CD-ROM のような光学ドライブを搭載したゲーム機は、一般的なカートリッジタイプのゲーム機と比べて故障率は高いと言われています。
大切に保管していたとしてもゲーム機本体、CD-ROM は経年劣化で故障・不具合の発生確率が高くなります。光学ドライブを搭載したレトロゲーム機では大きな問題とされています。
そのような問題を解決できるセガサターン用の光学ドライブエミュレータ「Fenrir」のリリースが近日中に予定されているのでご紹介していきます。
セガサターン用の光学ドライブエミュレータ「Fenrir」
開発に1年余りを費やしたセガサターン用の光学ドライブエミュレータ「Fenrir」が、近日中にリリースされることが発表されています。
内蔵されている CD-ROM ドライブと、光学ドライブエミュレータを交換することで、microSDカードに保存したゲームイメージを読み込むことができます。しかも、ゲームタイトルの起動・読み込みは早くなります。
セガサターン本体に内蔵されている CD-ROM ドライブ、ゲームタイトルである CD-ROM は経年劣化により読み込みができなくなります。寿命を延ばすという方法にも限界があるので、光学ドライブエミュレータの開発は注目されています。
改造は簡単だけど、手に入れるのは難しい
こういった専用パーツの交換は、はんだ作業が必要で難しいものと思われがちですが、セガサターン用の光学ドライブエミュレータ Fenrir の改造は簡単です。
セガサターン用の光学ドライブエミュレータといえば Rhea や Phoebe が有名ですが、2015年の発売から現在まで、販売されればすぐに完売してしまう人気商品です。
セガサターンを愛してやまない熱狂的なファンも多いことから、初回製造数が少なく Rhea や Phoebe よりも価格が安い Fenrir は、手に入れることが難しいアイテムと言えるでしょう。
光学ドライブエミュレータは完全ではない
光学ドライブエミュレータ Fenrir は、すべてのゲームタイトルが完全には動作しません。
また、対応するセガサターンの製造モデルも限られています。
※基板バージョン:VA1(CD-ROM 20Pin 接続モデル)のみ対応しています。
ユーザーのフィードバックを受けて、少しずつ問題を修正していく必要があるので、そういったデメリットについても十分に理解する必要があります。
価格は 96ドル(およそ 10,000円)で、日本を含む世界各地の発送に対応しています。
生産の準備ができ次第、 8BitMods で順次販売されます。
注意点として、Rhea や Phoebe で使用するために変換した cdiファイル はそのまま使えないので、改めてリッピングなど試行錯誤する必要がありそうです。
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