収録されているゲームタイトルも和訳される点には注意しましょう。
詳しくは解説しませんが、悪名高い Happy Chick のようなブラックマーケットではなく・・・ゲームマーケットにアクセスすることで、ゲームイメージをダウンロードできるようです。(Xボタンでもアクセスできる)
![Super Retro Game Handheld 使い方](https://tonchikiroku.com/wp-content/uploads/2020/01/super_retro_game_handheld_review_17-1024x614.jpg)
その他にボタン設定、ファームウェアのアップデートチェック、内蔵ストレージを初期設定する工場リセットを用意しています。
電源ボタンを長押しすることで、Super Retro Game Handheld を終了できます。
![Super Retro Game Handheld 使い方](https://tonchikiroku.com/wp-content/uploads/2020/01/super_retro_game_handheld_review_18-1024x614.jpg)
Wi-Fi 接続・Bluetooth 接続に対応している
設定画面の Handheld settings(携帯ゲーム機設定)から Wi-Fi 接続・Bluetooth 接続の設定ができます。注意点として、Bluetooth 接続されたデバイスは入力遅延・反応しないケースが多く、実際のゲームプレイでは使い物にならないようです。
![Super Retro Game Handheld ゲームコントローラ](https://tonchikiroku.com/wp-content/uploads/2020/01/super_retro_game_handheld_review_19-1024x614.jpg)
また、マウス接続することで Android の設定画面を表示できます。
メーカー側の回答どおり、設定はほとんど変更することができず、内蔵ストレージの内容も詳しくは確認できません。
![Android搭載 中華ゲーム機](https://tonchikiroku.com/wp-content/uploads/2020/01/super_retro_game_handheld_review_20-1024x614.jpg)
小さなパンドラボックスを持ち運べる
スタイリッシュな見た目で注目を集めている「Super Retro Game Handheld」は、人におすすめできる中華ゲーム機ではなく、玄人向けのコレクションアイテムです。
小さなパンドラボックスを持ち運ぶ
独自UI の名称「Pandra Games mini」のとおり、ポータビリティに優れたエミュレータ基板のパンドラボックスに、ゲームマーケット機能を搭載した中華ゲーム機です。
デザイン重視で操作性は良いとはいえず、付属の microSDカードのゲームイメージをすべて消すことがきますが、自前のゲームイメージを追加できません。
![Super Retro Game Handheld パンドラボックス](https://tonchikiroku.com/wp-content/uploads/2020/01/super_retro_game_handheld_review_21-1024x614.jpg)
そういった取り扱い・注意を考えると「Super Retro Game Handheld」を購入するメリットは少ないので、汎用性が高くスケールメリットに優れた中華ゲーム機 RG350 がおすすめです。
せめて、ゲームマーケットの非搭載、自前のゲームイメージの追加ができれば遊べる中華ゲーム機として評価できただけに残念です。
そうはいっても、スタイリッシュなデザインは珍しく、 海外ユーザーはこの手の商品に抵抗感がないので、 きっと売れる商品になるでしょう。
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