レトロゲームが好きな人って、どんなゲームタイトルが好きで、どんな楽しみ方・過ごし方をしているんだろう・・・ちょっと気になったことはありませんか。
「私とレトロゲーム」では、レトロゲームのある生活を日ごろから楽しんでいる方へスポットを当てた、楽しいことを共有、新たな発見を目的とした企画です。
第3回目は、ピコリンネソフトのサット( @picorinne_satto )さんにお願いしています。
ゲーム開発者が、子供時代に影響を受けたレトロゲーム体験をのぞいていきましょう。
ドラクエモンスターズが出る前から、モンスターマスターになりたかった。
はじめまして。
ゲーム制作サークル「PICORINNE SOFT」のサット( @picorinne_satto )と申します。
私は子供の頃、ゲームボーイのモンスター育成ゲームを夢中になってプレイしていました。
その中でもゲームに登場する個性豊かなモンスター達が大好きです。
今回の「私とレトロゲーム」では、昨年(2018年)発売から 20周年を迎えたゲームボーイ用ソフトのドラゴンクエストモンスターズと、そのグッズなどを紹介させていただきます。
ゲームの紹介の前に、ドラクエのモンスターの思い出を少し書かせていただきます。
私はドラクエモンスターズを遊ぶまで、ドラゴンクエストシリーズをプレイしたことがありませんでした。
はじめてのモンスターとの出会いは、ゲームではなく「ドラクエ バトルえんぴつ」でした。
ドラクエ バトルえんぴつ(通称バトエン)は、1993年に発売した(らしいです)ドラクエのモンスターが描かれた鉛筆です。
モンスターが描かれた鉛筆を転がしてバトルが出来る画期的な玩具兼文具です。
当時、小学校の休み時間といえばバトエン大会でした。
学校の机の上で、各々のお気に入りのモンスター同士がバトルする姿、それはまさにリアルドラクエモンスターズでした。
ドラクエモンスターズが発売したのはバトエンのブームから数年先ですが、きっと多くの子供たちが待ち望んでいたゲームだったと思います。
十人十色の「冒険の書」
ドラゴンクエストモンスターズは、皆様ご存じの人気 RPG「ドラゴンクエスト」のスピンオフ作品です。
2019年現在も続いている人気シリーズで、ゲームボーイでは2作のドラゴンクエストモンスターズが発売されました。
このシリーズの発売は「エニックス」(現スクウェア・エニックス)、開発は把握しきれないほど多くのゲーム開発に関わっている「トーセ」です。
モンスター(魔物)を仲間にする、戦わせて強くする、配合して新しいモンスターを生み出す、という育成と収集が非常に熱いゲームタイトルです。
ドラクエモンスターズの特徴は何といってもその自由度です。
このゲームのモンスター達は配合を繰り返すことで、誰でも最強のステータスを目指すことができます。
「ビジュアルはスライムが好きなんだけど、やっぱり魔王の方が強いから…」なんてことを考えなくていいのです。プレイヤーの趣味全開な最強のパーティーを作ることができるのです。
そういった意味でも、どんなモンスターとでも最強を目指せるというのは想像力が掻き立てられますよね。
また、ドラクエモンスターズでは冒険中に自分のパーティーが後ろからくっついてきてくれます。
自分の好きなモンスターを引き連れて冒険をする姿にワクワクした子供たちも、とても多かったのではと思います。
本家ドラクエファンにも嬉しい「テリーのワンダーランド」
「ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド」は、1998年9月25日に発売されたゲームボーイソフトです。
この作品は、ドラゴンクエストⅥ に登場した人気キャラクターの「テリー」とその姉である「ミレーユ」の幼少期の物語です。
ダンジョンでは本家ドラクエシリーズのフィールド BGM が使われていたり、ボス戦ではドラクエ作品の名シーンを思わせる演出が繰り広げられます。
ドラクエモンスターズの出発点は、私のような新規ファンだけでなくシリーズファンにも嬉しい演出が盛りだくさんでした。
新たなシリーズとして歩き出した「マルタのふしぎな鍵」
「ドラゴンクエストモンスターズ2 マルタのふしぎな鍵」は、主人公や出現モンスターなどが異なる2バージョンで、2001年3月9日 と 同年4月12日に発売されました。
この作品は初代の面白さをそのままに、やりこみ要素や対戦要素などがパワーアップしています。
また、前作にはあまりなかった異世界でのストーリー展開やイベントなどが多く含まれていて、よりドラクエらしい冒険を楽しむことができます。
本家へのファンサービスも多く盛り込み、ドラクエのスピンオフ作品という色の強かった「テリーのワンダーランド」。
そして、次作の「マルタのふしぎな鍵」でスピンオフ作品という立ち位置から、「ドラクエモンスターズ」という一つのブランドとしての色を濃くしたように思います。
懐かしのドラクエモンスターズグッズ
モンスターを集めるのはゲームの中だけではありませんでした。
確かゲームと発売がほぼ同時に発売されたドラクエモンスターズのシールです。
このシールを貼って作る図鑑も発売されていました。
他にもドラクエモンスターズのカードゲームも発売されました。
当時は収集ゲームが大流行していたので、こういった収集しやすいグッズも多く発売されていました。
ゲームでは存在も知らなかったモンスターとグッズで出会うことは意外と多く、ワクワクしながら集めた記憶があります。
携帯機でも据え置き機でも、わたぼうやわるぼうに会いに行ける。
発売から 20年以上が経ち、「テリーのワンダーランド」はゲームボーイからプレステ、3DS やスマホ、そして最近では Nintendo Switch と多くの機種で移植やリメイクされています。
これなら、もし急にモンスターマスターになりたくなっても大丈夫ですね。
私はこの記事を書くにあたり、ドラクエモンスターズを久々に引っ張り出して遊びましたが、名作はいつ遊んでも面白いものです。
ディスクリーチャーズ(Disc Creatures)を作りました。
余談ですが、私( @picorinne_satto )は、このドラクエモンスターズやポケモンに影響を受け、「ディスクリーチャーズ(Disc Creatures)」という育成RPGを作りました。
無料版も公開しているので、興味のある方は遊んでみてください。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。