GPD P2 Max 実機レビュー 機能性を高めた 8.9インチ、650g、世界最小 Ultrabookの実力をチェック!

GPD P2 Max 実機レビュー

世界最小のUltrabook「GPD P2 Max」がやってきました。
GPD社(SHENZHEN GPD TECHNOLOGY CO., LTD.)が従来までの UMPCではなく、新たなユーザー獲得を目指して発表した 8.9インチ、650g、iPad miniサイズの世界最小 “Ultrabook” です。

カバンにポンと入れて持ち運べるミニマムノートPC
今までの GPD製品といえば、ポケットサイズで手軽に持ち運べるガジェットが有名ですが、今回の『新製品』は、ノートパソコンをそのままぎゅっと小さくしたようなサイズ感が特徴のミニマムノートPCです。

それでいて見やすく小さすぎないディスプレイ、ミニマムなのにハイスペックな機能性、使い勝手を高めた新機能を搭載した世界最小 Ultrabookの実力をチェックしていきます。

世界最小 Ultrabook「GPD P2 Max」がやってきた

東京ビッグサイトで開催された IT展示会 Japan IT Week 春(後期)で初公開され、海外クラウドファンディング INDIEGOGOでキャンペーンを開催した、注目の世界最小 Ultrabook「GPD P2 Max」がやってきました。

先発ブランドの優位性を生かした新製品
多くのメーカーが7インチ/8インチサイズの PC市場に新規参入してきています。
8インチサイズの市場では、GPD、One-Netbookに加え CHUWIが参入してユーザー獲得に向けての競争が激化しています。

その中でも GPD P2 Maxのディスプレイサイズは 8.9インチと一番大きいのに、重さは他メーカーの8インチサイズと変わらない…これって意外とすごいことだと思います。

GPD P2 Max 実機レビュー

GPD P2 Maxのクラウドファンディングがもうすぐ終わり、出資者への出荷準備が始まったということで、お借りしているGPD P2 Max(ファクトリーモデル)の実機レビューをしていきます。

GPD P2 Maxのスペック

最初に GPD P2 Maxのスペックを詳しく見ていきます。
GPD P2 Maxは、現在2つのモデルをリリースしています。

売れ筋はやはり “ハイスペックモデル”
最新のインテル第8世代 Core m3-8100Y、メモリ 16GB、ストレージ容量 512GBを搭載したハイスペックモデルが人気です。
オフィス作業から、ちょっとした画像編集までこれ1台で完結できる性能です。

この大きさでハイスペックな環境を手軽に持ち運べるのは、やはり魅力的です。
また、エントリーモデルと違い本体カラーが “ブラック” というところも人気のようです。

GPD P2 Max スペック

クラウドファンディングでは日本語キーボード版も用意されていますが、キートップ用ステッカーが付属するモデルです。(国内販売分の多くは特典として付属します)

※後にハイスペックモデルのスペックそのままに、大容量 1TBを搭載したモデルをリリース予定です。

OSは Windows 10 Home 64bitで、Officeは付属していません。
Home版ではなく、Pro版や Officeが必要な人はこの機会に格安で手に入れましょう。

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過去最高のビルドクオリティ

GPD P2 Maxの大きさは 213 x 149.5 x 5.5~14.2 mm、重さは 650gと発表されています。
今までにも多くの GPD製品を手に取ってきましたが、過去最高のビルドクオリティです。

GPD製品といえば ポケットサイズ”のガジェットというイメージがあったので、この大きさ・重さがネックになってしまう人も多いと思います。

しかし、実際には8インチサイズの市場に参入している OneMix 3シリーズ、CHUWI MiniBookと比べてみると、8.9インチ ディスプレイという大きなサイズなのに、重さに差はなく本体サイズも気になりません。

GPD P2 Maxのビルドクオリティ

ハイスペックモデルの落ち着いた本体カラー

GPD P2 Maxは、現在2つのモデルをリリースしています。
本体カラーは、エントリーモデルがシルバー、ハイスペックモデルがブラックです。

ハイスペックモデルのブラックは好みの色合いでカッコイイです。
ブラックというだけあって、iPad miniや CHUWI MiniBookのスペースグレーよりも色は濃く、その存在感はたしかなものです。

GPD P2 Max 金属筐体

実測した本体サイズ・重さは

GPD P2 Maxの実測した本体サイズは、公表されているスペックと違いがあります。
GPDが公表している実測サイズは、あくまでも本体筐体部分を測定したものです。

本体にはゴム足が取り付けられているので、その部分を加えて実測したところ本体サイズは 213 x 149.5 x 5.5~22 mmで、重さは 665gです。

GPD P2 Max の大きさ・重さ

メーカーロゴは目立たない

本体ロゴに加えて、各種認証マークなどが記載されているのは裏面のみ。
この部分のみ “スペースグレー” の金属板が使われています。

8インチサイズをリリースしている OneMix 3シリーズ、CHUWI MiniBookと違い、天板にロゴプリントされていないのもポイントです。

GPD P2 Max 認証マーク

インターフェイスは必要最低限

GPD P2 Maxのインターフェイスは、Micro HDMI出力・USB3.0 x 2・イヤホンジャック、USB Type-Cと必要最低限のノートパソコン標準です。

GPD製品の多くに採用されている microSDカードスロットは残念ながら搭載されていないので、使う場合には別途リーダーが必要です。

GPD P2 Max のインターフェイス

手軽に持ち運べるうえ、自宅で本格的な作業をしたいときは Micro HDMIを使用してデュアルディスプレイ環境にもできます。

GPD P2 Max のインターフェイス

GPD P2 Maxの付属品

GPD P2 Maxの付属品は、ACアダプタ、ケーブル、保証書・取扱説明書です。
クラウドファンディングで出資をした人でも、1年間の国際保証が付いています。

5V対応で充電・給電環境に困らない
実際にいろいろなモバイルバッテリー、ACアダプタで給電・充電をしてみましたが、手持ちのほとんどの機器で動作確認ができました。

GPD P2 Max の付属品

GPD製品初の新機能を搭載した

GPD製品初の タッチパッド・Webカメラ・指紋センサーを搭載しています。
それぞれの機能についてを詳しくチェックしていきます。

指先でタッチするだけの指紋認証

GPD P2 Maxには指紋認証機能が搭載されています
電源ボタンと指紋認証ユニット(FocalTech Fingerprint reader)は兼用です。

毎回パスワード入力してログインするのは面倒と思っている人はいませんか。
Windows Hello対応なのでサインインも軽くタッチするだけですませられます。

この機能はライバル機である OneMix 3シリーズ、CHUWI MiniBookにも搭載されている定番機能です。

GPD P2 Max 指紋認証

ビデオチャット・テレビ電話に活用できる

GPD P2 Maxには標準で WEBカメラ(200万画素)を搭載しています。
お気に入りのアプリを使って、遠く離れた人とビデオチャット・テレビ電話といった利用が可能です。

WEBカメラはヒンジに組み込まれていて、一定の角度でないとうまく映りませんが、実際に使う場合の角度にマッチしています。

この機能はライバル機である OneMix 3シリーズにはなく、CHUWI MiniBookには液晶ディスプレイ側に搭載しています。

GPD P2 Max カメラ搭載

タッチパッド搭載で操作性は向上!

世界最小 Ultrabookとして発表した GPD P2 Maxにはタッチパッドを搭載しています。
今までに発表された UMPCにはトラックポイント、光学式デバイスが搭載されていましたが、操作性に慣れなくて結局マウスを用意していた人はいませんか。

小さいタッチパッドだけど操作性は良い
タッチパッド大きさは 62 x 35 mmと小さいながらも、トラックポイント、光学式デバイスと比べると操作性は抜群です。ジェスチャー機能にも対応しているので、一般的なノートパソコンと同じように快適に使えます。

GPD P2 Max タッチパッド

また、ここでは詳しくは触れませんが、液晶ディスプレイはスタイラスペンに対応していますが、筆圧感知には対応していないので実用レベルではありません。

最大開度は実用レベルまで

GPD P2 Maxの最大開度は 150度くらいです。
実際に作業をするうえでは問題はなく実用レベルです。

GPD Pocketシリーズは接地面と天板が接触(こすれる)してしまう問題がありましたが、GPD P2 Maxでは接触することはありません。

液晶ディスプレイを少し押すと、倒れそうで倒れない絶妙な重心になっています。
スタイラスペンにも対応しているのですが、液晶ディスプレイが180度開くわけでも、360度回転するわけでもないので実用レベルではありません。

GPD P2 Max の最大開度

“QWERTY” キーボードレイアウトはクセがある

GPD P2 Maxは “QWERTY” キーボードレイアウト、チョコレートアイランドスタイルを採用しています。iPad mini向けのキーボードによく似ているのが特徴です。

長音符号である「-」、一部の記号文字を入力しづらい
何よりも困ったのが長音符号である「-」を入力しづらいという一点です。
私は文章を打ち込むことが多いので、長音符号を入力するのに Fnキー+Iキーを押すのが面倒に感じました。

せっかく大型化されているのに生かしきれていないように思えます。
左側のALTキーもなく、記号文字も入力しづらい…快適に使うには、慣れるよりも標準キーレイアウトをカスタマイズした方が早いです。

GPD P2 Max キーボードレイアウト

キーボードのキーピッチは 17.5mmで、CHUWI MiniBookの 19mmと比べると小さく感じますが、打鍵感・静音性は従来製品よりも改善されています。
ちなみに、日本語⇔英語への切り替えは Caps Lockキーまたは Fnキー+Tキー(Shiftキー+Caps Lockキーまたは Shiftキー+Fnキー+Tキー)です。

液晶ディスプレイ 8.9インチ、解像度 2560 x 1600

多くのメーカーが7インチ/8インチサイズの PC市場に新規参入してきています。
8インチサイズの市場では、GPD、One-Netbookに加え CHUWIが参入していますが、その中でも一番大きな液晶ディスプレイを搭載しているのが GPD P2 Maxです。

液晶ディスプレイは 8.9インチ、解像度は 2560 x 1600です。
OneMix 3シリーズ、CHUWI MiniBookよりも綺麗で、発色もはっきり・しっかりとした色合いだと感じています。

GPD P2 Max 解像度

初期ストレージの状態を確認

GPD P2 Maxの初期ストレージ状態です。
基本情報・容量・状態などの参考としてください。

GPD P2 Max の初期ストレージ状態

GPD P2 Maxのベンチマーク

GPD P2 Maxのベンチマーク結果をさくっと見ていきましょう。
ファクトリーモデルの CPUはCore i5-8200Yと、ハイスペックモデル(Core m3-8100Y)と違いがあるので参考程度としてください。

GPD P2 Maxは熱くなるか

ベンチマークテストで負荷をかけた後の温度を計測しました。
最大温度は 84度まで上昇しました。
ベンチマークテスト後には、冷却ファンにより一定温度に下がることも確認できました。

GPD P2 Maxでは、温度変化に応じて自動でファンスピードを調整しています。
冷却ファンの音がうるさいと感じる人は、効果的とはいえませんが「電源オプション」の設定を変更するか、サポート外ですが PocketFanControllerを導入すると良いかもしれません。

2019年8月28日:冷却ファンの音を低減させる BIOSアップデートが提供されました。
初期ロット以降の出荷モデルでは、この新しい BIOSを搭載したモデルが出荷される可能性が高いです。

本体を触ってみると、本体右側が体感的に熱く(38度)なりますが、ベンチマークテストをしない状態(通常 35度)であれば問題はありません。

GPD P2 Max の本体温度

この結果は、CHUWI MiniBook、OneMix 3シリーズといったライバル機よりも優れています。
GPD P2 Maxが一番安定して使える UMPC(Ultrabook)と言えるでしょう。

ストレージ速度

GPD P2 Maxに標準搭載されているのは BIWIN社の SSD(512GB M.2 2280)です。
標準搭載されている SSD温度はセンサーが搭載されていないので不明です。

GPD P2 Max のストレージ

CrystalDiskMarkでのベンチマークテスト結果は画像のとおりです。
ストレージはGPD史上、最高速の PCIe NVMe M.2 2280 SSDを採用しています。

GPD P2 Max ストレージ速度

バッテリー状態を確認

GPD P2 Maxのバッテリー状態です。
バッテリーの基本情報・容量・状態などの参考としてください。

GPD P2 Max バッテリー状態

ドラゴンクエストX ベンチマーク

ドラゴンクエストX ベンチマークソフトのスコア:4101(標準品質)
最高品質でのスコアは 3291でした。

GPD P2 Max ベンチマークテスト

GPD P2 Maxを分解する

GPD P2 Maxの分解は、本体裏面カバーに取り付けられているネジを外すだけです。
工具はドライバー1つがあれば十分です。

GPD P2 Max を分解する

標準搭載されている SSDは交換できる

搭載されている SSDを換装するには、本体裏面カバーを取り外します。
SSDの換装はプラスチックプレートを取り外して行うだけです。

GPD P2 Max のSSD換装

Intel 7265モジュール(Wi-Fi 2.4G / 5G)の搭載を確認できました。

GPD P2 Max のWi-FI

本体ロゴに加えて、各種認証マークなどが記載されている金属板は、カバー裏側から接着されている感じでした。当初予定していた SSD換装口の名残でしょうか。

GPD P2 Max 実機レビュー

世界最小 Ultrabook「GPD P2 Max」は実用レベルで活躍できる

UMPC復活劇のパイオニア的な存在として有名な GPD社、その『新製品』として発表された世界最小の Ultrabook「GPD P2 Max」は実用レベルで活躍できる製品です。

GPD P2 Maxの操作性はぬきんでている
大手中国メーカーまでも参入して競争が激化している中で、先発ブランドとしての実力が問われています。その期待を裏切らない GPD P2 Maxの総合的な操作性はかなり高く、実際にOneMix2シリーズ、GPD Pocket 2、CHUWI MiniBookよりも扱いやすいです。

残念だったのは本体サイズを生かしきれていないキーボードレイアウトですが、日本語入力の場合は難はあるものの、英字入力の場合ではそれほど気になりません。
それでもやはり、慣れるよりもキーボードレイアウトのカスタマイズした方が早いという印象です。

GPD P2 Max 実機レビュー

ライバル企業からは8インチサイズである OneMix 3シリーズ、CHUWI MiniBookがリリースされています。そういったガジェットと比べて購入を悩んでいる人も多いと思います。

それらと比べると GPD P2 Maxに搭載されている機能はスタンダードですが、タッチパッドや液晶ディスプレイサイズの大きさは実用レベルで操作性はぬきんでています。
また、5V対応なので様々なモバイルバッテリー、ACアダプタで給電・充電できる点もポイントです。

キーボードレイアウトについてはブレイクスルーが欲しかったところですが、ほかのライバル製品であっても慣れが必要な部分があることから一長一短だといえるでしょう。

いずれにしても、「GPD P2 Max」は世界最小の “Ultrabook” として発表され、コスパに優れたニューフェイスとして注目を集めていくことでしょう。ぜひとも手に取って体感してほしい逸品です。

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