中華ゲーム機「Miyoo Mini」は、本体の大きさに対して画面占有率が高い 2.8インチ液晶ディスプレイ(640 × 480)、使いやすい古典的なシステムを搭載した安価なモデルです。
さっと取り出して使える小さなサイズ感、価格に対する性能・操作性で好評を得ています。Miyoo Mini の価格、スペック、特徴、エミュレーター性能、初期設定・使い方をご紹介します。
Miyoo Mini の価格・販売ストア
Miyoo Mini は、海外通販ストアを中心に広く販売しています。
販売価格はざっくり調べると 6,000円~8,000円で安価な価格帯です。
カラーバリエーションは全2色です。
スーパーファミコンライクなホワイト、ゲームボーイライクなグレーを用意。
メーカー公式サイト(AliExpress)で、定期的に販売が継続されています。
Miyoo Mini のスペック
Miyoo Mini のスペックを詳しく見ていきます。
- システム:Linuxベースシステム
- ディスプレイ:2.8インチ液晶ディスプレイ、TFT
- 解像度:640 × 480
- CPU:SigmaStar SSD202D (ARM Cortex-A7 デュアルコア1.2 GHz)
- RAM:128MB DDR3
- ストレージ容量:16MB(SPI)/ microSDカード(最大128GB)
- 大きさ:93.5 × 65 × 19mm(実測値)
- 重さ:106g(実測値)
- バッテリー容量:1900mAh(5~6時間)
- インターフェース:USB Type-C、イヤホンジャック、
microSDカードスロット、モノラルスピーカー - 素材:ABS素材
免責事項:スペック情報の正確性には細心の注意を払っていますが保証はできかねます。
Miyoo Mini レビュー
Miyoo Mini をしっかりレビューします。
付属品から基本的な特徴、インターフェース、操作性、エミュレーター性能、初期設定・使い方にいたるまでを徹底解説します。
付属品
マニュアル、USB Type-Cケーブル、microSDカードリーダーが付属します。
日本語表記の解説はありませんが、画像多めで直感的に使えるでしょう。
バッテリーは着脱・交換可能です。
将来的には公式ストアで交換用バッテリーが販売されるかもしれません。
本体の大きさ・重さ
本体の大きさは 93.5 × 65 × 19mm、重さ:106g(実測値)です。
ほぼカードサイズで、初代ゲームボーイ本体の半分以下の大きさです。
質感はマットで指紋・皮脂など目立つことはなく、外装シェル・ボタンすべてが造形色です。
ポケットにすっぽり収まるサイズ感なので、外出先でも手軽に遊べるポータブルゲーム機として活躍できます。デザイン性も優れているのでコレクションとしての所有欲も満たせます。
インターフェース
Miyoo Mini のインターフェースは、上部に電源ボタン、インジケータランプ。
下部に 3.5mmイヤホンジャック、microSDカードスロット、充電用の USB Type-C を用意しています。
左側には音量ボリュームダイヤルを用意、正面右下にはモノラルスピーカーを用意しています。バイブレーション機能は有り、ワイヤレス通信機能は非搭載です。
操作性
Miyoo Mini は小型ながらも操作性で評価されています。
ボタンの押し心地は一般的な中華ゲーム機によりも柔らかめで、任天堂ゲーム機に近い印象です。ABXYボタンサイズは 7.8mm と大きく、ストロークは 1.8mm と深めです。
背面の L/Rボタン、L2/R2ボタンは段差が設けられています。
背面ボタンの操作性は劣りますが、設定の Key Setting でボタン配置の変更で X/Yボタンに割り振るなどが可能です。
画面
本体の大きさに対して狭ベゼルで画面占有率が高いです。
一般的な中華ゲーム機に比べると一回り小さな 2.8インチ液晶ディスプレイを搭載していますが、解像度 640 × 480 なのはポイントです。
白くぼやけたような印象を持ちますが、キャリブレーション結果をみると輝度、コントラスト、色相のバランスは悪くありません。小さな文字もはっきりと視認できるレベルで明るめな黒発色は評価ポイントですが、コントラスト高めな色味を求める人向けではないかも。
白くぼやけたような表示は解決できます。
エミュレーター性能・所感
Linuxベース(OpenDingux)独自UI が採用されています。
価格に対して基本スペックは高めですが、ゲームボーイアドバンス、スーパーファミコン、プレイステーションまでが遊べるレベルで動作します。PSP、ドリームキャストなどのゲームはできません。
現時点ではファームウェアが完成できておらずベストパフォーマンスが発揮できていない印象を持ちました。一部の不具合(ゲームボーイアドバンスの動作・音ズレなど)についてはアップデートで解決済みです。
画面解像度は 640 × 480 なので、最適なサイズで映し出します。
IPS ではなく TFT で白くぼやけたような発色ではありますが、それほど気にすることなくゲームプレイに没頭できます。その際に、ABXYボタンに指を置いて操作するとスピーカー穴をふさぐ格好となるのは残念ポイントです。
ボタン配置は設定(Key Setting)で好みに変更できるのは評価ポイントです。
背面ボタンの押しにくい L/Rボタンを、正面ボタンの X/Yボタンに割り振ることができます。
ゲームボーイ、ゲームボーイカラーのゲームプレイは良好、L/Rボタンを多用するゲームボーイアドバンスのアクションゲームには向いていません。小さいながらもかなり遊べる中華ゲーム機と評価します。
初期設定・使い方
Miyoo Mini の初期設定・使い方を解説します。
基本的な使い方は付属マニュアルに書かれているので迷うことはないはずです。
メニュー画面
標準搭載の独自UI は大きく6つのカテゴリに分けられています。
- 履歴:最近遊んだゲームを表示
- コレクション:コレクション
- ゲーム:各種エミュレーター起動
- RetroArch:RetroArchベースのエミュレーター起動
- プログラム:OpenDinguxベースのアプリ起動
- 設定:明るさ・音量・言語変更など
ゲームイメージ保存場所
ゲームイメージ保存場所は microSDカード内に2つ用意されています。
メニュー画面の「ゲーム」「RetroArch」それぞれで用意されています。
- Roms:「ゲーム」で表示するゲームイメージ保存場所
- RRoms:「RetroArch」で表示するゲームイメージ保存場所
詳しい人であれば config.jsonファイルを編集することで、画像・保存場所・拡張子などを細かく設定することが可能です。また、RRomsフォルダ→buckupフォルダに保存されているコアフォルダを移動することでランチャーに表示させることも可能です。
RetroArch 日本語化
RetroArch の日本語化手順をご紹介します。
日本語化さえできれば、ほとんどの設定項目が理解できるはずです。
- RetroArch でゲームイメージを起動
- 本体正面の「MENU」ボタンを押す
- メニュー画面が表示されたら「Bボタン」を押す
- 「Settings」を選択
- 「User」を選択
- 「Language」で Japanese を選択
- 「Bボタン」を2回押して終了を選択
日本語化しても英語に戻ってしまう場合は、下記手順を参考にしてください。
MiyooMini メインメニューから「プログラム」→「RetroArch」から手順を進めてください。
ファームウェアのアップデート方法
ファームウェアのアップデート手順をご紹介します。
- 本体の電源OFF、バッテリーを取る
- 本体にセットされた microSDカードを抜く
- アップデートファイル(imgファイル)を microSDカード直下に保存
- 本体に microSDカードを差し込む
- 電源を確保のため USB Type-Cケーブル を接続する
- 電源ON
- アップデートが開始され自動的に再起動
- 充電表示に変わったら USB TYpe-Cケーブルを抜く
- 本体から microSDカードを抜き、アップデートファイルを削除
- バッテリーと microSDカードを戻せば完了
ファームウェアのアップデート手順・ダウンロードは公式ストアで公開されています。
有志による CFW(カスタムファームウェア)の開発も活発に進められています。
手順を間違えると使えなくなる危険性があります。
まとめ
Miyoo Mini は、小型・軽量サイズの中華ゲーム機の中でも優れていると評価します。
価格に対してのパフォーマンス、デザイン、操作性でこれ以上のものはないでしょう。
また、ポータビリティに優れたサイズ感でありながら、本体サイズに対する画面占有率が高く、解像度が高い(640 × 480)ので最適なサイズでゲームプレイが可能です。
一般的なサイズの中華ゲーム機に比べてしまうと欠点はありますが、CFW(カスタムファームウェア)の開発も活発となっていることから、今後の発展が期待できる中華ゲーム機といえるでしょう。
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