別に欲しくもない商品を、気の迷いで購入したことはありませんか。私はあります。
それがこの玄人志向なゲームフォン「KECHAODA K110」です。
最近の中華製品は完成度が高く、操作性や品質に問題がない商品が増えてきていますよね。
しかし、KECHAODA K110は一味違います。
チープなデザインに、使いづらいボタン配置・操作性…まさにB級中華製品の醍醐味がすべて詰まった商品です。あまり見かけないスペック・変わった特徴・隠された能力(?)を持ったゲームフォンをご紹介していきます。
玄人志向なゲームフォン「KECHAODA K110」
どこかで見たことがあるデザイン、使いづらそうなボタン配置・操作性、よくわからないUI(ユーザーインターフェース)…そんな特徴を持ったB級中華製品は、何ともいえない魅力があります。
実力はないのに、オーバーなB級パッケージが光る!
パッケージデザインを見てもわかるように、エレクトロニック・アーツから発売された「バトルフィールド」が大きく描かれ、商品ページには「ストリートファイター」、スマートフォンのアプリゲームなどが、いかにも収録・動作するかのように描かれています。
結論からいうと 、描かれているゲームは収録されていないし “絶対に動きません” 。
それでも派手なパッケージに仕上げてしまうのが、B級中華製品の大きな特徴といったところでしょう。かなりシビレます。
最高にチープなB級中華製品である KECHAODA K110のスペック・変わった特徴・隠された能力(?)をご紹介していきます。
手に取った瞬間に感じる思い
なんで買ったんだろ…チープすぎる
ゲームフォン KECHAODA K110を手に取った瞬間に感じた思いです。
実際に手に取ってもらえれば、画像だけでは体感できないチープさを感じることができます。
本体は PSP(プレイステーション・ポータブル)サイズで、重量は 168gと軽量です。
KECHAODA製品の多くは、中国・インドの低所得者向けに作られた製品のようです。
パッケージ内容をチェック!
ゲームフォン KECHAODA K110本体のほかに、ACアダプタ(海外仕様)、イヤホン、マニュアル、バッテリーが付属します。
初心者お断りのB級中華製品
マニュアルには必要最低限のボタン配置・説明しか記載されていません。
実際の操作方法は “操作して覚える” 必要があります。
ボタンの押し心地は良い
良い点は “ボタンの押し心地” だけ。
B級中華製品に多いペコペコ、ヘコヘコした押し心地ではありません。
それなりにクリック感がある押し心地は悪くはありません。
操作性はかなり悪い
ゲーミングに関しての操作性はかなり悪い。
まともにゲームプレイをできるようになるには、かなりの修練が必要です。
LEDがまぶしく光る
ライトボタン(0ボタン)を長押しすると、本体上部のLEDがまぶしく光ります。
それ以外にも SOS・パニックボタン(5ボタン)を長押しすると、大音量&LEDが点滅します。
カメラ・大音量スピーカーを搭載
本体裏側にはカメラ・大音量スピーカーを搭載。
カメラは性能が低く使いものになりません。スピーカーはモノラルですが、大音量なので注意が必要です。初期設定の状態で電源ONすると音量の大きさにビックリします。
音量調整は無駄
大音量すぎるので音調調整を設定したとしても、元に戻るので設定するだけ無駄です。
有力な設定方法はホームボタン(家ボタン)を押して、モード変更をするのみです。
電話機能は使えない
KECHAODA K110は、SIMスロットを2基搭載しています。
残念ながら2G通信のみしか対応していないので日本国内では使えません。
技術基準適合証明等のマーク(技適マーク )もないので、どちらにせよ使えません。
microSDカードスロット(最大32GBサポート)を搭載しています。
カメラで撮影した画像を保存するくらいしか利用する意味はなさそうです。
UI(ユーザーインターフェイス)は使いづらい
ディスプレイはタッチ操作には対応していません。
そのほかの操作についてもクセがあり、コツを覚えるまで苦労します。
最初の難関は画面ロック解除で「ー/音量ボタン」+「*ボタン」で解除できます。
常識は通用しない UI(ユーザーインターフェイス)
マニュアル・ウェブサイトにも操作説明がないので試行錯誤が必要です。
はじめはこの部分に時間を奪われるでしょう。
標準搭載されているゲーム
標準搭載されているゲームは倉庫番のようなゲームのみ。
隠された機能を開放するまでは、たった1つのゲームしか遊べません。
隠された機能を開放する!
KECHAODA K110には “隠された機能” が搭載されています。
ゲームフォンなのに、エミュレータを搭載していない、ゲームを追加することもできない、このままの状態では使いものにならない。
そんな不満をちょっぴりだけ解決できる、KECHAODA K110の隠された能力を開放する “コマンド” を解説していきます。
そのコマンドとは「*#2558#」です。
ボタンを押すたびに、大きなボイス音声が再生されるので注意しましょう。
コマンド入力して「OK」ボタンを押すとシークレットモードが解除されます。
一度解除してしまえば、それ以降はコマンド入力は必要ありません。
左側のゲームパッドボタンを押すと “Switch to the game?” と表示されるので、OKボタンを押すとゲームモードに切り替わります。
隠された能力の正体は “84 in 1” のエミュレータ機能です。
B級中華製品らしく改造されたゲームタイトルや、許諾が得られていないファミコンのゲームタイトルがいくつか収録されています。
マニュアルに記載がある操作説明
スタートボタンは再生/停止ボタンで、A・Bボタンが5・8ボタン、緑ボタンでリセット、ゲームパッドボタンを長押しでゲームモード解除です。
中華製品のほとんどがこういった機能を隠すことなく搭載しているので、なぜ KECHAODA K110は隠したのか…謎が深まるばかりです。
B級中華製品の醍醐味を楽しめる「KECHAODA K110」
初心者お断りの玄人志向なゲームフォン「KECHAODA K110」は、本当にチープで使えない、けれど憎めない魅力がある商品です。
ほぼすべての機能が使えない
搭載されている機能は多機能なのに、ほぼすべての機能が使いものにならない、B級中華製品に必要な条件をすべて満たしている商品です。
KECHAODA製品の多くは、中国・インドの低所得者向けの製品なので、2G通信が利用できる国の人にとっては、廉価で扱いやすい製品なのかもしれません。
海外通販サイトでは、こういったB級中華製品が多く販売しています。
はっきりいえば無駄な買い物ですが、たまにはこういった製品で遊んでみるのも悪くはないでしょう。これを超えるB級中華製品がゴロゴロしているはずです。
一昔前まではチープで使い物にならなかった中華ゲーム機も、最近ではデザイン・多機能・操作性を高めた商品が販売されています。多くの商品が販売されているので “どれを買えば正解なのか” と迷っている人はいませんか。結論からいうと超小型・軽量[…]