中華ゲーム機「RG300X」は、ゲームボーイミクロ風デザインと定番スペックを組み合わせたモデルです。エミュレータ性能は RG350シリーズ相当でやや興味は薄れるところですが、これまでにない完成形ともいえる筐体に仕上がっています。
『こなれたシステム&使いやすさ』となっているので、初心者にも安心なモデルです。
ANBERNIC RG300X の価格・販売ストア、スペック、特徴、エミュレータ性能、初期設定・使い方などをご紹介していきます。
RG300X の価格・販売ストア
中華ゲーム機 RG300X は、海外ストア・国内ストアで販売しています。
カラーバリエーションは、ゴールデンレッド、シルバーブラックの全2色です。
ざっくりと調べると販売価格は 9,700円~10,999円といった感じです。
付属品(microSDカードなど)の違いより価格が異なります。
RG300X のスペック
中華ゲーム機「RG300X」のスペックを詳しく見ていきます。
RG350シリーズと変わらないスペックなので、もはや定番スペックです。
RG300X をレビュー
Whatsko より提供いただいた中華ゲーム機「RG300X」を徹底レビューしていきます。
定番システムにエミュレータ性能といった使いやすさ重視、これまでになかった筐体品質についてもチェックしていきます。
RG300X の付属品
マニュアル(英語・中国語)、USB Type-Cケーブルが付属します。
日本語での解説は書かれていませんが、RG350シリーズを手にしたことがある人なら簡単に操作・設定ができます。
こういった中華ゲーム機を使ったことがない人でも簡単に使えるように、使い方・設定方法についても詳しく解説していきます。
これまでになかった美しい筐体品質
中華ゲーム機の筐体も『ここまできたか!』と思わせる仕上がりです。
光沢感があるプラスチック素材の筐体は、質感・品質ともに評価できます。
操作ボタン周りから液晶ディスプレイを含めて1枚のフェイスプレート仕上げ、本体周りから背面まではパールのような光沢感ある塗装・加工が施されています。
サイズは『ミクロ』じゃない
ゲームボーイミクロ風デザインを採用していますが、サイズは『ミクロ』ではありません。
本体の大きさは 137 × 67 × 18mm、重さは 152g(実測値)と大きめです。
参考までに、ゲームボーイミクロの大きさは 101 × 50 × 17.2mm、重さは 80g です。
上画像を見てもわかるとおり、ゲームボーイミクロより大きいことがわかります。
小さなポケットにさっと収まるようなサイズ感ではありません。
どちらかといえば、一般的な中華ゲーム機に近いサイズです。
それでも、RG350/RG351シリーズと比べると、大きさ・重さは『最小レベル』です。
液晶ディスプレイは 3.0インチとやや小さめですが、解像度は 640 × 480 です。
参考までに RG350シリーズ、RG351シリーズなどの製品と比較してみます。
ここではプラスチック筐体を採用したモデルをピックアップしています。
商品名 | 大きさ | 重さ |
RG350P | 145 × 73 × 18mm | 176g |
RG351P | 152 × 71 ×18mm | 181g |
RG300X | 137 × 67 × 18mm | 152g |
すべりやすく、油脂が目立つかも
RG300X は光沢感があるツルツルとした筐体素材を採用しています。
そのため、手汗ですべりやすく・油脂が目立ちやすい作りです。
例えるなら PSP のピアノ・ブラック、PS Vita のクリスタル・ブラックといった感じです。
カラーバリエーションは、ゴールデンレッド、シルバーブラックの2色を用意しています。
指紋や油脂が目立たないのは、ファミコン生誕20周年限定カラーに近いゴールデンレッドです。とはいえ、あまり気にせずに好みで選んだ方が良いでしょう。
初心者にも扱いやすい入出力ポート
RG300X の入出力ポートは、USB Type-c × 2、microSDカードスロット × 2、イヤホンジャック、ミニHDMI と RG350シリーズそのままです。
主要ボタンは十字キー、ABXYボタン、SELECTボタン、STARTボタン、L1/R1ボタン、L2/R2ボタン、リセットボタン、電源ボタン、音量調整ボタンのみです。
システム本体が保存されている microSDカードスロットとは別に、ゲームイメージだけを保存できる microSDカードスロットが用意されています。初心者にありがちなシステム破損の防止、データ転送のしやすさは健在です。
ゲームボーイミクロ風なデザインは細部まで
ゲームボーイミクロと見比べてみると細部まで再現されています。
ネジの取付位置、音量調整ボタンの形、START/SELECTボタンに、L1/R1・L2/R2ボタン、本体の曲線美までそっくり。
バッテリー残量に応じて START/SELECTボタンのライトも点灯(赤:充電、青:電源ON、点滅:バッテリ低下)といった機能もあります。あとは、フェイスプレートの交換ができて、一回り小さなサイズなら・・・ある意味で話題になっていたかも。
ボタンは大きく操作性は良い
RG300X には、一回り大きな ABXYボタンが搭載されています。
RG35Xシリーズのボタンは 7.7~7.9mm ですが、RG300X では一回り大きめな 8.3mm のボタンを用意しています。ストロークはコンマミリ単位で気持ち深め、ボタン配置が少し独特な作りとなっています。
ゲームボーイミクロ風デザインにあわせたシンプルなボタンレイアウトに、高低差がある L1/R1ボタンとL2/R2ボタンで操作性は評価できます。ただし、アナログスティックがないので、快適に遊べるゲームタイトル、エミュレータは限定されます。
エミュレータ性能に目新しさはない
RG300X のスペックは、RG350シリーズそのままです。
そのため、遊べるゲームタイトル、エミュレータは定番そのもので目新しさはありません。
ファミコン、スーパーファミコン、プレイステーション、ゲームボーイ、ゲームボーイカラー、ゲームボーイアドバンス、ワンダースワン、ネオジオポケット、メガドライブ、PCエンジン、ゲームギア、MSX、NEOGEO、CPS1、CPS2、FBA と限定されます。
スーパーファミコン、プレイステーションについては、そこそこ遊べるレベルです。
しかし、RG300X にはアナログスティックがないのでプレイステーションのゲームタイトルによっては操作性に満足できない可能性があります。
すべての中華ゲーム機、エミュレータ機にいえることですが、設定・チューニングをしてみて「そこそこ動作して遊べたらラッキー」くらいに思える気持ちが大切です。
RG300X の使い方・初期設定
RG300X の使い方・初期設定は、RG350シリーズと基本的に変わりません。
まずは、ゲームイメージを microSDカードに保存するところから進めていきましょう。
ゲームイメージを遊ぶ方法
最も簡単なゲームイメージの保存方法は下記のとおりです。
- 新しく microSDカードを用意します。
- FAT32形式で microSDカードをフォーマット
- microSDカードにゲームイメージ(ROM)を保存
- RG300X の右側(TF2/EXT)に micoSDカードを差し込む
- 電源を入れて、遊びたいエミュレータを起動
- 保存したゲームイメージを選択
ボタン操作・ホットキーリスト
RG300X のマニュアルに記載されたホットキーリストをご紹介します。
基本となる便利なホットキーも含まれているので参考にしてみてください。
L1/R1ボタン、SELECT/STARTボタン、電源ボタンなどで設定・終了できます。
中華ゲーム機の終了方法
Dingux搭載の中華ゲーム機は『電源ボタン長押しで切ってはいけません』
最悪、システム破損をしてエミュレータが正常に起動しなくなります。
必ず、設定画面(settings)→ Powr Off で電源を切るようにしてください。
そのほかの詳しい使い方については、過去記事を参考に進めてみてください。
特に初心者を卒業するには、ファームウェア導入が不可欠なスキルとなります。
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ただし、エミュレータ性能に目新しさはないものの、たしかな筐体品質・質感の美しさを実感できるモデルです。ゲームボーイミクロ風デザイン好き、中華ゲーム機コレクターにおすすめです。
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