PCエンジン用の周辺機器「ポータブルモニターLCD」は、PCエンジン本体に装着できる小型液晶モニターです。2019年末に予約開始、発売延期を繰り返していましたが、ついに正式発売しました。
この周辺機器を PCエンジンに装着するだけで、モバイルバッテリーで稼働、HDMI・コンポジット出力などといった機能を手軽にワンアップできます。なんといっても PCエンジンLTライクなニーズを満たせるが魅力的です。
実際にポータブルモニターLCD を使ってみての率直な感想、特徴、機能、使いやすさ、メリット・デメリットなどをご紹介していきます。
いつでもどこでも PCエンジンが遊べるように
家庭用ゲーム機である PCエンジンは、テレビや液晶ディスプレイと接続して遊ぶのが一般的です。新しく登場した 周辺機器「ポータブルモニターLCD」を装着すれば、いつでもどこでも PCエンジンが遊べるようになります。
ポータブルモニターLCD の特徴
PCエンジン本体に装着できるポータブルモニターLCD の大きな特徴は6つです。
この周辺機器1つあれば、PCエンジンLTライクな使い方ができるのが特徴です。
- 4.3インチ液晶パネルを搭載
- 画面比率を切り替え可能(4:3 と 16:9)
- HDMI、コンポジット出力機能を搭載
- モバイルバッテリー給電対応
- ステレオスピーカー、イヤホンジャックを搭載
- 音量調整ボタン、液晶の明るさ調整ボタンを搭載
使いやすさという点では弱点がある
便利に使えるポータブルモニターLCD ですが、使いやすさという点では弱点があります。この部分については許容範囲だと判断して使う必要があります。
- 着脱がかなりキツイ、差し込み方によっては画面が乱れる・映らない
- 拡張バスを独占する(天の声2、CD-ROM2などは使えない)
- 電源ON/OFFで、音量・画面の明るさが初期値に戻る
- IPS液晶ディスプレイではないので鮮明さに欠ける
- 画面の角度は固定できない
- ソフトの立ち上がりに一定時間が必要
対応機種は コアグラフィックス、コアグラフィックスⅡと記載されていますが、PCエンジン(初期型)、スーパーグラフィックスでも動作したという報告があがっています。
また、『発売時期、型番によっては動作しない場合がある』と注釈がかかれている点と、何度も挿し込み直しても画面が映らない・乱れるといった初期不良も確認されています。
オールインワンで使える便利さがここにある
ポータブルモニターLCD は、PCエンジンをオールインワンで使える便利さがあります。PCエンジン本体に装着して、モバイルバッテリーで給電するだけで遊べるので場所を選びません。
HDMI・コンポジット出力機能を搭載しているので、最新のテレビ、モニターなどに簡単に映像を映し出すこともできます。
オリジナルな色味、鮮明さそこそこ・視野角は広め
ポータブルモニターLCD の色味はオリジナルに忠実で、IPS液晶ではないものの鮮明さそこそこ・視野角は広めです。ほぼ真横から見ても画面を認識できる視野角です。
実は最初に届いた1台目が初期不良で、返品・交換を行いました。
当初は液晶パネルの品質を疑いましたが、正常動作品と初期不良品とでは比べものにならない発色・鮮明さです。
拡張バスの端子洗浄、何度も挿し込み直しを繰り返しても改善が見られないときは、初期不良を疑ったほうが良いかもしれません。
いろんなシチュエーションで使える
ポータブルモニターLCD の液晶画面は 4.3インチと、ほぼ PCエンジンLTサイズです。
HDMIケーブルでテレビやディスプレイに接続するだけで、従来のように大画面でゲームプレイを楽しめます。
ポータブルモニターLCD にはアップコンバート機能が実装されていないので、HDMI接続では映りや音声がコンポジット接続よりも劣ります。利便性や環境によって使い分けるのが良さそうです。ちなみに、HDMI・コンポジット出力時はポータブルモニターLCD側の音声・画面は OFF になります。
場所を選ばないで設置できるモバイルディスプレイと、モバイルバッテリーを組み合わせて使えば、HDMIケーブルで接続するだけで、いろんなシチュエーションで PCエンジンのゲームを楽しめます。
メリット・デメリットはありますが、PCエンジン用の周辺機器としてオンリーワンの機能を備えているので、気軽に PCエンジンのゲームを楽しみたいという人にはおすすめです。
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