中華ゲーム機「Powkiddy RGB10S」は、RG351シリーズと変わらない 3.5インチサイズの定番スペックに、過去に発売した RGB10 の筐体形状・パーツ、操作性を刷新したモデルです。
赤いアナログスティックが目を惹くデザイン、縦幅がせまいコンパクトサイズが特徴です。
Powkiddy RGB10S の価格、スペック、特徴、エミュレーター性能、初期設定・使い方をご紹介します。
Powkiddy RGB10S の価格・販売ストア
Powkiddy RGB10S は、海外通販サイトを中心に広く販売しています。
販売価格はざっくり調べると 10,000~12,000円 といった価格帯です。
中華ゲーム機専門ストアの Whatskogame での価格は 11,999円(クレジットカード決済)
Whatsko.jp での価格は 11,599円 (代引き、クレジットカート決済)
Powkiddy RGB10S のスペック
Powkiddy RGB10S のスペックを詳しく見ていきます。
- システム:Open source linux system(EmuELEC)
- ディスプレイ:3.5インチ IPS、3:2
- 解像度:480×320
- CPU:RockChip RK3326(1.5Ghz)
- GPU:Mali-G31 MP2
- RAM:1GB DDR3
- ストレージ容量:microSDカード
- 大きさ:64 × 144 × 16mm(実測値)
- 重さ:143g(実測値)
- バッテリー容量:3000mAh
- ワイヤレス通信:Wi-Fi(2.4GHz)
- インターフェイス:USB Type-C × 2、イヤホンジャック、microSDカードスロット
- その他:スピーカー(モノラル)
- 素材:プラスチック(ABS樹脂素材)
免責事項:スペック情報の正確性には細心の注意を払っていますが保証はできかねます。
Powkiddy RGB10S レビュー
メーカー提供を受けた Powkiddy RGB10S をしっかりレビューします。
付属品から基本的な特徴、インターフェース、操作性、エミュレーター性能、初期設定・使い方にいたるまでを徹底解説します。
付属品
マニュアル(中国語・英語・日本語)、USB Type-Cケーブルが付属します。
基本となるボタンレイアウト、ボタン操作がマニュアルに記載されています。
本体の大きさ・重さ
大きさ 64 × 144 × 16mm、重さ 143g(実測値)です。
3.5インチサイズの横型モデル(Landscape)としてはコンパクトモデルです。
比較してみると、大きさ・重さ・サイズ感がわかりやすいです。
製品名 | 画面サイズ | 大きさ | 重さ |
PS Vita(PCH-2000) | 5インチ | 183.6 × 85.1 × 15.0mm | 219g |
Powkiddy RGB10S | 3.5インチ | 64 × 144 × 16mm | 143g |
RG351MP | 3.5インチ | 76 × 146 × 18.5mm | 266g |
全体的なビルドクオリティは『良い』です。
Powkiddy製品のなかでは、品質が特に良いモデルと評価します。
インターフェース
インターフェースは、上部にネットワーク ON/OFF、USB Type-Cポートが2つ(内1つは充電・給電用)、イヤホンジャック、リセットボタン、電源ボタン。
正面右側にシングルスピーカー(モノラル)を用意しています。
バイブレーション機能はなく、ワイヤレス通信は Wi-Fi(2.4GHz)のみです。
技適認証済み製品ではないため、別途Wi-Fiドングルが必要です。
システムで Nintedo Switchライクな UI(テーマ)を採用しています。
アイコン表示されている機能は飾りで、できることは EmuELEC そのままです。
microSDカードスロットが1つで、システムとゲームイメージが別々に管理できないところは残念なポイントです。そのため、ストレージ容量は 64GB以上の microSDカードを推奨します。
画面
Powkiddy RGB10S の液晶ディスプレイは鮮明です。
3.5インチ液晶ディスプレイ(3:2)、解像度 480 × 320、画素密度 165PPI です。
液晶ディスプレイとガラスレンズの隙間がないフルラミネーションディスプレイを採用しています。
定番の液晶サイズではあるものの、後発でありながら解像度の低さは残念なポイントです。
RG351MP(640×480(4:3)、228PPI)と比べて劣りますが、Powkiddy製品のなかでは評価できるレベルです。
操作性・持ちやすさ
Powkiddy RGB10S の操作性・持ちやすさは賛否両論です。
ABXYボタンサイズは 7mm、ストロークは 1.5mm で、十字キーを含めて誘導性ゴム。そのほかのボタンはタクトスイッチを採用しています。ボタンの押し心地はやや硬めに感じます。
Retroid Pocket 2+ のような持ちやすい形状ではあるものの、L1/R1ボタンの形状・サイズが悪く、押し込む場所によっては押し込みできない作りとなっています。
アナログスティックの高さ・位置も賛否両論といえます。対して、L2/R2ボタンの形状・押しやすさは評価ポイントです。
エミュレーター性能
エミュレーター性能は RG351シリーズと同等です。
主要スペックは RockChip RK3326 を搭載した ODROID-Goクローン機です。
定番スペックなので、動作するエミュレーター、ゲームタイトルは明白です。
動作するエミュレーターは一般的なレトロゲームをはじめ、スーパーファミコン、プレイステーションまでが快適動作、DS、NINTENDO64、PSP、ドリームキャストが遊べるレベルで動作します。エミュレーター設定、対応ゲームタイトルありきの性能で目新しさはありません。
Powkiddy RGB10S の使い方・初期設定
Powkiddy RGB10S の使い方・初期設定についてはこちらを参考にしてください。
基本的な設定、ゲームイメージの転送方法などは共通です。
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まとめ
Powkiddy RGB10S は、過去に発売した RGB10 を刷新したモデルです。
筐体形状・パーツの刷新に加え、ビルドクオリティも大幅に改善されています。
総合評価としては「良くも悪くもない」と評価します。
定番スペックのエミュレーター性能は RG351シリーズ相当、横型モデルでありながら持ちやすい・コンパクトモデル、全体的に向上したビルドクオリティが特徴です。
一方では、目立つような機能・セールスポイントはありません。
本体デザイン・ボタン配置に挑戦したことは評価できますが、ライバル機である RG351シリーズと比べて見劣りします。後発製品だけに同等機能があっても良かったように思えます。
Powkiddy RGB10S の購入を検討している方は、Powkiddy RGB10 Maxシリーズ、ANBERNIC RG351シリーズをあわせて検討することをおすすめします。
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