テレワークなどでモバイルディスプレイの需要が高まっていますが、本当の意味で持ち運びに便利で使いやすい「InnoView 4K 14インチ モバイルモニター」を購入したのでレビューしていきます。
過去にも2つのモバイルディスプレイをレビューしてきました(内1つはメーカー提供品)が、4K、タッチ操作、画面回転、ブルーライトカットなどに対応した多機能モデルを初めてご紹介していきます。はっきり言って、これを買っておけば間違いありません。
InnoView 4K 14インチ モバイルモニターの概要
InnoView 4K 14インチ モバイルモニターは、Amazon.co.jp で販売しています。
中国メーカー InnoView から販売されている商品で、価格は 32,950円~34,950円です。
定期的に開催されるタイムセールや、クーポンをうまく使えば2万円台で購入可能です。
価格帯だけを比較すると、一般的に販売されているモバイルディスプレイより割高モデルですが、4K、タッチ操作、画面回転などの付加価値があるモデルと比較すると割安モデルです。
ちなみに、標準サイズの 15.6インチモデルも販売しています。
ざっくりとした特徴
InnoView 4K 14インチ モバイルモニターの特徴を簡単にご紹介します。
リフレッシュレートは最大60Hz ですが、OD機能(オーバードライブ)、FreeSync対応でビジネスユースだけでなく、ゲームでも活躍できます。
製品スペック
- 14インチ IPS液晶ディスプレイ、グレア(光沢)
- アスペクト比:16:9
- 解像度:4K(3840 × 2160)
- 視野角:178度
- 輝度:300cd/m2
- スピーカー内蔵あり
- インターフェイス:USB Type-C × 2、mini HDMI × 1、microUSB × 1
- 3.5mmイヤホンジャックあり
- リフレッシュレート:60Hz
- 重さ:834g(実測値)
- 大きさ: 320 × 210 × 5.7~13.3 mm(実測値)
- 本体素材:アルミニウム合金
- 本体カラー:スペースグレー
- タッチ操作、自動回転、ブルーライト、HDR、FreeSync
免責事項:スペック情報の正確性には細心の注意を払っていますが保証はできかねます。
InnoView 4K 14インチ モバイルモニターをレビュー
一般的なモバイルディスプレイよりも多機能、使いやすさを高めた「InnoView 4K 14インチ モバイルモニター」をレビューしていきます。
付属品はしっかり
USB Type-Cケーブル2つ(映像、給電対応)、miniHDMIケーブル(映像)、microUSB to USB Type-A変換コネクタ、日本語マニュアル、保証書(1年保証)、電源アダプタ、クロス、収納ケース、モバイルモニタークイックガイドが付属します。
やや硬めなフェルト素材の収納ケースが持ち運びにも最適です。
ノートパソコン、スマホやゲーム機などの接続に必要な付属品はすべてそろっています。
モバイルディスプレイがはじめての人でも、付属のモバイルモニタークイックガイドを見ればすぐに使うことができるので安心です。
液晶ディスプレイは鮮明で文句なし
InnoView 4K 14インチ モバイルモニターの液晶ディスプレイはグレア(光沢タイプ)です。
先にレビューした 15.6インチのモバイルディスプレイと比べると一回り小さく、本体の大きさは 320 × 210 × 5.7~13.3 mm、重量は 834g(実測値)です。
15.6インチサイズでは収納できなかったビジネス用カバン、リュックにも楽々収納できるサイズ感なのはモバイルユースに使う人にとっては大事なポイントです。
手前が InnoView 4K 14インチ モバイルモニター、奥が他社メーカーのモバイルディスプレイ。
実際の映像はもっと綺麗で鮮明ですが、この画像だけでも色合い・鮮やかさがはっきりと判別できます。筐体品質を含めてビルドクオリティは非常に高いと評価します。
手持ちのノートパソコンや UMPC と比較しても、InnoView 4K 14インチ モバイルモニターは感動レベルの美しさです。iPad Pro(2021年モデル)と比較しても遜色ない感じに思えます。
コの字型スタンド一体型が便利
モバイルディスプレイには、「保護カバー兼用スタンド型」と「スタンド一体型」があります。
InnoView 4K 14インチ モバイルモニターは後者のスタンド一体型です。
コの字型スタンドを上に押し上げることにより、入出力ポートにアクセス可能です。
正面左側には、miniHDMIポート、USB Type-Cポートが2つあり、正面右側には電源ボタン、microUSBポート、イヤホンジャックを備えています。
スタンドは任意の場所で固定でき 180度可動します。どのようなスタイルにも対応可能です。
コの字型スタンドなので、工夫をすれば吊り下げて設置することもできます。
タブレットスタンドを別途購入して設置すれば、一般的なディスプレイと変わらない高さの据え置きモデルとしても活用可能です。このスタンドはかなり使い勝手が良く評価ポイントといえるでしょう。
OSDメニューで細かな設定が可能
ディスプレイ設定表示、詳細設定は、OSDメニューから行います。
電源ボタンを軽く押すか、2本指で右隅を下にスライドすることで呼び出せます。
音量、輝度、コントラストのほか、手動回転操作、回転ロック、ブルーライトカット、全画面表示、モード切替、暖色と寒色、カラー調整、HDR、言語、FreeSync、OD機能(オーバードライブ)など、すべての操作をワンタッチで設定可能です。
使えるシチュエーション・実用性が高まった
タッチ操作、自動画面回転機能により、使えるシチュエーション・実用性は高まりました。
デスクトップPCやノートPC、スマホなどの操作はキーボード・マウスなどを接続しなくてもタッチ操作のみで対応可能です。
USBバスパワーのみでも動作可能ですが、InnoView 4K 14インチ モバイルモニターを経由して接続しているデバイスに給電・充電しながら使うことも可能です。一般的なモバイルディスプレイの機能は網羅されており、4K 高解像度、タッチ操作可能、自動回転機能を搭載した薄型・軽量な InnoView 4K 14インチ モバイルモニターは満足度が高い商品です。
過去のレビューでは、価格が高い 4Kディスプレイは不要とレビューしていましたが、在宅勤務やモバイルワークなどで使うシチュエーション・作業時間が増えてくると、最低限の機能しかない映し出すだけの安価なモバイルディスプレイよりも、実用性が高い機能を搭載したモバイルディスプレイが必要だと考えを改めました。
15.6インチから 14インチの乗り換えでしたが、まったく違和感なく使えています。
当たり前ですが、高解像度 4K(3840 × 2160)設定ではテキストやアイコンが非常に小さくなるので、拡大縮小とレイアウトの推奨設定(300%)で使うことをおすすめします。
私のように『安物買いの銭失い』になりたくない人は、InnoView 4K 14インチ モバイルモニターの購入をおすすめします。デメリットはほぼないので、はじめての1台、これからずっと使っていくモバイルディスプレイとして最適です。総合評価として、デメリットがほぼないモバイルディスプレイと評価します。