世界のカスタムイヤホンメーカーに挑戦する中華イヤホンブランドとして、日本国内でも知名度を高めているNICEHCKストアのオリジナルイヤホン「NICEHCK M6」が到着しました。
MMCXケーブル着脱式、カナル型、片耳6ドライバー(2DD+4BA)、銀メッキ高純銅ケーブル、交換式ノズルインサート、軽量な金属筐体を採用したイヤホンをチェックしていきます。
NICEHCK M6とは
中華イヤホンブランドの代表格として日本国内でも知名度を高めているNICEHCKストア、そのオリジナルイヤホンとして発売されたNICEHCK M6は、MMCXケーブル着脱式、カナル型、片耳6ドライバー(2DD+4BA)、銀メッキ高純銅ケーブル、交換式ノズルインサート、軽量な金属筐体を採用しています。
その中でも交換式ノズルインサートは、1つのイヤホンでバランス・低音・高音の音質変化を楽しめる機能です。なぜか製品構成がBGVP DMGと非常に良く似ている・・・と評判です。
“高級なイヤホンは買えないけれど、高機能で安価な中華イヤホンブランドのイヤホンを少しでも快適・高音質に楽しみたい” を方針として、今回もNICEHCK M6をご紹介していきます。
NICEHCK M6の付属品をチェック
NICEHCK定番の箔押しされたパッケージでNICEHCK M6が届きました。持ち運び・収納に便利なポーチが付属します。ポーチは意外と便利なのであるとうれしいですね。
付属品は保証書、銀メッキ高純銅ケーブル、シリコンイヤーピース2種類、ウレタンイヤーピース1セット、交換式ノズルインサート(バランス・低音・高音)が付属します。
ポーチの中にぎゅっと多くの付属品が詰まっていました。
NICEHCK M6のおすすめポイント
NICEHCK M6には2つのカラー(グレー・グリーン)が発売されています。私が購入したのは無難で、場所を選ばすに使えるカラー:グレーです。それでは、NICEHCK M6のおすすめポイントを1つずつ紹介していきます。
片耳6ドライバー(2DD+4BA)を搭載
多くのドライバーを搭載したイヤホンは、通常イヤホン本体のシェルが大きくなるのが一般的です。しかし、NICEHCK M6は片耳6ドライバー(2DD+4BA)を搭載しているにもかかわらず非常にコンパクトに仕上げられています。
より多くのドライバー(多ドラ)を搭載したイヤホンを試したいという人に最適なイヤホンかもしれません。
人体工学設計の装着感
付属の銀メッキ高純銅ケーブルの取り回しも良く、人体工学設計されたイヤホン本体のシェルは軽量な金属筐体でしっかりと耳にフィットします。重さを感じることもなく、装着感はとても良いです。
MMCXケーブル着脱式でリケーブルも楽しめる
多くの中華イヤホンブランドが採用している2Pinコネクタではなく、MMCXケーブル着脱式を採用しています。ケーブルが差し込まれている方向とは反対方向へ、ぐっと力を入れるとポンとケーブルが外れます。
MMCXコネクタに色(Rは赤、Lは青)がついているので、ケーブルを左右で差し間違えることはないでしょう。
ケーブルを交換(リケーブル)すれば、音質・解像度を手軽に変更できます。NICEHCK M6には交換式ノズルインサートが付属するので、ケーブルを交換と組み合わせて、より好みに特化した音質・解像度を実現することができます。
イヤホンケーブルが断線した場合でも、ケーブルを交換するだけで長くイヤホンを愛用できるのでコストパフォーマンスは高いと言えます。
交換式ノズルインサートで音質変化
交換式ノズルインサートは3種類(バランス・低音・高音)付属します。イヤホン本体シェルと同じ色のノズルインサートがバランス、低音強化のゴールド、高音強化のシルバーです。
一見すると同じ形・重さのように見えますがフィルターの厚みに違いがあり、そこで音質の変化を生み出しているようです。
NICEHCK M6の実力をチェック!
10時間ほどNICEHCK M6のエージングを行い実力をチェックしました。
エージングはChord & Major オフィシャルサイトを利用しました。
最大出力の音量にしてChord & Major オフィシャルサイトにアクセスし、右上の◎(run in)を実行するだけです。(エージング中にイヤホンを装着してはいけません)
NICEHCK M6の音質は、多くの中華イヤホンにありがちな強ドンシャリ系(低音・高音が強調)といった感じではありません。低音が強いリズミカルな曲を聴いていても刺さりがない音質で、多くのドライバーを搭載しているものの音にクセがなく、ボーカルの声もはっきりと表現されていて解像度は高いと言えます。
期待をしていた交換式ノズルインサートは、残念ながら大きな音質の変化を実感できませんでした。音質・解像度の変化を実感したいのであれば、交換式ノズルインサートとケーブル交換を組み合わせることをおすすめします。
全体的にNICEHCK M6の音質は、高音・中音・低音のバランスが良くクセがない音質ですが、その中でも低音が少しだけ強く感じました。NICEHCK M6はどんなジャンルの音楽にも対応できるイヤホンです。
NICEHCK M6まとめ
普段から強ドンシャリ系(低音・高音が強調)のイヤホンを好んで使っているせいか、初めて聴いたときには全体的にNICEHCK M6の音質に物足りなさを感じました。
しかし、いろいろなジャンルの音楽を聴いていると、どんなジャンルにも対応できるバランスの取れた音質・解像度のイヤホンであることが実感できました。
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交換式ノズルインサートには大きな音質変化を期待していただけにガッカリ感はあったものの、その音質・解像度に合ったケーブルを組み合わせることで特化したイヤホンに化けます。
NICEHCKブランドのオリジナルイヤホンNICEHCK M6は、中華イヤホンブランド・OEMメーカーが製作した安心して使えるバランスの良いイヤホンといえるでしょう。