1980年代から発売された MSX(エム・エス・エックス)の新たなハードウェア「MSXVR」がプレオーダーの締め切りが近づいています。従来の MSXマシンのように本体・キーボード一体型で、MSXカートリッジに対応しています。
それだけでなく、ZX Spectrum、Amstrad CPC、コモドール64、コレコビジョンなどのソフトウェアをエミュレーションできます。将来的には互換性とパフォーマンスを改善しながら、利用できるハードを増やしていくようです。
開発自体はほぼ完成しており、過去に発売されたゲームタイトルの互換テスト、大量生産する準備が進められています。新たな機能を搭載した MSXVR について簡単にご紹介していきます。
新機能が充実した「MSXVR」のプレオーダー
2020年3月16日~5月10までプレオーダーを再開した「MSXVR」ですが、締め切り期限を数日延期しています。この新しい MSXマシンは、すべての MSXファミリー(MSX1、MSX2、MSX2+、MSXturboR) と互換性があります。
Raspberry PI を MSX-Engine として採用しているので、優れたパフォーマンスを発揮できるだけでなく、MSXシリーズ以外のエミュレーション機能をアップデートしていく予定です。
電源OFF 状態でパソコンと接続すれば、Windows / Mac の外付けキーボードとしても使えます。キーレイアウトはやや特殊ではあるものの、慣れれば実用レベルで使えるでしょう。
カスタマイズできる本体カラー・キーボード
MSXVR のプレオーダーでは、自分好みの本体カラー、言語、キースイッチ、キーキャップのカラーを選択できます。本体カラーのバリエーションは全3色(ブラック、レッド、ブルー)から選択できます。
装着されているキースイッチは、メカニカルキーボードに採用している Cherry MX スイッチで 青軸、茶軸から選べます。 キーキャップの種類・カラー・言語についてもオプションでカスタマイズできます。
キーボードに強いこだわりがある人は、自前の Artisanキーキャップ、キースイッチに交換して、さらにカスタマイズできるのもポイントです。
互換性が高く満足できる逸品
MSXVR は過去に発売された MSXカートリッジの互換性テストをしっかりと実施しています。カートリッジのほか、USB FDD を接続すればフロッピーディスクも読み込みできます。
実際の動作映像は、公式アカウントの Youtube 動画で確認できます。
自分好みの本体カラー・キーボードレイアウトの組み合わせでプレオーダーができる MSXマシンは MSXVR が世界初です。MSXファン・コレクターが満足できる最高の逸品となりそうです。
販売価格は 330.57 ユーロ(およそ4万円)からとコレクター向けの価格帯です。
製品の出荷開始は 2020年6月以降を予定しています。
決済方法はクレジットカードが使えず、海外送金に限定されているようです。
海外送金は意外と手続きが面倒で、外国送金手数料も高い(特に店頭窓口は高い)ので、手数料が抑えられるオンライン銀行での手続きをおすすめします。
それ以降は標準バージョンの注文・提供となるようです。
Source:MSXVR